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僕の婚約者は世界一愛らしい
僕は婚約者を汚したい
しおりを挟むお風呂場でジュリアンの精通を手伝ってから、僕の箍は簡単に外れるようになった。
伯爵家ではあまり大胆なことはできないけれど、僕の家に泊まりにくるときは、必ず体を触れ合わせた。
「ジュリアン、僕がいない間、一人でいじったりしなかった?」
「し……てないぃ」
トラウザーズは下着ごとおろして足首にまとわりつかせ、シャツは胸まで出るようにまくり上げてジュリアンに持つように言う。真っ赤になって立ったまま卑猥な格好になっているジュリアンを見ていると、なんだか悪戯をしている気分になる。
「期待してるの?硬くなってる」
「も……や、あっ」
「触らなくていいの?」
ツンとたった乳首も可愛い。
亀頭をのぞかせて蜜をこぼしながら上を向くペニスも可愛い。
恥ずかしさで泣きそうな顔も可愛い。
すがるようなねだるような瞳も可愛い。
「さ…さわって」
「どこ?」
「………ぜ、ぜんぶ……」
「よくできました」
全部触って、だなんて。もう可愛くて仕方ない。
ぷるぷる震える小動物みたいなジュリアン。
瞳に「はやく」とねだる色を涙と一緒に浮かばせてるジュリアン。
ジュリアン相手なら何度だって射精できる自信がある。延々と泣かし続ける体力だってある。ジュリアンのために鍛えているんだから。
しっかり目の保養をしてから、僕を誘う乳首を指でつまんだ。
「んぅ」
どれくらいここを調教したら、ここだけで達するようになるだろう。ジュリアンは感度がいいから、すぐそうなるかもしれない。
「きもちいい?」
「…いい…」
嘘じゃないみたいだ。
ジュリアンのピンク色のペニスから、ぷつ、ぷつと蜜がこぼれ始めてる。もったいない。舐めたらおいしそうだ。
…そんなふうに思ってたからか、何も考えずに乳首に唇をよせて、ツンと尖った先端を食んだ。
「ひゃ…!?」
あ、舌触りがいい。コリコリしていて、あるはずのない甘さまで感じる。
舌でコロコロ転がしながら、むしゃぶりついてぢゅっと吸い上げる。少し伸びた乳首を歯で挟んで甘噛みする。
「にーる、にーるっ」
「ジュリアンの乳首…ちっちゃくて甘くておいしい」
「や、やんっ、それ、や…っ」
「こっちも食べさせて」
反対側の乳首にもむしゃぶりつく。
ジュリアンは無意識にだろうけど、体を後ろにひいて逃げようとしていた。…でもそれは僕が許さない。片手で腰をひきよせて、柔らかなお尻をわしづかみにした。
「ひん…っ」
僕の腕の中で震えるジュリアン。
どんなに言葉にしても足りないくらい可愛い。
どうしようジュリアン。可愛すぎて止まれない。
両方の乳首を愛撫して、触り心地抜群のお尻(僕が毎回香油を塗り込みながら揉んでる)を両手で堪能して、くったりしたジュリアンを抱き上げてベッドに運んだ。
丁寧に衣服を取り除けば、綺麗な肢体が現れる。
同じ十二歳なのに、ジュリアンには余計な毛がない。…もう生えていてもおかしくない下生えだって、触ってちょっとある…かな?くらいしか感じられない。
これもいい。舐めまわしたい。
ジュリアンとしては不満があるらしい。
たびたび、「ニールのようになりたい」と言う。「男らしくなりたい」と言う。
僕はそんなこと思わない。ジュリアンは今のままでいいし、正直、僕のようにはならないと思う。多分、鍛えてもそんな筋肉はつかないと思うし、体毛だって薄いままな気がする。ペニスだって、ジュリアンのは可愛いピンクのままでいい。多分僕のはもっと大きくなる予感があるけど。
年齢を重ねたジュリアンは、きっともっと色気が増していろんな人を惹きつけるんだろう。
そんなジュリアンに見捨てられないように、僕は毎日自分を磨かなきゃならない。
「ジュリアン、腰をあげて」
「ん…ぅ?」
とろんとしたジュリアンをうつ伏せにして腰をひきあげた。
ペニスと同じくピンク色の蕾が目の前に晒される。
……まだ、十二歳だから。
ジュリアンを全部僕のものにするにははやすぎる……と、思う。思ってる。それくらいの理性……僕にだって……ある……と、思う…。
精通した日から何度もここを愛撫してるから、最初のときのようにがちがちではない。指を這わせたらぴくぴくと蕾が震える。
舐めたい。
ペニスもまだ舐めたことないのに、いきなりここを舐められたら、ジュリアンは泣くかな。
自分で舐めて濡らした指を蕾の中にいれた。
熱くて締め付けてくる気持ちのいい襞。
「あぅん…あ、ぁ………ぁ………」
可愛い可愛いジュリアン。
綺麗な綺麗なジュリアン。
僕の白濁で汚したい。
僕の匂いを擦り込みたい。
二本の指で蕾をこじあける。
それほど抵抗はない。くぱりと開いて僕に内側を見せてくれる。
僕は誘われるままに、そこに滾った僕のペニスをくっつけた。
「にー、る?」
いつもと違う熱に、ニールがこちらを振り返った。
「大丈夫」
笑うと、ニールは安心したようにふにゃ…っと笑う。
亀頭の、本当の先だけを、柔らかな蕾に押し込む。けれどそれ以上は進まずすぐに腰を引く。
それを繰り返しながらペニスをしごいた。
……ジュリアンの蕾と僕のペニスがキスをしているみたいだ。繰り返すうちに、ジュリアンの蕾は焦れるように僕のペニスに吸い付いてくる。
……ああ、限界だ。
「ジュリアン……っ」
「ふぁ……!?」
それまでより広く指で開いた蕾に、ぐ…っと亀頭をわずかに押し込み、こみ上げた射精感に抗うことなく身をゆだねた。
「あ、ああ、あつい、あつい」
「もうちょっと……っ」
気を抜いたら根本まで押し込みそうで、そうならないように吐精に集中した。
…やばい、気持ちいい。
やっと射精が終わり腰をひくと、開いた蕾からたらたらと白濁が流れ落ちてくる。
…なんか、ほんとに、抱いたみたいな感じだ。
「にーる…」
「ジュリアン…好き、大好き……愛してる」
「ひゃ!」
ジュリアンの隣に寝転んで腕の中に抱き込んで耳元でささやくと、ジュリアンがびくびくっと背中を震わせた。
真っ赤な顔で僕を見るジュリアン。
「愛してる」
ジュリアンは僕だけのものだよ。
_______________
「ジュリアン、家につくよ」
「んぅぅ……」
相当疲れていたのか目覚める気配がないジュリアン。小さいときと変わらない愛らしい寝顔だ。
「仕方ないなぁ…」
こんなに熟睡されてたら、触りたくても触れない。明日も学院があるのに、これじゃまた明日の帰りまで我慢だ。
我慢か…。
僕も大人になったかな。
十二歳のあの日、最後までしていないがジュリアンの中に子種を注ぎ込んだことを伯爵に知られて(バラしたのはジュリアン本人だったんだけど…)、しばらく出入り禁止になった。でも、僕に会いたいってジュリアンが泣いて伯爵に訴え続けてくれたおかげで、出入り禁止はなんとか十日間で終わったけど。
我慢って大事だな…って、思った出来事だった。
ま、僕がジュリアンに関して我慢できることなんて少しくらいしかないんだけど。
馬車は大きな問題もなく伯爵家につく。
それでも目を覚まさないジュリアンをそっと抱き上げて、出迎えに来ていた家令に目配せをしてから屋敷に入った。
勝手知ったる伯爵家。
ジュリアンを抱き上げたままでもなんの疑問もなく迎え入れられ、使用人たちが頭をさげる。
付き従ってきた侍女がジュリアンの部屋の扉を開け、僕たちが中に入ると音もなく閉められた。
何度も一緒に眠ったベッドに、ジュリアンを下す。
わずかに身じろいだが、目を覚ますことはない。
「ジュリアン…」
可愛くて愛しい僕の婚約者。
眠ったままのジュリアンの額にそっと口付ける。
「また明日、ジュリアン」
……これくらいは、まだ僕の我慢の範囲だからね。
でも明日は、少し覚悟しているんだよ?
(おわり)
*****
ニールは獣だ……。
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こんばんは。
小さい頃からラブラブで萌えますね!
良いですねぇ❤良いですねぇ❤
とっても大好きです♥️美味しい(*´~`*)ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"
どうしても幼少期からのニールの執着ぶりを書きたくなりました。
楽しんでいただけてよかったです✨✨
こんばんは。
先日から楽しく読ませていただいてます。
ジュリアンくんとニールくんのほのぼのラブラブが良いですねぇ(ノ˶>ᗜ<˵)ノ
お互い溺愛しまくって良き👍
旦那様(予定)のお父さんとお母さんにも可愛がられてラブラブ一家ですね!
これからも更新楽しみにしてます( *´꒳`* )
ありがとうございます(*^^*)
なんの憂いもないらぶな子たちが書きたかったので、楽しんでいただけるととても嬉しいです✨
完全にお互いしか眼中にない二人を(生)温かい目で見守りくださいな(笑)