幼馴染二人と冒険者になりました!

ゆずは

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幼馴染み二人と僕の15歳の試練

78 耳元の声は恥ずかしい

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 春の三の月に入る直前頃、ようやく二人はすんなり立って歩けるくらいまで回復した。
 そろそろ宿の方に戻れるけど。

「……僕もついていったらだめ?」

 救護室の中で軽く体を動かしていた二人に、ベッドに座りながら聞いてしまった。
 ディーもエルも、動きを止めて僕を見る。

「不安にさせたんだな」
「ごめんね、フィー」

 二人は僕の両側に腰掛けて、頬やこめかみにキスをしてくれる。

「フィーがずっと傍にいてくれたら嬉しいよ」
「うん。駄目、なんて言うはずがない。私たちも傍にいてほしい」
「なら」

 ディーが、僕の口にキスをした。
 その後すぐ、エルもキスをくれる。

「後悔しないのか?」
「……ディー」
「私達があんなことになって不安になってるんだよね」
「……エル」

 だって、思うんだよ。
 もし、また、って。
 僕が傍にいれば、怪我したらすぐ治せるんだよ。
 あんな思い、しなくていいんだよ。

「ちなみにだが、俺は正直、フィーにはまだここにいてほしい」
「……なんで?」
「そうだね。私もそのほうがいいかな」
「どうして?」

 二人から拒絶されてるようで悲しくなる。
 涙がにじみ始めたのは、どうしようもないよ。

「……なんでそんなこと言うの」
「泣くな」
「泣かないで」

 困ったように笑って、二人が抱きしめてくれた。

「……情けない話だが」
「……なに?」
「……まだ家の手配ができてない」
「え?」

 思わずディーの方を見てしまった。

「費用がね。もう少しなんだよね。場所は決めたし、間取りとカモ大体決めたんだけどね。こだわるとこだわった分だけ費用がね……」

 あははー…って力なく笑うエルのことも見てしまう。

「……そんなの、僕」

 気にしないのに。
 宿でいいよ。二人と一緒なら、どこでもいい。

「駄目だよ。フィーが十六歳になったら、結婚を申し込むって決めてるんだ。…なのに、家の一つもないと格好がつかない」
「宿もいいけどね?フィーが傍にいるなら、一緒に眠りたいしお風呂に入りたいし、沢山可愛がってあげたいんだよ。でも、宿じゃそれはできないでしょ?」
「それに、だ」

 ディーが真面目な顔で僕を見る。

「四六時中傍にいたら、理性が飛ぶ。十六歳になったら抱く、っていう約束が守れない。……多分、いや、確実に、抱き潰す」
「かーなり今更な気もするんだけどねぇ」
「だ、き?つぶす?」

 わからなくて首を傾げてたら、服の裾に二人の手が入りこんできた。

「わ……っ」

 膝丈の。
 神官ローブ(子供用)。
 太もものところを二人の手が這い上がってきて、足の付根とか、お尻の方とか、触ってくる。

「や、ぁ、ぁ」
「「フィー」」

 二人が同時に耳に口をつけた。
 ゾクン…って、背中が震える。

に俺たちのを挿れるのはわかってるよな?」
「ん……っ、う、んっ」
「私達ね、多分とまれないから」
「フィーが泣いても抜いてやれない」
「ずーっと奥の奥まで挿れて、揺さぶって、フィーのお腹の中、私達の精液で一杯にするんだよ」
「二人がかりでお前を愛するんだ。数日は起き上がる体力も気力もなくなるだろうな」
「そうやってベッドから起き上がれなくなるようなことだよ。限界以上に私達に抱かれるの」

 ずっと、耳のところで話されて、きっと、すごく、恥ずかしいこと言われてるんだと思うけど、そのことより、今この瞬間がいっぱいいっぱいだよ。

「だから、ちゃんと家でお前を迎えたい。最初に決めたことを守りたいんだよ」
「数字が一つ上がるだけだけど、十五歳より十六歳のフィーを抱くほうが、罪悪感は……ちょっと、少ないかなぁ…。………ちょっと、ね……?」
「エルが言うと全く真実味がないな」
「酷くない?」
「~~~~っっ、も、わかったから、はなして…っ」

 ぐいーって、二人の体を手で押した。
 もうっ、もうっ。
 恥ずかしくなるから耳のとこで話さないで…!



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