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親友を拘束して目隠しして襲ってしまった side:智大
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しおりを挟むお風呂で体をきれいに洗う。
頭の中は、まさのことでいっぱいになってて。
どうやって縛ろうか、とか。
どうやって迫ろうか、とか。
まさのを、舐めたい、とか。
「ちーちゃん、入るよ?」
って、けい君が来た。
…けい君、色々手に持って、裸で。
……ん?お風呂に入るなら、裸でいいのか。
「えと……」
「色々準備してあげるから。そういったでしょ?」
「……うん」
「ん。まずちーちゃんの中洗ってあげる。ほんとは浣腸とかかけたほうがいいんだけど…今はいらないと思うから」
けい君が何言ってるかわかんない。
でも、凄く考え込んでいてる。
「とりあえず、恥ずかしいかもしれないけど、壁に手をついて、俺の方にお尻を突き出すようにして?」
「うん……」
頼れる人がけい君しかいないから。
だから、言われたとおりにする。
「さわるけど、びっくりしないで。いい?」
「うん……」
びくびくしてたら、お尻にけい君の手が触れた。
それから、肛門のとこに、ぬるっとした指が触って。
「あ」
「息とめないで。ゆっくり、ゆっくり息してて」
「ん……、うんっ」
口で、息を止めないように、ゆっくり、ゆっくり。
ぬぷ…って、けい君の指が入ってくる。
ぞわり……って、嫌な感じが背中を這い上がってくるけど、ゆっくりの呼吸を繰り返して、それを逃した。
僕のため。
僕が望んだことだから。
「そう。息を止めないで、お尻から力を抜いて」
ぐりゅぐりゅ、僕のお尻の中で指が動く。
「お湯、いれるからね」
そう言われて、指で肛門を開かれて、シャワーがそこに押し当てられた。
「うー……」
中に、温めのお湯が入ってくる。
そしたらまた、指で中をかき混ぜられて、ぼたぼたお湯が落ちて。もう一度、シャワーを使われて。
「ん……こんなもんかな」
っていう声にこれで終わるんだ…ってほっとしていたら、さっきよりヌルヌルした指が、また僕の中に入ってきた。
「あ」
「声出したかったら出していいよ」
「あ、あ」
ぬるぬるしたものを、内側にこすりつけるように、けい君の指が動く。
「ここが、前立腺。覚えて」
「ん……んっ」
ぬるぬるの指がそこをぐりぐりしてきて、は…っ、は…っ、て、短い息を繰り返した。
「ここにうまく征人君のペニスをあてるんだ。……そしたら、ちーちゃんも少しは気持ちよくなれるはずだから」
「うん……」
「もう少し広げるからね。立ってられる?」
「うん……だいじょぶ………」
まさと、繋がるための準備だから。大丈夫。大丈夫。
時々前立腺というところを揉まれながら、けい君の指が3本も入るようになった。
準備してもらってるだけなのに、僕のがすごく勃起してて……、泣きたくなる。
「けい君……ごめんなさい……」
「ん?」
「準備してもらってるのに……、僕……」
「ああ。勃起するのは仕方ないでしょ。そういう場所をいじってるんだから。それより、お尻、痛くない?」
「ん……痛くは、ないよ」
「なら、少し気持ちよくなりやすい薬を入れて、ディルドいれるけど、いい?」
「……でぃ……?」
「大人のおもちゃ。征人君の挿れるまでに閉じちゃったら大変だから。……流石に、俺もそこまで付き添ってあげるわけに行かないし」
おもちゃ。
未知のことすぎて、心臓がバクバクするけど…、大丈夫。
「お願い、します……」
女の子のように、いつでも簡単にまさのを挿れられる身体じゃないんだ。
こんなに沢山、準備して、やっと。
だったら、女の子のかわりになんて、無理なのかもしれない。
女の子の、かわり、に。
「けい君…」
「ん?」
「……僕の、………射精、できないようにする道具、ある……?」
「あるけど……」
「それも……つけて……。お願い、します」
「でも、そんなことまでしたら、ちーちゃんが苦しくなる」
「だって、女の子、射精しないから……。もし、僕が射精しちゃったら……、まさが、嫌がると思うから…、だから……っ」
女の子、抱いてるって、思ってもらえたら。
「……大きな胸は、もう、仕方ない、けど……」
できるだけのことを、したいから。
けい君は僕の意思が硬いとわかると、またため息をついた。
「…わかった。まずはお尻の方から仕上げちゃうからね」
「んっ」
指で広げられたところに、とろりとした液体を入れられた。
それから、指じゃない、ぬるりとした硬いものがお尻に当てられて、ゆっくり、呼吸に合わせて入ってくる。
「あ、あ」
「痛い?」
「いたく、ない…っ」
「うん、力抜いて……、そう、よくできてる」
「ん……ふ、ふぅ」
「おもちゃは、征人君に乗って、挿れる直前に抜くんだよ?抜いたら、征人君のペニスを手で抑えて、ゆっくりその上に腰を落としていくんだ」
「ん………っ」
「少し太くなってるところまで入ったら、あとはもう自分の体重で入っていくから。……でも、智大、そのときに征人君のペニスが勃起していなかったり、萎えたら、すぐ諦めて俺の部屋においで。いい?約束して?」
「うん………」
それからけい君は、僕のお願いを聞いてくれて、コックリングとかいうのを、僕の勃起したのにつけてくれた。
根本を押さえつけるから、射精ができなくなるんだって。
縄はないし、なにか事故が起きても怖いから、手は紙テープで縛るといいっておしえてくれた。縛り方も一緒に教えてくれた。もちろん、素人の僕にできる簡単なやつ。紙テープだとすぐ破けそう…って思ったけど、何枚か重ねると、意外と破けなくて驚いた。
それから、キスの仕方とか、……あれの舐め方とかも、教えてくれた。言葉でだけ、だけど。
歩くたびに、おしりの中でおもちゃが微妙に動いて、しかもなんだかじわじわと気持ちよくて、僕の勃起したまま。
けい君が僕を優しく拭いてくれて、けい君は寝間着を着て、僕には大きめのバスタオルを肩にかけた。
その状態で脱衣所を出たら、パパが、すごく、困ったような顔で、待っていて。
「……智大」
「あのね、パパ、僕ね、本当にまさが好きだから」
「うん…。知ってるよ」
僕が逃げたあと、パパとまさはどんな話をしたんだろう。
怖くて、聞けないけど。
「征人君は、智大の部屋に行ったよ」
「ありがと、パパ」
パパは、よくわからない表情をしたけど、それ以上何も言わなかった。
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