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閑話 ⑤
★お気に入り5000お礼★ 『勇者は魔王の溺愛から逃れられない』③
しおりを挟む「続きだ、アキ」
「んっ」
クリスがまた俺を押し倒し、傾く体は触手に抱きとめられながらマントの上に横たえられ、クリスの熱い舌が俺の唇を舐めてまた口の中に入ってきた。
「ん、…っ、ん、んんっ、んんんっっ」
触手の衝撃で気づかなかったけど、俺の服はその触手にどうやってか切り刻まれていて、何一つ身に纏ってない。
そんな俺の体の上を、ぬるっとした触手が這い回った。
「んぅぅっ」
クリスの左手は、俺の右手と繋がっていて、指を絡めあってる。
左手と足で自分の体を支えてるクリスの右手は、俺の脇の下から腰骨あたりを、何度も何度も擦っていた。
クリスの手が気持ちいい。
流し込まれる唾液を飲むたびに、なんだか頭の中が真っ白になっていく。なのに、心臓はもっともっと速く打っていて、体中あちこちが熱くなっていった。
「ふぁ……!?」
クリスの舌が気持ちいい……ってうっとりしていたら、突然下半身に酷い快感が与えられた。
「ひ、ひゃっ、あ、あっ」
思わず口を離してのけぞってしまうくらい強烈な刺激だった。
何が…って下半身を見たら、勃ち上がった俺の息子に触手がぐるぐる巻き付いていて、にゅるにゅると上から下にしごきながら鈴口に触手の先端がくっついていた。
「ひゃぁ…っっ」
「ちっ」
クリスの舌打ち。
「……自分の物だというのに制御が効かないのは厄介だな……」
「ひぅ、ひんっ、ぁ、あっ」
「アキの初めては全て俺のものだ」
クリスは手を解いて体を起こした。
俺の足を押し広げてその間に体を置いて、俺の足を触手で固定する。
鈴口を愛撫している触手の先端を引き離し、ぷつりと先走りを流す俺の俺を口の中に入れた。
「ぁ、んー……!!!」
舌先で鈴口を抉られて、竿から触手を引き剥がされた瞬間、あまりの快感に予想外にイってしまった。
「あ、あ、あん、あん…っ」
ビクンビクンと震える腰は、クリスの腕に押さえつけられていて、快感を逃がすこともできない。
それに……、出してしまったはずなのに、クリスの口は離れてない。……ゴク、って、音が、した?
「やぁ……っ、イった、や、やだ……はなして…ぇ…っ」
飲まれた羞恥心もあるのに、クリスは俺の俺を吸ってくる。尿道に残ったものも吸い出そうとしてるみたい。
「やぁ…んんっ、また、またぁ……っっ」
イった。
「ぁ……んんっ」
すぎた快感に目尻に涙が浮かんだ。それは流れる前にまた別の触手が吸い取っていく。
「……よし」
もう、何が、『よし』なのかわかんない。
二回も連続でイかされて、足を開いた状態で触手に固定されていることも気にすることができないくらい、頭がぼうっとしてる。
クリスの手が俺の太腿をさらに押し上げる。
されるがまま……だったけど、次の刺激に喉がひくっと鳴った。
「や、やめ…っ、クリス、やだ、そこ、やだ……っ、きたなぃ……!!」
「大丈夫」
さらけ出されてるはずの後孔に、べろりとクリスの舌が這った。
……こんなときに『大丈夫』って使わないでほしい。何一つ大丈夫なんかじゃない!
