幼馴染二人と冒険者になりました！

幼馴染み二人と豊穣の国の王都に着きました

１ 朝ごはん…食べさせてあげる！

　たっぷりしっかり寝て、翌日。エルスター王都東町の朝！

「むふふーん」
「ご機嫌だな、フィー。ほら、あーん」
「あーん！」
「ちゃんと噛んで？ほら、こっちも、フィー。あーん」
「あーん！！」
「「……やばい、死ぬ」」

　二人とも、スプーン持ったままぷるぷる震えてる。……は。まさか、どこか具合悪い！？そうだ！今、死ぬ、って言ってた！？

「ディー、エル、死なないで！？そんなに、具合悪かったの！？僕、どうしたらいい！？」
「「……………」」
「なにか言ってよ、二人とも……！！」
「「フィーが可愛すぎて困る…」」
「もぅ！！ほんとに心配してるんだよ！？」
「……わかった。フィー、それ食べさせて」

　大変だ……！
　ディーが自分でご飯食べれないくらい弱ってる……！

「はい、食べて！たくさん食べて！！ディー、あーん！」
「ん」
「美味しい？食べれる？」
「美味いよ。フィー、その果物、口に入れて」
「はい。あーん………って、ディー、僕の指舐めないで！」
「ん？……ああ、悪い。でもフィーの指も美味いよ」

　って言いながら、ディー、僕の指を舐めてくるんだもん。くすぐったいし、なんかどきどきするし、僕大変だよ！？
　もう食べ物持ってないのに、ディーはずっと僕の指を舐めてる。人差し指を口の中にも入れられる。ううーん。舌が指に絡んでるんだけど。なんか恥ずかしい。

「フィー、私にも」
「エルも？でも、僕、今右手使えないから…」
「指で摘んで食べさせてくれたらいいよ？」
「果物でいいの？」
「うん」
「じゃあ、はい！あーん！」
「あーん」

　エルの口元にも果物を運んだ。そしたらやっぱり指を舐められる。でも、ちゅちゅってキスしたら、口が離れていった。

「フィー、もう一口」
「ん」

　丸い果物をまた一粒摘んでエルの口元に運んだら、エルは嬉しそうに食べて、僕の手を握って指を絡めてきた。それから、なんでか顔が近づいてきて、口と口がくっついた。

「うんんっ」

　さっきエルに食べてもらった果物が、潰れた状態で僕の口の中に入ってくる。甘いよ。すごく。入ってきたのは果物だけじゃなくて、エルの舌も。


「んぅぅっ、はぅんっ」

　エルは、キス、やめてくれない。
　ディーは、人差し指だけじゃなくて、他の指も丁寧に舐め始めた。
　すごくどきどきしてる。
　あ、どうしよう。なんか、身体が、むずむずする。

「…エル」
「りょーかい」

　頭の中ぽやぽやしてきたとき、二人の口が離れていった。
　そしたら、ディーが僕を椅子から抱き上げて、ベッドに寝かされる。
　え、なんで？