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2.まずは自分で試してみろ!

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「ほら出しちまいな」

何を?
言われた言葉が理解できる前に、グリッと身体の奥がこじ開けられ、その直後に痛みを感じていた膀胱が急に軽くなっていく。
その途端感じた温度と独特の臭い。

無理やりで俺にはどうしようもない事なのに、居たたまれなさはなくならない。
俺は恥ずかしさと情けなさで、師匠の目から逃げるように精一杯横を向いた。

「あ~あ、大量に出たな、恥ずかしいよな」

いったい誰のせいだと思ってるんだ。
でもそんな事、思ってたって言えやしない。

「はや、く、片付けて、くださいよ」

杖も詠唱も要らないままパッと片付けてしまえるんだから、さっさとこんな跡は消して欲しい。

「はいはい、それじゃあこれは別な場所に飛ばしてと」

師匠の周りに小さな風が起こって、それと一緒に不快な感触が消え去った。
いま別な場所とか言ってたけど…。
俺はちょっと考えて、それどころじゃない状況に、今は深くは考えない事をさっさと決めた。

「さて、罰といこうかな?本題も控えているから、ちゃっちゃとやっていかないとな」

やっぱり見逃してはくれないらしい。
尿道の中を抉る反しがあまりにキツすぎて、一瞬で頭の中が真っ白になって、気が付いたら声が出てしまっただけなのに。
あんなに頑張って堪えていたのに。

「ごめんなさい」

それでも、俺は素直に謝った。
ただ俺が悪くないとは思っている。
そう思っているけど、師匠にはそんな事は関係ないって分かっているし、そんな師匠に逆らってみたって罰が増えていくだけだから。

少しでも師匠の機嫌を治して自分の身体の負担が減るなら、たったこれぐらいのプライドを捨てるのは平気だった。
きっと今、足を舐めればこの続きから解放してもらえるなら、喜んでやれる自信がある。

そんな風に思えるんだから、俺もこの師匠に毒されているんだろう。
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