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幼馴染み二人と蜜月を過ごします。…蜜月ってなんですか?
1 前略
しおりを挟むお父さん、お母さんへ
お父さんたち、お母さんたちへ
僕、無事に癒やしも使える神官になることができました。
たくさんたくさん、いろんな経験しました。
楽しい事ばかりじゃなかったけど、僕は自分が成長するために必要なことだったんだと思います。
泣くこともたくさんあったけど、最後まで頑張れたよ。
ディーとエルが、僕のことたくさんたくさん助けてくれました。
二人とも、冒険者になりたてで大変なのに、自分たちのことより僕のこと優先するの。
でもそれが嬉しくて、頑張れたと思う。
ディーもエルも大好き。
十六歳になったので、神殿を出て僕も冒険者になります。
お父さんたち、お母さんたち、心配しないでね。
ディーとエルが怪我したら、すぐに僕が治すから!
お父さん、お母さん、僕は大丈夫だよ。
僕のことは二人が守ってくれるんだ。
だから、魔物と戦っても大丈夫!
もう十四歳の子供の僕じゃないからね!
二人が頑張って、エルスター王国の王都に、三人で住むための家も用意してくれました。
僕は大好きな二人とずっと一緒で、とっても幸せです。
もっともっと強い冒険者になれるように、たくさん頑張ります!
ラルフィン より
*****
「……」
久しぶりに届いた手紙の封を開け、読み進んだラルフィン母。
「……ラルフィン、お嫁に行くのね」
まあわかっていたことだけど。
「お手紙持っていくついでに、結婚式のことでも話してこようかしら」
どこか楽しげに、家を出る。
母親たちのはしゃいだ声と、父親たちの嘆きのような喜びのような声がこだまするまで、あと少し。
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