4 / 8
専業主婦期
4
しおりを挟む
論理的に考えよう。
私は家事をこなして、椅子に座り、「我が家、幸せ計画」とタイトルを書いて、計画書を作成していた。
「論理的じゃないと、たくやが納得しないんだから」
昔は甘えたら、任せろと二つ返事でしてくれた、たくや。
けれど、今は大事な時期らしく、仕事のことでさらにいっぱいになっていて、家庭のことに割く時間はほとんどない。まぁ、そのための専業主婦の私が家庭に時間を割いて、仕事をせずにいるという訳なのだが。
私は鉛筆を動かしていく。
Q1.なぜ、私はちゃんとできないのか。
A1.仕事をしていないから・・・・・・?
ああ、答えでクエッションなんか使ったら、「質問に質問を返すな」ってまたたくやに怒られる。
「っていいのよ、これはたたき台なんだから」
恐怖に支配されている自分が嫌だ。こんなんじゃ、りくだって怒られないようにすするにはっていうネガティブ思考の子になっちゃう・・・・・・。
よく考えろ、よく考えるんだ。
何分経った?
5分? 10分?
もし、アイディアが浮かばなかったら、今やっているこれは無意味なこと、生産的じゃないこと・・・・・・になっちゃう。そうすれば、たくやが無駄なことやっている暇があったら、やるべきことをやれって言うに違いな・・・。
「これが一般事務と商品開発の軋轢か・・・なんちゃって」
私は立ち上がり、ストレッチをしながら意図的に笑った。首の当たりが特に張っているな。ストレッチを終えて、私は再び席に着いて、鉛筆を持ち、とりあえず、思ったことをどんどん書いて行こうと決めた。
昨日の原因。天気=この頃雨、昨日は晴。前の日、りくの夜泣き、おねしょ・・・
「私の仕事は天気とまだ幼いりくの機嫌によって作業が変動してるよね・・・」
りくはいい子だ。けれど、あの小さな体はちょっとしたことで影響を大きく受けるし、制御もまだ難しい。たくやに相談すれば、それを教育するのが母親の努めなんて言われるかもしれないけれど、無理強いはしたくない。
私は紙に「私次第ではない」と「私次第」のカテゴリーを作り、「天気」と「りく」は「私次第ではない」のところに入れて、「私次第」には「食事作り」や「掃除」、「洗濯」などを入れていく。
そして、どれぐらい時間がかかるかを書き込んでいくと、何もなければ睡眠・食事・入浴・トイレ時間も含めて余裕が10時間くらいあると結論付けた。
「それで、何かがあると・・・・・・」
トイレを我慢し、入浴を我慢し、食事を急いで食べて、睡眠時間を削る。それに加えて、たくやが帰宅後スムーズに食事と入浴を済ませて就寝し、再び気持ちよく出社する・・・・・・。たくやの帰宅時間は日によってまちまち、ご飯がいらない日が急遽あったり・・・・・・。
『仕事ができない奴に限って、時間がないって言うんだよ。時間は作るものだよ』
昔、たくやが言っていた言葉。でも・・・・・・
「絶対、無理だよ・・・・・・たくやの協力無しじゃ・・・」
私は家事をこなして、椅子に座り、「我が家、幸せ計画」とタイトルを書いて、計画書を作成していた。
「論理的じゃないと、たくやが納得しないんだから」
昔は甘えたら、任せろと二つ返事でしてくれた、たくや。
けれど、今は大事な時期らしく、仕事のことでさらにいっぱいになっていて、家庭のことに割く時間はほとんどない。まぁ、そのための専業主婦の私が家庭に時間を割いて、仕事をせずにいるという訳なのだが。
私は鉛筆を動かしていく。
Q1.なぜ、私はちゃんとできないのか。
A1.仕事をしていないから・・・・・・?
ああ、答えでクエッションなんか使ったら、「質問に質問を返すな」ってまたたくやに怒られる。
「っていいのよ、これはたたき台なんだから」
恐怖に支配されている自分が嫌だ。こんなんじゃ、りくだって怒られないようにすするにはっていうネガティブ思考の子になっちゃう・・・・・・。
よく考えろ、よく考えるんだ。
何分経った?
5分? 10分?
もし、アイディアが浮かばなかったら、今やっているこれは無意味なこと、生産的じゃないこと・・・・・・になっちゃう。そうすれば、たくやが無駄なことやっている暇があったら、やるべきことをやれって言うに違いな・・・。
「これが一般事務と商品開発の軋轢か・・・なんちゃって」
私は立ち上がり、ストレッチをしながら意図的に笑った。首の当たりが特に張っているな。ストレッチを終えて、私は再び席に着いて、鉛筆を持ち、とりあえず、思ったことをどんどん書いて行こうと決めた。
昨日の原因。天気=この頃雨、昨日は晴。前の日、りくの夜泣き、おねしょ・・・
「私の仕事は天気とまだ幼いりくの機嫌によって作業が変動してるよね・・・」
りくはいい子だ。けれど、あの小さな体はちょっとしたことで影響を大きく受けるし、制御もまだ難しい。たくやに相談すれば、それを教育するのが母親の努めなんて言われるかもしれないけれど、無理強いはしたくない。
私は紙に「私次第ではない」と「私次第」のカテゴリーを作り、「天気」と「りく」は「私次第ではない」のところに入れて、「私次第」には「食事作り」や「掃除」、「洗濯」などを入れていく。
そして、どれぐらい時間がかかるかを書き込んでいくと、何もなければ睡眠・食事・入浴・トイレ時間も含めて余裕が10時間くらいあると結論付けた。
「それで、何かがあると・・・・・・」
トイレを我慢し、入浴を我慢し、食事を急いで食べて、睡眠時間を削る。それに加えて、たくやが帰宅後スムーズに食事と入浴を済ませて就寝し、再び気持ちよく出社する・・・・・・。たくやの帰宅時間は日によってまちまち、ご飯がいらない日が急遽あったり・・・・・・。
『仕事ができない奴に限って、時間がないって言うんだよ。時間は作るものだよ』
昔、たくやが言っていた言葉。でも・・・・・・
「絶対、無理だよ・・・・・・たくやの協力無しじゃ・・・」
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
【完結】結婚初夜。離縁されたらおしまいなのに、夫が来る前に寝落ちしてしまいました
Kei.S
恋愛
結婚で王宮から逃げ出すことに成功した第五王女のシーラ。もし離縁されたら腹違いのお姉様たちに虐げられる生活に逆戻り……な状況で、夫が来る前にうっかり寝落ちしてしまった結婚初夜のお話

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
シンデレラは王子様と離婚することになりました。
及川 桜
恋愛
シンデレラは王子様と結婚して幸せになり・・・
なりませんでした!!
【現代版 シンデレラストーリー】
貧乏OLは、ひょんなことから会社の社長と出会い結婚することになりました。
はたから見れば、王子様に見初められたシンデレラストーリー。
しかしながら、その実態は?
離婚前提の結婚生活。
果たして、シンデレラは無事に王子様と離婚できるのでしょうか。
10 sweet wedding
国樹田 樹
恋愛
『十年後もお互い独身だったら、結婚しよう』 そんな、どこかのドラマで見た様な約束をした私達。 けれど十年後の今日、私は彼の妻になった。 ……そんな二人の、式後のお話。



社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。

甘い束縛
はるきりょう
恋愛
今日こそは言う。そう心に決め、伊達優菜は拳を握りしめた。私には時間がないのだと。もう、気づけば、歳は27を数えるほどになっていた。人並みに結婚し、子どもを産みたい。それを思えば、「若い」なんて言葉はもうすぐ使えなくなる。このあたりが潮時だった。
※小説家なろうサイト様にも載せています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる