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人物紹介と総括

*人物紹介と総括*という名前のネタバレ話②

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ア:クリスのこと、全部教えて下さい。秘密、なしです。

ク:全部……そうだな……。まず、秋の一の月の十五の日に生まれたようだ。今年で二十四になる。

ア:うんうん (あ、誕生日プレゼント考えなきゃ…)

ク:十のときに母上が亡くなってからは、ひたすら身体を鍛えていた。

ア:うん……うん?

ク:十三で初陣…と言っても魔物退治だが、遠征に向かった。……そこで己の無力さを感じて、レヴィに手ほどきしてもらうようになった。

ア:う、ん? (十三歳で…って、早いのか遅いのかわからん…)

ク:十五のときの遠征で死人返りが発生してしまって村が一つ壊滅した。…やはり俺は無力だったから、俺が救うために神官の資格を得た。

ア:…………(どうしよう…。軽い気持ちだったのに内容がヘビィだ……)

ク:ワイバーンを倒しに行ったのは…、十八…九…ああ、十八の時だな。成人の儀を終えて、レヴィと東の外れの方に行ったんだ。ギルド依頼だったな。

ア:……第二王子にしてはフットワークが軽いというか……。

ク:ん?

ア:なんでもない…。それで、倒したんだよね?

ク:そうだな。西の森遠征のときにも言ったと思うが、羽根に怪我を負っていたからな。それなりに苦戦はしたが、命の危険て奴はなかったな。

ア:むしろ、クリスとギルマスが揃ってて、倒せない魔物ってなに…?

ク:そんなのは数え切れないほどいるだろう。古代竜なんてものが出てきたら、対処は無理だ。

ア:………古代竜エンシェントドラゴンって、国一つ滅びるんじゃ…。

ク:そうだな。デュラハンの段階で国一つ滅びるくらいだから、世界が終わるかもしれない。

ア:……そんな最終兵器みたいな魔物引き合いに出さないでよ……。怖いよ……。

ク:まあ、いるかどうかも定かではないがな。

ア:(笑い事じゃないと思う…。絶対いそうじゃん…)

ク:あとは……何が聞きたい?

ア:んと……、あ、クリス隊って、いつ頃からできたの?

ク:四年…前か。それまで騎士や兵士を連れていたんだが、色々限界を感じていたんだよ。それで遠征に出向いた先で、偶々、オットーに会った。あれはレヴィとは別種の力を持っていたな。粗削りで我流の剣さばきだが、強かった。気がついたら背中を預けて魔物を屠っていたくらいだ。

ア:……強い人たちの『背中を預ける』って表現、相当だよね…。信頼し合ってないと駄目ってことでしょ?ようは命を預ける、みたいなもんじゃん。

ク:(相変わらずよくわからない方面に詳しいな…。いたのか?アキに、そういう存在が?) あいつは神官が嫌いなんだが、

ア:え。

ク:色々あったんだよ。だから、最初は拒絶されてたんだがな。オットーに会わなかったら、自分の兵士団を持とうなんて気も起こらなかったかもしれない。

ア:(……ちょっとまって。お兄さんといいオットーさんといい……、一歩間違えたら俺の入り込む余地なんてなかったんじゃない…?……あ、ラルフィン君もだ……)

ク:オットーは兄上と同い年だからな。まあ、もう一人兄ができたみたいなものか。

ア:え

ク:ん?

ア:オットーさん年上?

ク:ああ、そうだ。
 …ザイルは今二十一で、俺のとこに来たのは三年前だな。御前試合で見つけたんだ。決勝で使っていた剣が折れて負けたけどな。すぐに声をかけた。

ア:ザイルさんが二人目?

ク:ああ。

ア:…… (一年もオットーさんと二人だったんだ…。へー…ふーん…ふーーん……)

ク:三人目はディックだったか。それから、ミルド、ケイン、ネイトリン・オルブライト、ヘイデン・キャロウ、ブランドン・ガードナー、リオ。今年の御前試合でユージーン・アディントンを見つけたな。

ア:えっと……、家名がない人は、平民さんってこと?

ク:そうだ。……だから、お前のことも他国の貴族の子息だと思っていた。

ア:文化の違い恐ろしい…。じゃ、クリス隊って、半分が平民さんなんだね。

ク:ああ。出自の違いで扱いが変わることもない。俺の兵士団は完全実力主義だ。一番腕の立つ奴に団長を任せている。……今までオットーに勝てた奴はいないがな。

ア:やっぱりオットーさんって強いんだねぇ。

ク:そうだな。それから、俺に容赦がないというか、手加減がないというか、俺の扱いがうまいというか…。
 最近は俺が執務に行き詰まると「終わらせないとアキラさんに会えませんよ」とか、アキを引き合いに出してくるし…。

ア:それは……、俺にもダメージでかいから、しっかり仕事してほしい……なぁ…。クリスに会えないのやだもん……。

ク:(可愛い……)

ア:オットーさんが強いのはよくわかった…。うん。西町で襲われたときも、迎撃したときのオットーさん、容赦なかったというか素早かったというか…、とにかく凄かった。

ク:オットーに伝えたら喜ぶ。

ア:ザイルさんも、すごくいい人だよ?俺が言葉の勉強し始めたとき、身振り手振りで寸劇のように絵本の内容教えてくれたりしたし。

ク:器用だな。ザイルの剣技は綺麗にまとまっているんだ。貴族ならではというか。まあ……、剣技だけじゃなくて、報告書をまとめるのもうまい。

ア:あー……、なんというか、クリス隊にオットーさんとザイルさんは、必須な人材に思えてきた…。というか、いないとだめだね。クリスが暴走しそう。

ク:全くだな。

ア:(そこ、認めちゃうのか…。クリスらしい)



**閑話休題**



ア:お兄さんの結婚式はすごかったねぇ!

ク:そうだな。(凄かったのはお前の魔法だがな)

ア:お兄さんの誕生日でもあったんだよね。夏の二の月の十八の日って。二十六歳だったっけ。ティーナさんは?

ク:今二十一だな。冬の二の月の三十の日の生まれだ。

ア:あー…、じゃあ、クリスより年下なのか…。『義姉』って呼ぶの不思議な感じしない?

ク:特には思わないな。兄上と婚姻を結んだのだから、『義姉上』というのは当然のことだ。

ア:(そういうものなのか…)
 あ、俺も、お義姉さんとか呼んだほうがいいのかな?

ク:今のままでいいだろう。そのほうが義姉上も喜ぶたろうし。

ア:そう?…あ!赤ちゃん産まれたら抱っことかさせてくれるかな?

ク:……ああ。できるだろう。その頃には、お前は正式な俺の伴侶になってるだろうし。

ア:うん。楽しみ!お祝いもまた考えなきゃね!

ク:……そうだな。来年以降、な。二人で考えよう。ああ、祝福は俺たちで与えようか。

ア:(なんか、クリスの表情変……?)
 いいね、祝福!なんか、俺も女神様の加護?あるらしいし!
 (…あっ、もしかして、やっぱり自分の子供がほしい…とか…?だから変な顔してた…?)

ク:……アキ、だから、俺は子供はいらないと言っただろ?

ア:ぅえ。

ク:(わかりやすい…) ああ、でも、お前と俺の子なら、いてもいいな。……リーデンベルグの魔法研究所あたりで、男でも妊娠可能な魔法が研究されてないか調べるか…、それか、ゲールデンの薬草研究所か……。

ア:いぁ、や、待って、まって。そんなあっさりと研究の進むような内容じゃないでしょ!?絶対無理……!

ク:仮に産めたとしたら、アキは俺の子を産んでくれるか?

ア:え………ぇ………ぁの……、ぇ、と、………クリスの、子供なら……、産んでも……、いい………、かも………。
 ……てか、お願いだからお腹触んないで…っ

ク:使い切りの魔法でもいいな。永久的なものだったら、アキの身体が休まる暇がなくなる。

ア:(言われてることを珍しく正確に理解して真っ赤)

ク:……いや、駄目だ。子が出来たとしても一人でいい。子供にアキを取られる。

ア:いゃ………、いやいゃ、待って。待ってください、クリスさん。そんな具体的な想像しないで…。多分、そんな魔法研究されてないからね?そんな、性転換までできちゃいそうな魔法……。
 そりゃ……、クリスの子供、……ほしくないわけじゃないけど…。
 でも、俺だって、クリスだけがいればいいし、もし、もしだよ?クリスが子煩悩になって、俺のこと構ってくれなくなったら……やだ……。

ク:ふふ (アキが可愛すぎる)

ア:ん……ね、も、いいよね?
 クリスにぎゅってしてもらいたい……。

ク:お望みのままに。








**翌日**


ク:――――という話をしてたんだが。

レヴィ(レ):いや、お前な。魔法は万能じゃねえんだよ。いくらなんでもリーデンベルグの魔法研究所だって、んな世界の理を崩すような魔法研究してねぇよ?

ク:無理か……。

レ:当たり前だ。なんだってんな話、してんだか……。お前ら、二人でくっついてればいいだけだろ。しょーもないことで呼び出すなよ。

ク:……ゲールデンにも問い合わせてみるか。

レ:やめろ。エルスターの第二王子がご乱心って噂が立つぞ。

ク:……しかし……

レ:とにかくやめとけ。
 それより、あの馬鹿な令嬢は辺境の教会に送ったそうだな。

ク:……ああ。気になることがあって、一応定期的に医療師も派遣している。

レ:ほうー

ク:(これは知ってるやつだな…)
 レイランドにもそろそろ降りてもらう予定だ。兄上とテオドルト殿と話を詰めている。

レ:テオドルト……ベイエル侯爵家の子息か。王太子も随分なやつを味方につけてるもんだな。
 (代替わりしたら今の治世よりも面白くなりそうだ)

ク:『死ぬよりつらい尋問』が得意らしい。

レ:怖い怖い (そりゃそうだろうなぁ。あの血筋のお家芸だ)

ク:……ああ、そろそろアキが起きる。

レ:じゃあ俺は宿に戻るとするか。また来るよ。次は小僧の左肩の調子を見にな。

ク:ああ。頼んだ。





**補足**

◆メリダさん
 七十二歳のおばあちゃん。

◆カルディス・エルスター
 エルスター王国国王陛下。
 作中ほぼほぼ空気。
 気のいいおっちゃん(不敬である……)

◆デリウス公爵家の人々
 ゲラルト宰相
 レヴィから馬鹿令嬢と呼ばれるヘルミーネ
 母親は特に名前なし(考えてない)

◆冒険者組
 ラルフィン(ラル/フィー)
 ディオルグ(ディー)
 エルフィード(エル)






*閑話*


 目が覚めたら、クリスがいなかった。
 ぼーっとしてたら、メリダさんが果実水を手渡してくれる。

「どうぞ」
「ありがとです……」

 コクコク飲むと、りんごのような甘味と酸味を感じた。いつものレモンのような爽やかさと違ってるけど、これはこれで美味しい。

「えと……クリスは……?」
「坊っちゃんは急な来客とかで。もうじき戻りますよ」
「そか……」

 なんか寂しい。
 目が覚めてクリスがいないのなんて、よくあることなのに。

 ……昨日は変なスイッチが入ってたというか……、いつもと違うエロさがあった。

『孕むまで子種を注いでやる』
『ちゃんと栓をしておかなきゃな?子種が溢れたら勿体ないだろ』
『中をそんなに締め付けて…。俺の子種がほしいのか?たっぷり飲ませてやる』

 ……………って!!!

 一体何のプレイでしょうね!?
 あれか。昨日散々子供の話をしたせいで、なにかに目覚めたのか、クリス。
 子種子種連呼されても、孕まないものは孕まない。無理だ。
 ……は。急な来客、って、まさか、なんとかの研究機関の人とかか!?昨日の今日で早すぎないか!?

「……」

 なんとなく、なんとなくね。
 クリス服の上からお腹を撫でてみた。
 薄っぺらなお腹。当然、妊娠なんてしてない。というか、するわけがない。

 でも、もし本当にそんな魔法やら薬やらができたら、俺は産みたい、の、かな?
 ……産みたい、なぁ。
 もっともっと、クリスと家族になれるようで。俺と、クリスが、愛し合ってることの証明……みたいで。
 きっと、可愛がれる。愛せる。愛おしく思える……はず。

「………」

 多分、無理だけど。
 クリスだけがいればいいというのは本心だけど、ほんの少し……、寂しくも感じてしまって。
 駄目だなぁ。
 幸せすぎて、もっともっとと望んでしまうんだ。

「アキラさん…、何か悩み事ですか?」
「あ……。やぁ……、えっと、なんだろ。幸せすぎても不安になるんだなぁ……とか?はは。俺、贅沢ですよね」
「幸せを感じて不安がなくなるわけではないですよ。そういうときは坊っちゃんに甘えてしまいなさいな。……ほら、戻ってきましたからね?」

 メリダさんはどこか嬉しそうに笑って、扉の方を見た。
 そしたら、本当に寝室の扉が開いて、クリスが戻ってきた。
 メリダさん、凄すぎじゃない?

「アキ」
「クリス、おはよ。おかえりなさい?」
「ああ。すまない。お前が起きるまでには戻りたかったんだが…」

 クリスは少し苦笑して、ベッドまで来てくれた。
 メリダさんは、特に何も言わずに部屋から出ていく。
 それをなんとなく横目で見ながら、さっき言われたことを頭の中で繰り返した。

「アキ、おはよう。ただいま」

 クリスが俺にキスをしてくれる。
 甘えたい。
 甘やかして。

「クリス……寂しかった」

 ぎゅって抱きついたら、クリスはすぐに抱きしめ返してくれる。

「離れちゃやだよ…」

 もっとキスしてほしくて顔を近づけたら、すぐにわかってくれてキスが降ってくる。

「すまない。離れないから」
「ん……」

 キス……気持ちいい。
 唇を触れ合わせたまま、俺はクリスをベッドの中に引き寄せた。
 クリスは少し驚いたようだったけど、俺のしたいようにさせてくれている。

「ぎゅってして」
「ああ。…それから?あと、なにをしたらいい?」
「ん……、キス、いっぱいして……」

 軽く、笑う音。

「むぅ」
「すまない。あまりにも可愛くて」

 俺の身体に体重をかけすぎないように気を遣いながら、クリスは俺の望みを叶えてくれる。
 ぎゅって抱きしめられた腕の中は心地良いし、キスは頭の中がふわふわになる。
 俺の中でぐるぐるしてた感情が、解けてさーっと晴れていく。メリダさんの言うとおりだ。甘えるって、いい。

「クリス……好き、すき……」
「俺もだ。愛してるよ、アキ」

 幸せ、だなぁ。
 子供、いなくてもいい。
 何かとんでもないことが起きて、もし産めたら、絶対幸せにしてあげる。
 けど、それは、仮定の話で。
 俺は、クリスと二人で歩んでいくんだから。

「……しあわせ」

 俺の幸福は、この、腕の中に。


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