「……ずっと我慢してたんだ」
尖った舌先が、狭いところをかき分けるようにして入ってきた。
「あ、あっ」
そんなところを舐められた上に、入れられるなんて。
唾液を絡めた舌が、内壁を丁寧に舐めていく。なんだかずくずくと腰が重くなってきて、俺の口からは文句じゃなくて高い嬌声が漏れ出てしまう。
「……アキ」
「ひゃん……っ」
舌を抜かれた。
でもまた、唾液を纏った舌が入ってくる。
「ひぁ、あっ、や、あああっっ!!」
イかされてもまだ勃ち上がっていた俺の俺に、にゅる…っと絡みついてきたのは触手。クリスは今度はそれを放置する。
「ひぅっ、ひぅ」
触手の先端はまた俺の鈴口を抉ってきた。
内側を舐められる快感と、男の部分をぬめぬめと扱かれる快感と、二つも重ねられたら俺は泣くしかない。
「……知っているか、アキ」
また舌を引き抜いたクリスは、楽しそうに言葉を紡ぐ。
「魔族の体液は」
「あん………っっ」
つ……と、触手がいじる鈴口に、クリスの唾液が落ちた。
「人にとっては媚薬も同然だ」
「え……?あ、ああ……!?」
クリスが言ったことの意味を理解する前に、俺の俺に今までにない刺激が来た。
「ひ……!?あ、やあ…!!やだ、やだぁ…!!」
先端を細くした触手が、鈴口から尿道に入り込んだ。
「ああ……お前のここは狭くて気持ちがいいな」
「ひぁぁ……っっ、あ、あっ、だめ……うごかないで……っ、やだ、やだっ、おく、こわいぃっっ」
「怖くない。気持ちがいいだろ?」
「ぅぅ……っ、やら……きもちよすぎてこわい……ぃ……」
「もっとだ、アキ。もっと気持ちよくなれる」
「やだぁ………っ」
じゅる
にゅる
じゅく
にゅく
触手が狭いところを何度も往復する。
そのたびに変な尿意のようなもので体がぞわぞわして、出したいのに出せないもどかしさの中に落とされた。
「触手からも俺の体液は出ているからな」
クリスは笑って、俺にキスをする。
たっぷりと唾液を飲まされて、また頭がぼぅっとする。
「愛してる、アキ」
「あ………」
愛してる
好き
大好き
そんな言葉を何度も頭の中で繰り返して、クリスの舌を吸った。
ひたりと、熱いものが俺の後孔に触れた。
触れただけで脈打ってるのがわかる気がする。
「アキ……アキ……」
俺を呼ぶ声はどこまでも甘い。
舌で舐められた後孔は、クリスの男根を柔軟に受け入れた。
「ああ……!!!」
熱い。
本当に熱い。
冷たいと思っていた唇だって、今はもう熱くて熱くて仕方ない。
「あぁ……あぁ……ああ……!!」
「アキ………っ、やっと、手に入れた……っ、俺の…俺だけの…アキ……!!」
「あああー……!!!」
ズクン、って奥まで貫かれた。
その衝撃で俺は体を震わせてイった。
「……っ、ふ、ぅ」
俺の中のクリスの剛直を締め付けたようで、奥の方にぶわりと熱い飛沫が広がっていく。
「くそ……っ」
「あ……あつぃ、あ、あっ、なに、あつい、あつい…っ、もっと、くりす、もっとぉ…っっ」
「持っていかれたな……。ああ、大丈夫だ。もっとほしいんだよな?」
「ぅ、ん、ほしぃ、ほしぃ……っ」
「好きなだけ何度でも注いでやる…っ」
「あ、ひゃぁ…ん、あ、あんっ」
……もう、なんだか、そのあたりから記憶が曖昧だ。
口の中にも触手が入り込んできて、無意識に舌を這わせていたら、クリスが「アキの中で口淫されてるようで気持ち良すぎる」とか言ったり。
全身余すとこなく触手が舐めまわって、乳首を吸われすぎて、あろうことか乳首で達してしまったり。
クリスはずっと俺の中から出ていかなかった。
結腸だというところを貫かれた瞬間、尿道に陣取っていた触手が勢いよく抜かれて、盛大にイって漏らしてぐちゃぐちゃに濡れた俺の体をやっぱり触手が舐め回して綺麗にして、住処のように尿道に戻ってきて。
クリスがイくとき、触手からも白濁の体液が少しずつ落ちてくる事に気づいたのはいつだっただろう。
クリスは何度も俺の腹の奥に注ぐと、今度はイく直前に男根を引き抜き、俺の顔や胸や背中に何度となく白濁の体液をかけた。
…外側も、多分内側も、クリスの匂いで溢れてる。
抱かれ続けて声が枯れてきて、意識が朦朧としかけたとき、一本の触手がクリスの剛直を咥え込んでる俺の後孔に触れてきた。
それは自在に形を変化させながら、開いてるはずのない隙間から、中に、入り込んできた。
みちみちとこじ開けられていく音と衝撃に、俺は激しい快感を覚えながら、意識を飛ばした。
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