幼馴染二人と冒険者になりました!

ゆずは

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幼馴染み二人と僕の15歳の試練

65 冬月のある日の話⑥

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 僕は恥ずかしくて怒ってるのに、ディーもエルもすごく上機嫌。
 にこにこしながら包を受け取って、ディーがまた僕を抱き上げてお店をあとにした。

「食べ物買っていこう」
「そうだな」
「僕、甘いのがいいっ」
「はいはい。ちゃんと買うから。機嫌直して?」
「エルのお茶もつけてっ」
「いいよ」

 僕の好きなお菓子と、お昼と夜用の食材を買って、また宿に戻った。
 僕はディーの腕の中にいるだけで、何も持ってないけど、二人とも結構な荷物を持ってた。
 出るときにはそれなりにいた冒険者の人たちも、それぞれに依頼を受けたのか、ほとんど残ってなかった。

「店主」
「ん?」
「夕飯に、スノーラビットの肉でシチューを作ってもらいたいんだけど」
「ああ。いいぜ。任せときな」

 エルが店主さんにそう伝えて、すぐに追いついてきた。

 部屋に戻ったら、僕は身体を温めておいでってお風呂に入れられた。
 真っ白なふわふわな上着は、エルが丁寧に片付けてくれてる。
 冬のお風呂は気持ちいい。
 ほわぁ……って溶けてたら、ディーが入ってきてびっくりした。

「フィー、洗ってやる」
「うん」

 おいで、って言われて、湯船から出た。
 お風呂場広くないから、一人なことが多いのに。

「立ったままでごめんな」
「んーん」

 ディーと向き合って立ったまま、顔を少し上向きにされた。
 ちゅ…って額とか口にキスをされて、あ、って思ってる間に、頭からお湯をかけられた。
 びっくりして目を閉じて、そのまま髪を洗われる。
 ディーの指、気持ちいい。

「流すから。少し息止めて」
「はーい」

 んむっと息を止めたら、またお湯をかけられた。
 途中、息継ぎをしながら、三回。

「はい、最後」
「んっ」

 ぎゅっと目を閉じて息も止めたら、予想していたお湯じゃなくて、キスをされた。

「ん…っ?」

 くにゅ…って、ディーの舌が入ってくる。
 いつの間にか石鹸を手にしていたみたいで、ディーの両手がぬるぬると背中を滑っていた。
 その手が、お尻をやわやわ揉んでくる。

「あ」
「ここも洗おうか」

 お店でいじられたそこは、ぬるぬるのディーの指を、簡単に飲み込んだ。

「ゃぁぅんん」

 内側を、ぐるりと指が撫で回す。
 そのたびに、僕の身体はびくびく震えてしまう。

「気持ちいい?」
「んぅ…っ、いい、けどっ、はずか、しぃっ」
「もっと恥ずかしくなることたくさんしてるだろ」

 耳元で声を出されて、倒れるかと思った。
 たくさん、たくさん、って!

 いじられてるから、ディーにくっついた状態になっちゃったけど、そしたらすごくよくわかる。ディーのも、僕のも、硬く、なってる。
 ここでお口でしたほうがいいの?どうしたらいいの?ってあたふたしてたら、くるりと身体を回された。

「壁に手をついて」

 指、入ったまま。
 僕が壁に手をついたら、ディーは僕の腰を引っ張った。

「やっ」

 中がごりごり擦られて、しかも、ディーに腰を突き出すような恰好になってて、どんどん顔が熱くなる。

「可愛い、フィー」
「あんっっ」

 お尻から、指が出ていった。
 また石鹸を追加したらしい手が、僕の胸を撫で回してくる。
 僕はそこが気持ち良くなる場所だってわかってる。
 尖ったそこを、きゅっ、きゅって、つままれて、ぐりぐりって、押しつぶされる。

「あ、あっ」

 イっちゃう、やだ…っ、我慢できない…っ。

「ディー……、ひぁぁ!?」
「まだイっちゃだめだよフィー」

 膨らんでたそこを、ディーの手に握られた。
 だめ、っていうのに、ディーの手は、僕のそこを、やわやわとこすってくる。

「や…ぁっ、やだ、ディー、イかせてぇっ」
「だめ」

 石鹸を洗い流すように、温かいお湯をかけられた。
 お尻の中も、お湯で流された。

 でも、まだ、握られたまま。
 なんでこんな意地悪するの…?



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