4 / 9
ふくふくおむねと僕の婚約者
僕の人形に見られながらなんて嫌だよ
しおりを挟む「ああ…もう。とりあえず今はいいか。さ、ジュリアン、着替えようね」
ニールはすっかりいつも通りの表情に戻って、自分も靴を脱いでラグの上にあがってきた。手にはあのドレスがあって、僕のそばにおいた。
「あの…」
「大丈夫。全部僕に任せて?」
「ん…」
ちゅ、ってキスをされて頭の中がとろんとなる。
ニールは楽しそうに何度かちゅ、ちゅってして、突然僕の硬くなってた乳首を両方指につまんできた。
「んっ」
「あー……気持ちいい。可愛い乳首」
「ひゃ、ぁ、ぁっ」
「あ、ドレスを汚すとまずいからね。ちょっと準備しようか」
に…って笑うニール。
僕の前に跪くと、硬くなりかけていた僕のそこに、ねっとりと舌を這わせてきた。
「ひん……っ」
僕の、すぐ硬くなっちゃう。
ニールはペロペロ舐めて、時々僕を見上げて目元を緩める。
口の中で唾液をからめるように舌を動かされて、ずちゅ…って口から出されたときには、もうしっかり硬く上をむいていて、濡れて光って見えた。
「動かないでね」
「にーる…っ」
にっこり笑ったニールに、背筋がぞくぞくする。
ニールはどこからともなく、シンプルなケースを取り出して、それを片手で開けた。
その中に、銀色に光る道具が、いろいろ……。
「それ、や…っ」
「準備だよ?」
だって、それ、僕が怖いやつ。痛くて、辛くて、気持ちいいやつ。
「に」
「ジュリアン…特注したんだ」
ニールの手の中に、キラリと光る細長い棒。
ニールはその棒に香油をからめて、片手で支えた僕のそこの先端に触れさせた。
「や……や……っ」
「力を入れたらだめだよ」
「やぁ…っ」
蜜をこぼしていた僕のそこは、その銀色の棒を飲み込んでいく。
「は……や、やぅ、ぁん、あっ」
足が震える。けど、ニールはやめてくれない。
「ジュリアンは気持ちよくなってるときの方が胸も柔らかくなるからね」
「にーる…っ」
「ああ、ほら。全部入った。……綺麗だ。宝石がジュリアンを引き立ててる」
ちらりと見た。
先端に、宝石が嵌ってるように見える。あの棒にそんな飾りがついていたらしい。
「あと、念のためにね」
ニールはまた別の道具を取り出した。
リング状のものを、僕の硬くなったままのそこの根本にカチャンってつけてしまった。
「ひぅ」
「蓋をしてるから漏れることはないと思うけど、ね?確認してみようか」
「んや…っ」
ニールはまた僕のそれを舐めた。
しかも、今度は、棒につけていた香油を指に絡めて、片手で開いた僕のお尻の奥にいれてきた。
「ひゃぁん…っ」
……僕より僕の体を熟知してるニールだから。
教えられた気持ちのいい場所を的確に揉まれて、僕の硬くなってるものを舐められて吸われて、いろいろ我慢することは無理で。
「や、あ、あっ、イく、や、だめ、イくぅ」
出して楽になりたい。
なのに、こみ上げてくる熱がはじけることができない。
「や、やっ、やだっ、これ、抜いて、外してええっ」
涙声になっちゃった。
でもニールはやめてくれない。
じゅぷじゅぷ音をたてながら僕の硬いものを口の中でもてあそんで、ぢゅくぢゅく音をたてながら三本の指でお尻をいじってる。
「や、あ、やぁ、だめ、イく、イく…っ、ひ、ひぁっ、あああ────……っ!!」
全身が震えた。
足に力が入らなくて、跪いてたニールにもたれるように倒れこむ。
ぐちゅって指が抜けた感覚に「あんっ」て声を漏らしてしまった。
「…ん。いいね。ちょっとだけ滲むくらいだから、合格」
「ん……」
信じられない。
僕のそこは熱を出せないから、硬く熱くなったまま。すごくジンジンしてる。
ニールは満足気な顔で、唾液に濡れた僕のそこをタオルでぬぐってくれた。…それから、香油で濡れたお尻も。
じわりと滲んだ汗も拭ってくれたけど、僕は自分で立つこともできないから、ニールは僕を椅子に座らせてくれた。
「下着からつけようか。襲いたくて仕方ないからね」
「んぅ…」
涙の滲んだ目じりを唇であやされる。これは、素直に気持ちいい。
ニールが椅子に座った僕の足を恭しく持ち上げた。
つま先から丁寧にキスをされて、はぁ…って熱い吐息が肌をくすぐっていく。
僕の息も熱くなっているけど、ニールはそれを気にせずつま先からソックスみたいなものをつけはじめた。
柔らかな生地で真っ白で、少し肌がすけて、それから、長い。
膝上まである長さのソックスを両足につけられた。太もも部分は真っ白レースがたくさんついていて、ピンク色のリボンが飾られてる。
「…ん、よく似合う」
そう言って、ソックスに覆われた足をまた掲げて、足の甲にキスをした。
……僕ね。
裸のままで椅子に座ってて、体は熱いままだからそこも硬くなったままで、でも、棒が入ってて根本にリングがはめられてる状態でね。そんな状態なのに、やたらと可愛いいソックスをつけただけの足を持たれて、キスをされてる。
ニールは自分のことを変態だというし、僕もニールは変態だと思う。けど、この格好は僕の方が変態に見えちゃうよ…。
「あー…駄目だね。ジュリアンが可愛すぎて全然進まないや」
「…僕は、恥ずかしい…」
「大丈夫。恥じらうジュリアンも可愛いから」
……ニールは僕が何をしてても可愛いという。…もうっ。ほんっと、僕のこと大好きなんだから…っ。
「こうやって僕が一つ一つ着せていくと、人形で遊んでる気分になるね」
「…じゃ、僕自分で…」
「だーめ。楽しいから僕にやらせて?」
「でも人形って」
「ジュリアン人形なら何個でも欲しいね。……ああ、いっそのこと本当につくろうか。たくさんのジュリアンに見られながら、ジュリアンに種付けするのもよさそう」
「や……やだっ」
「ふふ…そのうちにね」
……ニールは、時々、怖いです。
笑ったニールが僕の足に真っ白の下着をくぐらせた。
なんとなく想像はついていたけど、明らかに男物じゃない、レースとリボンがいっぱいで繊細なつくりの女性用のものぽい。
両足にくぐらせて、膝上までひきあげていく。
「ジュリアン、ちょっと立って。僕につかまっていいからね」
「うん…」
ニールの肩に手を置いて腰をあげる。
…足にちょっと力が戻ってきた。まだぷるぷるするけど。
ニールは躊躇いなく流れるような仕草でその下着を上にあげた。
硬くなったままの僕のそこが、柔らかな布地に包まれる。……下着の中から押し上げてる姿が妙に卑猥なんだけど。
「宝石の色が透けて見えるね」
…うっとりとした目でそんなこと言われても困る…。
…ちゅってその先端にキスをされても困る…。
「ドレスにも足を通そうか」
「…ん」
ニールが準備したドレス。
そういえば、普通のドレスに比べてスカートの裾が短かったように見えたけど、どうなんだろう。
ふんわりとしたドレスに足を通す。裾のたけはいまいちわからないけど、腰のあたりの紐だけは絞められた。
「コルセットはないから苦しくないでしょ?」
「うん…大丈夫…」
「じゃあもうちょっと上まで絞めるからね」
「うん…」
女の人がドレスを着るときは、コルセットで腰をぎゅうぎゅうにするんだよね。…それがないから楽かもしれない。
「…よし。じゃあ、ここからが一番大事なんだけど」
「…?」
また椅子に座らされた。
ドレスが引っ張られないように、裾を持ち上げてくれた。
一番大事……ってなんだろう、って、次は何をさせられるんだろう…て、ちょっと不安になっていたら、ニールは僕の後ろに回り込んでものすごく唐突に両手で胸を揉み始めた。
65
お気に入りに追加
704
あなたにおすすめの小説
ギルドの受付の誤想
猫宮乾
BL
元冒険者で、ギルドの受付をしている僕は、冒険者時代に助けてくれたSランク冒険者のシオンに恋をしている。そのシオンが自分と同じように『苔庭のイタチ亭』という酒場の常連だと気づいてから、叶わぬ片想いだとは思いつつ、今まで以上に店に通い、長時間滞在していた。そんなある日、シオンに話しかけられて、「好きな相手がいる」と聞いてしまい、僕は失恋した――かと、思いきや。 ※居酒屋BL企画2020の参加作品です(主催:くま様/風巻ユウ様/三谷玲様/猫宮乾)、よろしければご覧・ご参加下さい。異世界の酒場『苔庭のイタチ亭』にまつわるお話です。タグのみで、ご参加頂けます(⇒ 居酒屋BL2020)
かくして王子様は彼の手を取った
亜桜黄身
BL
麗しい顔が近づく。それが挨拶の距離感ではないと気づいたのは唇同士が触れたあとだった。
「男を簡単に捨ててしまえるだなどと、ゆめゆめ思わないように」
──
目が覚めたら異世界転生してた外見美少女中身男前の受けが、計算高い腹黒婚約者の攻めに婚約破棄を申し出てすったもんだする話。
腹黒で策士で計算高い攻めなのに受けが鈍感越えて予想外の方面に突っ走るから受けの行動だけが読み切れず頭掻きむしるやつです。
受けが同性に性的な意味で襲われる描写があります。
メランコリック・ハートビート
おしゃべりマドレーヌ
BL
【幼い頃から一途に受けを好きな騎士団団長】×【頭が良すぎて周りに嫌われてる第二王子】
------------------------------------------------------
『王様、それでは、褒章として、我が伴侶にエレノア様をください!』
あの男が、アベルが、そんな事を言わなければ、エレノアは生涯ひとりで過ごすつもりだったのだ。誰にも迷惑をかけずに、ちゃんとわきまえて暮らすつもりだったのに。
-------------------------------------------------------
第二王子のエレノアは、アベルという騎士団団長と結婚する。そもそもアベルが戦で武功をあげた褒賞として、エレノアが欲しいと言ったせいなのだが、結婚してから一年。二人の間に身体の関係は無い。
幼いころからお互いを知っている二人がゆっくりと、両想いになる話。

花に願う
藍
BL
「三年に一度だけ、手に入れると絶対に恋が叶う花が出現する」という話を聞いた。僕はその花を手に入れたいと思ってしまった。もうすぐ卒業を控え、その前にこの恋を叶えたかったのだ。奔走しながらいよいよその日がやってきた。花は手に入るのか?無自覚受が恋に一生懸命になるお話です。■学園コメディー■なんちゃってファンタジー■家格のない貴族風
クリストファー・ランドルフ
ジェラルド・エヴァーツ
★夏芽玉様企画参加作品2023
#恋が叶う花BL
シャルルは死んだ
ふじの
BL
地方都市で理髪店を営むジルには、秘密がある。実はかつてはシャルルという名前で、傲慢な貴族だったのだ。しかし婚約者であった第二王子のファビアン殿下に嫌われていると知り、身を引いて王都を四年前に去っていた。そんなある日、店の買い出しで出かけた先でファビアン殿下と再会し──。

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。


お客様と商品
あかまロケ
BL
馬鹿で、不細工で、性格最悪…なオレが、衣食住提供と引き換えに体を売る相手は高校時代一度も面識の無かったエリートモテモテイケメン御曹司で。オレは商品で、相手はお客様。そう思って毎日せっせとお客様に尽くす涙ぐましい努力のオレの物語。(*ムーンライトノベルズ・pixivにも投稿してます。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる