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幼馴染み二人と僕の15歳の試練
60 冬月のある日の話①/D
しおりを挟む冬月になった。
空はどんよりとし始め、寒さが増していく。
昨日の一の日。
フィーの艶めかしさに死ぬかと思った。
キスだけで先走りをとろとろ流し、長くなった髪をかきあげながら、教えたばかりの口淫を自分からしてくる。
飲み込むときの恍惚とした顔。
『おなかあつい……。でも、もっとした、ぐるぐるする……ここにもちょうだい』
下腹部を撫でながらとろんとした目で俺たちを見上げてくるフィーは、本当にやばかった。
俺もエルも理性が吹っ飛ぶところだった。
……いや、ほとんど飛んでた。
挿入を、なんとかぎりぎり踏みとどまるくらいの微かな理性だけを残してた。
散々口を犯して、指でアナルの中をかき混ぜた。
……思い出しただけで勃つ。まずい。
「一ヶ月が長い」
「だよねぇ……」
二人でぐったりと部屋の椅子に腰掛けてた。
エルも、頭の中は昨日のフィーで一杯だろう。
「……乳首、赤くてぷっくりしてた」
「してたな」
「あれ、神官のローブで隠れるかな?……上からもう一枚羽織ってるみたいだし、それなら大丈夫かな」
「恐らく…」
「あー……フィー不足……。舐めたい…舐め回したい」
「……齧りつきたいな」
色白な肌に、赤い鬱血の痕と、噛み痕を。
色褪せないうちに新しいのをつけたいが、一ヶ月も経てばすっかり消えてしまう。
「……昨日、部屋から出なかったな」
「あー……うん。フィーの冬物……もうちょっと買いたかったけど」
「なぁ」
「なに」
「……挿れてないのにほぼ丸一日ベッドの上で裸状態ってことは」
「まあ、最低三日はベッドの上で過ごすだろうね」
何を今更。
そんな悪態が聞こえてきそうなエルの声。
「……三日で済むのか……?」
「十日くらいは仕事入れないようにしとこ」
離す自信が全く無い。
延々と抱いてる気がする。
「くそ……フィーが可愛い……っ」
「一体何を妄想して悶てるのか知らないけど、その可愛いフィーのために、冬物のこと考えよ」
「ああ……」
俺より変態のくせに、エルはたまにまともなことを言う。
「なんか、真っ白ふわふわもこもこしてるのがいいんだけどなぁ」
正直、衣類やアクセサリーに関しては、ほぼエル任せだ。こいつは確実にフィーに似合うものを選び出す。
あの半透けのひらひらした夜着だって、フィーのために作ったのかと思えるほど、よく似合ってたし。
なんとか身体の熱は逃し、二人で階下に行く。
時間的にはまだ早目の時間だから、丁度いい依頼がないか選び放題だ。
「ディー、スノーラビットの依頼がある」
「ん?」
エルがさくっと見つけた依頼書。
スノーラビットは真っ白なふわふわの毛皮を持つ小型の魔獣だ。
暑さが苦手で、冬の時期にしか姿を見せない。
額に生えた一本角にさえ注意しておけば、討伐にはそれほど苦労はしない相手だ。まあ、見た目の割にはやや凶暴なのだが。
「んー……、スノーラビットの肉、二十匹分。あ、丁度いいかも。肉ってことは毛皮は好きにしていいってことだよね」
「そうだろうな」
「ディー、これ受けよう。報酬もそれなりにいいし、ちょっと多めに狩って、毛皮はフィーの服に当てて、余剰分の肉は店主に預かってもらおう。フィーに食べさせてあげたいから。角は、まあ、店主が買い取ってくれるだろうし」
「ああ」
全てはフィーの可愛さを最大限引き出すために。
俺はその依頼書を掲示板から剥ぎ取り、レヴィ殿の所に持っていった。
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