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人面豚の洗脳
レポート『人面豚』
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タイトル:人面豚
カテゴリ:都市伝説
人では無いものに人の顔がついた存在。昨今から人面を持つ怪異は数多く存在する。
有名所ではやはり人面犬だろう。人面犬は90年代の都市伝説で人の顔を持つ犬の姿をした怪異だ。
人面犬は都市の裏露地などでゴミ箱を漁っており、人が声を掛けると、「ほっといてくれ」と言い返して逃げていく。
都市伝説の常として他にも幾つかのパターンがあり、猛スピードで走り高速道路の車を追い越した。
噛まれると自分が新たな人面犬になってしまう。
など、様々な噂が存在する。
また、人面犬のルーツは古く江戸時代にはその名を確認できる。
当時の人面犬は人間と犬の間に出来た子供であり、雌犬と性交する事で性病が治るという当時信じられた迷信から転じた存在だと思われる。
人面犬の他にも人面の怪異は他にも数多く存在する。それこそ名前もつけられていないような物の怪や心霊写真に写り込んだ霊的存在を上げればきりがない程にだ。
それだけ人面というのは怪異にとってメジャーなのだ。
しかしながら、その中でも人面犬を含む幾つかのネームバリューにはユニークかつ恐ろしい個性を持っており特段目を引く存在も多い。
中には件のような特別な能力を持ち、神様の如く崇められるものさえ居る。
さて、本題である人面豚の話に移ろう。この怪異もまた、催眠という恐ろしい能力を有している。
描写された中で人面豚は次のようにその能力を使用した。
一、人間を操る。
二、人間(女性)を豚に見せる。
三、記憶や執着を薄れさせる。
一と二で人面豚は女性を豚に錯覚させてハーレムを作っている。
どういった過程でそうなるのかは不明だが女性達は人面豚に完全服従し、コンパニオンと化す。そして第三者はその様子に疑問すら覚えない。
体験者はカメラ越しに見る事でこの錯覚を突破した。怪異の妖術が機械には効果が無いというのは良く或る話だ。
三は自分とハーレムの存在を隠す為だろう。記憶を消し人の認識を操り身を隠す。更にはその人間の熱意さえ消し去るのだ。
恐ろしい能力ではあるが、これは言わば怪異による現代社会への適応だと私は考える。
現代ではあらゆる情報が瞬く間に拡散する。異形の存在が一度一目に晒されれば翌朝には何百何千もの人がその情報を知り得る。
そこで認識、記憶、即ち情報を朧げにしてしまうこの能力はまさに現代社会で怪異が生きるに必須なものではないのかとさえ思える。
例え真実の断片を手にしようが、その一部が歪んでいては全てが偽物に見えるのだ。
また、最後に体験者が忍び込んだ際には強烈な光を放ったと語られているがこれが俗に言う催眠光線なのかは定かでは無い。
体験者が意識を失うまたは意識のはっきりしていたない場面は何度もあり、その度にこの光線を受けていた可能性は捨てきれない。
では何故、体験者はこの豚小屋への執着を持ち続ける事が出来たのか。
私が思うに、体験者は少なくとも二度、人面豚と接触している筈だ。
一度目は最初の訪問、二度目は忍び込んだ時にだ。
この二度の接触にはそれなりの期間が空いているが、その間に記憶を保持し続けられたという事はら一度の接触だけでは完全に洗脳する事が出来ないのかもしれない。
または妻への愛が洗脳に対する耐性となり得たのだろうか。
また最後に名称として『○○市わくわくふぁーむ』という言う地名を載せさせていただいたが、当然ながらこれは架空の地名だ。
というのも私自身、体験談の舞台となった牧場を特定できていない。
なぜなら体験者の記憶からは既に牧場の名前すら既に消えていたのだ。
もしかしたら私自身、知らないのではなく覚えていないのかもしれない。
カテゴリ:都市伝説
人では無いものに人の顔がついた存在。昨今から人面を持つ怪異は数多く存在する。
有名所ではやはり人面犬だろう。人面犬は90年代の都市伝説で人の顔を持つ犬の姿をした怪異だ。
人面犬は都市の裏露地などでゴミ箱を漁っており、人が声を掛けると、「ほっといてくれ」と言い返して逃げていく。
都市伝説の常として他にも幾つかのパターンがあり、猛スピードで走り高速道路の車を追い越した。
噛まれると自分が新たな人面犬になってしまう。
など、様々な噂が存在する。
また、人面犬のルーツは古く江戸時代にはその名を確認できる。
当時の人面犬は人間と犬の間に出来た子供であり、雌犬と性交する事で性病が治るという当時信じられた迷信から転じた存在だと思われる。
人面犬の他にも人面の怪異は他にも数多く存在する。それこそ名前もつけられていないような物の怪や心霊写真に写り込んだ霊的存在を上げればきりがない程にだ。
それだけ人面というのは怪異にとってメジャーなのだ。
しかしながら、その中でも人面犬を含む幾つかのネームバリューにはユニークかつ恐ろしい個性を持っており特段目を引く存在も多い。
中には件のような特別な能力を持ち、神様の如く崇められるものさえ居る。
さて、本題である人面豚の話に移ろう。この怪異もまた、催眠という恐ろしい能力を有している。
描写された中で人面豚は次のようにその能力を使用した。
一、人間を操る。
二、人間(女性)を豚に見せる。
三、記憶や執着を薄れさせる。
一と二で人面豚は女性を豚に錯覚させてハーレムを作っている。
どういった過程でそうなるのかは不明だが女性達は人面豚に完全服従し、コンパニオンと化す。そして第三者はその様子に疑問すら覚えない。
体験者はカメラ越しに見る事でこの錯覚を突破した。怪異の妖術が機械には効果が無いというのは良く或る話だ。
三は自分とハーレムの存在を隠す為だろう。記憶を消し人の認識を操り身を隠す。更にはその人間の熱意さえ消し去るのだ。
恐ろしい能力ではあるが、これは言わば怪異による現代社会への適応だと私は考える。
現代ではあらゆる情報が瞬く間に拡散する。異形の存在が一度一目に晒されれば翌朝には何百何千もの人がその情報を知り得る。
そこで認識、記憶、即ち情報を朧げにしてしまうこの能力はまさに現代社会で怪異が生きるに必須なものではないのかとさえ思える。
例え真実の断片を手にしようが、その一部が歪んでいては全てが偽物に見えるのだ。
また、最後に体験者が忍び込んだ際には強烈な光を放ったと語られているがこれが俗に言う催眠光線なのかは定かでは無い。
体験者が意識を失うまたは意識のはっきりしていたない場面は何度もあり、その度にこの光線を受けていた可能性は捨てきれない。
では何故、体験者はこの豚小屋への執着を持ち続ける事が出来たのか。
私が思うに、体験者は少なくとも二度、人面豚と接触している筈だ。
一度目は最初の訪問、二度目は忍び込んだ時にだ。
この二度の接触にはそれなりの期間が空いているが、その間に記憶を保持し続けられたという事はら一度の接触だけでは完全に洗脳する事が出来ないのかもしれない。
または妻への愛が洗脳に対する耐性となり得たのだろうか。
また最後に名称として『○○市わくわくふぁーむ』という言う地名を載せさせていただいたが、当然ながらこれは架空の地名だ。
というのも私自身、体験談の舞台となった牧場を特定できていない。
なぜなら体験者の記憶からは既に牧場の名前すら既に消えていたのだ。
もしかしたら私自身、知らないのではなく覚えていないのかもしれない。
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