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第3章 ダンジョン編

ダンジョンでの秘め事

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「ちょっと! いきなり押し倒すなんてっ、んっ!」
「ああ、凄くいい匂いだ」
「やめっ、首筋に鼻近づけて匂い嗅がないで!」

 勇人がクレハを押し倒すと、驚いたのか手足をジタバタさせて引き剥がそうとする。
 しかし、女の柔腕で男を、ましてや勇者である勇人を押し返せるはずもない。逆に、押さえつけるため強く抱きしめられてしまう。
 以前にも力任せに男たちに抱きしめられたことはあった。その時は不快感しか抱かなかったクレハだが、勇人の腕の中は温かく、触れ合った部分から聞こえてくる心臓の鼓動が心地いとさえ思ってしまう。

「クレハ……脱がすぞ」
「あ、あうぅぅ」

 勇人の言葉に、クレハはガクガクと壊れた人形のように頷く。凛とした表情など、抱きしめられた時から崩れてしまっていた。
 服を脱がされ、徐々に肌が露出していく。雪のように白い肌が、羞恥で薔薇色に色づいていくのを見て、勇人は生唾を飲み込む。

「綺麗だな。こんなに綺麗だとは思わなかった。リリアにも負けていない」

 勇人がクレハの肌を見て感嘆の息を漏らすと、逆にクレハは冷や水を浴びせられたような気分になった。

「そ、そんなわけないじゃない! 私の肌はリリアお嬢様とは違う! 冒険者をしていたから肌に傷もあるし、筋肉が付いているから硬いし……おまけに私は、何人もの男に抱かれているのよ!?」
「だからなんだ?」
「え?」

 返ってきた言葉に、クレハは驚く。

「この肌に触って、見て、俺が綺麗だと思ったんだ。クレハの中でどうかは知らないが、俺はそれでいい。俺の中でクレハの肌が綺麗だと決めたんだから俺の中ではそれで全てだ。ようはあれだ。小難しく考えるなってことだ。こういう雰囲気で男が綺麗だって言っているんだから素直に喜んでおけ」
「……なによそれ」

 あくまでも気軽な感じに勇人が答えると、クレハもクスリッと笑った。

「いい笑顔だ。しかめっ面よりずっとそっちのほうが可愛いじゃないか」
「か、かわ! 可愛いって!」
「ああ、もうイチイチ照れるな。ほら、舌を出せ」
「し、舌? あむぅっ!? んくっ、こくっ」

 勇人は、顔の前でパタパタさせているクレハの手をどけて顎を掴むと、正面を向かせてキスをする。
 唇を舐め、歯をなぞる。
 クレハの目が見開かれるが、すぐに目を閉じてなすがままに勇人を受け入れる。
 こじ開けた口の中に唾液を送り、飲み込ませる。逆に、クレハの唾液も積極的に飲み込んでいくと、混じり合った二人の唾液がぐちゅぐちゅと音を立てて往復されていく。

「ぴちゃ、くちゅっ、ちゅ、ちゅっぱ、イチ、ノセ様」
「んくっ、イチノセ様じゃない。ユーキって呼んでくれ」
「わ、わかったわ。ユ、ユーキ」

 小鳥のように耳心地のいい声を持つクレハの口から、自分の名前が漏れただけで勇人は嬉しくなった。
 一度は離し、銀糸が垂れている唇に、もう一度しゃぶりつく。

「あむぅっ!? むぅぅ、んくっ!」
「ちゅぱっ! じゅるるるるっ!」

 唇がベトベトになるのも気にせず舌を動かす。

「ま、まっれ、ちゅぱっ、ユーキ、息、くるしっ」

 なんとか顔を離そうとするクレハが、まるで逃げているみたいで、許せなかった。
 
「んむぅぅぅぅ。むちゅっ、じゅる、ちゅ、ちゅっぱ!!」

 だから逃げない様に、逃がさない様に唇をひたすらに合わせ続ける。
 口で繋がったまま、五分ほどの時間が経った後、満足した勇人が離れると、クレハその場でぐったりとした。

「はぁ、はぁ、はぁ、き、キスで殺されるかと思ったわ」

 顔を朱に染めて息を荒げ、唇から唾液を垂らすクレハを見た勇人は、膝立ちになると邪魔な服をとズボンを脱ぎ捨てる。

「あっ、これ……」

 反り返り、ピクピクと動くペニスに、クレハの視線は釘付けとなる。

「ユーキの、凄いわね」
「そうか?」
「うん。大きくて、太い。もう、挿入れるの?」

 熱のこもった吐息をすぐそばで吐かれ、思わず頷きそうになったが、考える。

「……なあ、嫌だったらいいんだが。髪でしごいてくれないのか?」
「か、髪? え? 髪をこの、お、おちんちんに付けてやるって、こと?」
「ああ。ダメか?」
「う、うーん……ほ、本当嫌だけど、これはお礼だから仕方ないわね! いいわよ、やってあげる!」
「そうか! じゃあ、早速頼む!」

 満面の笑みを浮かべてチンポを差し出すと、クレハは多少顔を引きつらせる。
 それでも、勇人と同じように膝立ちになったクレハは、髪を解き、よく手入れされた髪をチンポに絡ませていく。
 きめ細やかなクレハの髪は、まるで羽毛のように柔らかく、気持ちがいい。

「えっと、これでどうすればいいの?」
「そのまま手で握って上下に動かしてくれ」
「こ、こう?」

 無理矢理にやらされることはあっても、自分から進んで奉仕をしたことがなかったクレハは、おそるおそる勇人のチンポをしごいていく。
 手で擦られながら、さらさらした髪の毛が亀頭を刺激する。
 誰もが見惚れるような美しさを持つクレハの髪を、ただの性処理道具として使っている。
 神聖なものを穢しているような背徳感に、勇人は思わず歓喜で震える。

「んしょ、んしょっ、わっ! ヌメヌメしてきたわね」

 透明な我慢汁が、鈴口からドロドロと溢れ出す。緑の髪に我慢汁が絡まり、動く度ににちゃにちゃと音を立て始めた。

「ああ……そのままカリの部分も刺激してくれ」
「か、カリ? ここ?」

 クレハは、陰茎の先にあるエラの張った部分を指でコリコリ刺激する。

「ぐっ! い、いいぞ。そのまま玉も揉んでくれ。軽くでいいからな」
「わ、わかったわ」

 片手で肉棒を擦り、空いている手で睾丸を揉む。

「ば、バンバンだけど、これ大丈夫なの?」
「ああ。クレハを孕ませたいから精子が溜まっているだけだ」
「な、なに言ってるのよ馬鹿!」
「いででで! 強く掴むな」
「あ、ごめんなさい」

 思わず強く握ってしまった睾丸から力を緩めると、今度こそ集中して奉仕を続けていく。
 男根を擦りあげ、溢れてくる我慢汁で手を濡らす。
 
「はぁ、はぁ、はぁ」

 しばらく手で奉仕していると、クレハは立ち込めてきた性臭に子宮が疼いているのがわかった。
 睾丸から手を離し、ゆっくりと自分の膣肉に触れる。

「んぅっ、あひぃ」

 指が触れた先にある部分が、指の腹で擦ると水音を立てくらいに激しく湿っていた。

「こ、れ、凄いっ」
「チンポを擦りながらオナニーするのがそんなにいいのか?」
「うんっ! 普通にやるのと、違う! ピリピリって、あそこがっ!」

 マン肉を擦る速度が増すと、自然に肉棒を上下している動きも早くなる。

「はぁ、はぁ、はぁ」

 にちゃにちゃとした音に、いつしかグチョグチョという粘着質な音も混じり始める。二つの水音が広場に響く中で、勇人の肉棒が限界を向けた。

「うっ、射精るっ!」
「ふぁ? ひゃっ!」

 我慢できずに射精してしまうと、ゼリーのような白濁液がクレハの髪を穢していく。
 美しい緑に男の欲望である白濁の香油が塗りたくられ、ベトベトとなる。

「うっ、ちょっとこれは気持ち悪いわね」

 髪に付いたザーメンを指で拭うと、なにかが張り付いているような感覚にクレハは顔をしかめる。

「クレハ……」

 一度射精したはずなのに、勇人のチンポは落ち着くどころかより滾っていた。

「うん……私も、限界」

 クレハが仰向けに寝転がる。
 勇人は、クレハの片脚にまたがり、もう一方の脚を持ち上げて挿入する。
 
「あ、あああああ」

 すでにオナニーで愛撫の必要すらないほど濡れていたクレハの膣は、簡単に勇人の男根を受け入れた。
 クレハの膣壁は狭く、何人もの男たちに陵辱されたとは思えないほど狭かった。

「キツイな。まるで処女みたいだ」
「あっは、そんなこといってもらえるなんて、んっ、嬉しい」

 狭い膣肉を、肉棒がこじ開けて進んでいく。激しいピストン運動ではなく、円を描くようにした腰使いで少しずつ少しずつ、クレハの膣内を勇人は自分の形に開発していく。
 
「あっ、あっ、いい、こんな、気持ちいいなんてっ!」

 腰が惹かれる度にカリが敏感な部分に引っかかり、押し込まれると奥を突かれる。
 しっかりとクレハ自身も感じさせようとしてくれる勇人の動きに、クレハは初めてセックスを気持ちのいい行為だと思えた。

「クレハ、クレハ!」
「そこ、子宮! コツコツ当たって、やぁ!」

 鈴口と子宮口が何度もキスをする。
 ふわふわとした快感が全身に染み渡り、声を上げて恥ずかしいなどという気持ちが溶けて消えていく。

「ユーキ、ユーキ! もっと! もっと奥を突いて!」
「ここか! ここを突けばいいのか!」
「うん! しょこっ! 子宮にゴツゴツ響いて気持ちいのっ!」

 正常位よりも深く挿入される肉棒を飲み込む淫肉は、捕えた肉棒を離さない為にギュッと締め付けてくる。

「あひぃっ! 深い、深いの! やっ、やぁ、頭、変! なにかくるっ!」

 パンパンという音と、グチョグチョという男が交互に耳を刺激する。子宮の奥から這い上がってくる感覚に、クレハが悲鳴を上げる。

「クレハ! 俺も、もうすぐ射精る!」
「うん! いいよ! 射精して! 膣内でいいから! ユーキの赤ちゃんできたら産むから! だから、だから私を孕ませてください!」
「ぐぅぅぅ! 言ったな! 絶対に産ませてやるからな!」
「うんっ! 産みたいの! ユーキの赤ちゃんほしいからぁ!」

 クレハは、媚びるように笑い、自分から尻を振ってチンポを奥へ奥へと誘惑する。

「孕め、孕め、孕めぇぇぇぇぇぇ!!」
「あひぃぃぃいぃぃっ!!」

 子宮口に肉棒が突き刺さったかと思うと、二人は身体を震わせて絶頂した。
 パックリと開いた子宮の中に特濃の精液が吐き出され、何億という精子が中を泳いでいく。 
 子宮に入りきらなかった分が、膣内に逆流し、チンポを抜くと、掻きだされた分が零れていく。

「ぁ……」

 地面に落ちた精液を名残惜しそうにクレハ見つめる。

「そんな顔しなくても、ほら。こっちに付いたのがあるから舐めとってくれ」
「は、はい♥」

 自分の愛液と精液で濡れた勇人のペニスを、クレハは躊躇いなく口に含んだ。

「ちゅる、ちゅっ、ユーキの、ザーメン、おいひい」

 残った分は一滴も零さないように、口をすぼめて飲み込んでいくクレハの姿を見て、勇人は満足そうにする。

「じゅるっ、ぷはっ、ぜ、全部舐めたわよ」
「ああ。ありがとな。それじゃ、続きと行くか」

 勇人がそういうと、クレハの長い耳がピクリと動く。

「ま、まだやるの?」
「当たり前だろ? 一回じゃちゃんと孕んだかわからないんだから。それとも、止めるか?」
「やだ! 止めないで! こ、このまま私がちゃんと孕むまで、ちゃんと犯して!」

 クレハは、自分のマン肉を掴むと、トロリと精液が零れていくる膣を広げて勇人に見せる。

「ユーキ、ううん。ご主人様。クレハのエルフマンコを、ザーメンで一杯にして、妊娠させてください♥」
「――任せろ」

 今度は正常位の体勢で押し倒してから、硬さを取り戻したチンポを膣に押し込む。

「あひぃぃぃぃぃっ!」

 一際大きいクレハの嬌声が、ダンジョン内に響く。
 二人の情事は、まだ始まったばかりである。

 ******

 全身を淫液で濡らした二人は、仲良く並んで横になっている。
 裸のまま胸元に抱き着いてくるクレハの髪を、勇人が優しく撫でてやると、気持ちよさそうに首をすぼめる。

「ユーキ」
「クレハ」

 ツンツンしていたのはなんだったのかと思えるほど従順になったクレハを見ていると、あれだけ出したのにまたムラムラしてくる。
 このままもう一戦やろうかと思い、クレハの恥部に指を滑り込ませた所で、空間が歪んだ。

「とうちゃーく!」
「は?」
「え?」

 フィアの姿が現れたかと思えば、リリア、シェロ、マオたちも現れる。

「ユーキさん! クレハ! 助けにきま――……」
「だい、たん」
「主様……」
「うーん。ダンジョンの中で真っ裸になってセックスするとはさすがユーキ。余裕だね」

 フィアの魔法によって現れたリリアたちに勇人とクレハは固まる。
 真っ裸で、互いの名前を呼び合っていたその姿は恋人たちの睦言のようである。

「……きゅう」
「く、クレハ――!」

 恥ずかしさが限界に達したクレハは、頭がオーバーヒートしたせいか、目を回して気絶してしまった。
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