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3.逃走防止の鎖なの!?
⑩
しおりを挟むメスの表情をした俺の、オスとしての象徴を、もう一度ゲルが犯していく。
急に増えたゲルの量はその太さと質感で、尿道の粘膜を苛みながら、一気に奥の膀胱をこじ開けた。
「…い、たぁ、ッ!!もう、やぁ…いたぁぁい、もう…入れ、なぃ…でぇ……」
「はぁ?お前、自分の顔を見てみろよ。こんだけ感じてるくせに何言ってんの?」
後ろから顎を捕まえて師匠が俺を笑っていた。
目をそらす事ができない俺は、信じられない気持ちでその姿を見るしかない。
いやだ、そんなの知りたくない。
こんなので感じてるなんて、認めたくない。
「目を閉じたら、よけいに酷い事をすんぞ」
それでも、師匠が逃げる事を許す訳がない。
だから俺は、痛くて苦しいはずの刺激に感じている、ドロドロの表情の俺自身と見つめ合ったまま、犯され続けるしかなかった。
「この感覚を覚えてろ。これから頻繁に付き合っていく感覚だからな」
怖い事を聞いた気がした。
師匠の言う頻繁に、っていったいどれぐらいの頻度なんだろう。
でも、その疑問以外にも、俺には何か伝えなくちゃいけない、大切な話しがあった気がする。
「ひぃっ!!あっ!あーーッ!…や…っめ…てぇ…あぁ、っ……!」
それなのに、激しさを増す一方の刺激が、何も考えさせてくれなかった。
「ははは。だらしねぇ顔」
「やっ…やあっ、いわ、ないでぇ…あぁ、あっ」
「こんなリングに毎日こんな所をヤラれてるなんて気付かれたくないだろ?」
誰かにこんな姿を気付かれる。
その恐怖と羞恥を思えば、俺の身体がすくんでしまう。
「じゃあ、ちゃんと気をつけないとな」
「痛、い、いたぁぁい、やあぁぁ、ぃたあ」
分かったな、と念押しするように突然固くなったゲルが、ゴリゴリと尿道と膀胱口を甚振った。
抜き差しするように何度も何度も弄られて、俺は必死に頷いていた。
「ほら、ちゃんとお前の言葉で言ってみな」
「…きづッ、かれ…あぁぁ!!ない、よぅに、ひぁ、ひッ!あぁ、す、る…あぁ…ッ!!」
「それじゃ何をか分かんねぇだろ」
「…きも、ちい、ぃの…ひあぁ!!かくっ、ヒッ!あッ、すから…毎日、リングッ、で、やあぁ…きもち、よくぅっ、…て、も…ひあぁッ!みせ、ない…か、ら…あぁァァーーッ!!」
「はは、グダグダ。でもまぁ、良いか」
笑った師匠の顔が鏡越しに見えている。
弟子の俺でもめったに見ない、心の底から楽しそうな、そんな顔で笑っていた。
俺、何か。
師匠に言わなきゃいけなかった気がするのに。
「これで契約になるからな」
何を言うはずだったっけ?
「ひぃっ!!あっ!あーーッ!…や…っめ…だし、たぁ…い、やぁぁ、も、う…、だしたぁ…いぃ…」
またパンパンに膨らみ始めた膀胱が辛くて、出したくて出したくて仕方がなくて。
俺はそれ以外、考える事を諦めた。
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