5 / 22
伊集院、笹岡くんに打ち明ける
しおりを挟む
一ヶ月、何事もなく入浴と朝食の時間を過ごして、伊集院はご満悦である。時たま朝以外でも廊下で話したり、忘れた教科書を借りに行ったりするようになって、チワワちゃんがちょっとざわついているが、風紀の見守りもあって何事もない。
そう、何事もない。
健全に朝風呂に入って、朝食を摂るだけだ。
なんなら健康的な生活で、伊集院の身体は逞しく厚みを増した。⋯⋯笹岡に見せたくて、こっそりしている筋トレを増やしたおかげもある。
本当は夕食も共にしたいが、笹岡に拒否られた。朝食と違って夕食時は、親衛隊員がバラけた時間帯で食事しているからだ。ちょっとヘコむ。
一ヶ月の間に、風紀委員長万里小路静も偶然を装って顔を繋いだ。見てくれだけなら少女のような万里小路と、おっとりした笹岡が並ぶと、朝からいいものを見た気分になる伊集院であった。
そんなある日、二年花組に現れたのは、緑森学園生徒会長、二年雪組和泉御幸である。
「雄大、放課後付き合ってくれないか?」
「いいけど⋯⋯どうしたの、御幸くん」
「ちょっとプライベートだ」
なんだかとっても思わせぶりだった。ふたりの関係を知るごく少数(風紀委員)は、ご家庭の事情かなぁと察したが、殆どの生徒が知らぬ情報だ。披露目もしないが隠しもしていないので、和泉も笹岡もオープンである。
「じゃあ、放課後に迎えに来る」
「僕から行くよ」
「いや、いい」
付き合いたてのカップルみたいな会話に、廊下で聞いていた伊集院はイラッとした。そしてそれ以上にイラッとしたのが、生徒会長の親衛隊である。
親衛隊員は笹岡雄大をこっそり観察し始めた。
地味。
その一言に尽きる。
成績は上の下、運動はそこそこ、身長はド平均、顔は整っているが地味。最後の『地味』が全てを覆い隠して、存在を埋没させている。生徒会長が声をかけるまで、クラスに在籍していたことも忘れていた。『そう言えば、こんな奴いたな』と親衛隊員は思った。
さらに観察を続けると、ごくたまに隣のクラスから会計様がやって来て、誰でもいいような口ぶりで、必ず笹岡に声をかける。借りた教科書と一緒にキャンディを渡したりしていた。会計様の親衛隊員は、キャンディには気付いていないようだったけれど。
その頃から風紀委員長様の姿も、良く見かけるようになった。その傍らには必ず副委員長様も。⋯⋯あの地味な一般生徒が、生徒会長様の『特別』になったのだろうか? と、疑うのに時間はかからなかった。
そんな訳で笹岡は、絶賛私刑のピンチにあった。放課後の生徒会室で継父からの伝言と新しい実家の鍵を受け取って別れた後、チワワたちとその手下のムサい拳闘部員に囲まれて、体育堂の裏に追い立てられた。
「⋯⋯どちらの親衛隊さん?」
小首を傾げて考えるそぶりをする。そんな童謡があった気がするが、親衛隊員たちには地味があざとく可愛こぶっているようにしか見えなかった。
「ふざけないでよ! あの方の側にはアンタみたいな地味は似合わないんだから!」
「どの方?」
「会長様に決まってるじゃないか! 見たんだからね、合鍵貰ってたでしょ!」
「えぇッ! ホントッ⁈ 信じらんない!」
「それ、寄越せよ!」
甲高い声に肩を竦ませて笹岡が眉を寄せると、親衛隊員は益々ヒートアップした。
「会長様の前に出られないように、楽しませてあげてよ!」
ヒステリックな叫びを合図にして、大きな体躯の生徒がのっそりと出て来た。のしのしと笹岡の前まで進んで来たが、笹岡はぽかんと見上げるばかりで恐れる様子がない。
