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しおりを挟む「ナツ、うつ伏せになって」
「ん……っ」
身体中が甘く疼いてる。
ハルに教えられたこと。
うつ伏せになって、お尻を高くする。そしたら、繋がりやすいから。
「いい子だね…ナツ」
次の刺激が欲しくて、そこがひくひくしてるのがよくわかる。
この姿勢は何度やっても恥ずかしいけど…、ハルが喜んでくれるし、気持ちがいいから、我慢できる。
キスができないのと、抱きつけないのが、つらいけど。
「はぁぁ……んんっ」
ねっとりとそこに舌が這う。
汚いからやめてって言ってるのに、ハルはいつもそこを舐める。大丈夫だよ、って。
ピチャピチャぬるぬる舐められて、僕の口からは喘ぎしか出てこなくなる。
太ももがぷるぷる震えだす頃、ハルは舐めてたそこにローションを垂らす。
最初の冷たさに身体がビクリとするけど、ハルの指ですぐに温められるから、あまり気にならない。
ローションを纏ったハルの指は、なんの抵抗もなく僕のお尻の中に入ってくる。
「あぁぁんん…っ、あ、あぁっ」
「腰が揺れてるね。気持ちいい?」
「ぅんんっ、いぃっ、きもち、いぃぃっ」
「可愛い」
三本に増えた指が、僕の中をかき混ぜる。
そのうち、お尻の中のシコリの部分を強く揉まれて、僕の頭の中は真っ赤に染まってく。
「あ、あ、あんっ、ハル、ハルぅぅっ」
「もっと感じていいよ」
「や…っ、やだぁぁっ、ハルの、ハルの、挿れてっ、ハルのおちんちん……が、いい……っ」
背後からクスって笑う声が聞こえてくる。
「ナツ、好きだよ」
「ん、んんっ、ぼくも…っ、ハル、すき…っ、大好き……っ」
「力抜くんだよ?」
「ん……ぅんんっ」
指がお尻から出ていって、入り口を広げる。
そこに、ヌルヌルのものがぴとりとくっついた。
「あ」
にゅる……って、それが入ってくる。
「あ、あ」
指より大きくて、僕についてるものより、大人で、きれいで、すごく……魅力的なもの。
それが少しずつ僕の中に入ってくる。
「あ…、あー…んん」
そんなつもりはないのに、気持ちよくて、ハルのをきゅって締め付けてしまう。
そしたら余計に、形とか大きさとか熱さとかを、僕の中で感じ取ってしまって、もっと興奮してしまうから困る。
「ぁ…、ぁんっ、あ……あ……ハル、ハルぅ…っ」
「ナツの中が悦んでる」
「ん……んん……」
じわじわ挿れられるもどかしさみたいなものに焦れていたら、ハルの手が僕の腰をがっしり掴んで、いきなり奥まで一気に貫いてきた。
「ひぁ……!!!!」
「あー………気持ちいい、ナツ……。ふふ……いまのでイった?」
「あ……イった……ぁぁっ!!あ、や、まって、ま……あ、あぁぁ!!!」
肌と肌がぶつかる音が響く。
僕の身体はビクビク震えっぱなしで、イき続けてる。
何度も奥を突かれるたびに、目の前にはチカチカ星が飛ぶ。
自分が何を口走ってるのかとか、わけわかんなくなるくらい、気持ちよさで頭の中は真っ白になってる。
「ナツ……ナツ……っ」
「ハル……ハルぅ……っっ」
そんな奥まで入るの…ってところで、熱い飛沫を感じた。それから、すぐに、僕も吐精してしまう。
甘い甘いしびれが僕を満たしてく。
「ナツ……」
ずる……って、ハルのが抜け落ちた。
支えをなくして身体が沈み込みそうになったけど、すぐにハルが僕を仰向けにしてくる。
「ナツ」
頭を撫でられる。
足を開いて、その間にハルの身体が入り込む。
僕は荒い呼吸のまま、ハルに抱きついた。
「好き」
どちらからともなく唇を合わせる。
僕の、大好きな、一つ。
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