31 / 119
第一章 王子とロバ耳と国際交流と
34、背景ローレライ様②(エレン視点)
しおりを挟む
水飛沫が宙を舞う。
気付けば銀糸の髪の少年を中心に水の掛け合いっこが始まっていた。
銀糸の髪の少年以外は皆んな貴族の筈なのに裸足になって、幼い子供に戻ったかのように濡れるのも厭わず、夢中で遊んでいた。
その輪の中にはケニーも居て、「お前に負けるか」と銀糸の髪の少年に突っ掛かりつつも結局は銀糸の髪の少年の笑顔につられて笑っている。
跳ねるように踊るように自由気ままに。
歌ってないのにまるで笑い声が水飛沫の音が一つの歌を奏でているように感じて、自然とそのリズムに合わせて歌を口ずさむ。
王族貴族平民と学園内でも無くならない階級のしがらみの中でも、身分が低いからといじめられても、曇らない大輪の笑顔。
荒波の中でも大風の中でも歌い続ける顔も知らないローレライの姿が彼と重なる。
自由に気ままに。
跳ねるように踊るように響く優しい歌声。
その歌声は何時だって楽しそうで、歌う楽しさを教えてくれる。
歌う彼女はきっと彼みたいに大輪の笑顔を咲かせて歌う事を楽しんでいたんだろう。
トクンッと跳ねた胸に手を当てる。
今の俺はどんな顔をして歌っているだろう。
◇
「あら、良くなったじゃない」
ソロパートに向けて個人レッスンをつけてくれたライモンド先生が微笑む。
ピアノの鍵盤から手を離し、その美しく整えられた綺麗な手が肩に優しく乗せられる。
「前は硬かったのに随分と柔らかくなったわ。ただ美しかった歌声に血が通い始めて、聞いてるこっちも気分が乗るわ」
「はいっ!最近、歌うのが楽しいです」
「そうでしょうね」と、ライモンド先生は苦笑を浮かべた。
絶唱して息を切らして、バクバクと脈を打つ胸に手を当てると、満足感と高揚感で自然と笑みが溢れる。
別に学園の生活そのものが変わった訳ではない。
やっぱり、この学園内でも階級というしがらみがあり、基本、俺は一人。
それでも心は充実していて、歌う以外にもある日課が出来た事で毎日が楽しい。
「そろそろ《ラニちゃん》が来る時間ですよね」
「ええ、そうね。よくこの時間はあの子はここに遊びに来るわね」
「ですよねっ! 食堂でのアルバイトを終えて、賄いを食べた後はここで甘いモノを食べに来てるんですよね」
「え、えぇ、そうね…」
壁に掛かっている時計を見て、興奮気味に話しかけると、ライモンド先生の甘い笑みが引き攣る。
分かってる。
分かってますよ、ライモンド先生。
俺が先生のお気に入りの生徒《ラニちゃん》のスケジュールを把握している事に不安を覚えているんですよね。
「大丈夫です。俺はラニちゃんを見守ってるだけです」
「エレン。それは世間一般的にはストーカーというものでね?」
「可愛いラニちゃんをただ遠くから愛でているだけです。危害を加える気は一切ありません。……確かに抱っこして思う存分頭をなでなでしたい衝動には駆られますが、抑え切ってますよ!」
「エレン…。今日こそラニちゃんに貴方を紹介するからここで待ちなさい。いっそ、友達になってくれた方が先生はとても安心よ」
「そ、それはとても嬉しいですけど…。や、やっぱり、遠くで愛でているだけで今は幸せなんですぅっ!」
「こらっ!? 待ちなさい、エレンッ」
脱兎の如く、ライモンド先生の研究室から逃げ出すと入れ違いで銀糸の髪の少年ラニちゃんが入っていくのが見えた。
銀糸の髪の少年ラニちゃん。
美しい銀の髪と深海のように深く青い瞳を持つ童顔の入った可愛い顔のミューズ学園の1年。
遠い国からの留学生で、お金がなく学園内の食堂と寮母さんのお手伝いで食い繋いでいる苦学生。
そんな苦労を感じさせない程明るく、平民貴族分け隔てなく友達の多いラニちゃんの好物はお魚と甘いもので背は140センチで体重は33キロ。足のサイズは22センチ。誕生日は4月で歳は13歳。
最近のマイブームは友人のエリオットに教えてもらった棒倒し。嬉しいと鼻歌を歌う癖があり、この前は寮母さんに褒められて鼻歌を歌っていた。
可愛くて美人さんなのに異様に周囲に溶け込むのが上手く、その他大勢の中に埋もれてしまう。あんなに可愛くて美人なのにッ。
「ホント、可愛いッ。あー、もうっ、存在が可愛い」
可愛いは正義。
可愛いは癒し。
あの噴水の一件から完全にラニちゃんという存在にどハマりしてしまい、心を掴まれてしまった俺は悪いと思いつつもラニちゃんの生活を見守るのをやめられない。
かと言って、友達になって合法的に隣に居る勇気がない。幸せ過ぎて死んでしまうかもしれない。
見てるだけで楽しくて幸せで、生活に彩りを与えてくれる天真爛漫なラニちゃん。
この学園の唯一の癒しでモチベーション。
楽しい歌も恋歌も悲恋の歌も全てラニちゃんを眺めて想ってるだけで歌が自然と生まれてくる。
ラニちゃんを見守るのは最早俺の生活の一部。俺の学園生活唯一の癒しの時間ッ!!
フィルバート皇子やリュビオ様などがちょくちょくその時間を邪魔してくるのが難点だけど、それを差し引いても幸せ。
でも、それも最近間違いである事を知った。
「エレン。僕、もう14歳なんだよ? 14歳はお膝に抱っこされないんだよ?」
そう深海の瞳が俺を見上げる。
間近で見た深海の瞳の中には銀の花が咲いていて、居心地悪そうに俺の膝の上で小さなお膝がモジモジと動き、頰は羞恥で桃色に染まる。
抗議しつつも頭を撫でられると気持ちよさそう。その柔らかそうな白い頰に頬擦りしたい衝動を抑えて、まだ線の細い腰に腕を回す。
「もう…、もう、30分だけ…」
「それ、さっきも聞いたよ…」
ただでさえ可愛いのに最近フィルバート皇子にお世話され始めて、磨きのかかったラニちゃんはとてもオシャレであざとい。
リボンや髪飾りで結われた髪はラニちゃんの可愛さを最大限に活かしていて最高なのに、そこに付け耳という名の可愛いの暴力。
この前の学園のケモミミ騒動で見たあのロバ耳が常に装備されてるのだ。
図書館で見掛けた際は鼻血が出そうになるのを我慢したあの銀色のケモミミが。フィルバート皇子に恫喝されて目に焼き付けられなかったあのロバ耳がッ、常にッ、装備されているッ!
とあるハプニングから勢いで友達になってしまったものの。
やっぱり、1年間憧れ続けたラニちゃんは想像していたよりも小さくて柔らかくて超絶に可愛い。
「ラニちゃん」
「何?」
「ラニちゃん。ラニちゃんっ!」
「え? だから何?! 僕、ちょっとこの状況が怖いんだけど。僕は一体何故こんなにも懐かれているの!?」
「ラニ王子。エレンが可愛い笑顔で笑ってるのでちょっと静かに捕まっててください」
「リュビオ…。僕を、僕を売ったね? エレンに媚を売るために僕を売ったよね!?」
可愛い可愛いラニちゃんを合法で愛でられる日々はとても充実している。
「ラニちゃん、大好きっ!」
「「…………」」
「僕を羨ましげに睨んでる暇があるなら頑張って主人公を堕としてよ、攻略対象っ!!」
もうラニちゃんを知らず、灰色の学園生活を送っていた頃には戻れない。
もうラニちゃんに憧れ過ぎて、ストーk……ゴホンッ、見守っていた頃には戻れない。
学業に夢に恋に友情に。
拝啓、憧れのローレライ様。
俺の学園生活は今、充実しています。
貴方にこの幸せな歌声は届いていますか?
気付けば銀糸の髪の少年を中心に水の掛け合いっこが始まっていた。
銀糸の髪の少年以外は皆んな貴族の筈なのに裸足になって、幼い子供に戻ったかのように濡れるのも厭わず、夢中で遊んでいた。
その輪の中にはケニーも居て、「お前に負けるか」と銀糸の髪の少年に突っ掛かりつつも結局は銀糸の髪の少年の笑顔につられて笑っている。
跳ねるように踊るように自由気ままに。
歌ってないのにまるで笑い声が水飛沫の音が一つの歌を奏でているように感じて、自然とそのリズムに合わせて歌を口ずさむ。
王族貴族平民と学園内でも無くならない階級のしがらみの中でも、身分が低いからといじめられても、曇らない大輪の笑顔。
荒波の中でも大風の中でも歌い続ける顔も知らないローレライの姿が彼と重なる。
自由に気ままに。
跳ねるように踊るように響く優しい歌声。
その歌声は何時だって楽しそうで、歌う楽しさを教えてくれる。
歌う彼女はきっと彼みたいに大輪の笑顔を咲かせて歌う事を楽しんでいたんだろう。
トクンッと跳ねた胸に手を当てる。
今の俺はどんな顔をして歌っているだろう。
◇
「あら、良くなったじゃない」
ソロパートに向けて個人レッスンをつけてくれたライモンド先生が微笑む。
ピアノの鍵盤から手を離し、その美しく整えられた綺麗な手が肩に優しく乗せられる。
「前は硬かったのに随分と柔らかくなったわ。ただ美しかった歌声に血が通い始めて、聞いてるこっちも気分が乗るわ」
「はいっ!最近、歌うのが楽しいです」
「そうでしょうね」と、ライモンド先生は苦笑を浮かべた。
絶唱して息を切らして、バクバクと脈を打つ胸に手を当てると、満足感と高揚感で自然と笑みが溢れる。
別に学園の生活そのものが変わった訳ではない。
やっぱり、この学園内でも階級というしがらみがあり、基本、俺は一人。
それでも心は充実していて、歌う以外にもある日課が出来た事で毎日が楽しい。
「そろそろ《ラニちゃん》が来る時間ですよね」
「ええ、そうね。よくこの時間はあの子はここに遊びに来るわね」
「ですよねっ! 食堂でのアルバイトを終えて、賄いを食べた後はここで甘いモノを食べに来てるんですよね」
「え、えぇ、そうね…」
壁に掛かっている時計を見て、興奮気味に話しかけると、ライモンド先生の甘い笑みが引き攣る。
分かってる。
分かってますよ、ライモンド先生。
俺が先生のお気に入りの生徒《ラニちゃん》のスケジュールを把握している事に不安を覚えているんですよね。
「大丈夫です。俺はラニちゃんを見守ってるだけです」
「エレン。それは世間一般的にはストーカーというものでね?」
「可愛いラニちゃんをただ遠くから愛でているだけです。危害を加える気は一切ありません。……確かに抱っこして思う存分頭をなでなでしたい衝動には駆られますが、抑え切ってますよ!」
「エレン…。今日こそラニちゃんに貴方を紹介するからここで待ちなさい。いっそ、友達になってくれた方が先生はとても安心よ」
「そ、それはとても嬉しいですけど…。や、やっぱり、遠くで愛でているだけで今は幸せなんですぅっ!」
「こらっ!? 待ちなさい、エレンッ」
脱兎の如く、ライモンド先生の研究室から逃げ出すと入れ違いで銀糸の髪の少年ラニちゃんが入っていくのが見えた。
銀糸の髪の少年ラニちゃん。
美しい銀の髪と深海のように深く青い瞳を持つ童顔の入った可愛い顔のミューズ学園の1年。
遠い国からの留学生で、お金がなく学園内の食堂と寮母さんのお手伝いで食い繋いでいる苦学生。
そんな苦労を感じさせない程明るく、平民貴族分け隔てなく友達の多いラニちゃんの好物はお魚と甘いもので背は140センチで体重は33キロ。足のサイズは22センチ。誕生日は4月で歳は13歳。
最近のマイブームは友人のエリオットに教えてもらった棒倒し。嬉しいと鼻歌を歌う癖があり、この前は寮母さんに褒められて鼻歌を歌っていた。
可愛くて美人さんなのに異様に周囲に溶け込むのが上手く、その他大勢の中に埋もれてしまう。あんなに可愛くて美人なのにッ。
「ホント、可愛いッ。あー、もうっ、存在が可愛い」
可愛いは正義。
可愛いは癒し。
あの噴水の一件から完全にラニちゃんという存在にどハマりしてしまい、心を掴まれてしまった俺は悪いと思いつつもラニちゃんの生活を見守るのをやめられない。
かと言って、友達になって合法的に隣に居る勇気がない。幸せ過ぎて死んでしまうかもしれない。
見てるだけで楽しくて幸せで、生活に彩りを与えてくれる天真爛漫なラニちゃん。
この学園の唯一の癒しでモチベーション。
楽しい歌も恋歌も悲恋の歌も全てラニちゃんを眺めて想ってるだけで歌が自然と生まれてくる。
ラニちゃんを見守るのは最早俺の生活の一部。俺の学園生活唯一の癒しの時間ッ!!
フィルバート皇子やリュビオ様などがちょくちょくその時間を邪魔してくるのが難点だけど、それを差し引いても幸せ。
でも、それも最近間違いである事を知った。
「エレン。僕、もう14歳なんだよ? 14歳はお膝に抱っこされないんだよ?」
そう深海の瞳が俺を見上げる。
間近で見た深海の瞳の中には銀の花が咲いていて、居心地悪そうに俺の膝の上で小さなお膝がモジモジと動き、頰は羞恥で桃色に染まる。
抗議しつつも頭を撫でられると気持ちよさそう。その柔らかそうな白い頰に頬擦りしたい衝動を抑えて、まだ線の細い腰に腕を回す。
「もう…、もう、30分だけ…」
「それ、さっきも聞いたよ…」
ただでさえ可愛いのに最近フィルバート皇子にお世話され始めて、磨きのかかったラニちゃんはとてもオシャレであざとい。
リボンや髪飾りで結われた髪はラニちゃんの可愛さを最大限に活かしていて最高なのに、そこに付け耳という名の可愛いの暴力。
この前の学園のケモミミ騒動で見たあのロバ耳が常に装備されてるのだ。
図書館で見掛けた際は鼻血が出そうになるのを我慢したあの銀色のケモミミが。フィルバート皇子に恫喝されて目に焼き付けられなかったあのロバ耳がッ、常にッ、装備されているッ!
とあるハプニングから勢いで友達になってしまったものの。
やっぱり、1年間憧れ続けたラニちゃんは想像していたよりも小さくて柔らかくて超絶に可愛い。
「ラニちゃん」
「何?」
「ラニちゃん。ラニちゃんっ!」
「え? だから何?! 僕、ちょっとこの状況が怖いんだけど。僕は一体何故こんなにも懐かれているの!?」
「ラニ王子。エレンが可愛い笑顔で笑ってるのでちょっと静かに捕まっててください」
「リュビオ…。僕を、僕を売ったね? エレンに媚を売るために僕を売ったよね!?」
可愛い可愛いラニちゃんを合法で愛でられる日々はとても充実している。
「ラニちゃん、大好きっ!」
「「…………」」
「僕を羨ましげに睨んでる暇があるなら頑張って主人公を堕としてよ、攻略対象っ!!」
もうラニちゃんを知らず、灰色の学園生活を送っていた頃には戻れない。
もうラニちゃんに憧れ過ぎて、ストーk……ゴホンッ、見守っていた頃には戻れない。
学業に夢に恋に友情に。
拝啓、憧れのローレライ様。
俺の学園生活は今、充実しています。
貴方にこの幸せな歌声は届いていますか?
11
お気に入りに追加
94
あなたにおすすめの小説
「頭をなでてほしい」と、部下に要求された騎士団長の苦悩
ゆらり
BL
「頭をなでてほしい」と、人外レベルに強い無表情な新人騎士に要求されて、断り切れずに頭を撫で回したあげくに、深淵にはまり込んでしまう騎士団長のお話。リハビリ自家発電小説。一話完結です。
※現在、加筆修正中です。投稿当日と比較して内容に改変がありますが、ご了承ください。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
【完結】もふもふ獣人転生
*
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。
ちっちゃなもふもふ獣人リトと、攻略対象の凛々しい少年ジゼの、両片思い? な、いちゃらぶもふもふなお話です(笑)
本編完結しました!
『伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします』のノィユとヴィル
『悪役令息の従者に転職しました』の透夜とロロァとよい子の隠密団の皆が遊びに来る、舞踏会編はじめましたー!
他のお話を読まなくても大丈夫なようにお書きするので、気軽に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
舞踏会編からお読みいただけるよう、本編のあらすじをご用意しました!
おまけのお話の下、舞踏会編のうえに、登場人物一覧と一緒にあります。
ジゼの父ゲォルグ×家令長セバのお話を連載中です。もしよかったらどうぞです!
第12回BL大賞10位で奨励賞をいただきました。選んでくださった編集部の方、読んでくださった方、応援してくださった方、投票してくださった方のおかげです。
心から、ありがとうございます!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
転生先は猫でした。
秋山龍央
BL
吾輩は猫である。
名前はまだないので、かっこよくてキュートで、痺れるような名前を絶賛募集中である。
……いや、本当になんでこんなことになったんだか!
転生した異世界で猫になった男が、冒険者に拾われて飼い猫になるほのぼのファンタジーコメディ。
人間化あり、主人公攻め。
【完結・BL】胃袋と掴まれただけでなく、心も身体も掴まれそうなんだが!?【弁当屋×サラリーマン】
彩華
BL
俺の名前は水野圭。年は25。
自慢じゃないが、年齢=彼女いない歴。まだ魔法使いになるまでには、余裕がある年。人並の人生を歩んでいるが、これといった楽しみが無い。ただ食べることは好きなので、せめて夕食くらいは……と美味しい弁当を買ったりしているつもりだが!(結局弁当なのかというのは、お愛嬌ということで)
だがそんなある日。いつものスーパーで弁当を買えなかった俺はワンチャンいつもと違う店に寄ってみたが……────。
凄い! 美味そうな弁当が並んでいる!
凄い! 店員もイケメン!
と、実は穴場? な店を見つけたわけで。
(今度からこの店で弁当を買おう)
浮かれていた俺は、夕飯は美味い弁当を食べれてハッピ~! な日々。店員さんにも顔を覚えられ、名前を聞かれ……?
「胃袋掴みたいなぁ」
その一言が、どんな意味があったなんて、俺は知る由もなかった。
******
そんな感じの健全なBLを緩く、短く出来ればいいなと思っています
お気軽にコメント頂けると嬉しいです
■表紙お借りしました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる