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★case04:同室者のアナニーを手伝うイケメン君
しおりを挟む今日こそイけそうだったのに……っ。すごくすごく気持ちよかったのに、できなかった。
勃起までは行くのに、射精に繋がらない。もどかしい気持ちよさばかりで、途中で苦しくなってしまった。
幼馴染サンドイッチも思い出し、イケメン君の生ペニスも思い出し、なんなら過去の色んな人の交遊も思い出したのに、無理だった。
シャワーだけでもいい加減のぼせそうになって、諦めて出てきた。香油は少し残ってるけど、体内に残ってても問題ないやつだから掻き出さなくていい。
「………ぁ」
部屋は灯りが落とされてた。
でも、ベッドサイドのランプはオレンジ色の灯りがついていて、イケメン君の優しさが身にしみる。
そのイケメン君、こちらを向いて眠ってた。寝顔まで格好いい。
道具は片付けて僕もベッドに入った。
ランプの灯りは消してないから、イケメン君の寝顔がよく見える。
……そんなつもりはなかったけど、なんとなく、ペニスに手を伸ばした。
「っ、ふぁ」
あ、気持ちいい。
声がもれないように毛布で口元を隠した。
手をペニスからお尻に這わせて、アナルに触れた。
「んっ」
ひくっとした入口。
先走りに濡れた指は、香油でぐちゃぐちゃになってるアナルの中にすんなり入った。
「ん、はっ」
寝間着が邪魔。
モゾモゾしながら下を脱いだ。下着も一緒に。
ぷっくりした前立腺に触れれば、ぞくぞくぞくって快感が這い上がってきた。
「ふ」
気持ちいい………のに、なんか、足りない。
足りない。
足りない。
「んぅ」
ぐちゅぐちゅなのに。多分すごくいいところまでいってるのに。
生殺しのような気分で情けなくなり始めて泣きそうになったとき、突然毛布が布団ごと剥ぎ取られた。
「へぁ!?」
「手伝ってやる」
「へ!?」
ぼ、僕の指、アナルに突っ込んだままなのに、目の前にイケメン君がいた。寝てたはずのイケメン君が!
「え、えっ」
イケメン君は渋い顔をしたまま、僕の片足を押し広げて、長い指を自分で舐めてぬらして、それを僕のアナルに入れてきた。
「ふあ……!!」
「やわ……っ」
「あ、だめ、ワルド君、待って、あ、あっ」
「前立腺、もっと強く」
「ひぁ……!?」
僕の指ごと押し込まれた。
「ほら、ここ。覚えて」
「ひ、ひっ、ひあっ、あっ」
覚えてる、覚えてるんだけど!?
自分でもそこいじってたけど!もんでたけど!なのに、こんなに気持ちよくなかった…!
……そう。僕の、すごく気持ちよさを感じてる。ペニスがしっかり勃つくらいに快感を得てる…!!
「あ、あっ!」
「香油どこ」
「あっ、あ、そこ、ひきだ、しっ」
震える手でチェストを指したら、イケメン君は僕から手を離した。僕も自分の指を挿れておくことができなくて、抜いてしまった。
イケメン君はチェストを探って、香油瓶を見つけて蓋を開けると、僕の片足をまた押し広げて腰を浮かせてきた。
「んぅ」
とろりとした香油がアナルに直接注ぎ込まれる。そしてすぐに、指が入ってきた。
「ひっ、ひあっ、ああっ」
「あー……すごいな」
え。
何がすごいの?
すごいの僕の方なんだけど!?
これまでで一番感じてるんだけど…!
「ディルドより気持ちいい?」
「いい……いいっ、あ、い、い…っ」
「じゃあもうディルドじゃなくて俺で良くない?」
「へぁ……っ、え、なに……?なにが……?」
「風呂場であんな声……毎回毎回聞かされる俺の身にもなれよ……っ」
「ひ……っ、あ、あっ、ごめん、ごめんね……っ、きもち、わるいこえ、で…っ」
「……っ、そうじゃない……っ」
「あ、あっ、イけそ……イきたぃ、い、い?イって、い、い…!?」
「イけよ」
「ああぁ……んん!!」
イけた……イけたぁぁ!!!
びゅるびゅるって、いっぱいでたぁぁ!!しかも、中、だけで!!!
「ふぁ……きもちいい……っ」
「……もっと気持ちよくなれるだろ」
「ん、ぁっ、も、きょうは、いいっ、ありがと、ワルドく……ん!?」
射精後のはくはくした呼吸を整えていたら、イケメン君が両手で僕の足を持ち上げて――――灼熱の硬いものが、僕のまだひくひくしてるアナルに押し当てられた。
…て、いや、まって、イケメン君…っ
「ディルドより俺を選べよ」
「はぃ…!?」
意味わかんない……って反論する前に、その灼熱は僕の中に侵入してきた。
……は!?
これは、一度は完勃ちしたイケメン君のペニスを見てみたいという願望が叶うのでは!?
そんなことに思い至って暗がりの中目を見開いて注視したけど、悲しいかな、半分以上僕の中に入ってる上に、ペニスをよく観察するためには灯りが足りなかった。
……あ、半分、以上……?
「ああ…!!!」
「お前ん中いい…っ」
灼熱。
すごく熱い。熱い上に硬い、太いっ!
あ、あっ、しかも、しかも、なんかコツンっていった、イケメン君のペニスの先が僕のお腹の奥にあたった…!それはまさかのあの壁か…!
「あ、あ……ま、って、あ、あっ」
「大丈夫」
って、なに、が。
その先は要注意だよね!?即イキ、潮吹きの危険ゾーンだよね!?快楽落ちまっしぐらな場所だよね!?
「いれる」
「ひゃ…!!」
腰を抱え直された。
イケメン君は奥の壁に亀頭をこすりつけながら、そこがゆるくなるのを待ってる。
……って、冷静に実況してる場合じゃないでしょ!?僕!?
「俺のものになれよ…!!」
「きゃああぁぁんん!!!」
狭いところに亀頭がとうとう入り込んだ。
その衝撃と快感に叫んだ僕。
プシャっと何かを飛ばした僕のペニス。
……なんてこと。
想像してた、以上なんだけど。
こんな頭の中が真っ白になる快感を与え続けられていたの……抱かれてる子たち……!!
「あ、あ…っ、も…だめ、わるど、くん、んっ」
「まだ。俺がイってない」
ひくっと喉がなった。
イケメン君の僕を見る目がギラギラしてて、獣みたい。
さしあたって僕は、猛獣の前に差し出された小動物か。……捕食されそうだから、こんなに胸が苦しくてドキドキしてるのか。
……人、これを恋のトキメキと呼ぶ。
なんてことは、今はどうだっていいっ。
べろりと自分の唇を舐めるイケメン君は、野性的で男っぽくて、格好いい。
あ、これはやばい。
僕、今、どんな、目でイケメン君を見てるんだろう。
「なぁ」
「ひぅ、ん、んうっ、な、にっ」
「今度からアナニー禁止だからな」
「やだっ」
「アナニーするより俺とするほうが気持ちいいだろ!」
「やんん……!!」
「わかれよ!!」
わかんないよ!
頭の中ピンク一色でわかんないよ!
何度も揺さぶられて、初めての中出しもされた。
されすぎて、イきすぎて、意識失って、意識浮上したらまた奥を突かれて。
……イケメン君、巨根持ちの絶倫君だった。確かにすごそうとは思ってたけど、ここまでとは……。
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