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3 豊穣の聖女と豊穣な王女
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「ふん、何が豊穣の聖女だ」
ガシッ
「きゃっ」
私の胸を揉んでくるアドルド王子。私は必死にその手を払いのける。
「あ、貴方は、何をするんですかっ!?」
私が払い除けた手を振りながら、少し痛がるそぶりを見せるアドルド王子。
「さっきから言っているだろうが、無礼者。お前なんぞが、俺を貴方呼ばわりもするな、王子と呼べ。そして、平民の貧相な身体もこの国の王子である俺の物だ・・・たくっ」
(この男は最低だ・・・)
「なんだその目は・・・おん?」
「あらあら、浮気?」
奥から大人っぽくも妖艶な声が聞こえてくる。
「アテネシア、お前のような魅力的な姫がいて、浮気なんてするはずもないだろうが」
真っ赤な唇、紫のアイシャドー、黒く艶やかな長髪。
黒と紫を基調とした豪華なドレスに、キセルの甘い香り。
影から出てきたのは隣国の王女アテネシアだった。
近づいてきたアテネシア王女は淫らにアドルド王子に足を絡ませ、スカートのスリットから生足を見せつける。
「あんっ」
女の私でもドキドキしてしまうような妖艶さ。単細胞のアドルド王子が我慢できるはずもなく、発情期のサルのようにアテネシア王女のドレスの胸元から手を入れてそのたわわな胸を揉みしだく。
「全く、お前が叶えてほしいというから6ヶ月も禁欲を重ねたんだぞっ」
「まずは、見せて・・・ねっ?」
アドルド王子の腕を握って、媚びるような上目遣いで見るアテネシア王女。本当に王女なのかと思うくらい淫らだ。そんな彼女が見つめていると、私の言うことなんて、ろくに聞かなかったアドルド王子はイライラしながらも、胸から手を離し、ぱっくりと空いた彼女の背中を触りながら、ベランダの手すりまで案内する。
「あら・・・っ、きれい・・・」
うっとりした顔のアテネシア王女。
「だろっ?」
私は何を見せつけられているんだろうと気持ち悪くて吐き気がした。
ガシッ
「きゃっ」
私の胸を揉んでくるアドルド王子。私は必死にその手を払いのける。
「あ、貴方は、何をするんですかっ!?」
私が払い除けた手を振りながら、少し痛がるそぶりを見せるアドルド王子。
「さっきから言っているだろうが、無礼者。お前なんぞが、俺を貴方呼ばわりもするな、王子と呼べ。そして、平民の貧相な身体もこの国の王子である俺の物だ・・・たくっ」
(この男は最低だ・・・)
「なんだその目は・・・おん?」
「あらあら、浮気?」
奥から大人っぽくも妖艶な声が聞こえてくる。
「アテネシア、お前のような魅力的な姫がいて、浮気なんてするはずもないだろうが」
真っ赤な唇、紫のアイシャドー、黒く艶やかな長髪。
黒と紫を基調とした豪華なドレスに、キセルの甘い香り。
影から出てきたのは隣国の王女アテネシアだった。
近づいてきたアテネシア王女は淫らにアドルド王子に足を絡ませ、スカートのスリットから生足を見せつける。
「あんっ」
女の私でもドキドキしてしまうような妖艶さ。単細胞のアドルド王子が我慢できるはずもなく、発情期のサルのようにアテネシア王女のドレスの胸元から手を入れてそのたわわな胸を揉みしだく。
「全く、お前が叶えてほしいというから6ヶ月も禁欲を重ねたんだぞっ」
「まずは、見せて・・・ねっ?」
アドルド王子の腕を握って、媚びるような上目遣いで見るアテネシア王女。本当に王女なのかと思うくらい淫らだ。そんな彼女が見つめていると、私の言うことなんて、ろくに聞かなかったアドルド王子はイライラしながらも、胸から手を離し、ぱっくりと空いた彼女の背中を触りながら、ベランダの手すりまで案内する。
「あら・・・っ、きれい・・・」
うっとりした顔のアテネシア王女。
「だろっ?」
私は何を見せつけられているんだろうと気持ち悪くて吐き気がした。
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