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愛しい人を手に入れたい二人の話
満開の花籠に理性を失いかける夫たち
しおりを挟む◆side:アベルシス
耐えられるはずがなかった。
セレスの体はすっかり受け入れる状態になっていて、水たまりを作るほど愛液が溢れている。
羽織っていたローブを脱ぎ捨てて、ベッドに横たえたセレスの足を割り開いた。ちょっと格好悪いけど、僕の陰茎も先走りで十分濡れてるし。
「セレス、息を止めないで」
我慢なんてできないよ。僕がどれだけ耐えてきたと思ってるの。
セレスの口が僕を呼ぼうとしたとき、愛液の溢れるアナルの中に、いっきに根本まで挿入させた。
「ひあ………!!!」
大きく見開かれたセレスの瞳。
僕は唇を舐めて奥の一つ目の口をこじ開ける。
かなり性急だったのは自覚してるけど、セレスの中が気持ち良すぎてやばい。
セレスは一瞬息が止まってた。
奥を貫いた衝撃で、陰茎からはじわりと尿が漏れ出し花嫁衣装を濡らしていく。
レイに息を吹き込まれて呼吸を思い出したセレスだけれど、僕を責めたりしなかった。
「セレス、気持ちいい?」
「うぁ……っ、いい、きもち、いい……っ」
「どんどん気持ちよくなって。そしたら口が開くからね?」
「あ、ん、んん、あんんっ」
探るように腰を動かして、抽挿を早めた。
ああ、もう。とんでもなく気持ちがいい…!
どんなにガツガツと奥を突いても、セレスは苦しそうな顔をしない。半開きの口の隙間から赤い舌が覗いてて、口角からは涎まで垂らしてる。
セレスはふと視線を僕の下腹に流して、唇をなめた。
僕の花籠が気になっているセレスに触れてもらうと、じわりと先走りがセレスの中に広がっていく。
偽物なのだと打ち明けると、セレスの顔からは快楽に堕ちていた色がなくなり、明らかに動揺した物に変わった。
「頑張った僕をセレスのお腹の奥で慰めて?」
「あ、まって、ま、あ、あ…!!」
セレスは何も心配することなんてないよ。
今は僕たちだけのことを想って。余計なこと考えられないようにしてあげるから。
「……っ、もうすぐ出すよっ」
「ひあ……っ、あっ、あんっ、あ、ああ…!?や、あ、れい、や、やああっ」
レイが焦れたのか、セレスの可愛い陰茎を口でしゃぶり始めた。
セレスの嬌声が一段と艶を増す。
もっと感じて、もっとだ。
僕とレイで片足ずつ抱えて、更に胸の上で小さく主張してる乳首をこねくり回した。
そしたらセレスの体がぶるぶる震えだし、内腔は搾り取るように締め付けてくる。
その時だった。
ペニスの先端がぐぽりと更に奥にはまり込んだ。
――――あ、ここだ。
と、瞬時に理解した。
「あ」
セレスの全身が痙攣してるかのように震えだした。
精液なんだか潮なんだかわからないけれど、セレスの可愛い陰茎を咥え込んでるレイの喉がずっとなり続けていた。
「レイ……っ、入った……!!」
「ん」
「あ、ああああ……!!」
「すご……、っ、だめ、もうイく…!!」
口が開いた揺籠の中にペニスを押し込んだ。
ねっとりとした感覚。
何かに舐めしゃぶられているような強烈な快感。
セレスの腰を固定して、これでもかと押し付けた。
一滴も漏らしたくない。全部、揺籠の中に入れてしまいたい。
セレスの手が花籠を撫で始めたのを見て、僕もレイもそこに手を重ねた。
セレスが欲しがっているからなのか、揺籠が僕のペニスを扱き始めた。
「……っ、なにこれっ、搾り取られる……っ」
「ひうっ、ひうっ」
全部入れたいとは思ったけど、本当に最後まで搾り取られていく感覚。とんでもない。
揺籠のうねりが落ち着いた頃、花籠の一箇所…一輪目が赤く染まった。
「…すごい綺麗」
「そうだな。これほど美しいものだとは思ってなかった」
「なんか、今やらなきゃだめな気がする。レイ、ほら。挿れた途端暴発とかやめてよね」
ずるりと抜いていくと、出ていくなと言わんばかりに締め付けられた。
それがまたとんでもなく気持ちがよかった。
◆side:レイナルド
セレスをうつ伏せにさせた。
腰を高く持ち上げ、はくはくと開閉する蕾を指で広げても、出したはずのアベルの子種は流れてこず、愛液だけがこれでもかと流れ落ちてくる。
アベルがあまりにも性急に奥をつくから、セレスの呼吸が止まっていた。
あんな苦しい思いはさせたくなくて、一気に突き上げたい気持ちを抑えながら、腰を進めていた。
「あ、あ、だめ、や、やだ、とまんないで、おく、おくが、いい…っ」
セレスの懇願に理性が飛んでいく。
可愛い尻まで俺に突き出して見せて、早く奥を抉れと強請ってくる。
ならば……と、腰を深く、素早く進めた。
「……っく」
「あああぁぁ!!!」
二つ目の口――――揺籠まですぐに到達する。
……ああ、確かにこれは凄い。早く子種をよこせと絞られる。寮で抱いていたときとまるで違う。
「ひ、あ、あっ」
「セレス………セレス………っ」
だが、まだだ。
まだこれを味わっていたい。
セレスの中を堪能したい。
セレスのペニスが潮を噴いたが、構わず激しく抽挿を繰り返した。
そのうち、アベルがセレスの枕元に移動し、顔をあげさせた。多分快楽でどろどろになってるだろうセレスの顔の前に、完勃ちではないペニスを突きつけている。
「舐めて」
「あ……」
それだけでセレスが感じたのだろう。内腔が激しく収縮を始めた。
…ペニスを、口に入れてるセレスの顔が見たい。
「んくっ、んんくっ」
「そう。いいよ。喉まで入れないから、入れれるところまでね」
「んぅ、んむ、んんう」
「うん、いいよ。上手。腰揺らすよ?」
「んううう」
そういえば口でしてもらったことはなかったな。
きっとやらしくて可愛い顔でしゃぶってるんだろう。
「セレス……こっちにも集中しろ……っ」
「んううう!!!」
ガツンガツンと腰を叩きつけると、揺籠が喜んでいるのがよくわかった。
「飲み込め……俺の子種だ……!」
「僕も出すよ?お口、開けておいて」
「ん、んんぁっ、ん、んんんんっ」
両方から子種を注がれてセレスの体は震えっぱなしだ。
喉元からはコクリと飲み込む音もする。
「いい子だね、セレス」
「……あべる」
口から出したのか、たどたどしい話し方に、揺籠に埋め込んだままの俺のペニスがまた限界まで硬くなる。
「ひうん」
「セレス……可愛いな」
セレスの軽い体を支え、揺籠を貫いたままベッドに座った。
「ああ…っ」
「アベル、花籠は」
「ん」
背面座位で抱えなおし、足を広げた。上から見下ろせる華奢なセレスの体。
「綺麗だね。二つ目が咲いた」
「あ……あ……」
アベルが花籠に口付けただけで、揺籠が俺を締め付けてくる。
「まだまだ注がなきゃ駄目だな……!」
「きゃああああんんんっ」
下から思い切り突き上げる。
アベルはセレスの陰茎をいじりながら、硬く尖った赤い乳首を捻り舐め吸い付いた。
セレスが気を失っても、突いて突いて揺り起こす。
綺麗な緑色の瞳はずっと俺達を見つめている。
「セレス、愛してるー―――」
「愛してるよ、セレス」
「んっ、んんっ、ぼくも……、ぼくも、すき…っ、あいしてる…っ」
三人の手をセレスの下腹に当て。
得られた幸福を噛み締めた。
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