拳闘部員は鼻白んで親衛隊員たちを振り返った。
「コイツ、頭ゆるい?」
「⋯⋯知らないよ、こんな地味な奴」
「あれ、何組の誰だっけ?」
「おいおい、どこの誰だか知らねぇ相手を制裁かよ。流石に無くね?」
拳闘部員がチワワに突っ込んだ。
「制裁? そっか、御幸くんのところも気をつけなきゃならなかったんだ。失敗しちゃったね」
この後に及んで自分が制裁に合っている自覚がない様子に、拳闘部員は絶句した。
「地味のくせに、何言ってんの? お前如きが会長様の恋人なんて烏滸がましいんだよ」
「んもう、アンタもさっさとコイツを犯してよ!」
「犯す? 制裁って殴られたりするんだと思ってたよ。どっちにしても犯罪じゃないかなぁ。僕、ちゃんと警察行くよ?」
「!」
「き、キズモノになったって、自分から言う気⁈」
笹岡はさして怒ることもなく、淡々としている。拳闘部員は静かな佇まいの地味な生徒に、興味が湧いて来た。顔を真っ赤にしてキャンキャン吠えるチワワより、よっぽど魅力的に見えて来た。
さてこの拳闘部員、名を坪倉真斗と言う。坪倉の父はそこで吠えているチワワの父が経営する会社の子会社の社長だった。『言うこと聞かないと、パパに言いつけてやる』と言うので参加したが、正直子守にも飽きた。
「アンタ、名前は?」
「笹岡です」
「そうか、俺は坪倉だ。なぁ、会長やめて俺にしとかねぇ?」
真っ直ぐに見上げて来る顔は、地味だが大層整っている。こう言う顔は蕩けると際限なくエロい。囲まれて騒ぎ立てない胆力も気に入った。
「ちょっと、なに言ってるのさ」
「さっさと犯っちゃえって言ってるでしょ!」
チワワがうるさい、内心イラつきながら坪倉は男臭い笑みを浮かべた。
「そうしねぇ?」
「⋯⋯しません」
「会長と別れたくねぇの?」
「別れるもなにも、僕は御幸くんの恋人ではないよ」
「嘘だッ!」
「じゃあ、その鍵は何なの⁈」
チワワは黙ってろ! 坪倉がひと睨みすると、いったん黙る。力では叶わないのはわかっているらしい。
「僕の自宅の鍵。新しくなったから、預かって来てくれたんだ」
「⋯⋯なんで会長が?」
やっぱり恋人じゃねぇかと、坪倉は思った。けれど帰って来た返事は予想外のものだった。
「僕が御幸くんのお兄ちゃんになったから」
どこか誇らしげなのは『兄』だからなのだろうか。和泉が聞いたら、たかが数時間の差に歯噛みしそうだった。
「母の再婚で継兄弟になったから、家族だよ。だから坪倉くんのお兄ちゃんにはなれないよ」
ほえほえ笑うのに、気が抜けた。坪倉がなりたいのは笹岡の弟じゃない。
慌てたのは生徒会長の親衛隊員である。隊長に内緒で勝手に私刑を画策した挙句、勘違いだったのだ。寄りによってこの地味が、会長様のお身内だとは!
チワワが数人抱き合ってガタガタ震えはじめた。未遂だが和泉の父に伝われば、実家が経営する会社がどうなるかわからない。彼らは自らが親の威を借ることを当たり前にして来たので、笹岡がそうすると疑わなかった。
「なるほど、付き合ってないのはよくわかった」
衝撃の事実はあったけれど。
「なおさらだ、俺と付き合おう」
「⋯⋯どこまで?」
「そのボケはいらねぇ」
坪倉は俄然本気になった。多分コイツは色恋に疎い。こんな体育堂の裏で青姦なんかじゃなく、ベッドの中で心ゆくまで味わって、朝までアンアン言わせてやりたい。
全く理解していない笹岡は、なにがボケなんだとか呟いている。益々可愛い。
ちょっとキスでもかましてやろうと、顎に手を添えて上向かせた。
バンッ
「ひゃあッ」
悲鳴が可愛すぎかよ!
飛んで来たサッカーボールを拳で弾き返した音に驚いて、笹岡が悲鳴をあげたのがめちゃくちゃ可愛い。
「誰だ? 笹岡に当たったらどうする」
「俺がそんなヘマするかよ」
低く唸った坪倉の声に答えたのは。
「伊集院くん!」
笹岡は坪倉の前からあっさりと身を翻し、とてとてと伊集院の側に寄って行った。
「こんなところで会うなんて、偶然だねぇ」
「偶然じゃないよ、探してたの。なんでこんなムサイのに捕まってんの? ちゅうされてない?」
「⋯⋯? どこかに付き合って欲しいって言うんだけど、どこだと思う?」
伊集院は笹岡の肩に両手をついて、ガックリと脱力した。安心と呆れがごっちゃになって、力が抜けたのだ。
「お前、拳闘部の坪倉真斗だよね。この子、俺が大事にしてる子だから、余計なことしないでくれない?」
「はっ、会計サマだか知らねぇが、アンタのものじゃないだろ。初心過ぎて、なんもわかってねぇ」
「だから、大事にしてんだろ」
ビジネスチャラをかなぐり捨てて、伊集院は坪倉を睨みつけた。身長はさほど変わらないが、身体の厚みは全然違う。パワーは確実に坪倉が上だ。
「え?」
唐突に、笹岡が声を上げた。
「大事ってなに? 付き合うって、交際のこと⁈」
ぽかんと口を開けて、伊集院と坪倉を交互に見た後、白い顔に朱をのぼらせた。ようやく意味を理解して、慌てふためいている。この一ヶ月、もう少し先に進めたかった伊集院は、奥手な笹岡にもう一歩踏み出すことにした。
「好きだから、これからガンガン攻めるよ。覚悟してね」
そうして笹岡は。
脱兎の如く逃げ出したのだった。
そう、何事もない。
健全に朝風呂に入って、朝食を摂るだけだ。
なんなら健康的な生活で、伊集院の身体は逞しく厚みを増した。⋯⋯笹岡に見せたくて、こっそりしている筋トレを増やしたおかげもある。
本当は夕食も共にしたいが、笹岡に拒否られた。朝食と違って夕食時は、親衛隊員がバラけた時間帯で食事しているからだ。ちょっとヘコむ。
一ヶ月の間に、風紀委員長万里小路静も偶然を装って顔を繋いだ。見てくれだけなら少女のような万里小路と、おっとりした笹岡が並ぶと、朝からいいものを見た気分になる伊集院であった。
そんなある日、二年花組に現れたのは、緑森学園生徒会長、二年雪組和泉御幸である。
「雄大、放課後付き合ってくれないか?」
「いいけど⋯⋯どうしたの、御幸くん」
「ちょっとプライベートだ」
なんだかとっても思わせぶりだった。ふたりの関係を知るごく少数(風紀委員)は、ご家庭の事情かなぁと察したが、殆どの生徒が知らぬ情報だ。披露目もしないが隠しもしていないので、和泉も笹岡もオープンである。
「じゃあ、放課後に迎えに来る」
「僕から行くよ」
「いや、いい」
付き合いたてのカップルみたいな会話に、廊下で聞いていた伊集院はイラッとした。そしてそれ以上にイラッとしたのが、生徒会長の親衛隊である。
親衛隊員は笹岡雄大をこっそり観察し始めた。
地味。
その一言に尽きる。
成績は上の下、運動はそこそこ、身長はド平均、顔は整っているが地味。最後の『地味』が全てを覆い隠して、存在を埋没させている。生徒会長が声をかけるまで、クラスに在籍していたことも忘れていた。『そう言えば、こんな奴いたな』と親衛隊員は思った。
さらに観察を続けると、ごくたまに隣のクラスから会計様がやって来て、誰でもいいような口ぶりで、必ず笹岡に声をかける。借りた教科書と一緒にキャンディを渡したりしていた。会計様の親衛隊員は、キャンディには気付いていないようだったけれど。
その頃から風紀委員長様の姿も、良く見かけるようになった。その傍らには必ず副委員長様も。⋯⋯あの地味な一般生徒が、生徒会長様の『特別』になったのだろうか? と、疑うのに時間はかからなかった。
