8 / 12
8浮気相手 キャサリン視点
しおりを挟む
ふん、どうよ。
女の子をイジメて楽しいかしら? ルーカス様?
(おほほほっ。私に口で勝てるわけないのよっ。策士策に溺れるなんてのは三流の策士だけ。一流の策士は完璧にやりとげるの)
良いわよ別に。怪しさが残っても。でも、グレーでしょ? 黒に近くてもグレー。白に近くてもグレー。しょせん、メリーたちも私のセリフでグレーなんだから。残念だったわね。
(清廉潔白なあなたたちもグレー。ちょーーーっとだけ、企んだ私たちもグレー。ってことは、私たちの方が賢い生きた方じゃないっ。ふふふっ)
これが私の家のやり方。ぎりぎりを攻めて生き残る。とやかく言うようなら、折を見て排除する。それで万事解決なのよ。時には私の派閥で金の困っていて、家族を大事にしている奴に命令して殺してやればいい。私を守るために勝手に暴走してやったとして、罪をしっかりつぐなってもらって処刑すればいい。
なんたって、こっちはダメ男でも第一王子。
偉いんだからっ。
「残念です」
なっ・・・ルーカス。この状況で笑った?
(いけない、涙が止まっちゃう・・・)
想定してない状況にびっくりして涙が止まってしまった。一度止まるともう一度出すのはかなり難しいのに。
「盗賊が持っていたお金には印がしてあった。これは、エドワードが所有していたお金です」
はああああいいいいっ!?
「なっ、何を?」
「ああ、君たちが盗賊と会っているのを目撃したのは大臣で、他にも多くの兵士や商人なども見ているのだけれど、それも証人にはならないと言いますか?」
「おっ、おう」
エドワードが勝手に答えた。
というか、見つかっていたの? これは、やばいやばいやばいやばいっ。
「これがエドワードが持っていたお金です」
そう言ってルーカスが出した金貨の淵には点と線の印が付いていた。
「そっ、そんなの汚れでしょ?」
「これらすべてがですか?」
私たちが渡した金貨を床にばらまくルーカス。くっ、顔に似合わず大胆じゃない。
私は拾ってみる。盗賊に渡した金貨は私が払った分もあったから、印がないのもあったけれど、同じ印がついている金貨がいくつもあった。
「でも、こんなの偽造できますよね?」
「では、エドワードのお金の仕様を追えばわかりますよね」
「そんなのルーカス様に言う必要・・・」
「彼女を国外追放しようとして、さらには罪を被せようとしてまだ言うのかっ!!」
クールなタイプだと思ったのに、ルーカスが叫んできて私としたことがたじろいでしまった。
「キャサリン嬢・・・残念ですが、エドワードはお金遣いが荒いのです。王から渡されたお金はすぐに使う。まぁ、その一部はあなたに貢いだのかもしれませんが、調べるのは容易なのですよ」
まだ、まだよっ。まだ、真っ黒じゃない。
「必死過ぎて怖いわぁ、エドワード様っ」
もう涙は出ないで、冷や汗しかでないけれど、私はすすり泣くふりをしてエドワードに再度しがみついた。
女の子をイジメて楽しいかしら? ルーカス様?
(おほほほっ。私に口で勝てるわけないのよっ。策士策に溺れるなんてのは三流の策士だけ。一流の策士は完璧にやりとげるの)
良いわよ別に。怪しさが残っても。でも、グレーでしょ? 黒に近くてもグレー。白に近くてもグレー。しょせん、メリーたちも私のセリフでグレーなんだから。残念だったわね。
(清廉潔白なあなたたちもグレー。ちょーーーっとだけ、企んだ私たちもグレー。ってことは、私たちの方が賢い生きた方じゃないっ。ふふふっ)
これが私の家のやり方。ぎりぎりを攻めて生き残る。とやかく言うようなら、折を見て排除する。それで万事解決なのよ。時には私の派閥で金の困っていて、家族を大事にしている奴に命令して殺してやればいい。私を守るために勝手に暴走してやったとして、罪をしっかりつぐなってもらって処刑すればいい。
なんたって、こっちはダメ男でも第一王子。
偉いんだからっ。
「残念です」
なっ・・・ルーカス。この状況で笑った?
(いけない、涙が止まっちゃう・・・)
想定してない状況にびっくりして涙が止まってしまった。一度止まるともう一度出すのはかなり難しいのに。
「盗賊が持っていたお金には印がしてあった。これは、エドワードが所有していたお金です」
はああああいいいいっ!?
