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将軍、憤激する。
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知らせを受けたジェレマイアは、軍務卿の指示を仰ぐこともなく瞬時に馬に飛び乗った。盗賊団の捕縛は順調に進み、残すは投獄と取り調べであった。信頼できる補佐官に任せても問題ないし、自身で行うにしても逃しさえしなければ後で存分に時間を掛ければいい。
夜闇の中で馬を走らせるのは危険だったが、よく訓練された愛馬は恐れることなく駆けた。侯爵邸の門扉の前には草臥れた老馬にひかれたふるい荷馬車があった。そこかしこで呻き声をあげる薄汚れた男たちを、門兵が縛り上げているところだった。
門から玄関まで、明々と篝火が掲げられている。開きっぱなしの玄関は、激しく家人が出入りしていてものものしい。
玄関の前まで直接馬を乗りつけて、ジェレマイアはホールに飛び込んだ。戦場でもないのに血臭が酷い。大きな翼を広げた鳥の民は目立つ。激昂する純血の鳥の民を従兄弟の混血の鳥の民が押しとどめている。彼らの足元に蹲るのはレティシア医師だった。
怪我人と彼らを手当てする家人をすり抜けてレティシア医師の元に向かうと、血溜まりの中に侍従のシュリが白い顔をして横たわっていた。この顔色はとても助かるまいと思わせるに充分な、紙のような白さであった。
今にも消えていきそうなシュリがいるのに、アリスレアがいない。この状態のシュリを放っておける彼ではないのに。
ジェレマイアは最悪の事態に陥ったことを、嫌でも理解した。
「薄めた神の甘露では無理だと思うわ。侍従殿は、恋人はいて?」
レティシア医師の声は焦りで上擦っている。時間がない。胸に巻かれた血止めの布もなんの役にもたっていない。シュリの生命がたらたらとこぼれ落ちている。
神の甘露を原液で与えれば生命は助かるだろうが、重度の副作用がある。ジェレマイアはシュトレーゼン領で神の甘露を飲んだアリスレアを思い出した。
「俺の番だ!」
サルーンが叫んで、ギジェルが頷いた。
「シュリ殿は只人だから認識が薄いけど、サルーンの態度は最初から番のそれです。只人のシュリ殿を驚かさないよう、ゆっくり囲っている途中でした」
想い合っているかは微妙なところだが、副作用を鎮めるのに第三者を充てがっては、その者の生命が危険だ。鳥の民は狼の民と同じ獣人である。番を奪われることは生命を奪われることと同じだった。
「サルーン殿。シュリを頼みます」
ジェレマイアはシュリをサルーンに委ねた。いずれにせよ、時間はない。この瞬間にもシュリの生命は消えようとしている。なんとしてでも生命を繋ぎ止めねば、アリスレアが哀しむ。
レティシア医師はありきたりの薬瓶から吸飲みに液体を注いだ。甘い桃の香りが漂って、ジェレマイアはそれが神の甘露だとわかった。アリスレアが桃の味がしたと言っていたのを思い出す。神からの授かり物を保存するにはありがたみのない入れ物だったが、盗難を考えれば妥当な保管方法かもしれない。
閉じきれない唇の隙間から注ぎ込む。時間をかけて吸飲みひとつ分の神の甘露を飲ませ切ると、レティシアは肩の力を抜いた。
「顔色が良くなったわ⋯⋯始まったみたいだけど」
傷が消えても血に汚れた衣服越しにはわからない。けれど大きく上下する胸と唇から吐き出される熱い呼気が、神の甘露が効いたことを示している。
「あ⋯⋯なに?」
うっすらと開かれた、シュリの熱に浮かれた瞳が宙を彷徨う。
「シュリ殿!」
「サル⋯⋯ン殿? ⋯⋯んぅ⋯⋯⋯⋯」
サルーンは背中の翼を広げてシュリの姿を隠した。そのまま抱き上げて階段を登る。後ろは振り向かなかった。
後に残ったジェレマイアは、アリスレアの不在を尋ねた。出来ることなら一番初めに問いただしたかったが、生命が危ぶまれたシュリを後回しにはできなかった。
「父上は?」
現場を取り仕切るべき侯爵がいない。アリスレアと共に連れ去られたとは考えにくい。
「侯爵様は護衛士を率いて自ら鳥の姫を追って行かれました。申し訳ありません。我らは夜目が利きませんので空から追えませんでした。⋯⋯夜行性の鳥を数羽飛ばしましたが、まだ戻りません」
ギジェルの声には無念が滲む。混血でありながら鳥の民の特徴が強く出ている彼は、日が暮れると覿面に視力が下がる。昼間だったとしても純血種のサルーンは、シュリから離れられなかっただろう。
ホールの中での出来事は、ギジェルとレティシア医師、そして家令がわかりやすく説明した。赤ん坊を放り投げたり、掴み上げて刃物を突きつけたりしたくだりで、ジェレマイアはホールの壁に拳を打ちつけた。奥歯が砕けそうなほど噛み締めた、獰猛な熊のような形相に、隅っこで膝を抱えて泣いていた少女が、びくりと縮み上がった。
「赤子を放り投げただと? よりによって、アリスの前で⋯⋯⁈」
ジェレマイアは目の前が真っ赤になった。泣く泣く息子を祖父に預けたばかりの、妻の泣き顔が脳裏に浮かぶ。信頼するシュリを目の前で斬られただけでも心に傷を負っただろうに、追い討ちをかけるように赤ん坊を害するなど、魔獣にも劣る行いだ。
国一番と称えられる将軍の怒りは、玄関ホールを重く包み込んだ。時折、怪我人の呻き声がする他は、皆、ジェレマイアの覇気にのまれて呼吸が苦しくなる錯覚に陥った。
「被害者の中で、軽傷者はいるか? どこで襲われて、どうやってここまで逃げてきたのか話を聞きたい」
被害者は浮浪者には見えない。汚れて草臥れてはいるが、元はちゃんと身綺麗にしていたのがわかる。衣類は生地も仕立てもそれなりだ。となれば住まいは城下町の商店街か職人街、もしくは一般的な住宅街だろう。盗賊に押し込みに入られたとしても、貴族街まで逃げてくるより、街のあちこちにある警邏隊詰所に駆け込むほうがよっぽど安心できるだろう。
「⋯⋯おうちで捕まって、荷馬車でお屋敷の近くまで連れて来られたの。荷馬車を降りたら、剣と松明で追い立てられて⋯⋯走って逃げてたら、ここの門兵さんが見つけてくれたの」
少女が無表情で淡々と言った。誰か大人を連れてくるつもりだったジェレマイアは、膝を抱えて冷たい床に座り込み、虚ろな眼差しで語る少女に驚いた。
「お姉ちゃん、ララのこと助けてくれるかなぁ」
アリスレアは可憐な見目をしているため、女性に間違われることは多い。ジェレマイアはすぐに、お姉ちゃんというのが自分の妻だとわかった。
「ララとは?」
膝を抱える少女には、武装した大男は恐ろしかろうと、ジェレマイアは膝をついた。
「妹⋯⋯お姉ちゃんと一緒に、お母さんを殺したおじさんが連れて行ったの」
「なにか話をきいた?」
本来なら、こんな小さな子は早く休ませてやるべきだ。しかし状況から見て、シュリの他にアリスレアの最も近くにいたのはこの少女だ。
「お姉ちゃんのこと、お妃様って呼んだの」
影の一族が、城から出たと言うのか⁈
盗賊団を利用し、わざわざ侯爵邸の前まで運んできた被害者に紛れ、堂々と正面から侵入を果たしたのか。
「⋯⋯城だな。行こう」
ジェレマイアは着たままだった外套の裾を翻して立ち上がる。腰に履いた剣の重さを確認すると、カチャカチャと金属の擦れる音がした。
神剣を待つなど、出来るはずもなかった。
夜闇の中で馬を走らせるのは危険だったが、よく訓練された愛馬は恐れることなく駆けた。侯爵邸の門扉の前には草臥れた老馬にひかれたふるい荷馬車があった。そこかしこで呻き声をあげる薄汚れた男たちを、門兵が縛り上げているところだった。
門から玄関まで、明々と篝火が掲げられている。開きっぱなしの玄関は、激しく家人が出入りしていてものものしい。
玄関の前まで直接馬を乗りつけて、ジェレマイアはホールに飛び込んだ。戦場でもないのに血臭が酷い。大きな翼を広げた鳥の民は目立つ。激昂する純血の鳥の民を従兄弟の混血の鳥の民が押しとどめている。彼らの足元に蹲るのはレティシア医師だった。
怪我人と彼らを手当てする家人をすり抜けてレティシア医師の元に向かうと、血溜まりの中に侍従のシュリが白い顔をして横たわっていた。この顔色はとても助かるまいと思わせるに充分な、紙のような白さであった。
今にも消えていきそうなシュリがいるのに、アリスレアがいない。この状態のシュリを放っておける彼ではないのに。
ジェレマイアは最悪の事態に陥ったことを、嫌でも理解した。
「薄めた神の甘露では無理だと思うわ。侍従殿は、恋人はいて?」
レティシア医師の声は焦りで上擦っている。時間がない。胸に巻かれた血止めの布もなんの役にもたっていない。シュリの生命がたらたらとこぼれ落ちている。
神の甘露を原液で与えれば生命は助かるだろうが、重度の副作用がある。ジェレマイアはシュトレーゼン領で神の甘露を飲んだアリスレアを思い出した。
「俺の番だ!」
サルーンが叫んで、ギジェルが頷いた。
「シュリ殿は只人だから認識が薄いけど、サルーンの態度は最初から番のそれです。只人のシュリ殿を驚かさないよう、ゆっくり囲っている途中でした」
想い合っているかは微妙なところだが、副作用を鎮めるのに第三者を充てがっては、その者の生命が危険だ。鳥の民は狼の民と同じ獣人である。番を奪われることは生命を奪われることと同じだった。
「サルーン殿。シュリを頼みます」
ジェレマイアはシュリをサルーンに委ねた。いずれにせよ、時間はない。この瞬間にもシュリの生命は消えようとしている。なんとしてでも生命を繋ぎ止めねば、アリスレアが哀しむ。
レティシア医師はありきたりの薬瓶から吸飲みに液体を注いだ。甘い桃の香りが漂って、ジェレマイアはそれが神の甘露だとわかった。アリスレアが桃の味がしたと言っていたのを思い出す。神からの授かり物を保存するにはありがたみのない入れ物だったが、盗難を考えれば妥当な保管方法かもしれない。
閉じきれない唇の隙間から注ぎ込む。時間をかけて吸飲みひとつ分の神の甘露を飲ませ切ると、レティシアは肩の力を抜いた。
「顔色が良くなったわ⋯⋯始まったみたいだけど」
傷が消えても血に汚れた衣服越しにはわからない。けれど大きく上下する胸と唇から吐き出される熱い呼気が、神の甘露が効いたことを示している。
「あ⋯⋯なに?」
うっすらと開かれた、シュリの熱に浮かれた瞳が宙を彷徨う。
「シュリ殿!」
「サル⋯⋯ン殿? ⋯⋯んぅ⋯⋯⋯⋯」
サルーンは背中の翼を広げてシュリの姿を隠した。そのまま抱き上げて階段を登る。後ろは振り向かなかった。
後に残ったジェレマイアは、アリスレアの不在を尋ねた。出来ることなら一番初めに問いただしたかったが、生命が危ぶまれたシュリを後回しにはできなかった。
「父上は?」
現場を取り仕切るべき侯爵がいない。アリスレアと共に連れ去られたとは考えにくい。
「侯爵様は護衛士を率いて自ら鳥の姫を追って行かれました。申し訳ありません。我らは夜目が利きませんので空から追えませんでした。⋯⋯夜行性の鳥を数羽飛ばしましたが、まだ戻りません」
ギジェルの声には無念が滲む。混血でありながら鳥の民の特徴が強く出ている彼は、日が暮れると覿面に視力が下がる。昼間だったとしても純血種のサルーンは、シュリから離れられなかっただろう。
ホールの中での出来事は、ギジェルとレティシア医師、そして家令がわかりやすく説明した。赤ん坊を放り投げたり、掴み上げて刃物を突きつけたりしたくだりで、ジェレマイアはホールの壁に拳を打ちつけた。奥歯が砕けそうなほど噛み締めた、獰猛な熊のような形相に、隅っこで膝を抱えて泣いていた少女が、びくりと縮み上がった。
「赤子を放り投げただと? よりによって、アリスの前で⋯⋯⁈」
ジェレマイアは目の前が真っ赤になった。泣く泣く息子を祖父に預けたばかりの、妻の泣き顔が脳裏に浮かぶ。信頼するシュリを目の前で斬られただけでも心に傷を負っただろうに、追い討ちをかけるように赤ん坊を害するなど、魔獣にも劣る行いだ。
国一番と称えられる将軍の怒りは、玄関ホールを重く包み込んだ。時折、怪我人の呻き声がする他は、皆、ジェレマイアの覇気にのまれて呼吸が苦しくなる錯覚に陥った。
「被害者の中で、軽傷者はいるか? どこで襲われて、どうやってここまで逃げてきたのか話を聞きたい」
被害者は浮浪者には見えない。汚れて草臥れてはいるが、元はちゃんと身綺麗にしていたのがわかる。衣類は生地も仕立てもそれなりだ。となれば住まいは城下町の商店街か職人街、もしくは一般的な住宅街だろう。盗賊に押し込みに入られたとしても、貴族街まで逃げてくるより、街のあちこちにある警邏隊詰所に駆け込むほうがよっぽど安心できるだろう。
「⋯⋯おうちで捕まって、荷馬車でお屋敷の近くまで連れて来られたの。荷馬車を降りたら、剣と松明で追い立てられて⋯⋯走って逃げてたら、ここの門兵さんが見つけてくれたの」
少女が無表情で淡々と言った。誰か大人を連れてくるつもりだったジェレマイアは、膝を抱えて冷たい床に座り込み、虚ろな眼差しで語る少女に驚いた。
「お姉ちゃん、ララのこと助けてくれるかなぁ」
アリスレアは可憐な見目をしているため、女性に間違われることは多い。ジェレマイアはすぐに、お姉ちゃんというのが自分の妻だとわかった。
「ララとは?」
膝を抱える少女には、武装した大男は恐ろしかろうと、ジェレマイアは膝をついた。
「妹⋯⋯お姉ちゃんと一緒に、お母さんを殺したおじさんが連れて行ったの」
「なにか話をきいた?」
本来なら、こんな小さな子は早く休ませてやるべきだ。しかし状況から見て、シュリの他にアリスレアの最も近くにいたのはこの少女だ。
「お姉ちゃんのこと、お妃様って呼んだの」
影の一族が、城から出たと言うのか⁈
盗賊団を利用し、わざわざ侯爵邸の前まで運んできた被害者に紛れ、堂々と正面から侵入を果たしたのか。
「⋯⋯城だな。行こう」
ジェレマイアは着たままだった外套の裾を翻して立ち上がる。腰に履いた剣の重さを確認すると、カチャカチャと金属の擦れる音がした。
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