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★case02:幼馴染三角関係のあるある
しおりを挟む僕は自他ともに認める?腐男子だ。
男女の恋愛だけじゃなく、どんな立場の人も同性との婚姻・恋愛が認められてるから、秘める恋……みたいなものはないけれど、それでもイケメンが可愛い男の子を猫可愛がりすることに萌えてしまう。はぁ。ほんとすき。
第二王子殿下の童貞詐称疑惑(ほぼ確定)から数日後、学院内で相変わらずイチャイチャベタベタしてる二人の姿を見ては、心の中だけで歓喜したりツッコんだりと忙しい。まあ、幸せにやってほしい。できれば殿下の浮気が真実になりませんように。
例の死角になるあの場所でのことは、誰も口外しない。自然とそういう雰囲気が出来上がる。だからといって覗きを許すかどうかは当人たち次第だ。
それから、毎日あの場所が使われてるわけでもない。
休み気分から抜け出せない長期休暇直後とか、何かしらのイベント後とか、とにかく盛り上がる時期があるのだ。
けど僕は、ほぼ毎日、昼休みはあの場所に潜む。腐男子仲間にも教えない僕だけが知る秘密の隠れ場所。
収穫がない日の方が多いけど、それでも僕はやめない。うっかり休んで生現場を見逃したら悔しくて眠れなくなる。
日差しの柔らかい昼時間。
特にイベント事があったわけじゃないけど、日課なので今日はどうかなとその場所に潜むと、間もなく二人組がやってきた。
「ルカ、話って…」
「レン」
お。
これは生告白。
「レン……わかってるんだ。こんなの駄目だってわかってる」
わかってるならやめておけ。
「ルカ?」
「レン、好きなんだ。ずっと。愛してた…!」
「…っ」
「お前がロイの婚約者だってわかってる。けど、もう耐えられない……!耐えられないんだ……!!」
「ル……っ」
告白君、行動が早かった。
告白された子の頭と腰を抑えて逃げ場を失くし、速攻で口付けた。
「や……っ、だめ、ルカ……っ」
「なんで……なんでロイなんだよ……!?俺でもよかっただろ!?俺たち幼馴染でずっと一緒だったのに……、あいつよりも、絶対俺のほうがレンのこと好きなのに……!!」
「んぅ……!!」
あー、なるほど。幼馴染三角関係か。あるある。
告白君は激情に支配されているらしく、幼馴染君の制服をボタンを飛ばしながら剥ぎ取っていく。
……余裕がないのはわかるけど、そんなことしたらこのあとの授業に出れないよ。
でもちょっとわくわくしてきた。
定番ならこのままレイプか、幼馴染君の婚約者だというもう一人の幼馴染が助けに来るよね。どっちだろう。
「なぁ、もう抱かれた?ロイにこの綺麗な体差し出した?」
「そ、んなこと、してなぃ……っ」
幼馴染君、まだ処女なんだ?
「嘘だ……っ、レンのこんな綺麗な体見て欲情しないわけ無いだろ……!!」
えー。僕は欲情しないよ。
なんか、ちょっと抵抗弱めな幼馴染君は、目元を涙で濡らしながら、身をよじる。……もうすっかり全裸だ。これはレイプエンドか。
「ル、カ」
「……くそ……っ」
告白君、手際よく幼馴染君の両手を縛った。あれはネクタイか。定番だ。
「レン……レン……っ」
足を開く。
押し上げる。
そのまま、興奮で滾った太めのペニスを幼馴染君のお尻に………って、待って、お願いだから待って、それ、流血の惨事になるやつ……!!
「ひ……っ」
「……っ、く」
ええええ。
僕の心の悲鳴は今度は驚愕の声に変わる。
なんでって、処女のはずの幼馴染君のアナルが太めの告白君のペニスを飲み込んでいくから!
いや待って。
なんで。
準備されてるはずのない場所が、なんでやすやすとそれを受け入れてるの!?
「……っ、こんなに柔らかくなるまで抱かれたのか……っ」
「ひ、あ、だめ……あ、あっ」
……感じておる。
これはなんだろう。
幼馴染君は処女だけどアナニー好き?それとも婚約者くんに調教でもされてる?
うーん……よくわかんない。
でもこれはもしかしてNTRとかいうやつ?幼馴染君、いやだいやだ言いつつすんごい気持ちよさそうだし、本気で嫌がってるように見えない。婚約者君から告白君に鞍替え…なんてこともあり得るかも。
どうなるんだこれ……と思っていたら、そこに第三者が……。
「……!!ルカ、お前……!!」
あ、もしや婚約者君か。
滅茶苦茶アナルを突かれてる幼馴染君を見て……絶句してる?……ん?
「ひん……っ、あん、あっ、あんん」
「……っ、ロイ、には、悪いと、思ってるけど……!!もうがまんならないんだ……!!」
「……そう」
婚約者君、うっそりと笑った。
てかさ、恋敵の登場なんだから、告白君、せめて腰振りやめればいいんじゃないのかな!?
「レンが僕の婚約者だってわかっててやってるんだね」
そりゃわかってるでしょ。
あんたたち幼馴染でしょ?
まさかの流血沙汰第二弾になるのか……!?って身構えたら、事態は全く想像してなかった斜め上に進んだ。
「あ!?」
婚約者君、告白君の制服のズボンをベルトごと、下履きごと斬り裂いた。華麗に、剣で。なにその華麗な技。
「な、なに…っ」
「待ってたんだ」
「は!?」
「良い格好だよ、ルカ」
さすがに告白君の動きが止まった。
「ロイ…!?」
まさかなんだけど。
婚約者君、ポケットから小瓶を取り出してそれを告白君のお尻に流した。
んんん!?
「あ、なに……なに……!?」
「騒がないで。軽い媚薬だから」
「は!?」
は!?
告白君と僕の内心の叫びが被った。
え、まさか。
「レン」
「ん」
さっきまでいやいや言って泣いてた幼馴染君が、動揺して動きを止めた告白君の首に抱きついた。……くすくす笑って。てか、手首拘束、いつ解いた!?
「ルカ、いつ手を出してくれるのか、すごく待ってたんだよ」
「は……!?」
は!?
……また、被ったけど、それどころじゃないな。
「僕、ルカのために一生懸命お尻の特訓したんだよ。ロイにも手伝ってもらったけど」
「は……!?」
「あ、離れちゃだめだよ……っ、僕の中、気持ちいいでしょ?」
「ほら、こっちも気持ちよくしてあげるから」
「ひぃ……っ」
幼馴染君の両足が告白君の腰に絡みついた。それからうしろでは、媚薬香油で濡れた告白君のお尻に、婚約者君の指が無遠慮に挿し込まれてた。
「ひ……っ、や、やめ……っ」
「るか、動いてっ、僕の奥、いっぱいついてっ」
「うぁ……っ」
「ルカ、気持ちいいでしょ?ほらここが前立腺…!」
「ひぃ……!!!」
「ああ……んん!!」
指から逃れようとした無意識の腰の動きは、幼馴染君の奥を貫いたらしい。
幼馴染君のお腹の上は自分の白濁で汚れ、びくんびくん震えてる告白君は恐らく幼馴染君の中で達してる。
「ルカ、たくさん哭いて…!!」
「いぁぁ……!!!」
じゅぶじゅぶって激しい音をたてながら、婚約者君が凶悪そうな太さのペニスを、準備が整ったと言い切れないだろう告白君のアナルに突き刺した。
「ひ……っ、ひ……っ」
「ああ……いい、ルカ、最高だよ……っ」
「るかのまた固くなった……っ、ロイ、もっと突いて…っ、るか、自分じゃ動けないよ……っ」
「ああ」
「あ、あっ、いいっ、いい!るか、かたい、きもちい……!!」
「ルカの中は吸い付いて離れない……思ったとおりだね。ルカの中は気持ちが良すぎる」
「ひぁ……、あ、あっ、なに……なに……っ」
「僕がるかのこと、大好きってことだよ」
「僕がルカを愛してるってことだね」
「ぅあ……!!!」
………なんと。
婚約したのは多分本当なんだろうけど、これは幼馴染君と婚約者君が画策したのか。告白君を手に入れるために。
幼馴染君のアナルは最初から解された上で香油が仕込まれていたのかもしれない。だからあんなにあっさり告白君の太めのペニスを飲み込めたのかも。
「何回ルカの中に子種を注いだら僕のものになるのかな」
「なら僕もるかのこだね、いっぱい欲しい…っ」
「ひ……っ、ひぅ、あ、いい、き゛もち゛、い゛い゛」
「薬が効いてきたね。……ああ、すごい。僕のペニスが食いちぎられそう」
「るかのぺにすもすごいっ、あ、あっ、ふとい、いい、いい…っ!」
あ、やば。鼻血出る。
……ちょっと、告白君が憐れな気もするけど……、いっか。きっとみんな幸せなんだろうから。
レイプエンドでも救出エンドでもNTRエンドでもなかった。まさかのサンドイッチエンド。んなもん予想できるか。
でもいいもの見ちゃった。
顔、覚えちゃったな。
校内でみかけたらそれだけで鼻血でるかも……。
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