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竜司と子猫の長い一日
僕が頑張って竜司さんの一物を咥えたけど、先っぽしか無理だった件
しおりを挟む僕、過去最高に興奮してるかもしれない。
背筋を堪能した手で、竜司さんのお尻を撫で回した。そこもかっちり硬い。僕のお尻の柔らかさとぜんぜん違う。
ベルトを抜いた。
ファスナーを下げる前に、ズボンの上から硬くなってるペニスを撫でてみた。
「………すごぃ」
思わず生唾を飲み込んだ。
もうそこはガチガチで、窮屈そうになってた。
ホックを外してファスナーを下げる。
ゆるくなったズボンを下に落としたら、今度こそはっきりと勃ち上がったペニスが、黒のボクサーパンツを下から押し上げてた。
僕はその場に膝をついた。
腰から離れた手が、僕の頭を撫でる。
ドキドキしながらボクサーパンツのウエストに指を引っ掛けておろしていく。
「………」
言葉にならない。
ブルンって窮屈な下着から開放されたペニスは、赤黒くて血管が浮いてて濡れていた。
……そして、何より、太くて、長い。もしかしたら僕の手首くらいの太さはありそう。
上に向かってそそり勃つ一物。根本はもじゃもじゃな下生えが黒黒としてる。
そっと触れたら、とても熱かったし、ビクンってペニスが揺れてまた少し太くなった。
恐る恐る顔を近づける。
舌を伸ばそうとしたら、竜司さんがやんわりと止めてきた。
「シャワーも使ってないからな。無理するな」
……こんな時なのに優しい。そんなこと気にしてくれた人、今までいたかな。
僕は男らしく隆々としたペニスに口付けて、竜司さんを見上げた。確かに男臭いけど、それにだって興奮してしまう。
「嫌じゃない。舐めたい。…舐めていい?」
「……ああ」
竜司さんは目を細めて嬉しそうに頷いてくれた。
僕が舌を伸ばしても、竜司さんはもう止めなかった。ずっと、頭を撫でてくれる。
つぷりと雫が溢れる先端を舐めた。
「……っ」
竜司さんが息を詰めた。
嬉しい。感じてくれている。
カリを舌でぐるりと舐めて、できるだけ口を開けて亀頭部を口の中に入れた。
……大きくて全部は入らない……ってもんじゃない。亀頭部を咥えるだけ口の中がいっぱいになった。
溢れてた雫が多くなった。
竜司さんの息遣いも荒くなった。
喉で扱いたら喜ぶ?
太すぎて苦しそうだけど、頑張ればできないことはない……と、思う。
先走りの雫に少し苦味が混ざった。
僕が口を離すと、だらだらと幹を伝って流れ落ちる。
「……りゅうじさん」
「ん?やめてもいいんだぞ?」
「や……、あの、ね。喉まで、入れたほうがいい?」
「………」
竜司さんの、僕の頭を撫でてた手が止まった。目をまん丸にして、僕を見てる。
僕が見ていたら、その目が緩んで、手もまた動き出した。
「無理はしなくて良い。こんな小さな口にそんな無理をさせたら、のぞみが窒息しそうだ」
「でも、気持ちいいんだよね?」
窒息……は、言い過ぎだと思うけど、僕にそれを教えた人はとても嬉しそうに気持ちよさそうにしてた。……僕は苦しくて、えづいて、大変だったけど。
竜司さんは何故か眉をひそめて苦しそうな顔をした。けど、それはすぐになくなって、僕を優しく見る眼差しに変わる。
「しなくていい。さっきので十分だ。下の方は手で扱いてくれればいいから」
「……うん」
ちょっと、ほっとした。
あれは、僕、苦手だったから。
いそいそと持ち場に戻って舌を伸ばしたとき、あ、って思い出したことがあった。
「ね、竜司さん」
「今度は何だ?」
「今は射精しないでね。抜かず三発だよ?今射精したら、無理になるでしょ?」
ご立派なペニスに頬ずりをしながら言ったら、竜司さんは妖しい笑みを口元に浮かべた。
「のぞみ」
「ふぇ?」
「咥えて」
「んむ」
また、口の中に亀頭部を入れて、舌で舐め回した。
竜司さんは乱暴な手付きで自分のペニスの根本を扱き始める。
え、そんなにしたら、って言う暇もないくらいの速さで、亀頭部が膨らみ、熱が破裂した。
「ふぁっ」
口の中に出されたのと同時にペニスが抜かれて、残りが顔にかかる。
青臭い、雄の匂いがする。
「うう~…」
「心配すんな。いくらでも出してやる」
「………」
……確かに、竜司さんのペニスは、一回の射精でへなったりはしてなかった。むしろ、同じくらい滾ってる。
「エロい顔」
竜司さんは唇を舐めながら、僕の顔に飛んだ自分の精液を指で拭ってく。
僕は口の中に溜まってたものを飲み下して、口を開けて見せた。
「飲めていい子だ」
褒められた。嬉しい。
「……竜司さんのこと、たべた」
「ああ」
「食べ足りない」
「少し待てよ」
苦笑した竜司さんが僕の脇の下に手を差し込んで立たせた。片手で背中を抱いて、片手はお尻を撫で回す。
それから、紐をどけて、指が後孔をついた。
「んっ」
ぬめってるのは、顔に飛んだ精液かな。
太い指が中に入ってきて………ピタリと止まった。
「なんで柔らかい?」
竜司さんの声が少し硬い。
「それに濡れてる。……ローション?」
「う、ん」
そういえば、あいつの家に行く前に準備しておいたんだった。
「あの……、えと……、元彼と、その、する、つもりだったから、家を出る前に準備、してて」
「……した訳じゃないんだな?」
「うん。だって、後輩に突っ込んでたし」
「なら、いい」
「うん」
誤解、されなくてほっとした。
……ほっとするのもおかしいのに、僕にはおかしいと思う余裕はなかった。
「なぁ、のぞみ」
「なに?」
くにくにと、後孔の奥をいじられる。
気持ちいい。けど、じれったい。
「ここの準備、俺がしてもいいか」
「え?」
「綺麗に洗って、解して、ローションで濡らす」
「え、でも、もう」
「これは元彼のために準備したんだろ?…そうじゃなくて、俺のための準備をしたいんだよ。駄目か?」
いまいち、わからない。
けど、僕は深く考える前に首を縦に振った。
「いい、よ」
「この先もずっとだ。いいか?」
「ずっと」
「そう。俺がのぞみの体を準備する。腹ん中空っぽになるまで洗浄して、泣くまで解して、たっぷりのローションで隘路を埋めるんだ」
「………」
ずっと…?
この先も?
今夜限りじゃないの?
「いいか?」
「うん」
『この先もずっと』って言葉にふわふわした頭で、僕は即答してた。
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