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幼馴染み二人の成人のお祝いです
6 やっとお風呂
しおりを挟むなんとなく、手の中に残ったものを見てみた。
これがせいえき、ってやつ?
じー…っと見ていたら、ディーとエルの手が離れて、二人ともばさっと服を脱いじゃった。
「フィー」
ディーが僕を抱き上げる。背中と膝の下を支えられるやつ。
「お風呂に入ろう」
エルは浴室のドアを開けてくれた。
むあっとした湯けむりが頬を撫でて、ほわっとした気分になる。
湯船の近くまで進んで、ディーが腰を下ろした。
僕を抱いたまま、胡座すわりで、足の間に僕のお尻がはまり込むように固定される。右腕は僕の首にあたって、枕みたい。
「じっとしててね」
エルがそう言って、手桶で僕の髪にお湯をかけてくれる。顔は上を向いてるから、お湯はかからないよ。
「気持ちいいっ」
「ふふ」
何度かお湯をかけられて、髪用の洗剤で洗われる。
んー、エルの指、すごくいい。
ディーは左手でやっぱり手桶を持って、僕の身体にお湯をかけてくれた。
「ふああああ」
「ぷ。なんだよその気の抜けた声」
「ううううん、だって、気持ちよくて……」
ディーは一しきりに笑ってから、石鹸を片手で泡立てた。器用だなあ。でもって、その手で、僕の首筋から洗い始めた。
「んんんん」
ぬるっとした手が、ゆっくりゆっくり、僕の身体を移動してく。そのたびにぞわぞわして、身体はびくびくしてしまう。
「フィー、流すよ?」
「ん、うん」
エルが、お湯をかけながら僕の髪を梳いていく。時々耳の後ろとかもくすぐるように触られて、それも気持ちがいい。
「仕上げの香油もするからね」
「は~い」
なんとなく目を閉じたら、胸にぬるっと手を這わされて、目を見開いちゃった。
視線の先に、僕を見下ろして笑うディー。
「ん……、ディー、そこ」
「気持ちいいだろ?」
「んうぅ」
ぬるぬるの指が胸の先をいじってく。抓まれて、じんじんして、痛くはなくて、下腹部が熱くなってくる。
は。これって、さっきと似てる……と思って、エルが仕上げしてくれてるのに頭を起こしちゃった。
「こら、フィー」
「ふあっ、ディ、ディー、エル、また、僕の」
「「ん?」」
ディーの指は僕の胸の先っぽをいじったまんま。それが気持ちいい、って思うほど、ぼくのそこが、なんでか上を向いてきていてっ。
「「ああ」」
二人とも納得した、って感じに声が重なる。
「はいはい。フィーは頭戻して。ほら、ディー、乳首ばっか攻めないで、フィーに射精教えてあげなよ」
「だな」
こういうとき、僕はいつも置いてけぼりなんだよ。二人で通じ合っちゃって、僕、わかんないのに。
「フィー、香油を髪に馴染ませるから動いちゃだめだよ?」
「ん…、うん」
「ディー、乳首は私がやるから」
「ああ。それがいいな」
また二人で納得して、僕の胸からディーの指が離れた。でもすぐにエルの香油に濡れた両手が、僕の胸を包み込むようにあてられて、やわやわともんで行く。
それから、自由になったディーの左手は、さっき上を向いてた僕のそれを、包み込むように握ってきた。
「あ」
二人同時に手を動かし始めて、身体のあちこちからぞくぞくって感じがした。
「あ、なに、びりびりする……っ」
「可愛い……」
「ほんと……ちょっと心配になるくらい可愛い」
胸を揉んでたエルの指が、先っぽをキュって捻った。
「ひああぁぁんっ」
僕のそれをこすってたディーの手が早くなって、時々先っぽの方を指先をぐりぐりする。
「や、やぅぅっ」
あつい、あついよぅ。
お腹の奥、お腹の下の方、熱くて熱くてぐるぐるする!
「力抜いて出せ」
「フィー、イって?」
だす?いく?
「ひあああんんんっ、ああぁぁ――――……っ」
びゅる、って、なんか出た。
息苦しい。はぁはぁって、口でしか息できない。
なにこれ。
なんか、すごく、気持ちよくて、だるくて、ねむい……。
「フィー…、いい子だ」
「一杯精液でたね」
「んぅ……」
ちゅ、ちゅ、って、たくさんキスされて、僕は目を閉じた。
………あ。結局お風呂に浸かってない、って思ったけど、抗えなくて、もう無理。
ディー、エル、おやすみなさい。
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