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終章 ロバ耳王子と16歳と約束と
35、約束を重ねて(ライモンド視点)※R指定
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ラニをレーヴ帝国のミューズ学園に入学させる事はモアナ大王たっての願いだった。
ラニの歌を心から慈しんでいた大王は音楽の盛んなレーヴ帝国の留学させ、様々な音楽に触れる事で自由に歌えるようになるのではないかと、ラニを思って留学を決めた。
「……て、事で、君にはミューズ学園に先に潜入しておいて欲しい」
レヴァさんは医術書を読み漁る俺を前に「お願い!」と手を合わせて懇願する。
いや、…貴方が主人なのだから、懇願する必要は一切ないんだが。
ー ミューズ学園か…
その学園の名を聞いて、フッと頭に浮かんだのは偽のローレライを仕立て上げる計画。
自身が教師として、生徒からローレライになり得る卵を育てる。
全てはラニを守る為。
俺の事を思い出してもらえないのは寂しいが、ラニは何も思い出さず、何も知らずにただ平和に、幸せに、過ごして欲しい。
ー ああ、そうか……
そこでやっと、俺は少しレヴァさんの言葉の意味を理解した。
自身の手を見て、くしゃりと顔を歪める。
この手は血に染まり過ぎている。
本当の俺を知ったら、ラニは、レヴァさんを斬ったファルハ王と俺を重ねて、また壊れてしまうのではないか。
俺がラニの幸せを奪うのではないか。
俺はファルハ王と変わらない血に濡れた悪人だから。
ー 俺はラニを幸せには出来ない
ならば、いっそ、憧れは憧れのままで…。
口寂しさに煙草を吸い始め、別の誰かを抱いても結局、思い出すのはあの日の口付けで。
やはり、思い出してもらえないのは寂しくて、君のあの歌声がまた聞きたくて。
パチリと目を覚ますと、サラサラと銀の髪が顔をくすぐる。
銀の髪の隙間から見えるその白いうなじに鼻を寄せて、スンッと懐かしい香りを嗅ぐ。
少しくすぐったかったのか身じろぎしたその身体は一緒に寝ていたあの頃よりも大きく、色めかしく、それでいて、昔と同じく愛らしい。
うなじに吸い付き、肩に痕を残し、その薄い白い腹を撫でれば、ラニの中にまだ俺がいる事を実感して、嬉しくてと笑みをこぼした。
「ラニ」
「んんっ……」
愛おしくて、首筋にキスを落とし、耳をはみ、まだ眠るラニを存分に愛でる。
手放そうとした。
実際に2回、距離を置いた。だが、手に入れてしまえば、もう離す事などできない。
ラニのお腹をねぎらうように摩り、耳元で囁く。
「ラニ。そろそろ俺にラニを労わせて? このままじゃ、お腹壊しちゃうから」
うつらうつらと、まだ眠そうにしているラニに声を掛け、名残惜しいがラニの中からズルリと抜く。
抜くと、ラニは腕の中からむくりと起き上がり、女の子座りでボーとしながら、ふよふよとロバ耳を揺らす。
ツンッと健気に立つ腫れた赤い胸の飾りに、花びらのように身体に散った赤い跡。
まだ愛でていたいという衝動を抑えて、初めての行為でガタが来ているだろうその身体を労う。
「ラニ。俺にお尻を向けて四つん這いになって。できる?」
「んっ」
気だるそうに身体を少し起こし、四つん這いになる。
すると、少し腫れて赤くなった後孔からトロリと蜜が垂れ、太腿を伝う。
ラニは垂れる蜜を指で掬うと、「ダメ…」と、自身の中に戻そうとする。
その手を諌めるように拘束すると、栓の抜けてしまったラニの後孔から蜜が絶えず流れ出し、ラニは羞恥に頬を赤らめた。
「や…」
「ダメだよ、ラニ。掻き出さないと」
「でも…。お漏らしみたいで恥ずかし…い」
涙目にそう訴えるラニに嗜虐心が、くすぐられて、尻たぶを左右に開く。
「もっと漏らして。俺に種付けされて俺のメスになったラニをもっと見せて?」
「う。うぅ……」
「掻き出して、後でお風呂で洗ったら軟膏を塗ろうね。腫れちゃってるから」
「うん…」
つぷりと後孔に指を差し込み、俺の子種を掻き出す、少し名残惜しそうなラニに背にキスを落とし、出し切った子種をタオルで拭き取る。
あらかじめベッドサイドに用意していた痛み止めを口に含み、ラニに口移しで流し込む。
もう二度とやりたくないと思わせないように、一切痛い思いなんてさせない。
飲み込んだか口の中を舌で探り、確認すると、ラニが甘えるように身を寄せるので、嬉しくて愛おしくて、その腰に腕を回し、口の中を優しく嬲る。
ラニとのキスは気持ちいい。
やはり、代用品では代わりにもならず、もう手放せない幸せに浸るように味わう。
俺の大切なラニ。
記憶を無くしても同じ約束をしてくれた君がやはり愛おしくて、もう手放せなくてその幸せを抱き締める。
ラニは抱き返し、少し不服そうにぽそりっと呟いた。
「僕がライをお嫁さんにするつもりだったのに」
不貞腐れた顔でチュッと軽くキスをすると、ラニは微笑んだ。
「おはよう。ライ」
ラニの歌を心から慈しんでいた大王は音楽の盛んなレーヴ帝国の留学させ、様々な音楽に触れる事で自由に歌えるようになるのではないかと、ラニを思って留学を決めた。
「……て、事で、君にはミューズ学園に先に潜入しておいて欲しい」
レヴァさんは医術書を読み漁る俺を前に「お願い!」と手を合わせて懇願する。
いや、…貴方が主人なのだから、懇願する必要は一切ないんだが。
ー ミューズ学園か…
その学園の名を聞いて、フッと頭に浮かんだのは偽のローレライを仕立て上げる計画。
自身が教師として、生徒からローレライになり得る卵を育てる。
全てはラニを守る為。
俺の事を思い出してもらえないのは寂しいが、ラニは何も思い出さず、何も知らずにただ平和に、幸せに、過ごして欲しい。
ー ああ、そうか……
そこでやっと、俺は少しレヴァさんの言葉の意味を理解した。
自身の手を見て、くしゃりと顔を歪める。
この手は血に染まり過ぎている。
本当の俺を知ったら、ラニは、レヴァさんを斬ったファルハ王と俺を重ねて、また壊れてしまうのではないか。
俺がラニの幸せを奪うのではないか。
俺はファルハ王と変わらない血に濡れた悪人だから。
ー 俺はラニを幸せには出来ない
ならば、いっそ、憧れは憧れのままで…。
口寂しさに煙草を吸い始め、別の誰かを抱いても結局、思い出すのはあの日の口付けで。
やはり、思い出してもらえないのは寂しくて、君のあの歌声がまた聞きたくて。
パチリと目を覚ますと、サラサラと銀の髪が顔をくすぐる。
銀の髪の隙間から見えるその白いうなじに鼻を寄せて、スンッと懐かしい香りを嗅ぐ。
少しくすぐったかったのか身じろぎしたその身体は一緒に寝ていたあの頃よりも大きく、色めかしく、それでいて、昔と同じく愛らしい。
うなじに吸い付き、肩に痕を残し、その薄い白い腹を撫でれば、ラニの中にまだ俺がいる事を実感して、嬉しくてと笑みをこぼした。
「ラニ」
「んんっ……」
愛おしくて、首筋にキスを落とし、耳をはみ、まだ眠るラニを存分に愛でる。
手放そうとした。
実際に2回、距離を置いた。だが、手に入れてしまえば、もう離す事などできない。
ラニのお腹をねぎらうように摩り、耳元で囁く。
「ラニ。そろそろ俺にラニを労わせて? このままじゃ、お腹壊しちゃうから」
うつらうつらと、まだ眠そうにしているラニに声を掛け、名残惜しいがラニの中からズルリと抜く。
抜くと、ラニは腕の中からむくりと起き上がり、女の子座りでボーとしながら、ふよふよとロバ耳を揺らす。
ツンッと健気に立つ腫れた赤い胸の飾りに、花びらのように身体に散った赤い跡。
まだ愛でていたいという衝動を抑えて、初めての行為でガタが来ているだろうその身体を労う。
「ラニ。俺にお尻を向けて四つん這いになって。できる?」
「んっ」
気だるそうに身体を少し起こし、四つん這いになる。
すると、少し腫れて赤くなった後孔からトロリと蜜が垂れ、太腿を伝う。
ラニは垂れる蜜を指で掬うと、「ダメ…」と、自身の中に戻そうとする。
その手を諌めるように拘束すると、栓の抜けてしまったラニの後孔から蜜が絶えず流れ出し、ラニは羞恥に頬を赤らめた。
「や…」
「ダメだよ、ラニ。掻き出さないと」
「でも…。お漏らしみたいで恥ずかし…い」
涙目にそう訴えるラニに嗜虐心が、くすぐられて、尻たぶを左右に開く。
「もっと漏らして。俺に種付けされて俺のメスになったラニをもっと見せて?」
「う。うぅ……」
「掻き出して、後でお風呂で洗ったら軟膏を塗ろうね。腫れちゃってるから」
「うん…」
つぷりと後孔に指を差し込み、俺の子種を掻き出す、少し名残惜しそうなラニに背にキスを落とし、出し切った子種をタオルで拭き取る。
あらかじめベッドサイドに用意していた痛み止めを口に含み、ラニに口移しで流し込む。
もう二度とやりたくないと思わせないように、一切痛い思いなんてさせない。
飲み込んだか口の中を舌で探り、確認すると、ラニが甘えるように身を寄せるので、嬉しくて愛おしくて、その腰に腕を回し、口の中を優しく嬲る。
ラニとのキスは気持ちいい。
やはり、代用品では代わりにもならず、もう手放せない幸せに浸るように味わう。
俺の大切なラニ。
記憶を無くしても同じ約束をしてくれた君がやはり愛おしくて、もう手放せなくてその幸せを抱き締める。
ラニは抱き返し、少し不服そうにぽそりっと呟いた。
「僕がライをお嫁さんにするつもりだったのに」
不貞腐れた顔でチュッと軽くキスをすると、ラニは微笑んだ。
「おはよう。ライ」
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