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第二章 ローレライとロバ耳王子と陰謀と
32、許せ。ラニ。骨は拾ってやるから…(エリオット視点)
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お目付役の殿下も護衛の俺達も面会謝絶で、ラニに付き添っているライモンド先生とも連絡が取れないまま部屋の前で待ち続けた。
やっと、ラニの執刀医を名乗るお爺ちゃん先生から入室の許可が出て入った瞬間、不覚にも泣きそうになった。
いつも元気な親友が頭にはグルグルと包帯が巻かれて、左腕は折れたのかギブスで固定され、体中が傷だらけなボロボロな状態で意識もないんだから泣きたくもなる。
涙を我慢して駆け寄ると、力尽きたようにラニのベッドに突っ伏して寝ていたライモンド先生が目を覚ました。
「……あら。エリオット」
「ラニはっ、ラニは生きてる?」
「大丈夫。眠ってるだけよ」
そう俺に微笑むライモンド先生の顔には疲労の色が浮かび、よく見ると服も血だらけ。怪我をしたラニを運んでから本当にずっと付きっきりだったんだろう。
「ライモンド。少し休んだらどうだ。…血だらけだぞ」
そう声を掛けた殿下にライモンド先生は「そうね」と返事をし、自身の姿を見下ろし苦笑を浮かべた。
「一旦、シャワーを浴びた方がよさそうね。暫く、ラニちゃんをお願い。起きた時に1人だと可哀想だから」
「ああ。そうだな」
「そうだね…。ラニラニは寂しがり屋だから」
ラニちゃんをよろしくね。とぽんっとライモンド先生が肩を叩いた。よろしくねと任されたけど、正直、限界だった。
もし、ラニが今、起きたとして何時ものようなテンションでやり取りできる自信がなかった。
「……俺。部屋の外で警護してるんで」
そう一言告げて、部屋を出た。
パタンッと扉を閉め、扉に寄りかかり、俯くと視界が滲み、ポタポタと床を抑えきれなかったものが濡らす。
「当分っ、モップチャンバラ、出来ないじゃんっ…」
本当は泣きたくなんかない。
楽しい事だけど考えて、目を覚ましたら「バンジージャンプは綱つけてやれよ」と茶化して、元気になったら今度はあれしよう。これしようなんて笑って話がしたい。
ずっと、楽しく馬鹿やって。
アイツが帰っても、まぁ、テキトーに仕事して時々アイツの所に遊びに行って、ケニーやコンスタンチェやルトゥフとも身分が違っても変わらずバカ言い合っていたい。
「お前が居なくなったら笑えねぇよ…」
身体から力が抜けてズルズルと床に膝を抱えて座り込む。
「怪我したら笑えないわ、ボケ」
俺は真面目に騎士の仕事なんてやりたくない。
別に騎士である事に誇りはない。
剣振んのも別に好きじゃない。寧ろ…。
ぐしぐしと乱雑に涙を拭いて、扉の前に立つ。
暫くして、涙は乾き、仕方ないので仕事をテキトーに全うしていると、シャワーから帰ってきたライモンド先生と入れ替わるようにシルビオ先輩が部屋から出てきた。
先程まで静かだった部屋の中からは話し声が聞こえた。
きっと、ラニが起きたんだろ。
それなのにシルビオ先輩の顔は隠しきれない程とても暗い。
ー ああ。そっか…
無言で共に部屋の前に立つその姿からスッと目を逸らし、見なかった事にする。
俺だって見られたくないんだ。この人はもっと見られたくない筈だから。
シルビオ・カヴァリエーレ先輩は騎士団長の一人息子として騎士団長になるべく英才教育を受けてきた。
整った環境だけでなく、その才から幼い頃からフィルバート殿下の護衛を一任され、その期待に応え続けてきた。
この人はまだした事がないのだ。
取り返しのつかないような失態を。
苦渋が滲むような挫折を。
◇
そうしてこうして、自らにも謹慎を言い渡したこの挫折をしんなかったシルビオ先輩は荒れている。
とても面倒臭い荒れ方をしている。
それは失態を起こした周囲へ苛立ち1割、ラニに手を出そうとしたファルハ人への怒りが4割、不甲斐ない自分への苛立ちが5割。
その全てを剣に乗せ、北方騎士団の先輩方に大いに振るってる。
しかも一番面倒臭いのは……。
「……ふぅ。骨がないな。エリオット、来い」
「げ…」
もう立てないと這いつくばる先輩方死屍累々の中(実際は死んでない)、鬼畜がイヤーな笑顔でこちらに微笑む。
助けを求めて、フィルバート殿下を見やるが、フィルバート殿下は何故、守護される側の役である俺がシルビオ先輩に指名されたのか分からず、首を傾げる。
…ダメだ。あの殿下はあの鬼畜野郎に見てるこっちが憐れに思う程、小さい頃から刷り込まれるように過干渉に守られてるんだった。シルビオ先輩の行動に疑問を持てる訳がない…。
ー ち、ちくしょー!
逃げ道を探しながら腰に帯剣していた剣を抜く。
にぃーっこりと笑うあの鬼畜どチクショ野郎はスッとこちらに剣を向けた。
「次は護衛対象の中に敵の間者が混ざっていた場合」
「さいですか!やっぱ、俺が敵役っすか!?」
くそっと悪態のかぎりを吐きながら、出来るだけ痛くなく、疲れず上手く負ける方法を考える。
でも、どうせ、逃げた所で取っ捕まって引き摺られて戻されんだろうな…。
あの鬼畜野郎。
ただ八つ当たってくれれば楽なものを、向上心が故に骨のある相手との手合わせを求めてる。
北方騎士団数人相手取って、手応えがなかったからって、なんで俺よ!?
俺、騎士団では剣の腕は平凡より少し下って設定でやらせてもらってるんすけど!!
「こんのっ、ドM鬼畜野郎!」
「……よし。狩るか」
「冗談っ! 冗談っすよ!?」
おい。ラニ、どうするよ。
きっとこの鬼畜過干渉野郎は自主謹慎明けたら、今までよりベッタベタの過保護になるぞ。
俺の事、ボッコボコにしてスッキリした上で、きっもち悪いくらいベッタベタだぞ、コレ。
お前の護衛は全力で頑張んからコレについては俺はお前を見捨てんかんな!
やっと、ラニの執刀医を名乗るお爺ちゃん先生から入室の許可が出て入った瞬間、不覚にも泣きそうになった。
いつも元気な親友が頭にはグルグルと包帯が巻かれて、左腕は折れたのかギブスで固定され、体中が傷だらけなボロボロな状態で意識もないんだから泣きたくもなる。
涙を我慢して駆け寄ると、力尽きたようにラニのベッドに突っ伏して寝ていたライモンド先生が目を覚ました。
「……あら。エリオット」
「ラニはっ、ラニは生きてる?」
「大丈夫。眠ってるだけよ」
そう俺に微笑むライモンド先生の顔には疲労の色が浮かび、よく見ると服も血だらけ。怪我をしたラニを運んでから本当にずっと付きっきりだったんだろう。
「ライモンド。少し休んだらどうだ。…血だらけだぞ」
そう声を掛けた殿下にライモンド先生は「そうね」と返事をし、自身の姿を見下ろし苦笑を浮かべた。
「一旦、シャワーを浴びた方がよさそうね。暫く、ラニちゃんをお願い。起きた時に1人だと可哀想だから」
「ああ。そうだな」
「そうだね…。ラニラニは寂しがり屋だから」
ラニちゃんをよろしくね。とぽんっとライモンド先生が肩を叩いた。よろしくねと任されたけど、正直、限界だった。
もし、ラニが今、起きたとして何時ものようなテンションでやり取りできる自信がなかった。
「……俺。部屋の外で警護してるんで」
そう一言告げて、部屋を出た。
パタンッと扉を閉め、扉に寄りかかり、俯くと視界が滲み、ポタポタと床を抑えきれなかったものが濡らす。
「当分っ、モップチャンバラ、出来ないじゃんっ…」
本当は泣きたくなんかない。
楽しい事だけど考えて、目を覚ましたら「バンジージャンプは綱つけてやれよ」と茶化して、元気になったら今度はあれしよう。これしようなんて笑って話がしたい。
ずっと、楽しく馬鹿やって。
アイツが帰っても、まぁ、テキトーに仕事して時々アイツの所に遊びに行って、ケニーやコンスタンチェやルトゥフとも身分が違っても変わらずバカ言い合っていたい。
「お前が居なくなったら笑えねぇよ…」
身体から力が抜けてズルズルと床に膝を抱えて座り込む。
「怪我したら笑えないわ、ボケ」
俺は真面目に騎士の仕事なんてやりたくない。
別に騎士である事に誇りはない。
剣振んのも別に好きじゃない。寧ろ…。
ぐしぐしと乱雑に涙を拭いて、扉の前に立つ。
暫くして、涙は乾き、仕方ないので仕事をテキトーに全うしていると、シャワーから帰ってきたライモンド先生と入れ替わるようにシルビオ先輩が部屋から出てきた。
先程まで静かだった部屋の中からは話し声が聞こえた。
きっと、ラニが起きたんだろ。
それなのにシルビオ先輩の顔は隠しきれない程とても暗い。
ー ああ。そっか…
無言で共に部屋の前に立つその姿からスッと目を逸らし、見なかった事にする。
俺だって見られたくないんだ。この人はもっと見られたくない筈だから。
シルビオ・カヴァリエーレ先輩は騎士団長の一人息子として騎士団長になるべく英才教育を受けてきた。
整った環境だけでなく、その才から幼い頃からフィルバート殿下の護衛を一任され、その期待に応え続けてきた。
この人はまだした事がないのだ。
取り返しのつかないような失態を。
苦渋が滲むような挫折を。
◇
そうしてこうして、自らにも謹慎を言い渡したこの挫折をしんなかったシルビオ先輩は荒れている。
とても面倒臭い荒れ方をしている。
それは失態を起こした周囲へ苛立ち1割、ラニに手を出そうとしたファルハ人への怒りが4割、不甲斐ない自分への苛立ちが5割。
その全てを剣に乗せ、北方騎士団の先輩方に大いに振るってる。
しかも一番面倒臭いのは……。
「……ふぅ。骨がないな。エリオット、来い」
「げ…」
もう立てないと這いつくばる先輩方死屍累々の中(実際は死んでない)、鬼畜がイヤーな笑顔でこちらに微笑む。
助けを求めて、フィルバート殿下を見やるが、フィルバート殿下は何故、守護される側の役である俺がシルビオ先輩に指名されたのか分からず、首を傾げる。
…ダメだ。あの殿下はあの鬼畜野郎に見てるこっちが憐れに思う程、小さい頃から刷り込まれるように過干渉に守られてるんだった。シルビオ先輩の行動に疑問を持てる訳がない…。
ー ち、ちくしょー!
逃げ道を探しながら腰に帯剣していた剣を抜く。
にぃーっこりと笑うあの鬼畜どチクショ野郎はスッとこちらに剣を向けた。
「次は護衛対象の中に敵の間者が混ざっていた場合」
「さいですか!やっぱ、俺が敵役っすか!?」
くそっと悪態のかぎりを吐きながら、出来るだけ痛くなく、疲れず上手く負ける方法を考える。
でも、どうせ、逃げた所で取っ捕まって引き摺られて戻されんだろうな…。
あの鬼畜野郎。
ただ八つ当たってくれれば楽なものを、向上心が故に骨のある相手との手合わせを求めてる。
北方騎士団数人相手取って、手応えがなかったからって、なんで俺よ!?
俺、騎士団では剣の腕は平凡より少し下って設定でやらせてもらってるんすけど!!
「こんのっ、ドM鬼畜野郎!」
「……よし。狩るか」
「冗談っ! 冗談っすよ!?」
おい。ラニ、どうするよ。
きっとこの鬼畜過干渉野郎は自主謹慎明けたら、今までよりベッタベタの過保護になるぞ。
俺の事、ボッコボコにしてスッキリした上で、きっもち悪いくらいベッタベタだぞ、コレ。
お前の護衛は全力で頑張んからコレについては俺はお前を見捨てんかんな!
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