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第5章 日常編

雌猫の散歩

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 マルセイユ領に戻ってきて早くも三日の時間が流れた。
 クレハを救出し、先ず時間に追われることがなくなったせいか、最近は街を観光するか屋敷に篭ってセックスをするしかしていなかった。
 王都に関して色々と不穏な噂を聞いてはいる。特に、辺境に領地をもった貴族たちは相当に鬱憤が溜まっているようだった。
 本当ならばいますぐにリリアを旗印にでもして、王都へ攻め入るべきなのかもしれない。実際に、リリアを旗印として何人もの貴族がラオに協力を示している。
 だが、それでもまだことは起こさない。少なくとも、マルセイユ領が自領の兵だけでも防衛線を築けるようになるまでは、雌伏するようだった。
 そんなわけで、やることがない勇人は束の間の休息を楽しんでいた。

 ◇

 リリアがラオと共にマルセイユ領に訪れた貴族たちの相手をしている真昼の屋敷は、慌ただしくメイドたちが動いていた。
 クレハはリリアに付き添い、シェロは街へ出かけている。
 そして、勇人は、散歩をしていた。ただし、ただの散歩ではない。
 
「ふぅ、ふぅ、ふぅ」
「どうしたマオ。息が荒いぞ」

 傍に居る勇人にマオを見下されている。
 マオは、裸で付け四つん這いになりながら勇人に首輪を引っ張られてた。口にはポールギャグを噛まされ、必要以上に声が漏らされているだけでなく、綺麗な菊穴にはアナルパールが、可愛らしい乳首とクリトリスにはノンホールのピアスが付けられている。
 
「むぐぅっ、ふぅぅぅぅ」

 少し身体を動かすだけで、ピアスに付いた鈴がチリンリンと揺れる。ノンホールとはいえ敏感な部分が挟まれているせいで、わずかな揺れで刺激され、声が漏れてしまう。ポールギャグがなければ、その場で絶叫していたかもしれないほどだ。
 口からは涎が、マンコからは愛液がポタポタと零れて赤い絨毯を濡らしていく。
 表情は羞恥に濡れてはいるが、そこに嫌だという負の感情は見受けられない。

「まったく、散歩に連れて行ってほしいと言うから普通の散歩だと思っていたのに、まさかこんなに変態的なことだとはな」
「むふぅぅ!」

 勇人が、足先でグリグリとマオのマンコを弄ると、うるさいくらいに鈴の音が鳴り響く。

「おい。そんなに音を出すと見つかるぞ」
「ふぐぅっ」

 マオは、ピタリと動きを止めて、必死にせり上がってくる快楽を堪える。

「ほら、まだまだ散歩は始まったばかりだぞ」
「ふごっ」

 勇人がマンコから足先を抜くと、ゆっくりとだが、マオは動き出す。一歩進むごとにアナルパールが粘膜を擦り、身体が痺れる。
 羞恥心とピアスが伝えてくる微弱な刺激が相乗効果となり、興奮は加速度的に増していくのだ。 
 誇り高いとされる獅子の獣人が、雌犬ならぬ雌猫として扱われている。その倒錯的な感覚が、より一層、マオの興奮を押し上げている。
 長い廊下を歩き続けていると、曲がり角が見えてくる。もし、あの角を曲がった瞬間、誰かに見られたとしたら。それを考えるだけでも子宮がジュンと疼く。

(ああ、こんなの、ダメ、なのに)

 ダメだと考えれば考えるほど一層、潤沢に零れ始めた雌汁が、股を濡らし、絨毯に涎を垂らしていく。
 自分のとんでもない変態性に驚きながら、それでもマオは止められない。

「ん? 足音がするな」
「――――」

 誰かに見られたとしたらと考えた矢先に、廊下の角から忙しない足音が聞こえてきた。

「ぶふぅっ! むぅ、むぅぅぅ!!」

 首を振って必死に隠れるように訴えかけるが、勇人は笑い、むしろ足音に近づいていく。

(ダメ、ダメ! ユーキ以外に、見られちゃう……!)

 廊下の角からメイドの姿が現れるのがスローモーションのように見える。興奮と緊張と羞恥で頭がごちゃごちゃになりながら、現れたメイドと目があった瞬間に、

「ふむぅぅぅぅぅぅっぅぅ!!」

 マオは絶頂した。
 ぷしゃぷしゃと潮を吹きだし、肘がガクガクと揺れる。

(ああ……見られ、ちゃった)

 とんでもない変態として、引かれると思っていたがマオだが、メイドのリアクションは予想していた物とは違った。

「あら、イチノセ様? お一人でどうかされたのですか?」
「部屋に篭っていても暇だからちょっと屋敷の中を散歩してただけだ」
「でしたら、一階にある書庫などオススメですよ。ラオ様が集めた本が色々とありますのでお暇を潰すには丁度いいかと」
「ああ。これから行ってみるよ。所で、急いでいたんじゃいのか?」
「あ、そうでした! では、これで失礼しますね!」

 バタバタと走り去っていくメイドを、マオはなにが起こったのかわからず、茫然と見つめる。

「くくっ、悪いなマオ。本当は痴態を見られたかったのかも知れないが、俺以外にマオの裸を見せたくなかったからちょっとした魔法を使ったんだ」

 それから勇人にかけられた魔法を説明された。姿を完全に見えなくする隠蔽の魔法と、音を聞こえなくする防音の魔法を組み合わせたものを、どうやらかけられていたようだ。

(そ、それって)
「そうだ。どれだけマオが恥ずかしい格好をしていても、屋敷の人間にはバレないぞ」

 その一言に、マオの胸は高鳴った。勇人が魔法を解かない限り、誰にもバレることがない。その事実のなんと甘美なことか。

「たく、尻尾を絡めてきて嬉しそうにして」
(あ……)

 言われるまで、マオは自分が勇人に尻尾を絡めていたことに気が付いていなかった。
 自分がどれほど喜んでいるのかバレてしまったことは恥ずかしいが、その恥ずかしさすら、いまのマオは自らの快楽へと変換していく。

「さて。じゃあ、散歩の続きにいくぞ」
「ふぐぅっ」

 崩れた身体を立て直し、マオは締りのない顔で頷いた。

 ◇

 マオは、勇人に手綱を握られたまま屋敷を一通りめぐっていく。ワザとメイドたちの多い場所を通ったり、人家の少ない庭の隅で、おしっこをさせられたりした。
 だが、その全てが嫌ではない。
 被虐心を持ち、露出癖まで開花させたマオにとって、自分が認めた主である勇人に命令されるのは、至上の喜びとさえ思ってしまう。
 身体は発情しきり、子種が欲しい、子種が欲しいと疼いて止まらない。

「ふぐぅ、ふむぅっ」

 だから、おしっこを終えた後、マオは人気が少ないことを理由にお情けを貰うために潤んだ目を勇人に向けてお尻を高く上げ、外陰部をさらけ出すように足踏みする。

(ユーキ。ユーキのおちんぽ、ほしいっ)

 恥も外聞もない。ただ一匹の雌として、犯してほしいとお尻を振る。

「なんだ。誘ってるのか?」
「ふごっ、ふごっ!」

 ポールギャグのせいで言葉が出せない。けれど、その分全力で顔を縦に振った。

「仕方のないペットだ」

 ペット。
 その単語が自分に向けられていると理解したとき、マオはいつもより興奮した。

(ペット。ペット。そう、私は、ユーキのペット)

 飼育される愛玩用の動物。性処理専用のオマンコペット。ああ、なんという甘美な響きだろうか。

「ほら、これがほしいんだろ?」

 ズボンから、赤黒いペニスが顕になる。蒸れた汗の臭いが漂い、鼻孔の奥を刺激して、雌の本能をより一層強くさせる。

「ふぅー、ふぅー、ふぅー」

 ドロドロに濡れたマンコに熱い肉棒があてがわれる。興奮は天井知らずに上がっていく。

「ほら、入れるぞ」
「ふごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 ズブリッ、と抵抗なく勇人のちんぽがマンコへ突き刺さった瞬間、腹の中に入ってきた熱によってマオは絶頂してしまう。

「ぐっ! いつもより膣がうねって……!」
「むふぅっ、ふぅぐぅ! ふっ、ふっ!」
(ユーキ、が、ユーキが膣で……)

 勇人専用に使い込まれた膣が、歓喜に震えながら肉棒を舐めつくす。
 鈴口を子宮口でキスをしてがっちりと銜え込み、竿には蠢く膣壁が奉仕をする。勇人の腰が引かれれば、吸い付いた子宮口ごと外へと持っていかれそうになる。
 腰を打ちつけられると、伸びた子宮口ごと押し込まれ、痛いのか気持ちがいいのかわからない感覚が続く。

「ふひぃっ、ぶふっ、むぐぅ、ぶふぅ!」

 背後から、組み敷かれるように何度も腰が打ち付けられる。
 パツンッ、パツンッ、と激しく股間同士がぶつかりあうと、チリンチリンとうるさいくらいに乳首とクリトリスについた鈴が鳴る。
 ずっしりとした重みをもつ勇人の金玉が肌に触れる度に、この雄の子供孕むことへの喜びが湧き上がってくる。

「おいっ! 締めすぎだっ」
「ふぐぅ、ふごごごっ!」
(そんな、こといわれて、も。無理っ!)

 尻穴に入っているアナルパールと、グラインドする肉棒がこすれ合い、小刻みに絶頂しているせいか、どうしても力が入ってしまう。
 膣内は、もはやマオ自身でもコントロールできなくなっていた。

「くっ! も、もう射精だすぞ!」
「ふごごっ! ごひゅっ! おごほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 最後の一突きで、子宮口がこじ開けられ、直接子宮に亀頭部分が侵入した。
 グツグツと煮えたぎる熱い精液が、直接子宮を犯し、卵管ごと孕ませようと暴れ回る。射精しながら暴れ回る亀頭によって、連続アクメを迎えたマオは全身の筋肉をピンッと張りながら、悲鳴を上げる。
 
「こ、ひゅっ……」

 ヌボリッ、と膣からチンポを引き抜かれて勇人の身体が離れると、支えを失ったせいでその場に倒れ込んでしまう。

「あー大丈夫か?」
「は、ひ」
 
 ポールギャグが外されると、溜まっていた唾液がドロリッと口から零れ落ち、大きな池貯まりを作った。
 蕩けきった雌の表情を見て、勇人が生唾を飲み込むと、再びちんぽが硬さを取り戻していく。

(ああ、嬉しい)

 どうしようもない自分の姿を見て、勃起してくれたことが雌として堪らなく幸せである。
 だから、マオはガクガクと震える身体を必死に起こし、腹を見せて完全服従の姿勢をとる。

「ユー、キ。もっろ、わらひを、つかっれ」

 くぱっと肉ビラを開けて、零れてくる精子を勿体ないと思いつつ、大事な部分を丸見えにさせる。
 クリトリスに付けられたピアスも、いまでは勇人の物である証のように感じられて愛おしい。

「……たく、どうなってもしらんぞ」
「うん。いい、よ。ユーキの、好きなように、私、の身体を、使って、しごいてっ」

 そこまで言われてしまえば、遠慮する道理などない。
 勇人が腰を掴むと、まるで物でも扱うような強引さでマオの身体を使っていく。

「あひぃっ、おほぉっ、ごれぇぇぇっ!」

 この後、庭の片隅で獣のようなうめき声が止まったのは、実に四時間後のことである。
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