「なっ、何を?」
「ああ、君たちが盗賊と会っているのを目撃したのは大臣で、他にも多くの兵士や商人なども見ているのだけれど、それも証人にはならないと言いますか?」
「おっ、おう」
エドワードが勝手に答えた。
というか、見つかっていたの? これは、やばいやばいやばいやばいっ。
「これがエドワードが持っていたお金です」
そう言ってルーカスが出した金貨の淵には点と線の印が付いていた。
「そっ、そんなの汚れでしょ?」
「これらすべてがですか?」
私たちが渡した金貨を床にばらまくルーカス。くっ、顔に似合わず大胆じゃない。
私は拾ってみる。盗賊に渡した金貨は私が払った分もあったから、印がないのもあったけれど、同じ印がついている金貨がいくつもあった。
「でも、こんなの偽造できますよね?」
「では、エドワードのお金の仕様を追えばわかりますよね」
「そんなのルーカス様に言う必要・・・」
「彼女を国外追放しようとして、さらには罪を被せようとしてまだ言うのかっ!!」
クールなタイプだと思ったのに、ルーカスが叫んできて私としたことがたじろいでしまった。
「キャサリン嬢・・・残念ですが、エドワードはお金遣いが荒いのです。王から渡されたお金はすぐに使う。まぁ、その一部はあなたに貢いだのかもしれませんが、調べるのは容易なのですよ」
まだ、まだよっ。まだ、真っ黒じゃない。
「必死過ぎて怖いわぁ、エドワード様っ」
もう涙は出ないで、冷や汗しかでないけれど、私はすすり泣くふりをしてエドワードに再度しがみついた。
928
あなたにおすすめの小説
【完結】私を裏切った最愛の婚約者の幸せを願って身を引く事にしました。
Rohdea
恋愛
和平の為に、長年争いを繰り返していた国の王子と愛のない政略結婚する事になった王女シャロン。
休戦中とはいえ、かつて敵国同士だった王子と王女。
てっきり酷い扱いを受けるとばかり思っていたのに婚約者となった王子、エミリオは予想とは違いシャロンを温かく迎えてくれた。
互いを大切に想いどんどん仲を深めていく二人。
仲睦まじい二人の様子に誰もがこのまま、平和が訪れると信じていた。
しかし、そんなシャロンに待っていたのは祖国の裏切りと、愛する婚約者、エミリオの裏切りだった───
※初投稿作『私を裏切った前世の婚約者と再会しました。』
の、主人公達の前世の物語となります。
こちらの話の中で語られていた二人の前世を掘り下げた話となります。
❋注意❋ 二人の迎える結末に変更はありません。ご了承ください。
妹が私こそ当主にふさわしいと言うので、婚約者を譲って、これからは自由に生きようと思います。
雲丹はち
恋愛
「ねえ、お父さま。お姉さまより私の方が伯爵家を継ぐのにふさわしいと思うの」
妹シエラが突然、食卓の席でそんなことを言い出した。
今まで家のため、亡くなった母のためと思い耐えてきたけれど、それももう限界だ。
私、クローディア・バローは自分のために新しい人生を切り拓こうと思います。
2番目の1番【完】
綾崎オトイ
恋愛
結婚して3年目。
騎士である彼は王女様の護衛騎士で、王女様のことを何よりも誰よりも大事にしていて支えていてお護りしている。
それこそが彼の誇りで彼の幸せで、だから、私は彼の1番にはなれない。
王女様には私は勝てない。
結婚3年目の夫に祝われない誕生日に起こった事件で限界がきてしまった彼女と、彼女の存在と献身が当たり前になってしまっていたバカ真面目で忠誠心の厚い騎士の不器用な想いの話。
※ざまぁ要素は皆無です。旦那様最低、と思われる方いるかもですがそのまま結ばれますので苦手な方はお戻りいただけると嬉しいです
自己満全開の作品で個人の趣味を詰め込んで殴り書きしているため、地雷多めです。苦手な方はそっとお戻りください。
批判・中傷等、作者の執筆意欲削られそうなものは遠慮なく削除させていただきます…
買われた彼を解放しろと言うのなら返品します【完】
綾崎オトイ
恋愛
彼を解放してあげてください!お金で縛り付けるなんて最低です!
そう、いきなり目の前の少女に叫ばれたルーナ。
婚約者がこの婚約に不満を感じているのは知っていた。
ルーナにはお金はあるが、婚約者への愛は無い。
その名前だけで黄金と同価値と言われるほどのルーナの家との繋がりを切ってでも愛を選びたいと言うのなら、別に構わなかった。
彼をお金で買ったというのは、まあ事実と言えるだろう。だからルーナは買ってあげた婚約者を返品することにした。
※勢いだけでざまぁが書きたかっただけの話
ざまぁ要素薄め、恋愛要素も薄め
痛みは教えてくれない
河原巽
恋愛
王立警護団に勤めるエレノアは四ヶ月前に異動してきたマグラに冷たく当たられている。顔を合わせれば舌打ちされたり、「邪魔」だと罵られたり。嫌われていることを自覚しているが、好きな職場での仲間とは仲良くしたかった。そんなある日の出来事。
マグラ視点の「触れても伝わらない」というお話も公開中です。
別サイトにも掲載しております。
【完結】もう誰にも恋なんてしないと誓った
Mimi
恋愛
声を出すこともなく、ふたりを見つめていた。
わたしにとって、恋人と親友だったふたりだ。
今日まで身近だったふたりは。
今日から一番遠いふたりになった。
*****
伯爵家の後継者シンシアは、友人アイリスから交際相手としてお薦めだと、幼馴染みの侯爵令息キャメロンを紹介された。
徐々に親しくなっていくシンシアとキャメロンに婚約の話がまとまり掛ける。
シンシアの誕生日の婚約披露パーティーが近付いた夏休み前のある日、シンシアは急ぐキャメロンを見掛けて彼の後を追い、そして見てしまった。
お互いにただの幼馴染みだと口にしていた恋人と親友の口づけを……
* 無自覚の上から目線
* 幼馴染みという特別感
* 失くしてからの後悔
幼馴染みカップルの当て馬にされてしまった伯爵令嬢、してしまった親友視点のお話です。
中盤は略奪した親友側の視点が続きますが、当て馬令嬢がヒロインです。
本編完結後に、力量不足故の幕間を書き加えており、最終話と重複しています。
ご了承下さいませ。
他サイトにも公開中です
「そんなの聞いてない!」と元婚約者はゴネています。
音爽(ネソウ)
恋愛
「レイルア、許してくれ!俺は愛のある結婚をしたいんだ!父の……陛下にも許可は頂いている」
「はぁ」
婚約者のアシジオは流行りの恋愛歌劇に憧れて、この良縁を蹴った。
本当の身分を知らないで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる