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モーサン町編
ナナミール・ヒンド
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騒動から約三十分後、俺とシナフィンは盗賊の男から隠れていた建物の修復作業を手伝っていた。修復とは言っても、ダンボールで空いた穴をペタリ、でお終いだ。建物に住んでいるおばさんは、「修理してくれる人が来るまでは、何とかこれで頑張るよ」と言っていたが、本当にそれで良いのだろうか......と不安になってくる。
「駿我くん、シナフィンちゃん、修復作業お疲れ様。私が悪いのに修復作業の手伝いを任せちゃって......」
ナナミールさんは、盗賊の男の始末が終わった様で、申し訳なさそうに俺らに謝ってきた。
「全然大丈夫だよナナミールさん! やる事とか特になかったし、折角なら人の為になる事をした方がいいでしょ?」
「ウフフ、シナフィンちゃんは本当に優しいわね。さて駿我くん、早速色々と聴衆しましょうか」
「は、はい......」
聴・衆・て響きがもうなんかやらかした感があるんだけど。変なことされないよね? いやらし......萌子はそんなハーレム特典なんか付けないって言ってたもんな。期待しないしよう。うん。
ようやく町役場の中に入り、シナフィンは生活環境課に用があったそうで、そこで一旦お別れという形になった。そして俺は、奥にある偉そうな人とかが使うような部屋に案内された。まあ町長とお話するわけだから当たり前の事ではあるのだが。
「じゃあ、そこの椅子に座ってくれるかしら」
「は、はい......」
「さっきからそれしか言ってないわね。肩の力を抜いて聞いて全然大丈夫よ。追い詰めるような事はしないから」
そう言ってるけど、この部屋の雰囲気からして結構緊張しちゃうんだよなぁ。異世界に来て約二時間経って、いきなり偉い人と話すんだからさぁ!
「それでは、質問を始めるわ。初っ端から聞くけど、あなたこ・こ・の・世・界・の・人・じゃないわよね?」
いきなり大きな質問来ちゃったぁぁ!! 俺はこの世界の差別の対象になっちゃうの!?
「......ごめんなさい、いきなりこんな質問しちゃって。こう言えば言いやすいかしら。私も、元々ここの世界の人じゃないの」
「......え? という事は......?」
「そうよ、恐らくあなたと同じ、日本人よ」
──あれ、日本人? ってことは、もう俺の役目お終い?
「──いやったぁぁぁ!!! 異世界に来てから約二時間、任務達成出来たーー!!」
「ど、どうしたの駿我くん!?」
「あっ、す、すみません......嬉しくてつい......」
「......とにかく、駿我くんは異世界転生してここに来たって訳ね。という事は、私は三つ先輩って事になるわね。歳は幾つ?」
「十七歳です」
「あら、私と一緒ね。じゃあ駿我くんには、日本に居たころの名前で呼んで欲しいわ、七海ってね。それと、敬語も使わなくていいわ」
「わ、わかった、七海」
ナナミ―ルは仮名っていうか、ここの世界で過ごす為用のコードネーム的な感じなのか。ナナミールってところで気付けるはずだったのに、何で気づけなかったんだろう。
「で、異世界転生した理由は何なの?」
「俺の? トラックに弾かれそうだった子供を助けてっていう王道パターン。でも、なんか女神さんに操作されてたみたいなんだけどね。で、七海は?」
「私はね、間違いで冷凍室に閉じ込められちゃって、それでぽっくり......それで異世界転生特典は、私がここの町長になって、故郷の日本をこの町で再現させる力を持つことよ。刀を持っていたのもそういう事。だから驚かせちゃったわよね、想像とかけ離れた異世界に生まれ変わってて。それは謝っておくわ」
そ、そういう事だったのか。七海がこの町を変えた、って訳なんだね。そんな特典を貰っていいな......ん?
「あなたの特典は、そのSランクの魔法を使えるようになった事でしょ?」
「いや、これは緊急で貰ったようなものだから、別に望んではないんだけどさ......七海が担当した女神様はどんなのだった?」
「女神って言うより、神父さんっぽいおじさんだったわね。とても優しくて、お金を払うなんて何のそのって感じだったわ。どうしてそんな事を聞くの?」
「俺の担当女神は萌子って言って、ツンデレで意地悪で貧乳で」
〔全部聞こえてるわよ駿我ぁぁーー!!!〕
「うわぁ!!」
突然大音量が耳に入って来たと思ったら、萌子からまたまた通話が来たようだ。当分というのは何だったのだろうか。
〔貧乳で悪かったわね馬鹿駿我!! ていうか、七海ちゃんを見つけただけで任務達成だと思わないでよ!! たった二人で魔王なんて倒せる訳ないでしょうが!!!〕
「わかったわかったごめんなさい!! もっと地球人探しますから!!」
「......この声の主が、萌子さん?」
〔そうよ。貴方にも特別に聞こえるようにしているわ。私は中川萌子。二年前に日本で死んで、今は女神をやっているわ。ていうか七海さんは女神になるって選択肢は選ばなかったの?〕
「今その驚愕の事実を知ったわ。女神になれるなんてあのジジイ言ってなかったもの」
口悪くなってますよ七海さん。多分そのジジイも七海には女神になってほしくなかったんだろうし、許してやって。
〔へ、へぇ......七海さん、あなたのその力で魔王を倒してくれる? 駿我を送ったのも地球人を探すっていうのが目的なんで〕
「え、魔王とか居たのこの世界に? 初耳だわ。でも、まだ私もそれなりの異世界転生した実感はないから、協力してやってもいいわよ。ただ一つだけ問題が......」
〔ん? 何かあるの?〕
「私一応ここの町長なので、やたらめったらに外とか出歩けないし、代わりになる人なんていないの......」
〔なるほどね。そんなの簡単に解決できるわよ。十分だけ時間をくれる?〕
「? いいけど......?」
そう言って萌子は通話を切った。何を企んでいるのだろうか......?
※
十分後、七海とまた少し話していると、萌子から終わったと連絡があり、何故か入口の前に行けと命令されて行ったのだが......。
「どうも初めまして。私、萌子さんという女神からここの町長になれと命令されてこの異世界に来た、友紀香と申します。一応Sランクの剣を使いこなせるという特典を貰ったので、何とか死守は出来るのですが......」
入口にはそう言う友紀香という中学生くらいの少女が立っていた。......まさかあいつ!!
〔私が日本から強引に死なせて特典をあげたのよ。テヘッ☆〕
「テヘッ☆じゃねえよお前!! なんでそんな可哀そうな真似するんだよ!!」
〔だってこの子、見込み良かったし......何か死にたそうだったし......〕
「だからってやめろよ!! 普通死にたそうな人を助けるのが女神の仕事だろうが!! お前女神っていうより死神だろ!!」
〔あんたに女神語らせる権利はないわよ! これが私の仕事なんだから! はぁ、はぁ......大声出してたら疲れてきちゃったわ。あー、あんたその子の分の特典料金払っておいて、じゃあね!〕
俺の声は届かなかったようで、萌子は通話を記切ってしまった。こんな為に死者を出すな馬鹿!
「と、とりあえず友紀華ちゃんにはこの町の代理町長を務めて貰おうかしら。特にやる事とかないから、好きにやるといいわ」
「そ、それでいいのなら......」
友紀華ちゃんもお気の毒に......あんな女神の言いなりにされて......。
「じゃあ駿我くん、まずはギルド集会所に行きましょう。冒険者のはじまりの地にね!」
「そうだね。行こうか」
......俺は異世界で生きていく理由がもう一つ生まれた。あの萌子をギャフンと言わせる事だ。あのクズな性格を直して、俺に対する態度を変えてほしいからである。友紀華ちゃんの仇を取る為でもあるから......。そんな復讐心の心を持ちながら、俺らはギルド集会所へと向かった。
「駿我くん、シナフィンちゃん、修復作業お疲れ様。私が悪いのに修復作業の手伝いを任せちゃって......」
ナナミールさんは、盗賊の男の始末が終わった様で、申し訳なさそうに俺らに謝ってきた。
「全然大丈夫だよナナミールさん! やる事とか特になかったし、折角なら人の為になる事をした方がいいでしょ?」
「ウフフ、シナフィンちゃんは本当に優しいわね。さて駿我くん、早速色々と聴衆しましょうか」
「は、はい......」
聴・衆・て響きがもうなんかやらかした感があるんだけど。変なことされないよね? いやらし......萌子はそんなハーレム特典なんか付けないって言ってたもんな。期待しないしよう。うん。
ようやく町役場の中に入り、シナフィンは生活環境課に用があったそうで、そこで一旦お別れという形になった。そして俺は、奥にある偉そうな人とかが使うような部屋に案内された。まあ町長とお話するわけだから当たり前の事ではあるのだが。
「じゃあ、そこの椅子に座ってくれるかしら」
「は、はい......」
「さっきからそれしか言ってないわね。肩の力を抜いて聞いて全然大丈夫よ。追い詰めるような事はしないから」
そう言ってるけど、この部屋の雰囲気からして結構緊張しちゃうんだよなぁ。異世界に来て約二時間経って、いきなり偉い人と話すんだからさぁ!
「それでは、質問を始めるわ。初っ端から聞くけど、あなたこ・こ・の・世・界・の・人・じゃないわよね?」
いきなり大きな質問来ちゃったぁぁ!! 俺はこの世界の差別の対象になっちゃうの!?
「......ごめんなさい、いきなりこんな質問しちゃって。こう言えば言いやすいかしら。私も、元々ここの世界の人じゃないの」
「......え? という事は......?」
「そうよ、恐らくあなたと同じ、日本人よ」
──あれ、日本人? ってことは、もう俺の役目お終い?
「──いやったぁぁぁ!!! 異世界に来てから約二時間、任務達成出来たーー!!」
「ど、どうしたの駿我くん!?」
「あっ、す、すみません......嬉しくてつい......」
「......とにかく、駿我くんは異世界転生してここに来たって訳ね。という事は、私は三つ先輩って事になるわね。歳は幾つ?」
「十七歳です」
「あら、私と一緒ね。じゃあ駿我くんには、日本に居たころの名前で呼んで欲しいわ、七海ってね。それと、敬語も使わなくていいわ」
「わ、わかった、七海」
ナナミ―ルは仮名っていうか、ここの世界で過ごす為用のコードネーム的な感じなのか。ナナミールってところで気付けるはずだったのに、何で気づけなかったんだろう。
「で、異世界転生した理由は何なの?」
「俺の? トラックに弾かれそうだった子供を助けてっていう王道パターン。でも、なんか女神さんに操作されてたみたいなんだけどね。で、七海は?」
「私はね、間違いで冷凍室に閉じ込められちゃって、それでぽっくり......それで異世界転生特典は、私がここの町長になって、故郷の日本をこの町で再現させる力を持つことよ。刀を持っていたのもそういう事。だから驚かせちゃったわよね、想像とかけ離れた異世界に生まれ変わってて。それは謝っておくわ」
そ、そういう事だったのか。七海がこの町を変えた、って訳なんだね。そんな特典を貰っていいな......ん?
「あなたの特典は、そのSランクの魔法を使えるようになった事でしょ?」
「いや、これは緊急で貰ったようなものだから、別に望んではないんだけどさ......七海が担当した女神様はどんなのだった?」
「女神って言うより、神父さんっぽいおじさんだったわね。とても優しくて、お金を払うなんて何のそのって感じだったわ。どうしてそんな事を聞くの?」
「俺の担当女神は萌子って言って、ツンデレで意地悪で貧乳で」
〔全部聞こえてるわよ駿我ぁぁーー!!!〕
「うわぁ!!」
突然大音量が耳に入って来たと思ったら、萌子からまたまた通話が来たようだ。当分というのは何だったのだろうか。
〔貧乳で悪かったわね馬鹿駿我!! ていうか、七海ちゃんを見つけただけで任務達成だと思わないでよ!! たった二人で魔王なんて倒せる訳ないでしょうが!!!〕
「わかったわかったごめんなさい!! もっと地球人探しますから!!」
「......この声の主が、萌子さん?」
〔そうよ。貴方にも特別に聞こえるようにしているわ。私は中川萌子。二年前に日本で死んで、今は女神をやっているわ。ていうか七海さんは女神になるって選択肢は選ばなかったの?〕
「今その驚愕の事実を知ったわ。女神になれるなんてあのジジイ言ってなかったもの」
口悪くなってますよ七海さん。多分そのジジイも七海には女神になってほしくなかったんだろうし、許してやって。
〔へ、へぇ......七海さん、あなたのその力で魔王を倒してくれる? 駿我を送ったのも地球人を探すっていうのが目的なんで〕
「え、魔王とか居たのこの世界に? 初耳だわ。でも、まだ私もそれなりの異世界転生した実感はないから、協力してやってもいいわよ。ただ一つだけ問題が......」
〔ん? 何かあるの?〕
「私一応ここの町長なので、やたらめったらに外とか出歩けないし、代わりになる人なんていないの......」
〔なるほどね。そんなの簡単に解決できるわよ。十分だけ時間をくれる?〕
「? いいけど......?」
そう言って萌子は通話を切った。何を企んでいるのだろうか......?
※
十分後、七海とまた少し話していると、萌子から終わったと連絡があり、何故か入口の前に行けと命令されて行ったのだが......。
「どうも初めまして。私、萌子さんという女神からここの町長になれと命令されてこの異世界に来た、友紀香と申します。一応Sランクの剣を使いこなせるという特典を貰ったので、何とか死守は出来るのですが......」
入口にはそう言う友紀香という中学生くらいの少女が立っていた。......まさかあいつ!!
〔私が日本から強引に死なせて特典をあげたのよ。テヘッ☆〕
「テヘッ☆じゃねえよお前!! なんでそんな可哀そうな真似するんだよ!!」
〔だってこの子、見込み良かったし......何か死にたそうだったし......〕
「だからってやめろよ!! 普通死にたそうな人を助けるのが女神の仕事だろうが!! お前女神っていうより死神だろ!!」
〔あんたに女神語らせる権利はないわよ! これが私の仕事なんだから! はぁ、はぁ......大声出してたら疲れてきちゃったわ。あー、あんたその子の分の特典料金払っておいて、じゃあね!〕
俺の声は届かなかったようで、萌子は通話を記切ってしまった。こんな為に死者を出すな馬鹿!
「と、とりあえず友紀華ちゃんにはこの町の代理町長を務めて貰おうかしら。特にやる事とかないから、好きにやるといいわ」
「そ、それでいいのなら......」
友紀華ちゃんもお気の毒に......あんな女神の言いなりにされて......。
「じゃあ駿我くん、まずはギルド集会所に行きましょう。冒険者のはじまりの地にね!」
「そうだね。行こうか」
......俺は異世界で生きていく理由がもう一つ生まれた。あの萌子をギャフンと言わせる事だ。あのクズな性格を直して、俺に対する態度を変えてほしいからである。友紀華ちゃんの仇を取る為でもあるから......。そんな復讐心の心を持ちながら、俺らはギルド集会所へと向かった。
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