【2話目完結】僕の婚約者は僕を好きすぎる!

ゆずは

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ふくふくおむねと僕の婚約者

街歩きの日は馬車の中でいたずらされる

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 僕の婚約者のニールシスは、切れ長の瞳と艷やかな金髪の、誰が見ても格好いい人。
 背だって高くて、足も長い。
 対して僕は背が低くて自他ともに認める童顔。
 僕が隣に並ぶと頭一個と半分くらいの身長差がある。だから、一緒に出歩くと兄弟に間違われることが多い。
 正直、僕はそれが悔しい。
 僕はニールシスと同い年だし、幼馴染みで兄弟のように育ってきたけど、今は『婚約者』って肩書もあるのに。
 幼馴染みだけど、僕たちは相思相愛なんだ。お出かけのときはいわゆる恋人繋ぎで、ピッタリ寄り添ってるくらい。
 なのになのに!
 熱い視線が送られてくるし、僕がいるのにニールシスに直接お誘いの声をかけてくる人がいる。女の人も、男の人も!
 もうもう!!




 今日も二人でお出かけ。
 ニールシスが家に迎えに来てくれて、街の近くまで馬車で移動する。

「ジュリアン、今日も可愛い」
「んっ、服、だめっ」

 街まではそんなに距離があるわけじゃないのに、メイドさんが整えてくれた『平民ぽい服』の胸元のリボンが解かれて、ニールシスの長くてゴツゴツした手が服の中に入ってきた。

「ニール…っ」
「ん…、ジュリアン、馬車はゆっくり走らせるよう伝えてるし、街を歩く前にジュリアンの可愛らしくて美味しいの食べさせて」
「や……ぁんっ」

 襟元をはだけられて、うっとりとした表情を見せてるニールシスの唇に、胸の尖りを啄まれた。
 れろれろって舌先が硬くなった先っぽを舐め回して、手は胸全体を揉み上げるように動く。

「や、やぁ、にーる、や、だっ」
「んー……、ジュリアン、嫌じゃないでしょ。恥ずかしいだけなんだよね?これから街歩きなのに、こんなに硬くして。はぁ……ジュリアン。柔かくなった胸はもみ心地がいいし、色白の肌で桃色の乳首が赤く染まるのもいやらしくていいね……。ああ……食べちゃいたい」
「あ、や、かじらないで…っ」

 もみもみされながら、かしりかしりと歯をたてられる。
 やだやだ言いながら僕の手はニールシスの頭を抱えこんでいて、自分の胸に押し付けてるみたいになってる。

「にー…る、はなして、イっちゃう、イっちゃうってば……っ」

 齧られる痛みだって快感に変わる。僕の体は、ニールシスに与えられる刺激は全部快感になるよう躾けられてしまってるから。

「服、汚しちゃったら街歩きできないよ?…汚さないようにジュリアンの可愛いおちんちんに、栓をしておこうか?」

 ニヤ…って笑いながら舌先で乳首をいじめてるニールシスの言葉に、「やってみたかった」っていわれて僕のそこに細い棒のようなものを入れられたときのことを思い出した。
 そのときの怖さと痛みと酷い快感も思い出して、ぶるりと体が震える。……恐怖と期待が綯交ぜになって、泣きたくなった。

「ひぅ……っ、ぼ、く、あるけなくなる…」

 折角のニールシスとの街歩きなのに。
 今日もきっとニールシスは注目の的になって、色んな人から声をかけられるとも思うけど、それでも僕は楽しみにしてた。
 けど、あんな道具をいれられたら、僕、きっとまともに歩けない。楽しみにしてたことができなくなる。

「にぃるぅ……」
「はぁ……僕のジュリアンはほんとに可愛いがすぎるから困る」

 乳首を口に含んだまま、ニールシスは器用に僕のトラウザーズを下着ごとずりおろして、ゆるく硬くなってた僕のそれを、柔らかなハンカチで覆った。

「あ、あんっ」
「ほら、これで下着も服も汚さないよ」
「あ…っ、にーる、にーる…っ」

 ハンカチの上から扱かれる。
 じゅっ、じゅって音を立てながら乳首も吸われて、背中を支えた手は器用に降りて僕のお尻を撫で回した。
 僕のそこは簡単に硬くなって、ハンカチが張り付く感じがする。

「ジュリアン……イって」
「きゃあ………!!」

 千切れる…って思うくらい強く歯を立てられて、僕は体をビクンビクンさせながら、ニールシスの言葉通り達した。
 僕が吐き出したものは全部ニールシスがあててくれたハンカチの中に受け止められて、吐精と震えが収まると丁寧に拭われた。
 ……呼吸の荒い僕の服を整えてくれたニールシスが、満足そうにそのハンカチを殊更丁寧に他のハンカチに包んで上着のポケットにしまい込んだことを、このときの僕は知らない。知るのはだいぶあとのことだから、まあ、いい。

「にーるのばかぁ……」
「ごめん。ジュリアンがあまりにも可愛らしくて。許してくれる?」
「ん……っ、キスしてくれて、いつものケーキ買ってくれたら許す……」
「ふふ。了解。じゃあ、到着するまでキスしていようか」
「うん」

 ぴたりとくっついて、ちゅ、ちゅ、って唇を触れ合わせたり、舐めたり、舌先だけを重ねたりした。
 好き。
 大好き。
 そうだ。ニールシスに僕の匂いをつけておかなくちゃ。

「ニール」
「ん?」

 唇を離して、ニールシスの首筋に顔をこすりつけた。

「どうしたのジュリアン」
「んー…、匂い付け!」

 何度もすりすりしていたら、ニールシスがふふって笑った。

「可愛いなぁ…ジュリアン」
「んん」

 人よけのためにとっても大事なことなんだからね!




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