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新婚旅行は海辺の街へ

★お気に入り1000お礼★ それはありえないと思われるっ

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★お気に入り1000ありがとうございます!★









 俺はクリスのことが大好き。
 クリスになら何をされてもいいと思う。何でもしてあげたいって思う。
 仕事のことも。
 魔法のことも。
 魔物退治のことも。
 それから、夜のベッドの上でも。

「ん……、ね、クリス……、きもち、いい?」
「ああ」

 自分が猫にでもなった気分。
 ベッドに身体を預けてるクリスの上に跨って、逞しい胸元をぺろぺろ舐めてる。
 俺もクリスも、もう何も着ていない。だから、どれだけ興奮してるのか…なんて、顔を見るよりもよくわかる。
 いつもなら舐められるのは俺の方。
 けど、今日はなんだか違くて。

 いつもされてるように、クリスの胸の小さな突起を舌でなぶった。ちゅ、ちゅ、ってキスをして、じゅって吸い付く。
 小さかったそこは、心なしか硬くなって大きくなった。でも、クリスから熱い吐息は漏れてこない。
 こうされたら俺なんかもうあっという間にイっちゃうのにな…なんて思いながら、何度も繰り返した。唇で愛撫できないもう片方の胸は、いつものクリスのように、手でいじり続ける。

「くすぐったいな」

 って、軽い笑い声。
 ぐぬぬ。
 絶対喘がせてやる…!って、謎の気合が入った。
 右と左、交互に唇と指で。いじっていじっていじり倒す。
 そのうち、クリスの腹筋に力が入るようになった。
 ふ……って、何かを堪えるような熱い吐息も漏れ始める。
 よっしゃああ!って内心ガッツポーズを決めて、もっと念入りに乳首責めをした。
 うん、まあ、そんなことしてれば、俺も勃たつわけだ。
 クリスの体の上に伏せた状態で腰を揺らせば、勃ちあがりつつあるクリスの男根を刺激する。
 思わず俺も声を漏らしそうになって、じゅじゅってクリスの乳首に吸い付いた。
 ……股間が、ぬるぬるしてきた。俺のも漏れてるけど、いい。すごくいい。

 乳首から唇を離して、舌ですいーっとクリスの体を舐め下ろした。
 腹筋、綺麗。くびれに舌を這わすと、ビクンって腹筋が震えるんだ。
 つ…っと視線を上にあげたら、俺の唾液で濡れた胸元がてらてらしててすごくやらしい。
 クリスは何度も息を深くついていて、ちゃんと感じてくれてるらしい。
 それだけでさらに興奮しながら、下生えも過ぎて、先走りを流すクリスの男根に舌を這わせた。

「……っ」
「すご……熱い……っ」

 立派な男根の見本のように、反りあがったクリスのもの。
 幹にはビキビキと血管が浮いてるし、しっかりとエラが張っていて亀頭からはダラダラと先走りが流れてる。はぁ…すごい。
 それをペロペロ舐めてるだけで、更にぐいんっと反り返った。
 根本の袋もかなり張ってる。これはいつでも射精できそうな感じ。
 足を開くように手で促したら、クリスはちゃんと従ってくれた。
 ちゅうって亀頭を吸ったら、筋肉質な太腿がぶるぶる震えてる。
 口を大きくあけて、クリスの男根を口の中にいれた。じゅぼじゅぼ音がでるくらいに頭を上下させるけど、根本までは入らないし、喉奥にいれるのもちょっと怖い。

「ふ………っ」

 快感を堪えて漏れ出る声。うーん。いい。艶艶。
 そのうち、亀頭が膨らんでくる。これはもう少しでイけそう…って思いながら、口の中にいれたままきゅうううって吸い上げ、口に入らないところを手でしごいた。

「…っ、………っっ」

 びくびくしながらクリスが俺の口の中で射精した。
 ん、甘い。
 ごくごく飲みながら、最後は口の中に少しためておいた。
 射精が落ち着いたクリスの男根から口を離して、口の中に溜めておいた精液を手の中に出す。

「はぁ……クリス」

 濡れた指で袋を撫でて、そのまま尻の合間に塗り付けていく。
 はじめてのことで心臓がすごくバクバクする。

「ね、力抜いてて。怖くないから。前立腺マッサージって、やってる人多いし」

 俺の理性、飛んでそう。
 特に拒絶も抵抗もないクリスに気をよくして、俺はその濡れた指を、クリスの尻の中に埋めていく。
 そこはとっても狭くて熱くて蠢いていて、それでも俺の指をちゃんと受け入れてくれていて。
 コリっとしたところが指先に触れて、そこを何度も擦る。

「……ふ、ぅっ」
「気持ち、いいよね?男ならだれでも感じちゃう場所だもんね…?」

 何度もそこをいじっていじって、びゅる…ってクリスが射精したのを見て、俺は口元に浮かぶ笑みを抑えきれない。

「ね、入れるよ?」

 びくびく震える足を抑えて、俺は限界まで滾った自分の息子を、クリスの後孔にあてがって――――








「うわああああああああ!?」
「アキ?」
「え、クリス、……クリス!?」

 傍らで驚いたように目を見開くクリスを見て、俺は大慌てで肌かけを取り去って、クリスの寝間着の上も下も脱がせた。

「アキ?」
「あ………よかった………」

 クリスの胸も下半身も…無事だ。いや、無事っておかしいけど。ちゃんとしっかり朝勃ちはしているけども、でも、そうじゃなくて。

「夢だあああああああよかったああああああ」

 ほぼ裸に剥いたクリスの傍らで、盛大に安堵の溜息(叫び?)を漏らした俺は、かなり変だったと思う。けど、けどさっ、本当に、本当に、俺にとっては悪夢だったんだから……!!

「も~~~~~~~」

 なんでよりにもよってあんな夢見たかな…っ。
 俺がクリスを……なんて、絶対ありえないのに。そういう欲だって感じたことないのにっ。
 だって、クリスのこと欲しいって思うときは、絶対後ろがうずいてくるし、お腹の奥がぎゅってなるし……っ。

「アキ」

 一人で悶々としていたら、いきなりクリスに組み敷かれた。

「く」
「寝起きで俺を襲って何をしたいんだ?」

 楽しそうに笑うクリス。
 襲う。
 その言葉にまた夢の中のことを思い出して、ごろんごろん転がりたくなった。…でも、そうできなかったのは、笑ったクリスに深く深くとても深くキスをされて、夢の中とは全く逆のことをされたから。

「あ、あ、あんっ」

 体中に感じるクリスの熱に、俺はやっぱりこっちの方がいい……落ち着く……って、思ってしまう。
 俺、クリスを抱くなんてこと、考えたこともないからね?ありえないからね?

「ひぁ……くりす、くりす…っ」

 心の中で誰にというわけでもなく言い訳を繰り返して、クリスが与えてくれる熱に身を委ねた。
 もう、絶対、あんな夢、見たくない…!
 絶対絶対ありえないんだから……!!!!!










*****

フランツの一件があって…ということではなく、リシャルに入る前の宿屋での夢。
まるでこれから起きることの予感のような夢でした(笑)
作者的にもありえません……(笑)
何故書いた……って、書きたかったから!でもクリスの喘ぎは書きたくなかった!!(笑)


婚約編から継続しての閲覧、ありがとうございます。
この先もお付き合いしていただけると嬉しい限りです!
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