【完結】魔法が使えると王子サマに溺愛されるそうです〜婚約編〜

ゆずは

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人物紹介と総括

*人物紹介と総括*という名前のネタバレ話①

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アキ(ア):えーと、ここまで読んでくださって、皆様ありがとうございます!(ぺこり)

クリス(ク):………

ア:うぇっと、なんか色々話さなきゃならないらしいんだけど

ク:何を?

ア:えーと……、今までのまとめ?総復習的な?備忘録的な。作者誰かのための?

ク:……?

ア:深く考えないで。俺にもよくわかんないから。そういえばさ、なんか、ずーっとクリスと一緒にいるような気がしてるけど、実際はまだ三ヶ月くらいしか経ってないんだよね。

ク:確かにそうだな。……アキが傍にいることが普通になっていて、あまり気にもしてなかった。

ア:(手、出してくるの早かったしね…)

ク:…なにか言いたそうだな?

ア:なーんも。そういえばさ、俺、結局、こっちに来る直前のこと思い出せてないんだよなぁ。

ク:(あからさまに何か隠したな…)

ア:気がついたら草原ど真ん中で寝ててさ、太陽は二つあるし、風は気持ちいーし、鳥は飛んでるし。某アニメの巨人が襲ってくる直前の空に飛ぶ鳥のシーン思い出しちゃったよねぇ…。

ク:巨人……?アキの世界では巨人が襲ってくるのか?

ア:アニメね!漫画とか、えーと、物語?絵がついてる。アニメは、その絵を何枚も重ねて、んー、と、ほら(紙の束の端に簡単な絵を描いてパラパラ漫画)、こうしてみたら、動いてるように見えるでしょ?

ク:……!

ア:アニメはね、こういうのを気が遠くなるくらい描いて、重ねていってるの!(多分!これ以上突っ込まないで!?)

ク:(面白い…)

ア:いぁ、アニメ語りはいらないんだよ…。それでまぁ、街道みたいなところ見つけたからそこから歩いたら街とかないかなぁと思ったんだけど。

ク:アキの足なら一日かかるな…。

ア:正直、黙って待っててよかったと思ってる…。まぁ、スライムには襲われたけどねぇ……。んー…、でもそのおかげでクリスに会えたんゴニョゴニョだけど……。

ク:(ニヤリ) 聞こえないな?

ア:んー…! 大丈夫。何も言ってない!! それにしても、魔法使えたのはびっくりしたよ。ほんと、まんま『ファイアーボール』って感じの火の玉でさ。

ク:ファイアーボール? それは呪文?

ア:うん。俺がTRPGで魔法使いソーサラーをするときに使ったりしてた。

ク:(……意味がわからない……)←本当に意味がわかってない。

ア:でもスライムでかかったなぁ…。F○とかで相手するときのスライム、比較サイズとしてはもう少し小さかったんだけど…。でも、緑色でよかった。あれで黒とか茶とかだったら、属性さっぱりわかんなかったし。
 ああ、でもでも、スライム、って言ったら、やっぱりドラ○エの可愛いしずく型水色のがいいよね…。
 ほら、あとは、転○ラとかの丸くてぷるんとした感じのがいい。
 ほんとにこの世界のはスライムだけど心臓に悪すぎるスライムだよ…。

ク:……………

ア:俺結構混乱してたのに、クリスってほんとマイペースというか…。いきなり……………スとか、してくるし……。

ク:(自分で言ってて照れるアキが可愛い…)

ア:………俺が、………し、たい、って言ったのに、最初断るヘタレだし…。

ク:!? へ……ヘタレ……!?

ア:ううう……(こんなことまで話すことないじゃん、俺!?)

ク:(ヘタレ…だと!?ま、まさかアキにそんな風に思われてたなんて…)

ア:(駄目……俺の身が持たない……)
 …とりあえずそれはそうとこっちに置いといて……、ヘルハウンドも魔法で倒したねぇ。
 ……あの時の魔力の流し方がエロいと言うか……、なんというか……。

ク:(←ヘタレと言われ軽く現実逃避中)
 魔力を他人に流すこと自体稀だし…、『コトノハ』も滅多に使わない。世界共通語を使わない国からの使節団代表にたまに使ったくらいだ。

ア:…え!? ちょ……ちょっとまって!? 俺以外に使ったの!?

ク:(びっくり) あ、ああ…。

ア:ひ……ひどい……

ク:アキ?

ア:クリスの浮気者ーー!!! スケベぇぇ!!

ク:!? アキ!? (スケベエってなんのことだ!?)

ア:だ、だって、『コトノハ』って付与魔法の一種って言ってたよね!? じゃ、じゃあ、その、どっかの国の人と、クリスが、キ、キスしたり、とか、指かじって舐めたりとかしたってことでしょ!?

ク:!? いや、まて。まてまて、落ち着け、アキっ、頼むからちゃんと話を聞いてくれ。

ア:もーやだぁ!! 聞きたくない!!クリスの浮気者…!! …………んんんっ!!

ク:(アキの唇は甘い…) ……落ち着け。

ア:あ……… (また、飲まされた……甘い……)

ク:『コトノハ』を使うのに、口付けるのはアキだけだ。どうして俺がアキ以外の奴に唾液を飲ませなきゃならないんだ。口付けたいのも、舌を吸いたいのも、飲ませたいのも、アキだけだ。

ア:(真っ赤) う……う、ぁ……

ク:普通は、指の先を小型のナイフとかで切って、そこをすり合わせるだけで済むんだ。切るのは自分で。当然、相手も自分で切る。

ア:え……? だって、クリス、最初から俺にはキスしたよね…? 唾液、躊躇なく飲ませたよね……?

ク:だから、それは、したかったから…というか、理由が欲しかったからというか…

ア:理由?

ク:そう。アキのこの可愛い唇に、何度も口付ける理由。

ア:(またしても真っ赤)

ク:血を介せば魔力が濃い分、効果時間も長くなる。だが、唾液にはそれほどの魔力はない。
 …アキが怪我をしたとき、口付けて飲ませるよりも、血液を介して癒やしの力を与えたときのほうが、効果が大きかっただろ。
 ……ああ、その時のこと、アキは知らないな……。
 まあ、そういうことだ。

ア:……… (俺…、色々騙されてたのか……っ) …………バカクリスっ

ク:バ……!? 仕方ないだろ……アキが可愛すぎて触れていたいんだから……。必要なことだったとはいえ、アキが共通語の勉強をして、言葉を理解できるようになってから、俺に口付けを求めてくることも減っただろ?……いっそ、言葉の勉強などやめろと言いたかったくらいなのに……。

ア:(唖然) そんなこと思ってたの…?知らなかった……俺……。

ク:でも、やめろとは言えなかったよ。お前がやりたいこと、全部俺のことを想う気持ちで溢れてて……

ア:…??
 俺がやりたいことは、全部俺のためのことだよ?

ク:……?
 何故だ。全部、『クリスのために』と言っていたのに。

ア:うん。クリスのために、俺がやりたいんだよ?クリスが喜んでくれたらいいなぁとか、クリスに迷惑かけたくないなぁとか、クリスと一緒にいたいなぁとか。

ク:だから、俺のためだろ?

ア:違うって。そうなるために、俺がやりたいこと。それを叶えるためには俺がどうにかならなきゃならないし、クリスのそばを離れたくない俺が、クリスのそばを離れないために、やりたいこと。だから、俺のため、でしょ?

ク:う、ん??……いや、……まて (結局は『俺のため』ってことでいいんじゃないのか?)。
 つまりは、あれだな。アキは心の底から俺を愛してくれているということだな。

ア:ふぁ!? な、なんで!?
 (いや、そうだけど、なんで、この流れで!?)

ク:俺のそばにいるために変わろうとするなんて、愛が深い証拠だろう。

ア:(再び真っ赤。耳まで真っ赤)

ク:嬉しく思うよ、アキ。俺も愛してるし、お前のためならば俺も変わることができる。…現に、オットーやザイルからは『かわった』とよく言われる。

ア:ん……

ク:兄上からも、父上からも言われた。いい変化だそうだ。

ア:お父さん……って、国王陛下様だよね。えと……、お母さん……、王妃様って……。

ク:俺が十歳のときに病で亡くなった。

ア:あ……、えと……、ごめん。

ク:どうしてアキが謝るんだ?

ア:だって、悲しいことだって思い出しちゃうでしょ…?

ク:……そうだな。悲しくもあったし、寂しくもあった。母上が亡くなる直前に、俺に言ったんだ。兄上の力になってくれ、と。その頃からだな。兄上の力になりたいと本気で思った。だから、体も鍛えたし、剣の腕も磨いた。

ア:(それって……なんだか)

ク:兄上は俺の全てだったからな。目標であり指針であり、あれほど思慮深く全体を見通すことができる存在を俺は知らない。だからこそ、成人の儀の際には、兄上の剣となり盾となることを誓った。

ア:……… (わかる、よ。わかってるよ。兄弟だもんね。お母さんに最後に言われたことだもんね。でも、でもさ、それって盲目的すぎるっていうか、近すぎるっていうか、兄弟に対する愛情の上を行ってるように感じるっていうか…)

ク:アキ?

ア:(…タリカでお兄さんに会ったときもこんな気持ちになったっけ…。単なる嫉妬だよね。クリスは俺のことだけ大切にしてくれればいいのに……………って!!や、駄目だろ、それ。そりゃ、何よりも誰よりも優先してもらいたいけど、クリスにはクリスの立場も仕事もあるわけで……)

ク:………

ア:(嫌われたくないからこんな独占欲、見せちゃ駄目だし……)

ク:アキ!

ア:ふえ!?

ク:また何かおかしなこと考えているだろ。
 いいか?俺が言ったのはお前に会う前の事だ。そりゃ、今だって敬愛する気持ちは変わらないし、兄上の右腕として力を振るいたいと思っている。
 だがな、俺が優先して守る存在は、兄上じゃなくお前なんだ、アキ。

ア:え……

ク:だから、『かわった』んだ。そもそも、誰も愛せないと思っていた俺がお前に一目惚れしてるんだから、出会った瞬間から変わり始めてるんだよ。
 お前だからだ、アキ。アキだから、俺は変われる。今までよりもなお強い存在として変わることができる。

ア:クリス……

ク:俺はまだ弱い。だから、お前にあれほどひどい怪我を負わせてしまった。……あのときは、本当にお前を失うんじゃないかと……不安だった。

ア:ん…………ごめん………

ク:お前が謝ることじゃないだろう。……血を流す意識のないアキを前に、俺は何もできなかった。ラルのおかげだよ。ラルに殴られて、ようやく目が覚めた。

ア:えっ。殴られた……って (ラルフィン君、そんなヴァイオレンスなことするの!?)

ク:ラルは、ああ見えて内側は案外芯が強くて頑固者だしな。

ア:……クリスって、ラルフィン君と仲いいよね…。俺………、クリーパー倒したあと、ちょっと嫉妬したもん……。

ク:(くす) そうだな。アキが可愛い顔してたな。

ア:神官繋がりで知り合い……だったんだよね?

ク:そうだな。二年前に討伐遠征から戻って神殿に行ったとき、たまたま会ったんだ。あの時はかなり警戒されていたな。

ア:あんなに親しげなのに…?

ク:その後も神殿に行くたびに話す機会があったしな。それから気兼ねなく話せるようになったようなものだ。ラルが冒険者になってからは会っていなかったが。

ア:ふーん………
 (ラルフィン君、可愛いよね…。あんまり神殿に行かないようなこと言ってたくせに、親しくなるまで話すくらいに神殿に行ってたんだ……。ふーんふーんっ)

ク:(アキがまた嫉妬してる……可愛い……)

ア:……まぁ、ラルフィン君には、俺だって感謝してるし……。
 (恋愛感情はなかった…って、わかってるし……わかってるし…っ!)
 あ、そういえば、ギルマスとは凄く年が離れてるよね?なのになんか『友達!』って感じで親しかったけど。

ク:十三のときに暁亭に押しかけたんだ。城下町に剣の腕の立つ冒険者が来たと聞いて、指南を受けるためにな。それからの付き合いだ。

ア:それで『師匠』?

ク:ああ。剣もそうだが、魔力の使い方も。俺のは特殊だったから、レヴィに指摘されなければ己の魔力の在処すらわからなかったから。

ア:そうなんだ? …なんか、クリス、自分の魔力の扱い方とか、すごく理解して使いこなしてるように見えるのに…。

ク:何でもできるわけじゃないよ。できないことのほうが多いくらいだ。……この魔力も、無駄なものと感じていたくらいだ。

ア:どうして?

ク:攻撃魔法とかには向かないと、断言されたんだ。それに、俺の体液を使うということは、消費し続ければ命に関わる上に、回復まで時間がかかりすぎる。

ア:……俺にはじゃかじゃか使ってる気がするのですが……。

ク:アキのために使わないでいつ使うんだ?
 (アキのためなら手首ですら躊躇いなく切れるからな…)
 まあ……、血そのものは滅多に使わないだろ?
 それに、血でなくとも、口付けや抱くことで、長時間お前に魔力を注ぐことができる。

ア:(真っ赤) あ、う、う

ク:血の次に魔力が濃いのは、せいえ……(んぐ)

ア:もー、黙って!?一体何言おうとしてんの!? (恥ずかしい!恥ずかしい!!)

ク:魔力の話だろんんんむむ

ア:何言ってるかわかんない!!

ク:(そりゃ、アキが口を抑えてるんだから…)

ア:クリスが恥ずかしくなくても、俺は恥ずかしいの!わかる!?

ク:(恥ずかしがるアキが可愛いというのはわかる)

ア:真面目な話してたのに…、なんで、そんな話になるかなぁっ。とりあえず、その話はその辺に投げ捨てて!ぽいして、ぽい!!

ク:(か、可愛い……)

ア:うーーーー……。もう………。……はい。もう話せるでしょ。

ク:アキ

ア:なに?

ク:愛してるよ。

ア:!?

ク:何度言葉にしても足りないな。口付ければ口付けるだけ愛しさが増してくる。

ア:ん…… (そんなの、俺だって…)

ク:(ちゅ) ……愛しすぎて、アキの全てが知りたくなるよ。誕生日は……春の二の月の十の日だったな。婚姻式が楽しみだ。

ア:ん… (キス、気持ちいい…)

ク:もっと教えてくれ、お前のこと。

ア:俺の……こと?

ク:そう。

ア:そんな、教えるほどすごいことはなにもないんだけど…。
 んー……と、そうだなぁ。とにかくゲームが好きで、学校が終わって帰宅したら、宿題やってすぐゲームしてた。

ク:自分の分身を魔物と模擬戦させるやつか?

ア:あー……うん。そういうのもやってたけど、あれは人がそれなりにいないとできないから、専らテレビゲームとか携帯ゲームかなぁ……。……って言ってもわかんないよね。んー……説明できない……。テレビの説明からしなきゃならないんだよなぁ…。

ク:?

ア:まあ、一人で遊ぶか複数人で遊ぶか、って感じだよね。
 TRPGは、俺が好きなのはソード○ールドの無印。2.0はインストール中だったんだよなぁ。多分もうできないケド…。天使みたいな種族使ってみたかった。キャラクター作るときには大体ゴツメの男キャラだったなぁ。たまに神官プリーストメインで作るときに、女のコキャラ作ったりとか…。前衛キャラばっかりじゃなくて、後衛魔法系職業ルーンマスターとかもしたよ?魔法使いソサラとか、精霊使いシャーマンとか、色々夢が広がるというか…。

ク:?? (←聞いておいてあれだが、全くわかってない)

ア:あ!アナログなゲームも好きだよ?ほら、リバーシとかさ。

ク:ああ。あれは子どもたちにも兵士たちにも人気だぞ。

ア:だよね!簡単に遊べるし!トランプも作ってもらったし…、あと何かないかなぁ。

ク:……アキの家族は? (会わせてやれないのは心苦しいが…)

ア:んー? そうだなぁ、普通、かなぁ? 父さんと母さんがいて、共働きだったから、よく父さん側のばあちゃんに預けられたりしてて、だから、俺かなりばあちゃんっ子なんだよねぇ。お年寄りには親切にしなきゃね。ばあちゃんとこ行かないときは、母さんが用意してくれた夕食とか、一人で食べてたこともよくあったよ。…当たり前のことで、寂しいとか思わなかった。……今じゃ、クリスがいないとご飯の味も感じなくなるけど…。

ク:アキ……

ア:へへ…。そんだけクリスが傍にいるのが普通ってことだよね!

ク:ん。そうだな (額に口付け) ……その……、元の世界で、アキには恋人はいなかったのか?

ア:言わなかったっけ?本当に居なかったよ。キスも、……他のことも、クリスが初めてだって、言ったよね…? …あれ?言ってない?あれ?

ク:言われた気もする。

ア:言ったってことにして!それから二度と聞かないで!恥ずかしすぎるから………って、笑わないでよ!!

ク:仕方無いだろ…。アキが可愛すぎて…。
 (あと、俺と話すときだけ少し口調が幼くなるのも可愛い……)

ア:む。何か良からぬこと考えてるでしょっ。どーせ俺のことからかうようなことでしょっ。

ク:いや……(可愛い……)

ア:もー俺のことは終わり!次、クリスのことね!

ク:面白くもなんともないぞ?

ア:そういう問題じゃなーい!






(無駄に長くなったのでつづく……)
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