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2021年7月7日 夕方過ぎ
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「あれっ?」
周囲の警戒を怠らないFPSの達人の俺が周りを見ていると、着物姿の女性、同じく着物を着たり、ジンベイを着たりしている女性が多くいることに気がついた。
「あっ、あれっ」
織姫が指さす方を見ると、今日は七川湖で花火大会があるようだ。
「よし、これに行ってみようか」
「うん」
(ラッキー)
俺は引きこもりだ。
そして、彼女いない歴=年齢だ。
デートプランなんて考えるのは無理だ。
だから、今日は行き当たりばったりでドキドキしながら乙姫の隣を歩いていたけれど、いろんなことに興味を持つ織姫はどんどん俺に甘えてきたので難なく時間は過ぎていった。織姫も俺に甘えやすいのは、俺の度量の広さあってこそだろう。はっはっはっ。ただ、こういうイベントがあるのは本当にありがたい。神に感謝した。
俺たちは電車とバスを駆使して花火大会の会場に向かった。
まぁ・・・田舎の30歳で車がないのは・・・うん。あぁ、運転免許は一応持っているぞ。
「うわぁ・・・すごい・・・」
屋台にテンションが上がる織姫。
「はっはっはっ」
この持っている男光彦に感謝しろと、偉そうに笑ってみる。俺だってお祭りなんてチョー久しぶりだ。少年の心を持ち続ける純粋な俺だってテンションが上がらずにはいられない。
「よしっ、好きな物を買ってやるぞ」
「本当に!?彦星だーいすきっ」
ここに来る途中、浴衣を買って着物からさらに薄地になった織姫。
抱き着かれると、さっきよりも彼女の柔らかさと熱気が俺を襲った。
「お・・・おぅっ」
「お・・・おっっ、だってーーーっ、あはははははっ」
俺の動揺して固まった真似をする織姫。くっそ、ピュアな少年の心を弄びおって・・・。
「こいつめっ!!」
「きゃーこわい、逃げろ、逃げろーーっ」
下駄を履いている上に浴衣だから小さくしか走れない織姫なんて簡単に追いつけてしまう。俺はこの振り上げた右手をどうしようかと悩んでしまう。そんな俺を振り向きながらニコニコしている織姫。
「んっ」
抱きしめないのと言わんばかりに、ちょいっと後ろに飛び跳ねる織姫。しかし、しかし・・・
「さっさと行くぞ・・・」
俺は右手を降ろして織姫を追い越す。
「・・・はーいっ」
それはそれで「まっ、いっか」みたいな顔をして織姫がちょこちょこ小走りでついてくる。
「あっ、あれかわいい」
俺の腕にさりげなくしがみつく織姫は、りんご飴屋を指さした。行きたそうに揺れながら上目遣いの織姫に勝てるわけもなく、俺たちはりんご飴屋に向かう。
「へぇ~今って、リンゴ飴だけじゃないんだねぇ」
リンゴ飴屋にはブドウやイチゴなども並んでいた。俺もそんなことを知らなかった。
「へへっ、べっぴんさんにはおまけしちゃうぜ」
スキンヘッドのおっちゃんが腰に手を当てながら笑っている。
「ほんとですか?じゃあ、リンゴ飴とイチゴ飴?で」
「ほいよっ」
そういっておっちゃんはリンゴ飴とイチゴ飴にマスカット飴を付けてくれた。
「わーいっ」
嬉しそうに両手に持つ織姫。
「うーむ、カメラがないのが実に残念だ」
そう、俺は近未来化に逆行する男、スマホが流行っているらしいが、連絡する先もないし持っていない。まぁ、スマホのアプリゲームに流れてユーザーは多く、閉鎖するPCゲームもあるからどれほどの禁断の果実なのか興味があるようなないような・・・
「ほら、行くよ、彦星」
「おっおう」
周囲の警戒を怠らないFPSの達人の俺が周りを見ていると、着物姿の女性、同じく着物を着たり、ジンベイを着たりしている女性が多くいることに気がついた。
「あっ、あれっ」
織姫が指さす方を見ると、今日は七川湖で花火大会があるようだ。
「よし、これに行ってみようか」
「うん」
(ラッキー)
俺は引きこもりだ。
そして、彼女いない歴=年齢だ。
デートプランなんて考えるのは無理だ。
だから、今日は行き当たりばったりでドキドキしながら乙姫の隣を歩いていたけれど、いろんなことに興味を持つ織姫はどんどん俺に甘えてきたので難なく時間は過ぎていった。織姫も俺に甘えやすいのは、俺の度量の広さあってこそだろう。はっはっはっ。ただ、こういうイベントがあるのは本当にありがたい。神に感謝した。
俺たちは電車とバスを駆使して花火大会の会場に向かった。
まぁ・・・田舎の30歳で車がないのは・・・うん。あぁ、運転免許は一応持っているぞ。
「うわぁ・・・すごい・・・」
屋台にテンションが上がる織姫。
「はっはっはっ」
この持っている男光彦に感謝しろと、偉そうに笑ってみる。俺だってお祭りなんてチョー久しぶりだ。少年の心を持ち続ける純粋な俺だってテンションが上がらずにはいられない。
「よしっ、好きな物を買ってやるぞ」
「本当に!?彦星だーいすきっ」
ここに来る途中、浴衣を買って着物からさらに薄地になった織姫。
抱き着かれると、さっきよりも彼女の柔らかさと熱気が俺を襲った。
「お・・・おぅっ」
「お・・・おっっ、だってーーーっ、あはははははっ」
俺の動揺して固まった真似をする織姫。くっそ、ピュアな少年の心を弄びおって・・・。
「こいつめっ!!」
「きゃーこわい、逃げろ、逃げろーーっ」
下駄を履いている上に浴衣だから小さくしか走れない織姫なんて簡単に追いつけてしまう。俺はこの振り上げた右手をどうしようかと悩んでしまう。そんな俺を振り向きながらニコニコしている織姫。
「んっ」
抱きしめないのと言わんばかりに、ちょいっと後ろに飛び跳ねる織姫。しかし、しかし・・・
「さっさと行くぞ・・・」
俺は右手を降ろして織姫を追い越す。
「・・・はーいっ」
それはそれで「まっ、いっか」みたいな顔をして織姫がちょこちょこ小走りでついてくる。
「あっ、あれかわいい」
俺の腕にさりげなくしがみつく織姫は、りんご飴屋を指さした。行きたそうに揺れながら上目遣いの織姫に勝てるわけもなく、俺たちはりんご飴屋に向かう。
「へぇ~今って、リンゴ飴だけじゃないんだねぇ」
リンゴ飴屋にはブドウやイチゴなども並んでいた。俺もそんなことを知らなかった。
「へへっ、べっぴんさんにはおまけしちゃうぜ」
スキンヘッドのおっちゃんが腰に手を当てながら笑っている。
「ほんとですか?じゃあ、リンゴ飴とイチゴ飴?で」
「ほいよっ」
そういっておっちゃんはリンゴ飴とイチゴ飴にマスカット飴を付けてくれた。
「わーいっ」
嬉しそうに両手に持つ織姫。
「うーむ、カメラがないのが実に残念だ」
そう、俺は近未来化に逆行する男、スマホが流行っているらしいが、連絡する先もないし持っていない。まぁ、スマホのアプリゲームに流れてユーザーは多く、閉鎖するPCゲームもあるからどれほどの禁断の果実なのか興味があるようなないような・・・
「ほら、行くよ、彦星」
「おっおう」
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