そんな訳で笹岡は、絶賛私刑のピンチにあった。放課後の生徒会室で継父からの伝言と新しい実家の鍵を受け取って別れた後、チワワたちとその手下のムサい拳闘部員に囲まれて、体育堂の裏に追い立てられた。
「⋯⋯どちらの親衛隊さん?」
小首を傾げて考えるそぶりをする。そんな童謡があった気がするが、親衛隊員たちには地味があざとく可愛こぶっているようにしか見えなかった。
「ふざけないでよ! あの方の側にはアンタみたいな地味は似合わないんだから!」
「どの方?」
「会長様に決まってるじゃないか! 見たんだからね、合鍵貰ってたでしょ!」
「えぇッ! ホントッ⁈ 信じらんない!」
「それ、寄越せよ!」
甲高い声に肩を竦ませて笹岡が眉を寄せると、親衛隊員は益々ヒートアップした。
「会長様の前に出られないように、楽しませてあげてよ!」
ヒステリックな叫びを合図にして、大きな体躯の生徒がのっそりと出て来た。のしのしと笹岡の前まで進んで来たが、笹岡はぽかんと見上げるばかりで恐れる様子がない。
拳闘部員は鼻白んで親衛隊員たちを振り返った。
「コイツ、頭ゆるい?」
「⋯⋯知らないよ、こんな地味な奴」
「あれ、何組の誰だっけ?」
「おいおい、どこの誰だか知らねぇ相手を制裁かよ。流石に無くね?」
拳闘部員がチワワに突っ込んだ。
「制裁? そっか、御幸くんのところも気をつけなきゃならなかったんだ。失敗しちゃったね」
この後に及んで自分が制裁に合っている自覚がない様子に、拳闘部員は絶句した。
「地味のくせに、何言ってんの? お前如きが会長様の恋人なんて烏滸がましいんだよ」
「んもう、アンタもさっさとコイツを犯してよ!」
「犯す? 制裁って殴られたりするんだと思ってたよ。どっちにしても犯罪じゃないかなぁ。僕、ちゃんと警察行くよ?」
「!」
「き、キズモノになったって、自分から言う気⁈」
笹岡はさして怒ることもなく、淡々としている。拳闘部員は静かな佇まいの地味な生徒に、興味が湧いて来た。顔を真っ赤にしてキャンキャン吠えるチワワより、よっぽど魅力的に見えて来た。
さてこの拳闘部員、名を坪倉真斗と言う。坪倉の父はそこで吠えているチワワの父が経営する会社の子会社の社長だった。『言うこと聞かないと、パパに言いつけてやる』と言うので参加したが、正直子守にも飽きた。
「アンタ、名前は?」
「笹岡です」
「そうか、俺は坪倉だ。なぁ、会長やめて俺にしとかねぇ?」
真っ直ぐに見上げて来る顔は、地味だが大層整っている。こう言う顔は蕩けると際限なくエロい。囲まれて騒ぎ立てない胆力も気に入った。
「ちょっと、なに言ってるのさ」
「さっさと犯っちゃえって言ってるでしょ!」
チワワがうるさい、内心イラつきながら坪倉は男臭い笑みを浮かべた。
「そうしねぇ?」
「⋯⋯しません」
「会長と別れたくねぇの?」
「別れるもなにも、僕は御幸くんの恋人ではないよ」
「嘘だッ!」
「じゃあ、その鍵は何なの⁈」
チワワは黙ってろ! 坪倉がひと睨みすると、いったん黙る。力では叶わないのはわかっているらしい。
「僕の自宅の鍵。新しくなったから、預かって来てくれたんだ」
「⋯⋯なんで会長が?」
やっぱり恋人じゃねぇかと、坪倉は思った。けれど帰って来た返事は予想外のものだった。
「僕が御幸くんのお兄ちゃんになったから」
どこか誇らしげなのは『兄』だからなのだろうか。和泉が聞いたら、たかが数時間の差に歯噛みしそうだった。
「母の再婚で継兄弟になったから、家族だよ。だから坪倉くんのお兄ちゃんにはなれないよ」
ほえほえ笑うのに、気が抜けた。坪倉がなりたいのは笹岡の弟じゃない。
慌てたのは生徒会長の親衛隊員である。隊長に内緒で勝手に私刑を画策した挙句、勘違いだったのだ。寄りによってこの地味が、会長様のお身内だとは!
チワワが数人抱き合ってガタガタ震えはじめた。未遂だが和泉の父に伝われば、実家が経営する会社がどうなるかわからない。彼らは自らが親の威を借ることを当たり前にして来たので、笹岡がそうすると疑わなかった。
「なるほど、付き合ってないのはよくわかった」
衝撃の事実はあったけれど。
「なおさらだ、俺と付き合おう」
「⋯⋯どこまで?」
「そのボケはいらねぇ」
坪倉は俄然本気になった。多分コイツは色恋に疎い。こんな体育堂の裏で青姦なんかじゃなく、ベッドの中で心ゆくまで味わって、朝までアンアン言わせてやりたい。
全く理解していない笹岡は、なにがボケなんだとか呟いている。益々可愛い。
ちょっとキスでもかましてやろうと、顎に手を添えて上向かせた。
バンッ
「ひゃあッ」
悲鳴が可愛すぎかよ!
飛んで来たサッカーボールを拳で弾き返した音に驚いて、笹岡が悲鳴をあげたのがめちゃくちゃ可愛い。
「誰だ? 笹岡に当たったらどうする」
「俺がそんなヘマするかよ」
低く唸った坪倉の声に答えたのは。
「伊集院くん!」
笹岡は坪倉の前からあっさりと身を翻し、とてとてと伊集院の側に寄って行った。
「こんなところで会うなんて、偶然だねぇ」
「偶然じゃないよ、探してたの。なんでこんなムサイのに捕まってんの? ちゅうされてない?」
「⋯⋯? どこかに付き合って欲しいって言うんだけど、どこだと思う?」
伊集院は笹岡の肩に両手をついて、ガックリと脱力した。安心と呆れがごっちゃになって、力が抜けたのだ。
「お前、拳闘部の坪倉真斗だよね。この子、俺が大事にしてる子だから、余計なことしないでくれない?」
「はっ、会計サマだか知らねぇが、アンタのものじゃないだろ。初心過ぎて、なんもわかってねぇ」
「だから、大事にしてんだろ」
ビジネスチャラをかなぐり捨てて、伊集院は坪倉を睨みつけた。身長はさほど変わらないが、身体の厚みは全然違う。パワーは確実に坪倉が上だ。
「え?」
唐突に、笹岡が声を上げた。
「大事ってなに? 付き合うって、交際のこと⁈」
ぽかんと口を開けて、伊集院と坪倉を交互に見た後、白い顔に朱をのぼらせた。ようやく意味を理解して、慌てふためいている。この一ヶ月、もう少し先に進めたかった伊集院は、奥手な笹岡にもう一歩踏み出すことにした。
「好きだから、これからガンガン攻めるよ。覚悟してね」
そうして笹岡は。
脱兎の如く逃げ出したのだった。
106
お気に入りに追加
996
あなたにおすすめの小説

男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?




性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる