31 / 47
取引と小さな手
しおりを挟む
やっちまったな! 俺‼︎
なにがまずいって、フード付きの上着を忘れて来たことだ。あの状況で、悠長に部屋まで上着を取りに帰ったりできないだろう⁈
ぐったりしたススを抱き止めて尻餅を付いたまま、酒場の入り口から漏れる逆光を背負ったおっさんたちと向き合う。こいつらが、ブチを痛めつけたんだな? とても五歳には見えない痩せた小さな子どもを、手足が捻れるほどになぶったんだ。こいつら、人間の皮を被った化け物だ。⋯⋯この髭面じゃ、人間の皮も被れていないけれどな!
「ブチ、おいで」
兄を見つけた瞬間はニコニコしていたブチも、背後のおっさんの気配に怯えてビクビクと肩を震わせている。ススを支える手を片方だけ空けると、ブチがまろぶように飛び込んできた。よしよし、恐かったな。ぽんぽんと背中を叩いてやると、幼児特有の甲高い声で泣き出した。子どもの泣き声は胸が詰まる。
「⋯⋯聖女様?」
「黒い髪だ!」
「ガキを治したぞ⁈」
最後のヤツ、前に出てこいや! ブチの怪我の原因はお前か⁈
思うばかりで言葉にはしない。悔しいが実際に前に出てこられても、俺には対処のしようがない。心の中で悪態をつくので精一杯だ。
「マスター! 聖女様だ‼︎ 間違いだとしても相当な上玉だぞ!」
おっさんのひとりが店の中に向かって濁声で呼びかけると、のっそりと縦も横も大きい男が姿を現した。マスターなんて呼ばれているけれど、どう見たってその筋の人みたいな容貌をしている。スキンヘッドに顳顬の傷跡って、どこの漫画のキャラクターだよ。エプロンが笑っちゃうくらい小さい。
三十六計逃げるが勝ちだ!
そうは思ったけれど悲しいかな。失神した子どもとギャン泣きする子どもを、まとめて抱き上げる腕力を持ち合わせていない。ギリギリと奥歯を噛む。
「おう、丁重にお連れしろや」
マスターの声に頷いて、おっさんが俺の腕からブチをもぎ取った。ブチはますます激しく泣いて手足をバタつかせる。おっさんは忌々しげに「うるせぇ」と呟くと、小さな身体を頭上に持ち上げた。
「返せ!」
「お待ちなさい‼︎」
俺の声に重なったのは、シュウさんの鋭い声だった。一緒にヤンジャンコンビと宿舎に残っていた小隊のみんながいる。清潔ではあるけれど、どこか粗野な傭兵の扮装をした体格の大きな男たちの先頭で、シュウさんは凛として立っていた。
⋯⋯て言うか、殺気が只者じゃない。もしかしたらシュウさんは、ただの侍従ではないのかもしれない。
おっさんはシュウさんに気圧されて、しおしおとブチを地面に下ろした。けれど片腕を掴んで半分ぶら下げるみたいにぞんざいだ。ブチはひっと息を吸い込んで固まった。叫び声は止まったけれど大きな目からぼたぼたと涙をこぼしている。
「ブチを返せ」
俺はもう一度、おっさんに向かってゆっくりと言葉を発した。それを鼻で笑ったのはマスターだ。
「ガキをこっちに連れて来い。聖女様はきっとお優しいから、せっかく治療したガキがもう一度痛い目にあうのは嫌でしょうなぁ」
マスターがニヤニヤ笑うと、傭兵たちの纏う空気感が変わった⋯⋯ように感じた。いや、俺ってどうしようもなくシロウトだから、なんとなくしかわからない。ただ、みんなの表情が怖いことになっていて、この状況に激怒しているのがわかる。もちろん俺も腹の底がふつふつと煮えている。
傭兵団のみんなからは少し距離がある。ヤンがわずかに身動いろだのが見えたけど、おっさんがブチの腕を引っ張り上げたので、なにかを仕掛けることはなかった。
ブチは片手で吊るされて苦痛に表情を歪めている。あれじゃあ、脱臼しちゃうじゃないか。
「俺は聖女じゃない。見てわかるだろう?」
「はっ、かわい子ちゃんが可愛いことを言ってらっしゃいますな」
取ってつけた敬語が忌々しい。
俺はブチを人質に取られたまま、酒場のマスターとは名ばかりの破落戸に取っ捕まった。おっさんが懐中から取り出したナイフをブチの首に押し当てたのを見たら、言うことを聞かざるを得ない。
せめてススをシュウさんに預けたくて、マスターに交渉する。流石に子どもをふたりも人質にするのは面倒くさいと思ったのか、要望は聞き入れられた。ススをその場に置いてこっちに来いと言われたのには抵抗した。俺が離れた瞬間にススに危害を加えられるなんて、冗談じゃない。
マスターは傭兵団が傍に寄ることは認めなかった。その中でエプロンをつけたままのシュウさんを侮ったのか、ススの引き渡しに彼を指名した。
傍にやって来たシュウさんは、子どもを軽々と抱き上げながら、俺の耳元でそっとささやいた。
「ブチは諦めますか?」
「そんな馬鹿な」
「でしょうね」
彼は俺の答えがわかっていたように微笑んだ。
「必ずお傍に参ります。ブチと絶対に離れないでください」
去り際に懐中に何かを突っ込まれた。実にさりげないスマートな仕草で、マスターも気づかなかったようだ。ススをシュウさんに預けると、俺は安心してマスターの傍に寄った。とりあえず、俺の生命の危険はない。ブチのそれはマスターの気持ち次第だけれども。
「おう。お前ら『暁だったよな? はっ、よくあるダサい名前だな。なんで聖女様を隠してた?」
俺の肩に馴れ馴れしく手を置いたマスターが、勝ち誇ったように言った。酒とタバコと油の臭いがする。油染みたエプロンを見るに料理はしているようだが、こんなタバコ臭いやつが作った料理は食べたくない。
「その方は聖女様ではありませんよ。うちの団長の許嫁です」
「はっ。薄汚ねぇ傭兵風情が、聖女様を手に入れて天下取りでもする気かよ」
「いや、だから。俺、聖女じゃないって」
「ガキを瞬時に治しておいて、ごまかそうったってそうはいかねぇや」
ニヤニヤと笑う表情に反吐が出る。コイツ自分の店で客が年端も行かない子どもに乱暴していたのを知っていて、この態度かよ。
「とにかく俺は聖女じゃない。おっさんたちもよく覚えておけ! 俺は一言も、自分が聖女だって言ってないからな‼︎ どうせ俺のことは領主に売るんだろう? そのときにブチの身体に新しい傷が針の先ほどでも付いていたら、絶食でもして自分を痛めつけて、お前たちに虐待されたって言ってやるからな‼︎」
実際にはしないけど。いや、だって。シュウさんが必ず来てくれるって言ってるし、ヤンジャンコンビだってさっきから凄い形相をしている。なによりここにはいないギィが、それをすることは絶対に許さないだろう。
そんな俺の心情はマスターにはわからないわけで、大事な金蔓にそんなことをされて値崩れしても困るはずだ。戦う術を持たない俺がブチを救おうと思ったら、身を削るしかない。
「ルン様! それはなりません。ご自身を大切になさってください‼︎」
シュウさんの迫真の演技が凄い。必死さが伝わって、本気で説教をされている気分だ。ここは彼の演技に乗っておこう。
「その子を害したら、俺は自分を傷つけるからな」
あえてシュウさんのことは無視した体で言葉を紡ぐ。領主、ひいては宰相の怒りを買ってしまえ。それが、ブチを傷つけたお前たちへの報復だ!
こうして俺はブチと一緒に酒場に閉じ込められた後、領主館からの迎えだという馬車に乗せられた。
幼い子どもの手は、絶対に離さない。
それだけは、心に誓った。
なにがまずいって、フード付きの上着を忘れて来たことだ。あの状況で、悠長に部屋まで上着を取りに帰ったりできないだろう⁈
ぐったりしたススを抱き止めて尻餅を付いたまま、酒場の入り口から漏れる逆光を背負ったおっさんたちと向き合う。こいつらが、ブチを痛めつけたんだな? とても五歳には見えない痩せた小さな子どもを、手足が捻れるほどになぶったんだ。こいつら、人間の皮を被った化け物だ。⋯⋯この髭面じゃ、人間の皮も被れていないけれどな!
「ブチ、おいで」
兄を見つけた瞬間はニコニコしていたブチも、背後のおっさんの気配に怯えてビクビクと肩を震わせている。ススを支える手を片方だけ空けると、ブチがまろぶように飛び込んできた。よしよし、恐かったな。ぽんぽんと背中を叩いてやると、幼児特有の甲高い声で泣き出した。子どもの泣き声は胸が詰まる。
「⋯⋯聖女様?」
「黒い髪だ!」
「ガキを治したぞ⁈」
最後のヤツ、前に出てこいや! ブチの怪我の原因はお前か⁈
思うばかりで言葉にはしない。悔しいが実際に前に出てこられても、俺には対処のしようがない。心の中で悪態をつくので精一杯だ。
「マスター! 聖女様だ‼︎ 間違いだとしても相当な上玉だぞ!」
おっさんのひとりが店の中に向かって濁声で呼びかけると、のっそりと縦も横も大きい男が姿を現した。マスターなんて呼ばれているけれど、どう見たってその筋の人みたいな容貌をしている。スキンヘッドに顳顬の傷跡って、どこの漫画のキャラクターだよ。エプロンが笑っちゃうくらい小さい。
三十六計逃げるが勝ちだ!
そうは思ったけれど悲しいかな。失神した子どもとギャン泣きする子どもを、まとめて抱き上げる腕力を持ち合わせていない。ギリギリと奥歯を噛む。
「おう、丁重にお連れしろや」
マスターの声に頷いて、おっさんが俺の腕からブチをもぎ取った。ブチはますます激しく泣いて手足をバタつかせる。おっさんは忌々しげに「うるせぇ」と呟くと、小さな身体を頭上に持ち上げた。
「返せ!」
「お待ちなさい‼︎」
俺の声に重なったのは、シュウさんの鋭い声だった。一緒にヤンジャンコンビと宿舎に残っていた小隊のみんながいる。清潔ではあるけれど、どこか粗野な傭兵の扮装をした体格の大きな男たちの先頭で、シュウさんは凛として立っていた。
⋯⋯て言うか、殺気が只者じゃない。もしかしたらシュウさんは、ただの侍従ではないのかもしれない。
おっさんはシュウさんに気圧されて、しおしおとブチを地面に下ろした。けれど片腕を掴んで半分ぶら下げるみたいにぞんざいだ。ブチはひっと息を吸い込んで固まった。叫び声は止まったけれど大きな目からぼたぼたと涙をこぼしている。
「ブチを返せ」
俺はもう一度、おっさんに向かってゆっくりと言葉を発した。それを鼻で笑ったのはマスターだ。
「ガキをこっちに連れて来い。聖女様はきっとお優しいから、せっかく治療したガキがもう一度痛い目にあうのは嫌でしょうなぁ」
マスターがニヤニヤ笑うと、傭兵たちの纏う空気感が変わった⋯⋯ように感じた。いや、俺ってどうしようもなくシロウトだから、なんとなくしかわからない。ただ、みんなの表情が怖いことになっていて、この状況に激怒しているのがわかる。もちろん俺も腹の底がふつふつと煮えている。
傭兵団のみんなからは少し距離がある。ヤンがわずかに身動いろだのが見えたけど、おっさんがブチの腕を引っ張り上げたので、なにかを仕掛けることはなかった。
ブチは片手で吊るされて苦痛に表情を歪めている。あれじゃあ、脱臼しちゃうじゃないか。
「俺は聖女じゃない。見てわかるだろう?」
「はっ、かわい子ちゃんが可愛いことを言ってらっしゃいますな」
取ってつけた敬語が忌々しい。
俺はブチを人質に取られたまま、酒場のマスターとは名ばかりの破落戸に取っ捕まった。おっさんが懐中から取り出したナイフをブチの首に押し当てたのを見たら、言うことを聞かざるを得ない。
せめてススをシュウさんに預けたくて、マスターに交渉する。流石に子どもをふたりも人質にするのは面倒くさいと思ったのか、要望は聞き入れられた。ススをその場に置いてこっちに来いと言われたのには抵抗した。俺が離れた瞬間にススに危害を加えられるなんて、冗談じゃない。
マスターは傭兵団が傍に寄ることは認めなかった。その中でエプロンをつけたままのシュウさんを侮ったのか、ススの引き渡しに彼を指名した。
傍にやって来たシュウさんは、子どもを軽々と抱き上げながら、俺の耳元でそっとささやいた。
「ブチは諦めますか?」
「そんな馬鹿な」
「でしょうね」
彼は俺の答えがわかっていたように微笑んだ。
「必ずお傍に参ります。ブチと絶対に離れないでください」
去り際に懐中に何かを突っ込まれた。実にさりげないスマートな仕草で、マスターも気づかなかったようだ。ススをシュウさんに預けると、俺は安心してマスターの傍に寄った。とりあえず、俺の生命の危険はない。ブチのそれはマスターの気持ち次第だけれども。
「おう。お前ら『暁だったよな? はっ、よくあるダサい名前だな。なんで聖女様を隠してた?」
俺の肩に馴れ馴れしく手を置いたマスターが、勝ち誇ったように言った。酒とタバコと油の臭いがする。油染みたエプロンを見るに料理はしているようだが、こんなタバコ臭いやつが作った料理は食べたくない。
「その方は聖女様ではありませんよ。うちの団長の許嫁です」
「はっ。薄汚ねぇ傭兵風情が、聖女様を手に入れて天下取りでもする気かよ」
「いや、だから。俺、聖女じゃないって」
「ガキを瞬時に治しておいて、ごまかそうったってそうはいかねぇや」
ニヤニヤと笑う表情に反吐が出る。コイツ自分の店で客が年端も行かない子どもに乱暴していたのを知っていて、この態度かよ。
「とにかく俺は聖女じゃない。おっさんたちもよく覚えておけ! 俺は一言も、自分が聖女だって言ってないからな‼︎ どうせ俺のことは領主に売るんだろう? そのときにブチの身体に新しい傷が針の先ほどでも付いていたら、絶食でもして自分を痛めつけて、お前たちに虐待されたって言ってやるからな‼︎」
実際にはしないけど。いや、だって。シュウさんが必ず来てくれるって言ってるし、ヤンジャンコンビだってさっきから凄い形相をしている。なによりここにはいないギィが、それをすることは絶対に許さないだろう。
そんな俺の心情はマスターにはわからないわけで、大事な金蔓にそんなことをされて値崩れしても困るはずだ。戦う術を持たない俺がブチを救おうと思ったら、身を削るしかない。
「ルン様! それはなりません。ご自身を大切になさってください‼︎」
シュウさんの迫真の演技が凄い。必死さが伝わって、本気で説教をされている気分だ。ここは彼の演技に乗っておこう。
「その子を害したら、俺は自分を傷つけるからな」
あえてシュウさんのことは無視した体で言葉を紡ぐ。領主、ひいては宰相の怒りを買ってしまえ。それが、ブチを傷つけたお前たちへの報復だ!
こうして俺はブチと一緒に酒場に閉じ込められた後、領主館からの迎えだという馬車に乗せられた。
幼い子どもの手は、絶対に離さない。
それだけは、心に誓った。
83
お気に入りに追加
3,309
あなたにおすすめの小説

田舎育ちの天然令息、姉様の嫌がった婚約を押し付けられるも同性との婚約に困惑。その上性別は絶対バレちゃいけないのに、即行でバレた!?
下菊みこと
BL
髪色が呪われた黒であったことから両親から疎まれ、隠居した父方の祖父母のいる田舎で育ったアリスティア・ベレニス・カサンドル。カサンドル侯爵家のご令息として恥ずかしくない教養を祖父母の教えの元身につけた…のだが、農作業の手伝いの方が貴族として過ごすより好き。
そんなアリスティア十八歳に急な婚約が持ち上がった。アリスティアの双子の姉、アナイス・セレスト・カサンドル。アリスティアとは違い金の御髪の彼女は侯爵家で大変かわいがられていた。そんなアナイスに、とある同盟国の公爵家の当主との婚約が持ちかけられたのだが、アナイスは婿を取ってカサンドル家を継ぎたいからと男であるアリスティアに婚約を押し付けてしまう。アリスティアとアナイスは髪色以外は見た目がそっくりで、アリスティアは田舎に引っ込んでいたためいけてしまった。
アリスは自分の性別がバレたらどうなるか、また自分の呪われた黒を見て相手はどう思うかと心配になった。そして顔合わせすることになったが、なんと公爵家の執事長に性別が即行でバレた。
公爵家には公爵と歳の離れた腹違いの弟がいる。前公爵の正妻との唯一の子である。公爵は、正当な継承権を持つ正妻の息子があまりにも幼く家を継げないため、妾腹でありながら爵位を継承したのだ。なので公爵の後を継ぐのはこの弟と決まっている。そのため公爵に必要なのは同盟国の有力貴族との縁のみ。嫁が子供を産む必要はない。
アリスティアが男であることがバレたら捨てられると思いきや、公爵の弟に懐かれたアリスティアは公爵に「家同士の婚姻という事実だけがあれば良い」と言われてそのまま公爵家で暮らすことになる。
一方婚約者、二十五歳のクロヴィス・シリル・ドナシアンは嫁に来たのが男で困惑。しかし可愛い弟と仲良くなるのが早かったのと弟について黙って結婚しようとしていた負い目でアリスティアを追い出す気になれず婚約を結ぶことに。
これはそんなクロヴィスとアリスティアが少しずつ近づいていき、本物の夫婦になるまでの記録である。
小説家になろう様でも2023年 03月07日 15時11分から投稿しています。

転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。

あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?
水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが…
私が平民だとどこで知ったのですか?

新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
本編完結しました!
時々おまけのお話を更新しています。
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく、舞踏会編、はじめましたー!

弟のために悪役になる!~ヒロインに会うまで可愛がった結果~
荷居人(にいと)
BL
BL大賞20位。読者様ありがとうございました。
弟が生まれた日、足を滑らせ、階段から落ち、頭を打った俺は、前世の記憶を思い出す。
そして知る。今の自分は乙女ゲーム『王座の証』で平凡な顔、平凡な頭、平凡な運動能力、全てに置いて普通、全てに置いて完璧で優秀な弟はどんなに後に生まれようと次期王の継承権がいく、王にふさわしい赤の瞳と黒髪を持ち、親の愛さえ奪った弟に恨みを覚える悪役の兄であると。
でも今の俺はそんな弟の苦労を知っているし、生まれたばかりの弟は可愛い。
そんな可愛い弟が幸せになるためにはヒロインと結婚して王になることだろう。悪役になれば死ぬ。わかってはいるが、前世の後悔を繰り返さないため、将来処刑されるとわかっていたとしても、弟の幸せを願います!
・・・でもヒロインに会うまでは可愛がってもいいよね?
本編は完結。番外編が本編越えたのでタイトルも変えた。ある意味間違ってはいない。可愛がらなければ番外編もないのだから。
そしてまさかのモブの恋愛まで始まったようだ。
お気に入り1000突破は私の作品の中で初作品でございます!ありがとうございます!
2018/10/10より章の整理を致しました。ご迷惑おかけします。
2018/10/7.23時25分確認。BLランキング1位だと・・・?
2018/10/24.話がワンパターン化してきた気がするのでまた意欲が湧き、書きたいネタができるまでとりあえず完結といたします。
2018/11/3.久々の更新。BL小説大賞応募したので思い付きを更新してみました。

【完結済み】乙男な僕はモブらしく生きる
木嶋うめ香
BL
本編完結済み(2021.3.8)
和の国の貴族の子息が通う華学園の食堂で、僕こと鈴森千晴(すずもりちはる)は前世の記憶を思い出した。
この世界、前世の僕がやっていたBLゲーム「華乙男のラブ日和」じゃないか?
鈴森千晴なんて登場人物、ゲームには居なかったから僕のポジションはモブなんだろう。
もうすぐ主人公が転校してくる。
僕の片思いの相手山城雅(やましろみやび)も攻略対象者の一人だ。
これから僕は主人公と雅が仲良くなっていくのを見てなきゃいけないのか。
片思いだって分ってるから、諦めなきゃいけないのは分ってるけど、やっぱり辛いよどうしたらいいんだろう。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる