幼馴染二人と冒険者になりました!

ゆずは

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幼馴染み二人と僕の15歳の試練

64 冬月のある日の話⑤

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 白くてふわふわな上着は、見た目以上に柔らかいしあったかい!
 ちょっと困ったことがあるとすれば、ディーに抱かれてると、ちょこっと毛足が長くて、ディーの鼻のあたりをムズムズさせてしまうことくらいかな。
 何回かくしゃみ我慢してた、ディー。

「ごめん下さーい」

 この上着を作ってくれたらしいエルの知り合いの職人さんのお店。
 エルの呼びかけに奥から出てきた男の人は、僕を見るなりその場で固まってしまった。

「え、神官さん?」
「え?」
「や、神殿の。一番年若い神官さんだろ?」
「はい」

 僕はあまり人の顔を覚えていないんだけど、町ではたまにこういうことがあるから、慣れてる。

「…なんだ。あんたの言ってたちっこい人、この神官さんのことだったのか」
「そうだよ。私達の恋人。店主が神殿に行ってたなんて、私のほうがびっくりだけど」

 職人さんは何度も僕と、ディーとエルを見比べて、腕を組んでしみじみと、「大変だなぁ…。神官さん」って、唸ってた。何が大変なんだろ?

「まあ、いっか。とりあえず、位置確認したいから、神官さん、ちょいとそこに立ってくれな?」
「はーい」

 ディーが下ろしてくれたので、指定された場所に立ったら、くるりと職人さんに背中を向ける様に向きを直された。
 それから、上着を脱がされる。

「どうにも位置がな」
「ああ」

 背中になにか当てられる。
 それから、いきなり、エルの指が背中を撫でて、そのまま滑り落ちていく。
 あ、って思ったときには遅くて、お尻の、いつも舐められたり指を入れられるその場所を、服の上からいじられた。

「ひゃん……っ」

 宿のお部屋じゃないのに、変な声が出てしまう。
 でもエルは指を離してくれなくて、ぐりぐりそこをいじってくる。

「ひゃ……あ、あ」
「ここがいいな」
「了解。ちょっと待っとけ」

 エルの手が離れて、背中に当てられていたものもなくなった。
 けど、いきなりそこを触られて、僕、恥ずかしかったし、変な声出たし……っ。

「エル……きらい……っ」

 ぐすっと涙目になってたら、ディーが苦笑いして僕の頭を撫でた。

「ごめんね?」
「僕怒ったの」
「怒ってても可愛い」
「む~~~~」
「機嫌直して」

 お店の中なのに、エルがキスをしてくる。
 身体を離そうとしても、びくともしない。

「は……」

 恥ずかしいのに、キスを拒めない。
 好きだし、気持ちいいし。

「平等に、だな」

 ディーが不可解なことを言ったかと思ったら、さっきエルにいじられたお尻を、今度はディーがいじってきた。

「ひゃん……っ」

 エルのときより、もっと入ろうとしてくる指。でも、服は着てるんだから、入るはずもなくて。
 キスされて、お尻いじられて、……僕の前のとこ、段々熱を持ってきて。
 どうしよう、恥ずかしい…っ

「おいおい」

 足がガクガクし始めたとき、奥の部屋から職人さんが戻ってきた。

「店ん中で盛るなよ?」
「うう~~っ」

 ディーもエルも、ばか!!ばかばか!!




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