上 下
5 / 23
2.まずは自分で試してみろ!

しおりを挟む
「じゃあ準備もできた事だし、そろそろこれを入れてくか」

目の前で揺れているのは歪としか言えないカテーテル。

「ほら見てみろ。すごい精巧に作ってあるだろ。ここの反しの角度が重要でさ、傷付けないで抉れる角度っていうの?それが結構大変だったんだよ」

嬉々として語られる仕掛けが怖くて仕方がない。
そんな時間をかけて嬲られるような状況に、おれは「ん、んん」と訴えた。

もうこれ以上は止めて欲しい。
始まらなきゃ終わらないなら、早くそれを入れて欲しい。

「お前もさっさと欲しいのか?」

意地悪く聞こえる声に、俺はためらいながらも頷いた。
俺が欲しがる本当の理由を知っていて、それでも俺から欲しがったんだと言えるように、仕向ける手口はいつもの事だ。
そんな毎度の企みを分かっていながら避けられない。
俺は、師匠にとって遊びやすいおもちゃなんだろう、って心底思う。

「じゃあ仕方ないから入れてやる」

握られた茎が上を向く。
こんな状況でもいっこうに俺の茎は萎えていない。
実際に中がジンジンして、狭い口もパクパクしながら滴か薬か分からないモノを垂らしていた。
注入された薬がしっかり効いているその場所に、カテーテルが近づいて、ツプッとした衝撃と一緒に中へ潜り込む。

「うううぅぅぅ!!」

師匠の手で奥へと進むカテーテルの瘤が、ゴリゴリと俺の敏感な尿道を刺激する。
ある程度進めたそれを、今度は逆へと引き始めた。

「ひっやぁぁぁ!!ひっやめ、とめてぇぇ!!」

こんな刺激で声なんて、我慢できるはずがない。
中を責め立てる反しが、さっきの師匠の言葉の通り柔い粘膜を抉っていく。
進んだ分だけ戻されて、戻った分だけ押し込まれる。

「ひっあぁぁぁ、あぁぁっ!」

いつまで続くのか分からない。
足首を握る手に力を込めて、早く早く終わってと、俺はひたすら祈っていた。

「ひっあ、ぁぁ、もう、や、だ、ししょ、もうやだぁぁ!!」

でも何度めかの引き戻しにガリガリと中を抉られて、膀胱だってパンパンで。

それでもクリップで閉められたカテーテルが邪魔をして、膀胱だって尿道だって痛くて痛くて限界なのに、全然茎は萎えなくて。

敏感になったそこからは間違いなく気持ち良さも感じていたから。

俺はもう何が何だか分からないままに泣き叫んだ。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

真・身体検査

RIKUTO
BL
とある男子高校生の身体検査。 特別に選出されたS君は保健室でどんな検査を受けるのだろうか?

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです

おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの) BDSM要素はほぼ無し。 甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。 順次スケベパートも追加していきます

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...