【12話完結】私はイジメられた側ですが。国のため、貴方のために王妃修行に努めていたら、婚約破棄を告げられ、友人に裏切られました。

西東友一

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8浮気相手 キャサリン視点

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 ふん、どうよ。
 女の子をイジメて楽しいかしら? ルーカス様?

(おほほほっ。私に口で勝てるわけないのよっ。策士策に溺れるなんてのは三流の策士だけ。一流の策士は完璧にやりとげるの)

 良いわよ別に。怪しさが残っても。でも、グレーでしょ? 黒に近くてもグレー。白に近くてもグレー。しょせん、メリーたちも私のセリフでグレーなんだから。残念だったわね。

(清廉潔白なあなたたちもグレー。ちょーーーっとだけ、企んだ私たちもグレー。ってことは、私たちの方が賢い生きた方じゃないっ。ふふふっ)

 これが私の家のやり方。ぎりぎりを攻めて生き残る。とやかく言うようなら、折を見て排除する。それで万事解決なのよ。時には私の派閥で金の困っていて、家族を大事にしている奴に命令して殺してやればいい。私を守るために勝手に暴走してやったとして、罪をしっかりつぐなってもらって処刑すればいい。

 なんたって、こっちはダメ男でも第一王子。
 偉いんだからっ。

「残念です」

 なっ・・・ルーカス。この状況で笑った?
 
(いけない、涙が止まっちゃう・・・)

 想定してない状況にびっくりして涙が止まってしまった。一度止まるともう一度出すのはかなり難しいのに。

「盗賊が持っていたお金には印がしてあった。これは、エドワードが所有していたお金です」

 はああああいいいいっ!?

「なっ、何を?」

「ああ、君たちが盗賊と会っているのを目撃したのは大臣で、他にも多くの兵士や商人なども見ているのだけれど、それも証人にはならないと言いますか?」

「おっ、おう」

 エドワードが勝手に答えた。
 というか、見つかっていたの? これは、やばいやばいやばいやばいっ。

「これがエドワードが持っていたお金です」

 そう言ってルーカスが出した金貨の淵には点と線の印が付いていた。

「そっ、そんなの汚れでしょ?」

「これらすべてがですか?」

 私たちが渡した金貨を床にばらまくルーカス。くっ、顔に似合わず大胆じゃない。
 私は拾ってみる。盗賊に渡した金貨は私が払った分もあったから、印がないのもあったけれど、同じ印がついている金貨がいくつもあった。

「でも、こんなの偽造できますよね?」

「では、エドワードのお金の仕様を追えばわかりますよね」

「そんなのルーカス様に言う必要・・・」

「彼女を国外追放しようとして、さらには罪を被せようとしてまだ言うのかっ!!」

 クールなタイプだと思ったのに、ルーカスが叫んできて私としたことがたじろいでしまった。

「キャサリン嬢・・・残念ですが、エドワードはお金遣いが荒いのです。王から渡されたお金はすぐに使う。まぁ、その一部はあなたに貢いだのかもしれませんが、調べるのは容易なのですよ」

 まだ、まだよっ。まだ、真っ黒じゃない。

「必死過ぎて怖いわぁ、エドワード様っ」

 もう涙は出ないで、冷や汗しかでないけれど、私はすすり泣くふりをしてエドワードに再度しがみついた。
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