33 / 95
神の甘露。✳︎
しおりを挟む
emergency‼︎
R 17.5(笑)。18歳未満のお嬢様とえちえち苦手な方はご自衛ください。なし崩しかよ、でもオールオッケーだ! な、お姉様がたは、背後注意でお楽しみください。
⁂ ⁂ ⁂ ⁂ ⁂
うあ⋯⋯。
熱い⋯⋯。
なんだ、コレ? この身体にこんなに熱が燻ったことない。前世もないけど。
「ジェム⋯⋯」
どうしていいのかわからなくなって、ジェムを見上げた。見下ろした彼の生真面目な表情が崩れるのが見えて、すぐに視界が塞がれた。
ジェムが着ていた上着を脱いで、俺の頭から覆ったからだ。被った上着ごと抱き上げられて、浮遊感に目が回る。
「イェン様、時間と場所を選んでください。これではアリスが可哀想ではありませんか。恥ずかしい思いをするでしょう」
「あら、人間は明るいうちだとそうなのね」
「それ以前に、夫婦の秘事は他人の前で匂わせるものではありません」
「ジェレマイアの言うことはもっともだが、お相手はイェン神様だ。言葉を選べ!」
イラついたジェムの声とまるで意に介さないイェンの声。外務卿の声は慌てている。
そんなことより、熱い。息ができない。苦しい。
「ジェム⋯⋯もぅ、ヤダぁ⋯⋯熱いぃ」
頭から被った上着は安心する匂いがするけど、とにかく息苦しい。はふはふと胸で呼吸を繰り返しながら、俺を横抱きするジェムの胸に顔をうずめた。
「湖の社に行きなさい。あそこはユレのための褥。ノーマ、ルシンダ、万事恙無く整えなさい」
イェンの言葉が終わらないうちにジェムが歩き出した。
「お待ちなさい。送るわ」
一瞬、肉体が膨張するような違和感を感じた。上着が剥ぎ取られると、俺とジェム、イェンしかいなかった。みんな何処に行った?
違った、三人だけ移動したんだ。場所が変わっている。
「ジェレマイア、と言ったわね。お前がアリスレアの毒抜きに付き合っている間、世界中の神殿に神託を下ろして回るわ。じゃあね、可愛いアリスレア。素直にしてるのが一番楽よ」
イェンはヒラヒラと手を振って消えた。
第三者の目がなくなって、俺の身体から力が抜ける。こんな恥ずかしい姿、誰にも見られたくない。全身が熱くて息苦しいし、胎の奥がウズウズする。女医のティシューに内診された場所だ。それから固く張り詰めたささやかなアソコ。
「アリス。ひとまず横になって」
優しくおろされたのは、極上の絹で覆われた柔らかなベッド。イェン風に言うなら褥ってヤツだ。
俺はすぐにジェムに背を向けて身体を丸めて、アソコに手を伸ばした。
「⋯⋯ジェム、見られたくないぃ。恥ずかしくて死にそう⋯⋯」
燻る熱を知らない身体が、ひたすら息苦しさを訴える。アリスレアの身体⋯⋯神子返りの身体的特徴で男の機能の発達がとても遅い。ティシュー曰く、一生精通を迎えない神子返りもいるらしい。
事実、アリスレアも未通だった。
それが初めて固く張り詰めている。それもジェムの前で。
阿呆イェン、説明してから飲ませろや!
「アリス、夫婦のことは正気に戻ってからしよう。今からするのは治療だから⋯⋯楽にしてやるから身を任せて」
「んんぅ⋯⋯恥ずかしいから、やぁ」
全身から汗が吹き出す。デトックス効果でも狙ってんのか、あの桃ジュース。
浅い呼吸を繰り返しながら、ズボンの前立てを寛げようとして、失敗する。ファスナーが開発されていないから、隠しボタンが縦に並んでるんだよ。
「うぇ⋯⋯はずれない⋯⋯⋯⋯ジェムぅ、どうしたらいい⋯⋯?」
思わずジェムに助けを求めた。
待った、どうかしてた。今の無し!
「アリス⋯⋯」
切なげに名前を呼ばれる。それだけで背中に震えが走った。
ジェムは剣を持つ節くれだった太い指で、器用に前立てのボタンを外してくれた。それだけじゃなくて、俺の身体を軽々と仰向けにすると、ブラウスのボタンもあっという間に外して袖を引き抜いた。
衣が皮膚をすべる。それだけでなにが起こったのかわからなくなるほど悶えた。
「こわい⋯⋯こんなの、なったこと、ない⋯⋯」
「大丈夫。全部神の甘露のせいだ。楽な姿勢になろう」
今度は胡座を組んで座ったジェムの足の間に、背中を預けて座らされた。衣服は全て剥ぎ取られていて、ジェムのシャツに直接背中が擦られる。
「ああ⋯⋯っ」
変な声が出て、慌てて両手で口を覆った。
ジェムは俺の足を大きく開くと、自分の膝に引っ掛けた。ヤダ、ぜんぶ見えちゃうだろ⁈ ⋯⋯ジェム、後ろにいるからそうでもないのか?
多分、この身体が快楽を未経験だから、この程度で済んでいるんだろう。神様の回春薬の威力、こんなものじゃないだろう。
現実逃避して他所ごとを考えていたら、唐突にささやかなアレを大きな手で包まれて腰が跳ねた。
「んあっ⋯⋯待って待って、無理‼︎ 俺、この身体でイったことない! はんっ⋯⋯出せなきゃ苦しいだけだろ⁈」
前世の俺はどうだった? 昔すぎて覚えてない! それになんだか、後ろから変な粘液が降りてきてる感覚がする。これ、ゲス乳兄弟に香油を塗りたくられたときよりヌルついてないか⁈
「達しないと、終わらないだろう。イェン様が夫も必要だと言ったのは、そういうことだと思う」
だよねーっ!
俺もそう思う‼︎
「変な薬のせいで、なし崩しにえっちなことはしたくないっつうかッ!」
とか言いながら、勝手に腰がくねってジェムの手のひらにアレを押しつける。
「怖がらないで。神の甘露も毒も全部抜けて、アリスが自分で求めてくれるまで奪ったりしないから」
背後から顳顬にキスが落とされる。やだ、口が寂しい⋯⋯あれ、俺なにを思った?
「あん⋯⋯やっ、奥が⋯⋯変⋯⋯⋯⋯あぅん⋯⋯ッ」
もう変な声しか出ない。広げた足の間の奥を探られる。溢れるなにかをくるくると塗りこめてくるのは、ジェムの指だ。つぷんとそれが胎内に侵入してくると、ゾワゾワと快感が走った。
「やっ、やだ⋯⋯っ! うそ、そこが気持ちいいとか、ないッ⋯⋯あんっ」
そこを使われるときは、痛みと圧迫感しかなかった。それに指なんか入れられたことない! ゲスは香油を塗りたくった張型で慣らしをしたし、クズは突っ込むだけだった。
優しく中を捏ねるように愛撫されて⋯⋯そうだ、これは愛撫だ。愛されているんだ。そう思ったら胎の奥がキュウッとなった。
「気持ちいいのか? これは愛の行為だ。いくらでも気持ちよくなっていい。イェン様も身を任せた方が苦しみは少ないと言っていたろう」
低い熱に掠れた声が耳に直接吹き込まれた。
「妻を愛するのは夫の特権だ。この熱を鎮めるのは他の誰でもない、あなたの夫だ」
その言葉に陥落しない妻がいるだろうか?
俺は心も身体も抵抗をやめた。そしたらあとは、ひたすらに気持ちよくて、あんあん言い続けた。神子返りの身体は結局前からはなにも吐き出すことができなくて、初めて中でイった。
最後はどうなったのか、よく覚えていない⋯⋯。
R 17.5(笑)。18歳未満のお嬢様とえちえち苦手な方はご自衛ください。なし崩しかよ、でもオールオッケーだ! な、お姉様がたは、背後注意でお楽しみください。
⁂ ⁂ ⁂ ⁂ ⁂
うあ⋯⋯。
熱い⋯⋯。
なんだ、コレ? この身体にこんなに熱が燻ったことない。前世もないけど。
「ジェム⋯⋯」
どうしていいのかわからなくなって、ジェムを見上げた。見下ろした彼の生真面目な表情が崩れるのが見えて、すぐに視界が塞がれた。
ジェムが着ていた上着を脱いで、俺の頭から覆ったからだ。被った上着ごと抱き上げられて、浮遊感に目が回る。
「イェン様、時間と場所を選んでください。これではアリスが可哀想ではありませんか。恥ずかしい思いをするでしょう」
「あら、人間は明るいうちだとそうなのね」
「それ以前に、夫婦の秘事は他人の前で匂わせるものではありません」
「ジェレマイアの言うことはもっともだが、お相手はイェン神様だ。言葉を選べ!」
イラついたジェムの声とまるで意に介さないイェンの声。外務卿の声は慌てている。
そんなことより、熱い。息ができない。苦しい。
「ジェム⋯⋯もぅ、ヤダぁ⋯⋯熱いぃ」
頭から被った上着は安心する匂いがするけど、とにかく息苦しい。はふはふと胸で呼吸を繰り返しながら、俺を横抱きするジェムの胸に顔をうずめた。
「湖の社に行きなさい。あそこはユレのための褥。ノーマ、ルシンダ、万事恙無く整えなさい」
イェンの言葉が終わらないうちにジェムが歩き出した。
「お待ちなさい。送るわ」
一瞬、肉体が膨張するような違和感を感じた。上着が剥ぎ取られると、俺とジェム、イェンしかいなかった。みんな何処に行った?
違った、三人だけ移動したんだ。場所が変わっている。
「ジェレマイア、と言ったわね。お前がアリスレアの毒抜きに付き合っている間、世界中の神殿に神託を下ろして回るわ。じゃあね、可愛いアリスレア。素直にしてるのが一番楽よ」
イェンはヒラヒラと手を振って消えた。
第三者の目がなくなって、俺の身体から力が抜ける。こんな恥ずかしい姿、誰にも見られたくない。全身が熱くて息苦しいし、胎の奥がウズウズする。女医のティシューに内診された場所だ。それから固く張り詰めたささやかなアソコ。
「アリス。ひとまず横になって」
優しくおろされたのは、極上の絹で覆われた柔らかなベッド。イェン風に言うなら褥ってヤツだ。
俺はすぐにジェムに背を向けて身体を丸めて、アソコに手を伸ばした。
「⋯⋯ジェム、見られたくないぃ。恥ずかしくて死にそう⋯⋯」
燻る熱を知らない身体が、ひたすら息苦しさを訴える。アリスレアの身体⋯⋯神子返りの身体的特徴で男の機能の発達がとても遅い。ティシュー曰く、一生精通を迎えない神子返りもいるらしい。
事実、アリスレアも未通だった。
それが初めて固く張り詰めている。それもジェムの前で。
阿呆イェン、説明してから飲ませろや!
「アリス、夫婦のことは正気に戻ってからしよう。今からするのは治療だから⋯⋯楽にしてやるから身を任せて」
「んんぅ⋯⋯恥ずかしいから、やぁ」
全身から汗が吹き出す。デトックス効果でも狙ってんのか、あの桃ジュース。
浅い呼吸を繰り返しながら、ズボンの前立てを寛げようとして、失敗する。ファスナーが開発されていないから、隠しボタンが縦に並んでるんだよ。
「うぇ⋯⋯はずれない⋯⋯⋯⋯ジェムぅ、どうしたらいい⋯⋯?」
思わずジェムに助けを求めた。
待った、どうかしてた。今の無し!
「アリス⋯⋯」
切なげに名前を呼ばれる。それだけで背中に震えが走った。
ジェムは剣を持つ節くれだった太い指で、器用に前立てのボタンを外してくれた。それだけじゃなくて、俺の身体を軽々と仰向けにすると、ブラウスのボタンもあっという間に外して袖を引き抜いた。
衣が皮膚をすべる。それだけでなにが起こったのかわからなくなるほど悶えた。
「こわい⋯⋯こんなの、なったこと、ない⋯⋯」
「大丈夫。全部神の甘露のせいだ。楽な姿勢になろう」
今度は胡座を組んで座ったジェムの足の間に、背中を預けて座らされた。衣服は全て剥ぎ取られていて、ジェムのシャツに直接背中が擦られる。
「ああ⋯⋯っ」
変な声が出て、慌てて両手で口を覆った。
ジェムは俺の足を大きく開くと、自分の膝に引っ掛けた。ヤダ、ぜんぶ見えちゃうだろ⁈ ⋯⋯ジェム、後ろにいるからそうでもないのか?
多分、この身体が快楽を未経験だから、この程度で済んでいるんだろう。神様の回春薬の威力、こんなものじゃないだろう。
現実逃避して他所ごとを考えていたら、唐突にささやかなアレを大きな手で包まれて腰が跳ねた。
「んあっ⋯⋯待って待って、無理‼︎ 俺、この身体でイったことない! はんっ⋯⋯出せなきゃ苦しいだけだろ⁈」
前世の俺はどうだった? 昔すぎて覚えてない! それになんだか、後ろから変な粘液が降りてきてる感覚がする。これ、ゲス乳兄弟に香油を塗りたくられたときよりヌルついてないか⁈
「達しないと、終わらないだろう。イェン様が夫も必要だと言ったのは、そういうことだと思う」
だよねーっ!
俺もそう思う‼︎
「変な薬のせいで、なし崩しにえっちなことはしたくないっつうかッ!」
とか言いながら、勝手に腰がくねってジェムの手のひらにアレを押しつける。
「怖がらないで。神の甘露も毒も全部抜けて、アリスが自分で求めてくれるまで奪ったりしないから」
背後から顳顬にキスが落とされる。やだ、口が寂しい⋯⋯あれ、俺なにを思った?
「あん⋯⋯やっ、奥が⋯⋯変⋯⋯⋯⋯あぅん⋯⋯ッ」
もう変な声しか出ない。広げた足の間の奥を探られる。溢れるなにかをくるくると塗りこめてくるのは、ジェムの指だ。つぷんとそれが胎内に侵入してくると、ゾワゾワと快感が走った。
「やっ、やだ⋯⋯っ! うそ、そこが気持ちいいとか、ないッ⋯⋯あんっ」
そこを使われるときは、痛みと圧迫感しかなかった。それに指なんか入れられたことない! ゲスは香油を塗りたくった張型で慣らしをしたし、クズは突っ込むだけだった。
優しく中を捏ねるように愛撫されて⋯⋯そうだ、これは愛撫だ。愛されているんだ。そう思ったら胎の奥がキュウッとなった。
「気持ちいいのか? これは愛の行為だ。いくらでも気持ちよくなっていい。イェン様も身を任せた方が苦しみは少ないと言っていたろう」
低い熱に掠れた声が耳に直接吹き込まれた。
「妻を愛するのは夫の特権だ。この熱を鎮めるのは他の誰でもない、あなたの夫だ」
その言葉に陥落しない妻がいるだろうか?
俺は心も身体も抵抗をやめた。そしたらあとは、ひたすらに気持ちよくて、あんあん言い続けた。神子返りの身体は結局前からはなにも吐き出すことができなくて、初めて中でイった。
最後はどうなったのか、よく覚えていない⋯⋯。
94
お気に入りに追加
2,435
あなたにおすすめの小説


どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
すべてを奪われた英雄は、
さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。
隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。
それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。
すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる