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第4章 過去編
アリアとデート
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勇人が召喚されてから、半年の月日が流れた。
たったそれだけの時間で、勇人は勇者として申し分のないほどの力を手に入れることができた。
身体能力はすでにシータを超え、勇者の証である聖剣召喚も行えるようになっていた。勇人たちが魔王討伐へ向かうまで、はもう秒読みだろう。
だが、勇者としての成長とは裏腹に、勇人とアリアの仲はまったくの進展を見せていなかった。
フィアやシータ、カトレアたちには物おじせずなんでもズバズバと言うようになった勇人だが、アリアに対してだけは一歩踏み出せずにいた。
性欲や愛着が湧いても、恋心は抱いてこなかった勇人が、初めて心の底から好きだと思えた人物がアリアだった。だから、どうしていいのかわからず戸惑ってしまう。
アリアもアリアで、勇人の気持ちなど知る筈もなく、無邪気に抱き着いてきたりとボディタッチを多くしてくるのだ。
これがフィアならば、その場で押し倒して喘がせてやるくらいのことはするのだが、アリアにそんなことできるわけがない。
だから、悶々とした気持ちを抱えながら、それでも壊れ物を扱うようにアリアへと接する。
一度そのことを友人兼セフレであるフィアに相談したところ、「童貞じゃないのに情けない」と呆れ顔をされてしまった。
当然、そんな生意気なことを言ったフィアは、奴隷宣言&アヘ顔ダブルピースを決めさせてお仕置きされたのである。
「あ、見てくださいよユーキさん! 串焼きですよ!」
傍から見ていてもジレったい恋愛状況にも関わらず、いま二人は慣れた感じで腕を組みながら城下街を歩いていた。
ことの始まりは二人の様子に我慢できなくなったカトレアが、手っ取り早く仲を深めるため無理矢理に二人をデートに叩きだしたことが始まりだった。
最初は困惑しながら、アリアと二人っきりのデートということで、ガチガチに緊張していたが、回数を重ねるごとに少しずつ慣れてきた。
慣れてくれば、アリアと二人っきりというのは勇人にとっても好ましいことである。だから、いまでは暇があれば二人で城下町を周るようにさえなっていた。
「ほんと好きだな、串焼き」
「ほへ? だって美味しいじゃないですか」
貴族のお嬢様だというのに、串焼きに齧りついているアリアを見て、勇人は苦笑する。
「ほら、タレ付けてるぞ」
「あ、ありがとうございましゅ」
頬に付いたタレを拭ってやると、恥ずかしそうにアリアが顔を逸らし、視線の先で美味しそうな食べものを見つけて目を光らせた。
「ユーキさん! 次! 次はあれにしましょう!」
アリアは指を露店に向けながらはしゃぐ。
(ああ、可愛いな)
コロコロと表情を変えるアリアを見ていると、勇人の中に愛しさがこみあげてくる。
最初の頃はただの小動物的な可愛らしさだと思っていた。しかし、勇人が恋していると自覚して以来、アリアの何気ない動作一つ一つに翻弄されてしまう。
(アリアは、俺のことどう思っているのだろう)
半年も王宮で過ごせば、どういう目的でアリアが勇人の傍にいるのかも見えてくる。
アリアの意思など関係ない、逆らえない事情によって勇人の傍にいることを義務付けられたアリアは、果たして自分のことを好いてくれているのだろうか?
アリアは誰に対しても平等で優しい。嫌われてはいないと思う。
だがら、勇人は考えてしまう。勇人に向けられる優しも、誰もを平等に接すが故の優しさと同じなのではないかと。そこに愛情や好意といったものなど存在しないのではないのか。
そんなことばかりが頭の中で思い浮かんでくる。
もしそれをフィアやカトレアが聞けば、呆れかえるだろう。
つまるところ勇人の考え過ぎなのだが、恋に臆病である勇人はまったくアリアの好意に気が付いていない。
「ユーキさん? どうされたんですか?」
「あ、いや。なんでもない。それよりも、美味いか?」
「はい! ふわふわして初めての感覚です。これは、どういった名前のお菓子なのでしょう?」
アリアの抱えている紙袋の中には、一口サイズに作られている茶色の小さなボールのようなものが沢山入っていた。
「カステラだな。こんなものがこっちにも売っているとは思わなかった」
「カス、テラ? 変わった名前のお菓子ですね」
初めて聞くお菓子の名前に関心しながら、一口カステラを摘まんで口へと運ぶ。
しっとりとした生地の触感と、砂糖の甘さは、勇人の故郷である地球のカステラと比べても遜色がない。
懐かしい味だな、と少しばかり哀愁に浸っていると、ジッとアリアが見つめていることに気が付いた。
「……あの、ユーキさん」
「ど、どうした?」
ずい、とアリアは一歩詰めてくると、袋の中からカステラを取り出したかと思えば、勇人の口へ向けて運ぶ。
「はい、あーん」
「…………」
思わず勇人は動きを止めてしまう。
「あ、あれ? あーん」
「アリア? えっと、これは?」
「だ、ダメでしたか? カトレアから男の方はこうされると喜ぶと聞いたのですが……」
「ダメじゃないぞ! その、予想外のことだったから驚いただけだ」
「よかった。じゃあ、はい、あーんです」
「……あ、あーん」
勇人は、アリアから差し出されたカステラを口へと運ぶ。
口に入れたカステラを咀嚼していくが、味なんてまったくわからない。アリアも恥ずかしかったのか、照れ笑いを浮かべている。
(ああ、カトレアよグッジョブだ)
勇人は、ここにはいないカトレアに最大限の賛辞を贈る。
(アリアの指、柔らかかったな)
カステラを食べる時、少しだけ勇人の唇にアリアの柔らかな指が触れたのだ。カステラよりも柔らかく、白いアリアの指は砂糖が付いていたのか、とても甘かった。
******
カステラを食べ終えた二人は、町を見て回る。
服屋を冷やかしたり、広場でやっている見世物を見物したりしていると、『スズの巣』と書かれた雑貨屋が目に付いた。
「ユーキさん。ここに入ってみませんか?」
「ん? 別に構わないけど」
「ありがとうございます!」
そうして、二人で雑貨屋に入る。
店は大きくなく、むしろ小さいと暗いだが、品ぞろえはいい。品物も、既製品から手作りらしい物まで色々と揃っていた。
「わっ、わっ! ユーキさん! 見てくださいよ!」
アリアは浮かれた様子で小物をアレコレ手に取っては戻していく。
こういう場所は男にはつまらないかと思っていたが、楽しそうにしているアリアを見ているだけで目の保養になるので、勇人としても問題はなかった。
「あ、これ」
いくつか物色しているうちに、アリアはある指輪を見つけた。
それは、アリステラ王国では珍しい、宝石の付いていない銀細工の指輪。
アリステラ王国の指輪は、基本的には台座が付いており、そこに宝石が載っている。だが、この指輪はそういった装飾品の付いていないものだった。
それだけならばここまで目を引くことはないが、アリアはカトレアから聞いた話を思い出していた。
あちらの世界――勇人の故郷に存在する結婚指輪と呼ばれる物の話だ。
目の前の指輪は、話を聞いてアリアが想像した結婚指輪にソックリなものだった。
指輪も、まるであつらえたかのように二つで一つなのだ。
チラリと値段を確認すると、決して高いものではなかった。これを買って勇人にプレゼントすればと考えて、アリアは首を振る。
「ん? どうかしたか?」
「い、いえ。なんでもないです」
ありえないことだが、もしこの指輪を渡し、求婚だと思われて断られたなんてことを考えたアリアは、指輪を買う事を躊躇ってしまった。
「……アリア」
「はい? どうかしましたか、ユーキさん?」
「……そろそろ行くか」
「えっと、そうですね。次に行きましょう」
アリアは、勇人に促されるまま雑貨屋を出る。雑貨屋から出ると、勇人が慌てだす。
「すまん。ちょっと雑貨屋に落し物をした。入り口で待っていてくれない?」
「え? あ、はい。わかりました」
アリアは勇人を疑わず、言われるがまま、雑貨屋の前に立って待っていると、すぐに勇人が戻ってきた。
「あ、早かったですねユーキさん」
「アリア。これ」
振り返ったアリアに、勇人はポケットから小物を取り出して握らせた。
ゆっくり手を開くと、そこにあったのはアリアが見ていた指輪だった。
「あの、これは……。ユーキさん……これ、どうして?」
「雑貨屋でずっと見てただろ? 欲しいのかと思ってたけどいらないか?」
「そんなことありません! 嬉しいです……けど、いいんですか?」
「男と女が二人っきりで出かけたなら男が何かをプレゼントをするのは当たり前ってカトレアに言われててな。だから、気にするな」
勇人がプレゼントをくれた意味は、結婚とかそういうことを意図した意味じゃない。けれど、そんな意図がなかったとしても、アリアにはこの指輪が何物にも代えがたい宝物のように思えた。
ぎゅっ握り締めて、胸元に抱え込む。
「ありがとうございます! ユーキさん」
そう言って、アリアは今日一番の笑顔を浮かべて見せた。
たったそれだけの時間で、勇人は勇者として申し分のないほどの力を手に入れることができた。
身体能力はすでにシータを超え、勇者の証である聖剣召喚も行えるようになっていた。勇人たちが魔王討伐へ向かうまで、はもう秒読みだろう。
だが、勇者としての成長とは裏腹に、勇人とアリアの仲はまったくの進展を見せていなかった。
フィアやシータ、カトレアたちには物おじせずなんでもズバズバと言うようになった勇人だが、アリアに対してだけは一歩踏み出せずにいた。
性欲や愛着が湧いても、恋心は抱いてこなかった勇人が、初めて心の底から好きだと思えた人物がアリアだった。だから、どうしていいのかわからず戸惑ってしまう。
アリアもアリアで、勇人の気持ちなど知る筈もなく、無邪気に抱き着いてきたりとボディタッチを多くしてくるのだ。
これがフィアならば、その場で押し倒して喘がせてやるくらいのことはするのだが、アリアにそんなことできるわけがない。
だから、悶々とした気持ちを抱えながら、それでも壊れ物を扱うようにアリアへと接する。
一度そのことを友人兼セフレであるフィアに相談したところ、「童貞じゃないのに情けない」と呆れ顔をされてしまった。
当然、そんな生意気なことを言ったフィアは、奴隷宣言&アヘ顔ダブルピースを決めさせてお仕置きされたのである。
「あ、見てくださいよユーキさん! 串焼きですよ!」
傍から見ていてもジレったい恋愛状況にも関わらず、いま二人は慣れた感じで腕を組みながら城下街を歩いていた。
ことの始まりは二人の様子に我慢できなくなったカトレアが、手っ取り早く仲を深めるため無理矢理に二人をデートに叩きだしたことが始まりだった。
最初は困惑しながら、アリアと二人っきりのデートということで、ガチガチに緊張していたが、回数を重ねるごとに少しずつ慣れてきた。
慣れてくれば、アリアと二人っきりというのは勇人にとっても好ましいことである。だから、いまでは暇があれば二人で城下町を周るようにさえなっていた。
「ほんと好きだな、串焼き」
「ほへ? だって美味しいじゃないですか」
貴族のお嬢様だというのに、串焼きに齧りついているアリアを見て、勇人は苦笑する。
「ほら、タレ付けてるぞ」
「あ、ありがとうございましゅ」
頬に付いたタレを拭ってやると、恥ずかしそうにアリアが顔を逸らし、視線の先で美味しそうな食べものを見つけて目を光らせた。
「ユーキさん! 次! 次はあれにしましょう!」
アリアは指を露店に向けながらはしゃぐ。
(ああ、可愛いな)
コロコロと表情を変えるアリアを見ていると、勇人の中に愛しさがこみあげてくる。
最初の頃はただの小動物的な可愛らしさだと思っていた。しかし、勇人が恋していると自覚して以来、アリアの何気ない動作一つ一つに翻弄されてしまう。
(アリアは、俺のことどう思っているのだろう)
半年も王宮で過ごせば、どういう目的でアリアが勇人の傍にいるのかも見えてくる。
アリアの意思など関係ない、逆らえない事情によって勇人の傍にいることを義務付けられたアリアは、果たして自分のことを好いてくれているのだろうか?
アリアは誰に対しても平等で優しい。嫌われてはいないと思う。
だがら、勇人は考えてしまう。勇人に向けられる優しも、誰もを平等に接すが故の優しさと同じなのではないかと。そこに愛情や好意といったものなど存在しないのではないのか。
そんなことばかりが頭の中で思い浮かんでくる。
もしそれをフィアやカトレアが聞けば、呆れかえるだろう。
つまるところ勇人の考え過ぎなのだが、恋に臆病である勇人はまったくアリアの好意に気が付いていない。
「ユーキさん? どうされたんですか?」
「あ、いや。なんでもない。それよりも、美味いか?」
「はい! ふわふわして初めての感覚です。これは、どういった名前のお菓子なのでしょう?」
アリアの抱えている紙袋の中には、一口サイズに作られている茶色の小さなボールのようなものが沢山入っていた。
「カステラだな。こんなものがこっちにも売っているとは思わなかった」
「カス、テラ? 変わった名前のお菓子ですね」
初めて聞くお菓子の名前に関心しながら、一口カステラを摘まんで口へと運ぶ。
しっとりとした生地の触感と、砂糖の甘さは、勇人の故郷である地球のカステラと比べても遜色がない。
懐かしい味だな、と少しばかり哀愁に浸っていると、ジッとアリアが見つめていることに気が付いた。
「……あの、ユーキさん」
「ど、どうした?」
ずい、とアリアは一歩詰めてくると、袋の中からカステラを取り出したかと思えば、勇人の口へ向けて運ぶ。
「はい、あーん」
「…………」
思わず勇人は動きを止めてしまう。
「あ、あれ? あーん」
「アリア? えっと、これは?」
「だ、ダメでしたか? カトレアから男の方はこうされると喜ぶと聞いたのですが……」
「ダメじゃないぞ! その、予想外のことだったから驚いただけだ」
「よかった。じゃあ、はい、あーんです」
「……あ、あーん」
勇人は、アリアから差し出されたカステラを口へと運ぶ。
口に入れたカステラを咀嚼していくが、味なんてまったくわからない。アリアも恥ずかしかったのか、照れ笑いを浮かべている。
(ああ、カトレアよグッジョブだ)
勇人は、ここにはいないカトレアに最大限の賛辞を贈る。
(アリアの指、柔らかかったな)
カステラを食べる時、少しだけ勇人の唇にアリアの柔らかな指が触れたのだ。カステラよりも柔らかく、白いアリアの指は砂糖が付いていたのか、とても甘かった。
******
カステラを食べ終えた二人は、町を見て回る。
服屋を冷やかしたり、広場でやっている見世物を見物したりしていると、『スズの巣』と書かれた雑貨屋が目に付いた。
「ユーキさん。ここに入ってみませんか?」
「ん? 別に構わないけど」
「ありがとうございます!」
そうして、二人で雑貨屋に入る。
店は大きくなく、むしろ小さいと暗いだが、品ぞろえはいい。品物も、既製品から手作りらしい物まで色々と揃っていた。
「わっ、わっ! ユーキさん! 見てくださいよ!」
アリアは浮かれた様子で小物をアレコレ手に取っては戻していく。
こういう場所は男にはつまらないかと思っていたが、楽しそうにしているアリアを見ているだけで目の保養になるので、勇人としても問題はなかった。
「あ、これ」
いくつか物色しているうちに、アリアはある指輪を見つけた。
それは、アリステラ王国では珍しい、宝石の付いていない銀細工の指輪。
アリステラ王国の指輪は、基本的には台座が付いており、そこに宝石が載っている。だが、この指輪はそういった装飾品の付いていないものだった。
それだけならばここまで目を引くことはないが、アリアはカトレアから聞いた話を思い出していた。
あちらの世界――勇人の故郷に存在する結婚指輪と呼ばれる物の話だ。
目の前の指輪は、話を聞いてアリアが想像した結婚指輪にソックリなものだった。
指輪も、まるであつらえたかのように二つで一つなのだ。
チラリと値段を確認すると、決して高いものではなかった。これを買って勇人にプレゼントすればと考えて、アリアは首を振る。
「ん? どうかしたか?」
「い、いえ。なんでもないです」
ありえないことだが、もしこの指輪を渡し、求婚だと思われて断られたなんてことを考えたアリアは、指輪を買う事を躊躇ってしまった。
「……アリア」
「はい? どうかしましたか、ユーキさん?」
「……そろそろ行くか」
「えっと、そうですね。次に行きましょう」
アリアは、勇人に促されるまま雑貨屋を出る。雑貨屋から出ると、勇人が慌てだす。
「すまん。ちょっと雑貨屋に落し物をした。入り口で待っていてくれない?」
「え? あ、はい。わかりました」
アリアは勇人を疑わず、言われるがまま、雑貨屋の前に立って待っていると、すぐに勇人が戻ってきた。
「あ、早かったですねユーキさん」
「アリア。これ」
振り返ったアリアに、勇人はポケットから小物を取り出して握らせた。
ゆっくり手を開くと、そこにあったのはアリアが見ていた指輪だった。
「あの、これは……。ユーキさん……これ、どうして?」
「雑貨屋でずっと見てただろ? 欲しいのかと思ってたけどいらないか?」
「そんなことありません! 嬉しいです……けど、いいんですか?」
「男と女が二人っきりで出かけたなら男が何かをプレゼントをするのは当たり前ってカトレアに言われててな。だから、気にするな」
勇人がプレゼントをくれた意味は、結婚とかそういうことを意図した意味じゃない。けれど、そんな意図がなかったとしても、アリアにはこの指輪が何物にも代えがたい宝物のように思えた。
ぎゅっ握り締めて、胸元に抱え込む。
「ありがとうございます! ユーキさん」
そう言って、アリアは今日一番の笑顔を浮かべて見せた。
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