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マシロが養女(仮)になりました

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「いい顔だな」
「……えろおやじ」

 自分の精液を顔にかけておいて、いい顔、とは。単にエロいだけでしょ?…そしてそれを嫌だと思ってない俺も、相当なんだけど。
 色んな線がもう切れてるんだと思う。
 頬についたままのクリスのものを指で拭って、それを口にいれた。
 じっとクリスを見たまま、念入りに、ねっとりと、指を舐めて吸って口から出していく。
 クリスは口元に笑みを浮かばせて、俺の唾液に濡れた指を自分の口にいれた。

「んっ」

 指の付け根までを舌で嬲るように舐められて、指先まで吸われる。
 …こんなことも気持ちがいい。
 俺の息子は張りつめているし、クリスの男根もバキバキのまま。
 少し腰を浮かせた。
 俺の指を咥えていたクリスの口に、顔を近づけてキスをした。クリスは嫌がることもなく俺からのキスを受け入れてくれる。
 その間に、熱く滾ったクリスの男根に手を添えて、その上に腰を下ろした。

「ふあ…っ」

 舐めて濡らしたし。
 俺の中はクリスの精液が残っているし。
 力を抜けばすぐに奥まで熱く滾った男根に貫かれた。

「ぁ、ふぁ、あ、あんん」

 キスしてたのに離れてしまった。

「は……は……ぁん」
「アキ、後ろに手をついて、足を広げて」

 ……そんな格好になったら、全部クリスに見えちゃうじゃん。

「全部見せて」

 クリスは笑って体を倒した。

「……いいよ」

 恥ずかしいけど、いい。クリスが望むなら、できる。
 後ろ側に手をついて体を支える。足を広げて見せれば、クリスの視線が突き刺さるのを感じた。ちらりとクリスをみたら、唇を舐めてるところで、その仕草に腹の奥がずくりと熱を持つ。
 少し腰を浮かせて、また沈ませて。
 クリスに見せつけるような行為に没頭し始めたら、ぐいってクリスが腰を突き上げてきて喉がひきつるような音を出した。

「ひ……っ、ぁー……っ、あ、あっ、だめ、そこ、だめ…っ」

 気持ち良すぎて変になる。
 クリスの男根を咥え込んでるそこも、クリスと自分の動きで揺れる俺の息子も、快感でおかしくなってるはずの顔も、全部クリスに見られてる。
 …そりゃ、いつもだってみられてるんだろうけど……、いかにも「見てください」っていうこの姿勢にやたら興奮するっていうか……、抑えが効かなくなってる気がする。

「奥が好きだろ?」
「ひゃあ…っ、あ、あんん!!」

 クリスが強く腰を突き上げて、ぐちゅんって音を出しながら奥の奥に亀頭が入り込んだ。
 すぐこみ上げてくるのは、射精感ではなくて尿意に似た何か。
 突き上げられるたびに目の前に光が飛び散る。
 開いた口は閉じられない。

「ぁ……ひ…っ、や、ら、め、イ、てぅ、らめ、ま、て…っ」
「もっとだ」

 笑ったクリスは揺れる俺の息子を手に握り込んで、ぐちぐちしごき始めた。
 そんなことされたら、どんどん我慢できなくなって。

「あ、イく、でる……でちゃ……っ、あ、あっ、きちゃ……ぁぁっ」
「イけ」
「ひぅ………っっ!!ィ、ぁ、あ゛、ああー…!!」
「あきぃ!!」
「!?!?」

 下からの容赦のない突き上げと、息子を絶妙な力加減で擦り上げる手に、さらさらした精液じゃないものをぷしゅって吐き出しながら達した。クリスも俺の奥で熱を解放した。……けど、その瞬間、聞き慣れた声と同時に俺の汗やいろいろなもので濡れてた上半身にそれなりの重みがかかって、俺の両腕は突然のことに支える力を維持できなくて、深く深く繋がった状態で後ろに倒れ込んだ。

「………っ!!!」

 俺の中で硬いままのクリスの男根の角度が変わって、俺は今度こそ本当に、ビクンビクン体を震わせながら漏らしてしまった……。









◆side:マシロ

 あきがましろといっしょに、ねむってくれない。

「さ、マシロちゃん、もう寝ましょうね」
「ぁぃ…」

 ばぁばといっしょなのは、すこしうれしい。
 おふろでも、ばぁばはやさしかった。いいにおいがした。
 ましろ、ぶくぶくしなかったから、あんまりこわくなかった。

 おふとんにはいる。
 でも、あきのにおいがしない。
 なんであきといっしょじゃ、だめなの?
 ましろのだいすきなあき。
 ……やっぱりましろは、あきからすてられるの?
 ましろは、あきとおはなしできるのがうれしい。
 だっこしてもらうのがうれしい。
 あきはとってもいいにおいがする。
 ましろのことすきっていってくれる。
 でも、うりすもあきがすき。
 あきも、うりすがすき。
 うりすはあきをひとりじめする。
 ましろのあきをとっちゃう。
 だからましろはうりすがきらい。
 だけど、すき。
 あきがすきだから。
 いたいことしないから。
 ましろのこと、だっこしてくれるから。
 だいじにしてくれるから。

「…っう」

 あきもうりすもいない。
 ましろ、ひとりぼっち。

「ぁきぃ…っ」

 どんどんさみしくなる。
 ばぁばにすがりついても、さみしいのがなくならない。
 あきにぎゅってしてもらいたい。
 あきのとなりでねむりたい。
 うりすにあたまぽんぽんしてもらいたい。
 しかたない、っていいながらわらってもらいたい。

「…ねむれない?」
「ぁぃ…」

 ばぁばはすき。
 せなかをぽんぽんってしてくれる。
 でもあきじゃないから。

「ミルク温めて甘くして飲みましょうか」

 ばぁばはやさしいの。
 だけど、あきがいい。
 あきのそばにいきたい。

 つよく、つよく、ねがったの。
 あきのそばにいきたい、って。
 そしたら、いつのまにかめのまえにあきがいた。

「あきぃ!!」
「!?!?」

 あきがいたからしがみついた。
 あきはおどろいたおかおしてたけど。
 でもいいの。
 ましろはあきのそばにいたいの。
 













*****
マシロ、転移にて乱入………(;^ω^)
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