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if番外編:とりっく おあ とりーと?(Halloween)
4 おわり
しおりを挟む「や……ぁぁ……んん、あ、やら、やらぁっ、とめれ、クリス……っ」
ベッドに降ろされてから、クリスは俺の右手の手袋だけ外した。
きれいな指輪だとかいいつつ、指輪に口付け、舌を這わす。何度も、何度も。
あ、これ、魔力流してる、って思ったときにはもう遅くて。変身魔法の上書きされてるってことに気づいたのはもっと遅くて。
突然、お尻の中に異物を感じた。それはすぐに動き始めた。ぬめりもあって、痛くない。ぶるぶる震えて、俺の感じてしまうところを刺激してきたから……、頭の中が真っ赤になった。
クリスは俺をうつ伏せにして、お尻だけを高くさせて……、俺の姿を眺めてた。
俺の中に入ってる何かは、段々動きが強くなって、俺は口を閉じることができなくなった。ずっと、喘ぎっぱなしで。
俺の姿は、俺が変身した黒うさぎから、あまり変わってない。
ただ、ショートパンツだった下は、何故かぴたりと張り付いてて、肌の一部のようになってる。上は、そんなことないのに。めくりあげられて、胸の尖りも触られてるから。
で、尻尾はついてる。ついてるらしいけど、それは、俺のお尻の中に繋がってる。……俺としては見たことも触ったこともない『玩具』が、ぐっぷりと中に入ってる状態。
クリスの上書きだけど、どんな想像力してるのっ。
「アキ……可愛い。気持ちいいか?」
「んあっ、あっ、よく……ないっ、クリスのが、いい…っ」
気持ちいいけど!!
変身……ようは、本物ではないってことだけど、それでもクリス以外のが入るのはなんかやだ。
やだって思っても、身体は快感を得ている。目の前にクリスがいるから、怖くないし、俺のこんな姿見られてるって思うと、気持ちとは裏腹に興奮してしまう。
しかも、脱げなくなったショートパンツだったものは、何故か俺の息子を締め付けてきて、出したくても出せない。
もう、これ、いたずらじゃなくて、絶対お仕置きだよね!?
俺、何も悪いことしてないのにっ。
「ん、やっ、あ、ああんんっ」
「アキ」
くいって、顎もたれた。
俺、きっとだらしない顔してる。
口は半開きだし、涎も垂れてる気がする。
「気持ちいい?」
真っ直ぐ目を見られて、また問われる。
「あ……」
「アキ?」
「んぁ……っ、いい、いいからっ、くりすの、ほし…っ」
「尻尾も腰も揺れてる…。いいね。耳は立ったり寝たり忙しそうだ」
「んんんぅぅ」
キスされた。
は、は、って短く息をしながら、舌を貪る。
頭に生えた耳は、クリスが言うように、寝たり起きたり繰り返してる。俺が強い快感を得てるときは、ピンと立つから、なんか余計恥ずかしい。
「いたずら終わり。アキ……舐めて?」
うさぎな耳を撫でられて、そこでも感じるのか…ってくらい、背中が震える。
俺の前に座ったクリスの寝間着のズボンを、言われるままにおろして、もう濡れて勃っているものに、ゆっくり舌を這わせた。
恥ずかしい……とか、頭から吹っ飛ぶ。
頭も耳も撫でられたら気持ちいい。
黒のもふもふをまくりあげられて、背中を指先で撫で下ろされただけで震える。
カリカリと爪で胸の尖りを弾かれたら、ビリビリと身体に快感が走り抜ける。
………やば。全部、気持ちいい。
「んぅ……んん、んむぅ……っ」
頭の中、ぼーっとする。
「……駄目だな」
耳に聞こえる、クリスの吐息と押し殺した声。
だめ?何がだめ?
