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第7章 魔法が使える世界で王子サマに溺愛されてます。
24 お腹が、空いたので
しおりを挟む着せ替え人形のごとく色々な服を合わせられ、ぐったり疲れてたところでクリスに愛されて(相変わらず抱いてはくれないのだけど)、疲労に疲労を重ねた俺は、夕飯も食べずに眠りこけ、目が覚めたら翌朝でした。
夕飯食べ損なった。
激しい空腹感に襲われて目が覚めたのも仕方ないと思う。
……相変わらず、クリスの腕の中。
そして相変わらず抱かれない。
……何故?
昨日について言えば、俺の意識があるうちにクリスがダした記憶がない。
いつもなら、風呂場なりベッドなりで、俺の息子に重ねるように合わせて、一緒にされるのに。
「……」
辛く、ないのかな。
絶対、硬くしてたし。
………舐めて、いいかな。
やばい。
ドキドキしてきた。
ごくん……って喉が鳴る。
おかしいな。
俺、こんなだったっけ?
舐めたい、とか。
飲みたい、とか。
抱かれたい、とか。
欲求不満…とかとは、違う。多分。
自分じゃなくて、クリスに気持ちよくなってほしい、って思ってる?……それもある意味欲求不満になるのかな…。
元のこの身体になって、口ではまだしたことない。
でも、前のときの知識も記憶もあるし、なんとかできそうな気がする。
クリスは起きたら止めるかな。
……むしろ、もう起きてるんじゃないのかな。
俺がモゾモゾしてるのを、楽しそうに伺ってたりしてないかな。
俺を抱きしめる腕から逃れる。
頬にキスを落として、首筋を吸う。
裸の胸に触れたら、ピクリと動いた。
とりあえずお構いなしに綺麗に割れてるお腹にキスした。
……そういや、腹筋割れるのが目標だったんだけど、こっちきてから筋トレしてない…。このままじゃ、筋肉つける前に太りそうなんだけど。それは、まずい…。
身体ちゃんと鍛えなくちゃ…と決意を新たにして、クリスのそこに寝間着の上から触れた。
予想通りというか、そこはしっかり盛り上がっていて、硬くなってる。
何度か擦ると、もっと硬くなって寝間着を押し上げた。
鼻息が荒くなって幻滅されないように、息を潜めながら寝間着に手をかけた。
下着ごと少しずり下ろせば、目の前にご立派なものがぶるんって躍り出てくる。
……あ。
やばい。
よだれ、出た。
もうもう、なんでいちいち、えっち大好きな子みたいな反応になるかな…俺っ。
よだれ、って。
そりゃ、腹は減ってるけどさ……っ、よだれは流石にないよね……俺っ。
でも駄目だ。
俺、淫乱じゃないし、えっち大好きってわけじゃないし、食べたいわけじゃない……なんて言い訳を頭の中で繰り返しながら、鼻息を抑えながら、滾ったクリスの雄を、下から上にむかって舐め上げた。
……なんで腹の奥が切なくなるんだろ。
これが欲しい……って、俺の体が言ってるんだろうか。
何度か舐めたら、先走りでぬるぬる濡れていく。
それも舌で掬うように舐めとって、エラの張った亀頭部分に吸い付いた。
一生懸命記憶をこじ開けて、どうしたらクリスが気持ちよくなってくれたか思い出す。
ゆっくり口の中に入れて、先端部分を舌先で嬲る。
こぽりと溢れた物も、こぼさず飲み込んで、竿に舌を這わせながら口の奥に。
……半分……も、入らないうちに、喉の奥に当たる。少し苦しくなって、口の中から少し抜いた。
もっと深くまで飲み込んでた気がするんだけど。……わかんない。
仕方ないから、口の中に入れられない部分は指でしごいた。
袋も時々揉むと、もっと硬くなる。
夢中になってしゃぶっていたら、不意に頭を撫でられた。
口に咥えたまま見上げると、いつの間にかクリスは起き上がっていて、少し赤らんだ顔で俺を目を細めて見下ろしていた。
目があって口を離しかけたけど、喉元を指で擽られて、
「続けて」
と言われたから、頷いた。
吸ったり、舐めたり。
揉んだり、扱いたり。
時折頭上から、くぐもった声が聞こえてきて、目線を上に上げると、明らかに興奮してる表情のクリスと目が合う。
ドクン……って、俺の心臓が鳴った。
「アキ、もう少し強く吸って」
「ん」
言われたように、強く吸い付く。
歯に当たらないように気をつけながら、頭も上下させた。
「っ、いいよ、アキっ」
色っぽく感じるクリスの声。
出して。
飲ませて。
短い息遣いと増えた先走りと膨らんだ亀頭。
もう少し……って圧を加えようとしたとき、俺の後ろにクリスの指が突然入ってきて、一番感じるところを激しく擦ってきた。
「~~~!!!!」
「っ」
いきなりのことで多分思わず少し歯を立ててしまった。
その瞬間、俺の口の中には熱い飛沫が放たれて、俺はといえば指であっさりイかされた。
そのタイミングどうなの!?って悪態つきたくても、飲み込むのも失敗してむせるし、俺まで何度か腰を揺らして吐精してしまうしで……大変な目にあった。
「くりす……ひどいぃっ」
「寝てるのに襲ってくるアキが可愛くて」
「だって、お腹空いて」
「俺は食べ物じゃないが?」
「うぬぅ……」
……でも、飲み込めた分は、俺の中をポカポカにしてったよ。魔力とか癒やしとか。
飲み込むことに全く抵抗がない。甘くすら感じてしまうのは、クリスだからだろうか。
「……クリス」
「うん?」
優しくて、俺を誘う目。
まだ、瞳の奥には情欲の光が見えて。
「……俺も、濡れたから。…綺麗にして…?」
クリスにいじられて盛大にイったそこを、膝たちになってクリス服の裾を持ち上げてクリスの目の前に晒した。
クリスはそんな俺を見て、ニヤリと笑う。
「悪い子だな。朝から俺を誘うのか」
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笑って言えば、クリスも笑って。
深いキスをされてる間に、ベッドに押し倒された。
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