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僕とお兄ちゃんとお兄ちゃんの親友の適切な関係

俺と弟と親友①

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 タクは素直だ。
 良くも悪くも。

 頬へのキスじゃなくて唇に、と言えば、顔を赤らめながらも応えてくれる。触れるだけじゃなくて舌を絡めてと言うと、おどおどした舌が口の中に入ってくる。

 俺と綾人が勝ち続け、俺達にキスをし続けることに、なんの疑問も持たない。
 繰り返す濃厚なキスに、タクのペニスは反応し、勃起していることも、本人は気づいていないようだが、俺達はしっかり気づいてる。
 だから最後にやるんだ。いつもどおり。
 そして、勝者への賭けの景品として、タクの身体中にキスをする。

 ……なのに、最後に選んだのがセブンブリッジだなんて。俺も綾人も、
 正直、別のものにしてほしかったが、スピードとの2択を迫られ、セブンブリッジに渋々同意した。

 結果は、まあ、なんとかなった。
 全神経を注いで、真剣に負けるというのは、どうにも精神力を使う。

 まあ、それも、タクの身体を思う存分好き勝手しているこの褒美からしたら、些細な疲れだった。




「タク、もう少し腰を上げて」
「も……無理……っ」
「無理じゃないよね?ほら」

 うつ伏せで尻だけを高くした状態で、タクは身体を小刻みに揺らしながら何度か精を放っていた。
 落ちかけた腰を、綾人が持ち上げ、二人の指を改めて後孔に押し込める。

「ひああぁぁっっ、や、も、むり、むりぃっ」
「もっと感じろ、タク」
「や、あ、あっ」
「すっかりとろけてる。ここだけでイけるんじゃない?」
「も……くるしい……っ」

 前立腺を何度も強くこする。
 そのうち、タクの身体がガクガク震え始めた。

「あ、あ、あっ、あぁっ、や、なんか、なんか、へん、やぁぁっっ」

 俺達の指で前立腺を擦られながら、タクの身体は痙攣し、ペニスから精液でないものを噴き出した。

「潮か」
「うん。潮だね~。はぁ。たまんない」

 タクはそれきり反応しなくなった。
 どうやらイキすぎて気を失ったように寝始めたらしい。

「タオル持ってくる」
「じゃ、オレはタクの服脱がしとく」

 手分けしてタクと部屋をきれいにした。
 そうやって全裸のタクをベッドに寝かせてから、なんとなくお互いの股間に目が行く。

「…する?」

 一度タクを見た綾人は口元に不敵な笑みを浮かべ、俺を誘ってきた。
 タクはそれほど長くは眠らないかもしれない。

「俺の部屋だ」


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