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冤罪と不安と安堵と。
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予定を一ヶ月過ぎても、ギィは帰ってこなかった。家宰のキノさんがフィーさんと相談しながら、どこかに人を遣って情報を集めているようだ。
終わりの見えない別離は寂しさを募らせる。ギィが城砦にいなくても平気だと思っていたのは、帰ってくると信じていたからだ。いや、今だって信じているけれど、いつになるかわからない帰城は俺の心を疲れさせた。
俺の泣く場所は、ギィのとなりだ。
俺は寂しさを紛らわすようにミヤビンと一緒にサーヤさんの部屋に入り浸り、天使ちゃんに夢中になった。パパとママ、どっちに似ても美形だと思っていたけど、それ以前に存在が可愛い。いや、別嬪さんだけれども。
それにコニー君が付いてきて、更にアロンさんが遊びにやってくる。そうするとシュウさんとリリーさんとフィーさんはなし崩しに一緒に行動するし、アロンさんには度々ヤンがくっついてきた。出産を終えたばかりのサーヤさんを訪ねるのに非常識な大所帯になったので、俺はミヤビンと相談して、ふたり一緒にはサーヤさんを訪ねないことにした。
そんなある日のことだ。言いようのない不安に胸が掻きむしられるような時間を過ごしていた俺は、城砦の中に漂う空気が、いつもとちがうことに気づいた。
「⋯⋯ねぇ、シュウさん。みんながよそよそしいようなんだけど、気のせいかな?」
違うな、どっちかと言うと、とても気を遣われているような、隠し事をされているような。
「さぁ、僕は感じませんが」
「⋯⋯うん、シュウさんはいつも通りだよね。それが余計に気になる。だって、朝食の席にフィーさんがいないこと、突っ込まないんだもん」
それはフィーさんがコニー君の傍を離れる理由を知っているからじゃないのか? キノさんと情報収集していたけれど、何か掴んだのかもしれない。
「小柄で幼なげな様子なので失念しがちですが、ルン様は成人しておいででしたね」
「いや、異世界では平均平凡な身長と顔だけど」
東洋人は西洋人より若く見られがちだけど、ややこしくなるからそれは言わない。それはともかく、シュウさんの言葉に、やっぱり何か収穫があったのだと確信した。
「俺が聞いたら良くないこと? たとえば宰相から、大公家の王子様が聖女を隠してるなんて因縁をつけられているとか⋯⋯」
シュウさんをじっと見つめる。彼はしばらく沈黙した後、ふうぅっと肺の奥から深いため息を漏らした。
「ルン様はやはりきちんと成人した大人でいらっしゃる。そんな方に隠し事など無理だったのかもしれません。ニホンという国は一般的には十二年以上、学問所に通うのでしたよね。この国ではそれほど学べば博士と呼ばれますよ」
シュウさんの眉が下がる。
「私が勝手をするわけには参りません。キノ殿と相談してからでよろしいですか?」
「ありがとう。困らせてごめんね」
彼は俺の身の回りの世話をしてくれる侍従だから、城主の子息⋯⋯王子様の動向を勝手に吹聴出来ないのだろう。いくらこの世界の常識を知らない俺でも、そのくらいはわかる。
午後のお茶の時間に合わせてキノさんに呼ばれた。案内された茶話室にはキノさん、フィーさんと共にサーヤさんとアロンさんも居る。
「天使ちゃんは?」
「ビンちゃんに任せてきちゃった」
いや、それ、ミヤビンのお世話係のリリーさん頼みって言うんじゃないかな。フィーさんがここにいるってことは、コニー君も一緒にいるんだろうし、リリーさんってば大活躍だ。
シュウさんが俺とサーヤさん、アロンさんの前にお茶を置いた。ソファーに腰掛けているのは城砦の客分の三人で、家宰と侍従の立場にあるキノさんたちは立ったままだ。俺が一番の小僧だからなんとなく居た堪れないものの、これが立場だというなら仕方がない。
「俺たちも呼んだってことは、面倒くさいことになってるってことか?」
アロンさんが口火を切った。
「ギィ殿下が大公殿下とともに蟄居を命じられたとの知らせが参りました」
「⋯⋯蟄居?」
それって。もう、城砦には帰って来られないってこと? もう、会えない? 俺が呆然としていると、サーヤさんが普段は柔らかな目元を冷たく細めて、吐き捨てるように言った。
「王都で謹慎させられるようなこと、やらかしたの? 違うでしょ? どうせ宰相がふっかけたんでしょ?」
「恐らくそうでしょう。名目上は陛下から申し渡されたそうですが、遣いは宰相からだったようです」
「印璽を私されちゃってるんじゃないの?」
「⋯⋯まあ、そうでございましょうね」
サーヤさんとキノさんは怖い表情でぶつぶつ言い合っている。ギィが蟄居とやらを強いられているのは、ほぼ冤罪だろう。まだ何も聞いていないけれど、確信を持ってそう思った。何故なら宰相絡みだからだ。
「ねぇ、キノさん。宰相はどんな言いがかりでギィを閉じ込めているの?」
ギィのお父上である大公殿下は、国王陛下に毒を盛った疑いだろう? 陛下を害するような罪状なら悠長に蟄居になんかしないで、親子共々極刑だろうし。宰相の立場で王族を裁けなくても、国王陛下を騙っているんだから、やる気があるならとっくにしているよね?
「⋯⋯聖女様の拉致誘拐の嫌疑です」
めちゃくちゃ黒寄りのグレーだった。ミヤビンはギィの城にいる。俺のブラックジョークが本当になった。
「なんでギィと聖女ちゃんが繋がったんだ?」
アロンさんが長い足をぞんざいに組んで、背もたれにふんぞり返った。どうでもいいけどアロンさんもサーヤさんも、王子様であるギィを呼び捨てなんだね。それはともかく、ギィと聖女が繋がる意味がわからない。そんな情報が掴まれているなら、城砦に乗り込んでくるのもすぐかもしれない。
「繋がってはいないようです。宰相が聖女の召喚を発表したようです。⋯⋯何者かが密かに聖女様を召喚したものの、保護に失敗して行方不明になられていると」
「何者かがって、自分がやらかしてるんじゃないか」
「⋯⋯曖昧にしてはいますが、神殿は王家の所有物ですからね。陛下が病に臥され、大公殿下が蟄居なさり、行方不明のコニー殿下はまだ幼い。となれば罪をなすりつけのにちょうどいいのが、ギィ殿下なのでしょう」
宰相は聖女召喚の痕跡を明らかにした上で、神殿周辺の集落で家探しを始めたようだ。捜索に関わっている役人と言い張る輩は、室内を荒らして、年頃の娘を見つけると聖女かどうか確認すると言って攫っていくとか。
神殿周辺の集落って、あの親切な人々が住んでいるところだよね? あの人たちの生活が脅かされているの?
荷馬車の幌に隠れて聞いた、朗らかな女将さんたちの声が思い出される。傭兵団のためにパンを分けてくれた優しくて陽気な人々が、酷い目に遭わされている。俺は直接会ってはいないけれど、ミヤビンとコニー君が可愛がって貰ったんだよ。
「殿下がそれを非難したところ、聖女を探されて困るのは、拉致誘拐に関わっているからだろうと」
ギィは直接交流していたはずだ。知らぬふりはできなかったんだろう。
「一発ぶちかましに行ってやろうか?」
アロンさんの目が据わっている。
「君がぶちかましたら、王都が半分くらい消し飛ぶじゃないか。それに聖女様が見つからなくても君が見つかったら、それはそれで面倒だからね」
サーヤさんが肩をすくめた。そうか、聖女に魔法を教えられるほどの実力者が本気になったら、王都の半分がなくなっちゃうのか。王都がどれほどの広さなのかは知らないけれど、瓦礫にするには相当な力が必要なのに違いない。
宰相はギィを罪人扱いして閉じ込めたんだよな。それなら家宅捜索をすると言い出すんじゃないだろうか。流石に王族の城砦にそれはできないか? 大公殿下と王子殿下が王都にいる現在、表向きはこの城に王族はいないけれど。
「⋯⋯城砦まで、家捜しに来ると思う? コニー君とビンちゃんを隠さなきゃダメっぽくない?」
あと、アロンさん。
「ルン君、自分のことを忘れているぞ。お前さん、見た目は宰相が思うところの聖女様だろう?」
俺がアロンさんの心配をしていたら、本人から突っ込まれた。確かにそうだ。俺、こっちの基準では女子供と同じ扱いだった。
「どうしたらギィの負担にならないようにできるかな。俺が聖女として見つかると、宰相のヤツが嘘から出た真になっちゃうだろう?」
真実がどうとかじゃない。宰相がどう思うか、そして俺たちがどう利用されるかなんだ。
「ご安心ください⋯⋯と申していいのかはわかりませんが、現在、タウンハウスにて蟄居をなされているギィ殿下は、背格好を似せた騎士でございます」
「は?」
俺はキノさんの顔を見上げて、口をぱっかり開いた。どういうこと?
「ルン様、我が主人を心配してくださってありがとう存じます。ギィ殿下は後を騎士に任せて、傭兵団の副団長として王都を出られたとのことです」
「それを先に言ってくれ」
キノさんが穏やか言うのに被せるように、アロンさんが天を仰いだ。サーヤさんは肩をすくめて「だと思ってた」なんて軽く呟いている。でも俺、見ちゃったもんね。サーヤさん、手の甲に筋が浮き上がるほど、強く拳を握りしめていたでしょ? ギィと一緒にいる旦那さんを心配してるの、丸わかりだよ。
「⋯⋯でもよかった。その情報、明日とかまで内緒にされてたら、俺、心配で口から心臓が飛び出してたと思う」
俺は心の底からそう思った。
終わりの見えない別離は寂しさを募らせる。ギィが城砦にいなくても平気だと思っていたのは、帰ってくると信じていたからだ。いや、今だって信じているけれど、いつになるかわからない帰城は俺の心を疲れさせた。
俺の泣く場所は、ギィのとなりだ。
俺は寂しさを紛らわすようにミヤビンと一緒にサーヤさんの部屋に入り浸り、天使ちゃんに夢中になった。パパとママ、どっちに似ても美形だと思っていたけど、それ以前に存在が可愛い。いや、別嬪さんだけれども。
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そんなある日のことだ。言いようのない不安に胸が掻きむしられるような時間を過ごしていた俺は、城砦の中に漂う空気が、いつもとちがうことに気づいた。
「⋯⋯ねぇ、シュウさん。みんながよそよそしいようなんだけど、気のせいかな?」
違うな、どっちかと言うと、とても気を遣われているような、隠し事をされているような。
「さぁ、僕は感じませんが」
「⋯⋯うん、シュウさんはいつも通りだよね。それが余計に気になる。だって、朝食の席にフィーさんがいないこと、突っ込まないんだもん」
それはフィーさんがコニー君の傍を離れる理由を知っているからじゃないのか? キノさんと情報収集していたけれど、何か掴んだのかもしれない。
「小柄で幼なげな様子なので失念しがちですが、ルン様は成人しておいででしたね」
「いや、異世界では平均平凡な身長と顔だけど」
東洋人は西洋人より若く見られがちだけど、ややこしくなるからそれは言わない。それはともかく、シュウさんの言葉に、やっぱり何か収穫があったのだと確信した。
「俺が聞いたら良くないこと? たとえば宰相から、大公家の王子様が聖女を隠してるなんて因縁をつけられているとか⋯⋯」
シュウさんをじっと見つめる。彼はしばらく沈黙した後、ふうぅっと肺の奥から深いため息を漏らした。
「ルン様はやはりきちんと成人した大人でいらっしゃる。そんな方に隠し事など無理だったのかもしれません。ニホンという国は一般的には十二年以上、学問所に通うのでしたよね。この国ではそれほど学べば博士と呼ばれますよ」
シュウさんの眉が下がる。
「私が勝手をするわけには参りません。キノ殿と相談してからでよろしいですか?」
「ありがとう。困らせてごめんね」
彼は俺の身の回りの世話をしてくれる侍従だから、城主の子息⋯⋯王子様の動向を勝手に吹聴出来ないのだろう。いくらこの世界の常識を知らない俺でも、そのくらいはわかる。
午後のお茶の時間に合わせてキノさんに呼ばれた。案内された茶話室にはキノさん、フィーさんと共にサーヤさんとアロンさんも居る。
「天使ちゃんは?」
「ビンちゃんに任せてきちゃった」
いや、それ、ミヤビンのお世話係のリリーさん頼みって言うんじゃないかな。フィーさんがここにいるってことは、コニー君も一緒にいるんだろうし、リリーさんってば大活躍だ。
シュウさんが俺とサーヤさん、アロンさんの前にお茶を置いた。ソファーに腰掛けているのは城砦の客分の三人で、家宰と侍従の立場にあるキノさんたちは立ったままだ。俺が一番の小僧だからなんとなく居た堪れないものの、これが立場だというなら仕方がない。
「俺たちも呼んだってことは、面倒くさいことになってるってことか?」
アロンさんが口火を切った。
「ギィ殿下が大公殿下とともに蟄居を命じられたとの知らせが参りました」
「⋯⋯蟄居?」
それって。もう、城砦には帰って来られないってこと? もう、会えない? 俺が呆然としていると、サーヤさんが普段は柔らかな目元を冷たく細めて、吐き捨てるように言った。
「王都で謹慎させられるようなこと、やらかしたの? 違うでしょ? どうせ宰相がふっかけたんでしょ?」
「恐らくそうでしょう。名目上は陛下から申し渡されたそうですが、遣いは宰相からだったようです」
「印璽を私されちゃってるんじゃないの?」
「⋯⋯まあ、そうでございましょうね」
サーヤさんとキノさんは怖い表情でぶつぶつ言い合っている。ギィが蟄居とやらを強いられているのは、ほぼ冤罪だろう。まだ何も聞いていないけれど、確信を持ってそう思った。何故なら宰相絡みだからだ。
「ねぇ、キノさん。宰相はどんな言いがかりでギィを閉じ込めているの?」
ギィのお父上である大公殿下は、国王陛下に毒を盛った疑いだろう? 陛下を害するような罪状なら悠長に蟄居になんかしないで、親子共々極刑だろうし。宰相の立場で王族を裁けなくても、国王陛下を騙っているんだから、やる気があるならとっくにしているよね?
「⋯⋯聖女様の拉致誘拐の嫌疑です」
めちゃくちゃ黒寄りのグレーだった。ミヤビンはギィの城にいる。俺のブラックジョークが本当になった。
「なんでギィと聖女ちゃんが繋がったんだ?」
アロンさんが長い足をぞんざいに組んで、背もたれにふんぞり返った。どうでもいいけどアロンさんもサーヤさんも、王子様であるギィを呼び捨てなんだね。それはともかく、ギィと聖女が繋がる意味がわからない。そんな情報が掴まれているなら、城砦に乗り込んでくるのもすぐかもしれない。
「繋がってはいないようです。宰相が聖女の召喚を発表したようです。⋯⋯何者かが密かに聖女様を召喚したものの、保護に失敗して行方不明になられていると」
「何者かがって、自分がやらかしてるんじゃないか」
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宰相は聖女召喚の痕跡を明らかにした上で、神殿周辺の集落で家探しを始めたようだ。捜索に関わっている役人と言い張る輩は、室内を荒らして、年頃の娘を見つけると聖女かどうか確認すると言って攫っていくとか。
神殿周辺の集落って、あの親切な人々が住んでいるところだよね? あの人たちの生活が脅かされているの?
荷馬車の幌に隠れて聞いた、朗らかな女将さんたちの声が思い出される。傭兵団のためにパンを分けてくれた優しくて陽気な人々が、酷い目に遭わされている。俺は直接会ってはいないけれど、ミヤビンとコニー君が可愛がって貰ったんだよ。
「殿下がそれを非難したところ、聖女を探されて困るのは、拉致誘拐に関わっているからだろうと」
ギィは直接交流していたはずだ。知らぬふりはできなかったんだろう。
「一発ぶちかましに行ってやろうか?」
アロンさんの目が据わっている。
「君がぶちかましたら、王都が半分くらい消し飛ぶじゃないか。それに聖女様が見つからなくても君が見つかったら、それはそれで面倒だからね」
サーヤさんが肩をすくめた。そうか、聖女に魔法を教えられるほどの実力者が本気になったら、王都の半分がなくなっちゃうのか。王都がどれほどの広さなのかは知らないけれど、瓦礫にするには相当な力が必要なのに違いない。
宰相はギィを罪人扱いして閉じ込めたんだよな。それなら家宅捜索をすると言い出すんじゃないだろうか。流石に王族の城砦にそれはできないか? 大公殿下と王子殿下が王都にいる現在、表向きはこの城に王族はいないけれど。
「⋯⋯城砦まで、家捜しに来ると思う? コニー君とビンちゃんを隠さなきゃダメっぽくない?」
あと、アロンさん。
「ルン君、自分のことを忘れているぞ。お前さん、見た目は宰相が思うところの聖女様だろう?」
俺がアロンさんの心配をしていたら、本人から突っ込まれた。確かにそうだ。俺、こっちの基準では女子供と同じ扱いだった。
「どうしたらギィの負担にならないようにできるかな。俺が聖女として見つかると、宰相のヤツが嘘から出た真になっちゃうだろう?」
真実がどうとかじゃない。宰相がどう思うか、そして俺たちがどう利用されるかなんだ。
「ご安心ください⋯⋯と申していいのかはわかりませんが、現在、タウンハウスにて蟄居をなされているギィ殿下は、背格好を似せた騎士でございます」
「は?」
俺はキノさんの顔を見上げて、口をぱっかり開いた。どういうこと?
「ルン様、我が主人を心配してくださってありがとう存じます。ギィ殿下は後を騎士に任せて、傭兵団の副団長として王都を出られたとのことです」
「それを先に言ってくれ」
キノさんが穏やか言うのに被せるように、アロンさんが天を仰いだ。サーヤさんは肩をすくめて「だと思ってた」なんて軽く呟いている。でも俺、見ちゃったもんね。サーヤさん、手の甲に筋が浮き上がるほど、強く拳を握りしめていたでしょ? ギィと一緒にいる旦那さんを心配してるの、丸わかりだよ。
「⋯⋯でもよかった。その情報、明日とかまで内緒にされてたら、俺、心配で口から心臓が飛び出してたと思う」
俺は心の底からそう思った。
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