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気になる人々のその後のはなし。

華姫は咲き誇る。✳︎

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〈レオンブライト×玻璃〉

 王宮司法と言う、一般には耳慣れない法がある。王族や王城のことを細かに決めた奥向きの法で政を動かすための規則ではない。

 その王宮司法によって定められた、王太子成婚後の蜜月期間が終わりを告げた。

 レオンブライトはとても不満である。

 蜜月期間は職務は最低限しか入らず、思うさま新妻と戯れられるはずであったのに、有能な王太子であるレオンブライトには、度々厄介な仕事が持ち込まれた。

 仕事で抜けた分、期間を延長してもいいはずだ。無論、思うだけで口にはしない。ただその分、ちょっとばかり夜がしつこい。

 広いサロンの一部をシェランディア風に模様替えをしている。積み上げたたくさんのクッションにもたれて、玻璃は気怠げに小さく欠伸を漏らした。

「はーちゃん、あなた大丈夫?」

「ん⋯⋯ちょっと眠いだけ」

「なら、いいけど」

 姉の瑠璃が顳顬に、怒りマークが浮かびそうになるのをなんとか抑えて、サーブされたお茶をすすった。

「体格差を考えなさいっての」

 ぶつぶつと喉奥で悪態をつく。

「それよりるぅ姉、ぼくの衣装のことなんだけど」

 玻璃が本日の目的を切り出した。

 蜜月を終えて本格的な公務が始まるが、最初に組まれていたのは本格的な冬を迎える前に行われる、冬籠祭の夜会である。

 玻璃はもう、振袖は着られない。第一礼装としては留袖を纏うのが正式だし、そもそも女性の礼装なので悩むところだった。

「時代衣装は詳しくないんだけど、お引き摺りにしちゃう?」

「十二単衣?」

「袴なし。安土桃山な感じで。小袖がないから『なんちゃって』だけども」

 玻璃は祖母と見ていた国営放送の大型時代ドラマを思い出した。

「大奥と違って、着物が対丈だしお端折り要らないし、男物で行けると思うのよ」

「それめちゃくちゃ良い。袋帯って肋骨で締めるから慣れないと苦しいんだよね。角帯なら腰骨だから慣れてるし」

 江戸中期の大奥を舞台にしたドラマでは、打掛の下に着ている掛下の裾は長く引き摺っていて、帯は幅が広い。比べて安土桃山時代から江戸初期の時代考証では男物と変わらない丈で、女性も腰で細帯を締めている。

「淡い色の色無地か江戸小紋の上に、袖を落とした振袖なら格好つかない?」

「男袖と袖付けが違うから、振りを短くするだけじゃダメじゃない?」

「ふふふ。リリとニカ、良い拾い物よ。もう絶対誰も着られない傷んだ着物を分解させたのよ。そしたら、それを見ながら新しい着物を縫い上げたわ」

 玻璃は目をぱちくりさせた。

 一般的に考えて、リリとニカのしでかしたことは不可能に近い。着物を知っている花柳姉弟も、解いてみたからと言って和裁が出来るものではない。花柳家の棚にあったソーイングブック(『夏のお出かけ ママがつくるやさしい浴衣』)を見たって、玻璃にはちんぷんかんぷんだ。

「というわけで、袖の直しをする振袖を決めるから、色無地と江戸小紋、出してきて。振袖はジーンスワークから追加で運んでもらったわ」

 瑠璃が侍女三人組に指示を出した。この場で一番身分があるのは玻璃だったが、この場の主導権は完全に瑠璃が握っていた。

 侍女たちはあっという間に衝立と鏡を運び込み、アントニオが長持ちを抱えてきた。準備万端整って、玻璃は衝立のなかに押し込まれた。

 全身の怠さからなんとか復調していた玻璃は、姉に言われるまま着物に袖を通した。少し悩んだが夜会用なので、光沢のある綸子りんずにする。男物で綸子は珍しいので、数少ない中から深い藍色を選んだ。銀鼠ぎんねずの角帯がアクセントになる。

「あら、濃地こいじにしたのね。てっきり淡地あわじかと思ったわ」

「夜会だったら光沢が欲しいかと思って。男ってあんまり、綸子の無地を誂えないでしょ。これなら地紋も菊菱だから華やぐでしょ」

「王太子さまの瞳の色だしね~」

「ななな、なにを言ってるの、るぅ姉!」

「赤くなっても可愛いだけよ」

 姉に言われて玻璃はプシュッと萎れた。照れて湯気を立ち昇らせている。

「青系ねぇ。こっちの卵色から水色のボカシは?」

「ピンクの花が甘すぎない?」

「じゃあこっち」

 白地に百花の柄で色とりどりなのだが、メインの柄は青系だった。羽織ってみるとしっくりくる。

「あら、良いわ。王太子さまに、お気に召してもらったら、これで決まりでも良いかも」

「ホント?」
「今日はこのまま着てなさいよ。王太子さまが帰っていらしたら、宝飾の相談してみたら? これならネックレスもつけられると思うの。ロザリオみたいなの、胸の前に下げたりとか出来るでしょ」

「それ、どこの細川ガラシャ?」

 ふたりは顔を見合わせて笑った。

 マーサがいつものように髪の毛をハーフアップに整えた。花嫁衣装と違って良人おっとが準備を見ても構わないので、この姿を見てから宝飾を誂えても良い。

「おばあちゃんの家に無地の反物があったから、いくつかはーちゃんの寸法で仕立てましょうね。粉屋の女将さんもメキメキ腕を上げて、今度、はーちゃんに献上するって言ってたわ」

「女将さん、粉挽きは大丈夫なの?」

「旦那さんが張り切ってるって話しよ」

 それから姉弟は取り留めなく話しをした。たまに侍女も加わって楽しい時間を過ごした後、瑠璃は誘われた夕食を辞退して帰っていった。

 姉の見送りで王太子宮の入り口まで出た玻璃は、振袖を脱いで無地の着物姿になっていた。そこにちょうど帰って来たレオンブライトは、久しぶりに見る妻の和装に微笑んだ。

「おかえりなさい。ブライトさま」

「ただいま、玻璃」

 抱擁して小鳥の口づけを交わす。控える侍女たちはなにも言わない。

「ルーリィ嬢と、夜会の衣装の相談をしたんだろう?」

「そのことでお願いがあって⋯⋯、色無地を、えっと、今着ているような一色ひといろの着物を夜会用に何着か仕立てたいのですが⋯⋯。振袖は未婚の証なので、僕はもう着られませんから」

「妃には衣装費が割り振られている、その範囲内ならわたしの許可は要らないよ」

 レオンブライトは言ったが、なんでも頼ってくれるのは嬉しいと思っている。玻璃は自分で決められない性格ではないが、大きな金が動くものは躊躇するらしい。

 ふたりは仲良く夕食をとり、食後は王太子の居室の居間で酒を楽しむことにした。日本では未成年の玻璃だが、スパイスとフルーツと砂糖をふんだんに入れて弱火でじっくり酒精アルコールを飛ばしたワインを、更に湯で割ったものを用意してもらってご機嫌だった。

「ふふっ」

「どうしたの? ご機嫌だね」

「ブライトさまと一緒にいるのが嬉しいの」

 酒精は飛ばしてあるのに、温まってほんのり赤くなっている。

「あ!」

 ふんにゃりしていた玻璃が突然立ち上がった。

「玻璃?」

 突然ゴソゴソと帯をはずし、藍色の着物を脱いで、丁寧に畳み始めた。きちんと本畳みをして手のひらでシワを取ると、満足したようにうなずいた。

「汚れちゃったら大変だもの。ねぇ、カナリーさん、衣桁に掛けるのお願いしても良い?」
「もちろんですわ。お預かりいたします」

 カナリーは着物を受け取って出て行った。

 玻璃は戻ってくると、ごく自然にレオンブライトの膝に乗り上がって、猫のように額を擦り付けた。瓶覗かめのぞき色(薄い青)の長襦袢から白い脚がのぞいている。

「蜜月、終わっちゃって寂しい」

 飛ばしたはずの酒精に酔ったのか、いつになく甘え方が大胆だ。レオンブライトは「ふふっ」と喉の奥で笑った。

「可愛いね、玻璃」

 チュッと音を立てて、口づけを落とす。もう一度、今度は唇全体を覆って下で入り口をノックすると、素直に開いたそこに舌を滑り込ませた。

 くちゅくちゅと湿った音が鳴る。

「ん⋯⋯ふぁ⋯⋯」

「自分でキモノを脱いで誘うなんて、どうなっても知らないよ」

「シワになるから脱いだだけ⋯⋯」

 誘ってなんかいないとイヤイヤするように身をよじってみるものの、玻璃の体は口づけですっかり溶けていて、長襦袢の裾を捲られて太腿を撫でられても跳ね除けることをしなかった。「んっ」と小さく声を漏らして、しがみつくように首に手を回す。

 レオンブライトは玻璃の仕草に満足げに笑うと、小さな体の尻を掬って抱き上げる。重さを感じていないかのように歩き出すと、モーリンが寝室へ向かう扉に先導した。

 寝台に寝かせて長襦袢の紐を解く。肌襦袢ごと前を広げて肩から抜くと、リラックスパンツを引き下ろした。腰骨のあたりで蝶結びになった下履きだけの姿になった玻璃は、真っ赤になって震えている。

 玻璃は紐で縛る下履きがたまらなく恥ずかしいようで、いたたまれないとでも言うように潤んだ瞳を巡らせた。

 レオンブライトは自分もさっさと脱ぐと、玻璃の羞恥心をどこかにやるべく行動を開始した。

「今日も、するの?」

「可愛く誘う、玻璃が悪いと思わない?」

「昨日もぼくのせいって言ってた」

「仕方ないよ。毎日誘惑されるんだ」

 クスクス笑いながら、ふたりはお互いの体を弄りあった。レオンブライトは滑らかに玻璃の感じる場所をつつき、玻璃はたどたどしく撫でさする。そのうち感じすぎてレオンブライトに這わせる手の動きが鈍り、玻璃は良人おっとにしがみつくので精一杯になった。

 レオンブライトは寝かせた玻璃に口づけを落とし、顎、喉、鎖骨と順に舌を這わせた。濡れた場所が空気に体温を奪われてすうっと冷えて、その刺激にぶるっと背中が震えた。

「あ⋯⋯」

 胸の尖りに舌が辿りついて、玻璃は小さく声を漏らした。

「ブライトさま。もう⋯⋯切ない⋯⋯」

 昨夜から朝まで可愛がられた体は、すぐに快楽を思い出した。はしたない自分がたまらなく恥ずかしくなって、玻璃は口から出た言葉を後悔した。

「不安にならないで。わたしだけに愛された、素直な体だ。わたしの愛撫に思うさま乱れてみせて。どうして欲しいか言ってごらん」

「⋯⋯口付けて、それから⋯⋯なか⋯⋯、なかを⋯⋯」

「言って」

「ブライトさまで、奥まで⋯⋯いっぱいにして」

 耳に直接吹き込むように囁かれて、玻璃は問われるまま答えた。恥ずかしいけれど、きちんとお願いすると、レオンブライトが嬉しげに微笑むのを知っている。

 王太子が耳の上側の軟骨を甘噛みした。

「ひゃあん」

「よく言えたね。良い子だ」

「んっ」

 口を塞いで舌を差し入れれば、健気に絡めてくる。快感を逃しながら懸命に応えてくるのが可愛くて、レオンブライトは玻璃の口腔を愉しみながら、手のひらを肌の上に滑らせた。

「あっ⋯⋯」

 玻璃の体がのけぞって唇が離れると、ふたりの混ざりあった唾液がこぼれて、官能的に糸を引いた。

「ふあぁ」

 猫があくびをするような、可愛い声が漏れる。

 レオンブライトは枕の下に手を差し入れて香油の壜を手探りで見つけ出すと、指に纏わせて玻璃の後孔を探った。紐を解かないままの下履きが、香油で濡れて肌の色を透かした。

 朝まで押し入っていた場所はすぐに柔らかく綻んで、指を難なく迎え入れてくれた。くちゅくちゅと音がする。

 耳を刺激するイヤらしい音に玻璃は体をくねらせたが、そのせいで中にいる指にどうしようもない場所をえぐられた。

「あああぁっ!」

 下履きの中で種を溢れさせて、玻璃はぐったりと寝台に沈んだ。後孔はレオンブライトの指をうまそうにしゃぶっている。下履きの紐がようやく解かれて、健気に震える可愛らしい花茎が現れた。

「いれるよ」

「ん⋯⋯、あああぁっん、あん」

 一気に奥まで貫かれて、玻璃がふたたびのけぞった。レオンブライトは玻璃の中にある最奥の突き当たりを、小突きあげた。

 大きく広げた足をレオンブライトに担ぎ上げられた。つながった部分が玻璃からも見えて、垂れる香油から甘い花の香りがたち昇った。

「この香りはいいね。玻璃の優しい匂いを引き立てるよ」

「にっ⋯⋯におい⋯⋯って、ぼく臭うの?」

 馬鹿なことを言い出すのも可愛い。香油はマーサの渾身の一品である。

「優しくていい匂いだよ。玻璃だって焼き菓子の香りを幸せの香りだって言うだろう?」

 レオンブライトは繋がったまま背中を丸めて、玻璃の首すじの匂いを嗅いだ。

「ほら、玻璃からも幸せの香りがする」

「そこで喋っちゃ、やぁっ」

 くっと胎内を押されて、玻璃が「ひっ」と喉を絞った。脚を固定された上にのし掛かられて、衝撃を逃すことができなかった。中がピクピクと痙攣して、軽く達したようだ。そのまま突き当たりをコリコリと舐るように押し上げられて、玻璃の眦から涙が溢れた。

「すごいぃ⋯⋯あん⋯⋯いいのぉ、ひぁ⋯⋯」

 真っ赤な顔をして涙を流しながら悶える姿に、昼間のあどけなさはない。ちゃんと年相応の、年頃の青年に見えた。

「このまま、ゆっくりする?」

「ブライトさま⋯⋯も、う、恥ずかし⋯⋯から、めちゃ⋯⋯ちゃに、してっ」

 この一ヶ月夜毎よごと日毎ひごとに愛された体は、抱かれることに慣れて来た。けれど玻璃の心は初心な少年のままで、意識があると恥じらう仕草をする。それが男を滾らせることにも気づかずに。

「玻璃が悪い」

「やっ、また⋯⋯」

「わたしを誘惑するから」

 レオンブライトはゆったりと抽送を繰り返し、奥へ奥へと刺激を繰り返した。胎の奥でクプンと音がして、玻璃のなかで響く。

「ひゃああぁぁんッ」

 甲高い嬌声が漏れたが、玻璃は恥じらうことも忘れて感じ入った。

「あん⋯⋯あぁぁッ⋯⋯あッ」

 ふたつ目の蜜口をクプクプと楔の返しで刮げながら出入りを繰り返されて、玻璃は高みに昇ったまま降りてこられなくなった。涙を流しながら悶え、力の入らない手をレオンブライトの首に回す。胎の中はずっと、楔を愛しげに舐めしゃぶっていた。

 まだ魔力に酔っていない。

 レオンブライトはたまらなく嬉しかった。魔力差によってもたらされる酩酊でなく、玻璃が自分の意思で体を明け渡している。愛しくて可愛くて、どうにかなってしまいそうだ。

「ねっ⋯⋯もう、ちょーだいッ」

 満たして⋯⋯と絶え絶えに強請られて、レオンブライトは自らの滾りに、さらなる熱が集まったのを感じた。

「可愛いことを言う。⋯⋯受け止めて?」

「きて⋯⋯きて⋯⋯ッ、あああぁっ」

 抽送を激しいものに切り替えて、繰り返し胎を擦りあげる。レオンブライトは玻璃の狭さに夢中になり、玻璃は熱くて太くて長い楔に翻弄された。

 やがて玻璃の胎内に、レオンブライトの情熱が注ぎ込まれた。

「あつい⋯⋯ブライトさま、もっとちょーだい」

 蕩けた眼差しで見上げて、魔力に酔った玻璃が言った。

「ふふっ。可愛い」

 レオンブライトは微笑んで、妻の希望を叶えるために体勢を整えたのだった。最後は酔いが回った玻璃が気絶するように眠ったのはいつものこと。

 翌朝、夢現で良人おっとを仕事に送り出した玻璃が姉の言いつけを思い出したのは、二度寝をたっぷり楽しんだ後だった。

「宝飾をどうするか、ブライトさまに聞きそびれちゃった」

 瑠璃から訪問の先触れを受けて、玻璃は真剣に言い訳を考えるのだった。
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