わからないままクリスのをちゅうちゅう吸ってたら、くぽ……って引き抜かれた。
「や……」
口が寂しくなった。
なんで……って顔を上げたら、俺の後ろに移動してたようで、がっしりと腰を掴まれた。
尻尾を少し持ち上げられて、中であたる角度が変わって声が出る。
「挿れる」
「ん…っ」
クリスの。
クリスの、貰える。
ピンクに染まった頭の中で、そんな風に歓んでいた。
ぴたりとクリスの雄の先端が、そこにあてられて。
「あ、え?ま、って、あ、ああっ!!」
入れられた。
ぐぷぷって音をさせながら。
尻尾の付け根に。
本当に、交尾のように。
「あ、うそ……うそ……っ」
「……っ、少しきついか」
そりゃ、そうだよ。
尻尾は抜かれてない。尻尾の付け根ってことは、同じところに、入ってるわけで――――
尻尾は動いてるし。
クリスのは、熱くて太くて、がりがり擦ってくるし。
「ひぁぁっっ」
もう、限界まで広がってる気がする。
痛くないけど。
少し苦しくて。
でも、気持ちよくて。
クリスも動きづらいのか、いつものようには激しくない。……激しくないけど、的確にいいところをえぐってくる……そんな、感じで。
「イく……イく……!!!」
息が止まりそうなくらい激しくイった。
射精できないまま。
「あ、あ、あ」
尾を引く快感に背中を震わせていたら、ふと、中を圧迫していたものが消えた。
それから、俺の息子を締め付けていたものも。
「あ………時間……っ、あ、やぁぁぅっっ!!」
変身魔法が解けた。
その途端、邪魔だと言わんばかりに、クリスは荒々しく俺の下着を剥ぎ取って、俺が着てるクリス服の裾を背中が丸見えになるくらいに、がっつり捲りあげた。
それから、思い切り腰を打ち付けてきて、届かなかった奥の奥にあっさりと入ってきて。
「あああーーー……!!!!」
阻むものがなくなった射精は、なんだかひどく長くて、最後の方はサラサラの液体だったと思う。
「アキ……アキ……っ」
「あ、あんんっ、あ、あぁ、くりす、くりす……っ」
奥に熱い飛沫を感じてすぐ、ぐるっと身体を回されて、抱き締め合いながら身体を重ねて。
ちょっとお互いに興奮しすぎたハロウィン(仮)の夜は過ぎた。
大方の予想通り、翌日の俺はベッドから起き上がるのさえままならなくて。
でもクリスもずっと俺の傍にいてくれて、仕事はいいのか聞いたら、今日のために前倒しして仕事して、休みにしたんだとか。
……俺、最初から抱き潰される予定だったのか……。
昨日、あんなに遅かった理由わかったわ。
折角だから…って、クリスが指輪をしてくれた。そこに俺の魔力を通して、昨日するはずだったいたずらをする。
銀色の狼クリスは………なんていうか、似合いすぎて鼻血出るかと思った。
耳、かっこいい!!
尻尾、ふっさふさで超気持ちいい!!
クリスに抱きついたら、その尻尾でぐるりと身体を包んでくれた。
………いい。癒やされる。
もっと持続時間長くしようと、指輪に魔力を流し込んだら、使いすぎだと怒られた。残念。
でも、狼クリスは、一時間くらい持った気がする。幸せ。
その翌日。
指輪魔導具のレポートを、ギルマスに提出した。
ちょっと惜しかったけど、指輪本体と一緒に。
俺が試したことの他に、上書きのことや、装着者が魔力を流さなくても作用することとか。
……抱き潰されたことはもちろん言わない。恥ずかしすぎるし、いらない情報だから。
ギルマスは含み笑いをしながら受け取ってくれた。色々バレてるっぽい。
そしてクリスは――――
ゲールデン国の商人に、あるものを発注したらしい。
後日届いたその黒うさぎセットに、俺は意識が遠のくのを感じていた……。
俺、もう黒うさぎにはならないからね!?
『とりっく おあ とりーと』
HalloweenNight End☆
*****
ハロウィンな話を一話完結で書く予定が、こんなに長くなりました……。
どこの時間軸なのか……。
私も深く考えておりません(笑)
イメージ的には、5章後半、セシリアが帰ってから事件が起きるまでの間かな…。でも、クリスとギルマスが、アキに魔力を使わせるようなことをするとは思えないし……。なので、深く考えないことに(笑)
非日常でも、二人がらぶらぶできればそれで……。
リアル我が家は、全くハロウィンなんて関係なく過ごしました。
選挙ーからの買い物ーで、慌ただしく過ぎていく日常の中、頭の中でだけハロウィン祭り開催してましたよ(笑)
駄目な母だ(笑)
それでは、皆様も楽しくHalloweenNightお過ごしくださいね♪
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