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♪~~~~~
「んんっ」
ベットの中、聞いたことがある、けれど、聞きなれない音楽に私は目が覚める。
「・・・アヴェ・マリア?」
私はクイズの回答権を得るかのごとく、音源であるスマホの画面でその音を消して、発言する。
「あれっ、カバーは・・・」
ぼやける視界。私のスマホは合皮のカバーをしてあったはずだけれど、いつの間にか無くなっている。
「あれ・・・おかしいな・・・」
両目とも1.5の視力がある私だったけれど、なかなかピントが合わない。
それに身体は軽いし・・・
「声が・・・」
そう、青年の声だ。
首のあたりを触ると、知らない突起物があり、ごくんとすると上下する。
「あったっ」
私は慌てる気持ちを抑えながらベットのあたりを見渡すと、メガネがあったのでそれをかける。
「・・・っ」
子どもの絵が身体とかよりも手が大きく書く理由がわかった。
視界がクリアになると、私は思わず手を見ていた。
知らない手。
綺麗で細長い指。
両面見ても、私の手じゃないことははっきりしている。
「あっ、知能線長いな」
現実逃避なのか、私は手相を見ていた。
「でも、生命線のこの形・・・私とそっくり」
元の身体?の私の手相は二つに別れ、しばらくしてくっつく形をしていた。大学生の頃、冗談半分で占い師に見てもらった時に「あなたは心変わりをするようになる。まるで別人のように」なんて言われたけれど、まさかそれがこれなのか?
この身体も私の生命線よりもわずかに高い位置で同じような形をしている。
「恋愛線は・・・っと」
自分の手相と似ていたということはこれは夢なんじゃないかっと半分思い始めた。もしかしたら、夢占いでおもしろい結果が出そうだな~と楽観的に考えながら、今度は恋愛線を見る。
「あっ、25歳の恋愛線が物凄い深いじゃん!!あと、3年かぁ~」
うん、この男の子の声は安心感を与える良い声なのだけれど、私の口調だとかなり気持ちが悪い。
「にしても・・・」
私は部屋を見渡す。
整った部屋。
男の子らしく化粧品はなく、色も合いもピンクなんかはなく、フローリングや机のブラウンが大半を占めてスマートだけど味気ない。
「あっ、懐かしい」
私はこの部屋であまり使われていない赤色だった大学受験の問題集を手に取る。
「げっ、東大・・・。あっ、こっちは京大と阪大・・・それに東北大?」
行きたいかどうかは別として東大が私の夢に出てくるのはわかる。頭がいい=東大の方程式が成り立っているとも言えるからだ。けれど、京大もニュースで見たことがある気がするけれど、阪大や東北大というは本当に存在するのだろうか?と思うくらい聞いたことがない。夢なのかどうか・・・私は焦ってきた。
「んんっ」
ベットの中、聞いたことがある、けれど、聞きなれない音楽に私は目が覚める。
「・・・アヴェ・マリア?」
私はクイズの回答権を得るかのごとく、音源であるスマホの画面でその音を消して、発言する。
「あれっ、カバーは・・・」
ぼやける視界。私のスマホは合皮のカバーをしてあったはずだけれど、いつの間にか無くなっている。
「あれ・・・おかしいな・・・」
両目とも1.5の視力がある私だったけれど、なかなかピントが合わない。
それに身体は軽いし・・・
「声が・・・」
そう、青年の声だ。
首のあたりを触ると、知らない突起物があり、ごくんとすると上下する。
「あったっ」
私は慌てる気持ちを抑えながらベットのあたりを見渡すと、メガネがあったのでそれをかける。
「・・・っ」
子どもの絵が身体とかよりも手が大きく書く理由がわかった。
視界がクリアになると、私は思わず手を見ていた。
知らない手。
綺麗で細長い指。
両面見ても、私の手じゃないことははっきりしている。
「あっ、知能線長いな」
現実逃避なのか、私は手相を見ていた。
「でも、生命線のこの形・・・私とそっくり」
元の身体?の私の手相は二つに別れ、しばらくしてくっつく形をしていた。大学生の頃、冗談半分で占い師に見てもらった時に「あなたは心変わりをするようになる。まるで別人のように」なんて言われたけれど、まさかそれがこれなのか?
この身体も私の生命線よりもわずかに高い位置で同じような形をしている。
「恋愛線は・・・っと」
自分の手相と似ていたということはこれは夢なんじゃないかっと半分思い始めた。もしかしたら、夢占いでおもしろい結果が出そうだな~と楽観的に考えながら、今度は恋愛線を見る。
「あっ、25歳の恋愛線が物凄い深いじゃん!!あと、3年かぁ~」
うん、この男の子の声は安心感を与える良い声なのだけれど、私の口調だとかなり気持ちが悪い。
「にしても・・・」
私は部屋を見渡す。
整った部屋。
男の子らしく化粧品はなく、色も合いもピンクなんかはなく、フローリングや机のブラウンが大半を占めてスマートだけど味気ない。
「あっ、懐かしい」
私はこの部屋であまり使われていない赤色だった大学受験の問題集を手に取る。
「げっ、東大・・・。あっ、こっちは京大と阪大・・・それに東北大?」
行きたいかどうかは別として東大が私の夢に出てくるのはわかる。頭がいい=東大の方程式が成り立っているとも言えるからだ。けれど、京大もニュースで見たことがある気がするけれど、阪大や東北大というは本当に存在するのだろうか?と思うくらい聞いたことがない。夢なのかどうか・・・私は焦ってきた。
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