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蜜月は続くよどこまでも!?
4 気にしたら負け…
しおりを挟む風呂場では散々な目にあった。
ようやくクリスが抜いてくれたけど、ぽっかりあいたそこを指で広げられて、容量過多で注ぎ込まれたものがとろとろ流れ落ちてくるところを滅茶苦茶至近距離で観察された。
何やってんの。ほんとに。
クリスのネジがどこかに行ってる気がする。
後ろから抱き上げられて、浴室に置いてある椅子に座ったクリスが、俺の足を広げてきて、またそこを触って……、指を入れて掻き混ぜるから、まだまだ溜まってたものがとろとろ流れ出して。
「アキ、前を見て」
って言うから顔を上げたら、バカでかい鏡が設置してあって、湯けむりに負けず曇りもしないで鮮明に俺たちを映し出していた。
「や………くりすっ、これ、や、だ……っ」
体を捩って鏡から顔を背けてクリスにすがったけど、クリスは笑いながら、「アキ」って耳元で呼んでくる。
痛くはないけど視線をずらすことを許さない指が俺の頬に添えられて、鏡に顔を向けられてしまう。
「まだ出てくる」
くいっと指で広げられて、たらたらでてくる白濁を見せられて……、恥ずかしくて涙が出てくるのに、恥ずかしいだけで嫌だと思ってない自分にもうほんと呆れるしかない。
頬を抑えてた指が、口の中に入ってきた。
は…は…って息をしながら、指にしゃぶりついた。
口角を飲みきれない唾液が伝っていく。
「可愛い。自分を見て興奮したか?またペニスが硬くなったな」
「は………ぁう……」
鏡の中の俺、酷い淫乱みたい。
後ろからクリスに抱き込まれて、とろっとろの顔して指に舐めて唾液垂れ流して、抑えられてないのに足を自分から広げて、息子は微かに震えながら反り上がってぷつっと体液をにじませてる。
恥ずかしいのに目を逸らせない。
俺、こんな顔してクリスに抱かれてるんだ。
鏡越しにクリスと目が合った。
クリスの目も……、獲物を捕らえた獣みたいになってる。時々唇を舐める様も凄い色気ダダ漏れ…。
「見ておけよ?」
後ろのクリスはすごく楽しそう。
……この人に羞恥とか言っても無駄だった。忘れてた。
「ん、う」
口に入ってた指が抜かれて、両手で尻を鷲掴みにされる。
尻を掴みながら指がそこを広げて、内側の粘膜まで見せられたその場所に、だからどうしてそんなにガチガチに硬くなれるの…って言いたくなるクリスの男根の先が押し当てられた。
先は濡れてて張り出たところまでなんか光って見える。
亀頭がぬるりと入ってきたところを、ものすごく凝視してた。
嘘っぽいほど簡単にぬるぬる入っていく。
……尻って、こんなに広がるもの?シワとか、もう完全に引き伸ばされて、滅茶苦茶広げられてるのがわかる。
痛みはない。
ただ、ただ、気持ちがいい。
「あ、あ」
「すっかり俺の形だな。…吸い付いてきて気持ちがいい」
「あ、あ…っ、入ってる……、クリスの……入ってくる……っ」
「自分で足を支えてろ。…全部挿れてやる」
「んんんうっ」
耳元の声、だめ。
自分がほんとにあんな極太なものを飲み込んでるところを見せられて、入ることに感動するし、痛みがないことに感心するし。
…でも、気持ちの余裕なんてすぐなくなった。
「ひ……ぁぁ!!」
ぐりぐり…って、奥を擦られた。
その途端、俺の息子から薄い白濁が飛び出て、とろりと鏡にかかってしまう。
「あ、だめ……っ、だめ…っ、またイく、イ、あ、あ……!!!」
ほんの少し残っていたクリスの男根の幹が、全部俺の中に入った。
酷い快感。
やばいやつ。
射精したばかりの俺の息子から、透明な体液が勢いよく出て、また鏡にかかる。
「あ゛、あ゛、あ゛」
てっぺんから降りてこれない。
視界がぶれる。
時分で押さえていた足は、いつの間にかクリスに抱えられてて、ガツンガツンと腰を打ち付けられてた。
俺はクリスの腕に縋りつきながら、クリスの目を見てゾクゾクして……、思考を手放した。
そうやって鏡の前で何度も奥を突かれて揺さぶられて、意識がトブことはなかったけど、動けなくなった。
思い通りにやって満足したのか、ベッドに戻るときには普通に横抱きだった。
……ベッドが綺麗になってた。
小さなテーブルの上には、すぐ食べられる小さめのサンドイッチやパンや果物が置かれていて、水差しとグラスも用意されていた。
……よくよく見たら、脱ぎ捨ててあったはずの、昨夜着ていた夜会服が消えている。
バルコニーまで片付けられたのか……と思いはしたけど、もう何も考えまい。考えたら負けだ。
「……クリス、喉、乾いた」
「ん」
微笑みは柔らかくて優しくて。
あのギラギラした獣みたいな瞳はしてなくて、これなら暫く休める……ってちょっと安心した。
裸のままでベッドに寝かされて、薄い毛布だけを掛けられてる現状は、全く安心できないものだけど。
クリスに至っては完全に裸なんですけどねっ。引き締まった体が格好良すぎてどこを見たらいいかわからないよっ。
水差しからグラスに中身を注ぎ、それを口に含んだクリスが俺に顔を寄せる。
重ねたくちびるから流れてくるのは、よく冷えた果実水だった。
三口分くらい飲ませてもらって喉の乾きはよくなった。
その後は果物やパンを食べさせられた。
お腹すいてるはずなのに、あまり感じてなかった…。
「……マシロ、どうしてるかな」
ふと気になって口にした名前。
だけど、クリスが少しむっとした顔をして、俺も口を噤んだ。
「まだ、駄目」
軽いリップ音を響かせながらキスをされる。
「俺以外の名前を呼んだからお仕置きだな?」
「え゛」
「たっぷり愛してやる」
ニヤっと笑ったクリスが魔王に見えた…。
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