26 / 119
第一章 王子とロバ耳と国際交流と
29、ファルハの王子
しおりを挟む
その鳶色の瞳にドッと心臓が変な鼓動を刻み、泣いていた事を忘れて、胸のあたりを抑えた。
何だろうと首を傾げたが、少年の手が目尻に触れ、驚いてビクリッと身体を震わせる。
そんな僕の姿に苦笑を浮かべて僕の涙をその少年の手が拭った。
「びっくりさせて、ごめん。綺麗なロイヤルブルーの瞳が赤くなってるのが痛ましくて」
「…だれ?」
「俺は君と同じ2年生のルトゥフ・ファルハ。肩書きはレーヴ帝国の西、ファルハ王国の王子…かな」
ファルハ王国。
モアナの所属している同盟国の中にはいない名前の国。
じゃあ、同盟国外かと結論を出して、ハッと口に手を当てる。
「同盟国外って事は大王も行った事がない国っ!」
「え?…えっと、そうだね。君たちからしたら同盟国外の国かな。……君のお爺さんが来てるかどうかは知らないが」
その言葉に嬉しくて思わず、鼻歌を歌う。
笑顔を作ったまま目に見えて固まるルトゥフの手を取り、ぶんぶんと握手する。
「僕の名前はラニ。モアナ王国の一応、王子だよ」
「え?あ、ああ、知ってるよ」
「うちの大王ね。よくふらっと旅に出て同盟国内の事をお土産話で聞くからある程度知ってるけど、同盟国外の国の事は全く知らないんだよ」
「へ、へぇ…。……ん?ちょっと、待て。君のお爺さんってモアナ大王の事だよね。大王がそんなふらっと旅に出ていいの?」
「平民として、友達の国内(同盟国)を旅してるからお供付けなくても大丈夫ってよくじいちゃんが言ってる」
「そう…いう問題か?」
ついには作っていた笑顔が剥がれ、困惑するルトゥフ。
うん。分かってる。大王の理屈がサフィールさん達からしたら迷惑な事は。
あはは、と笑ってそこは誤魔化し、好奇心のままに知らない国の王子ルトゥフをまじまじと見る。
ルトゥフの姿は同盟国内では見ない日焼けとは違う浅黒い肌でなんかカッコよくて、彫りは深い。前世の記憶で見た事のあるアラビアンナイトの世界から飛び出してきたような姿だ。
初めて見るその姿に感動してロバ耳がふよふよ揺れる。
好奇心がくすぐられて楽しくてニコーッと笑い掛けると、ルトゥフは顔を赤くして、サッと顔を逸らした。
「き、君はさっきまで泣いてたね。何故、泣いていたのかな?」
「え?…あっ、その、僕はどうやら皇子…いや、フィルバート皇子を失望させちゃったみたいで。流石にここ数ヶ月一緒だったから、なんか悲しくて」
「そうか。それは悲しいな」
「うん。でも、泣いたらちょっと、気分が落ち着いたから…うん、大丈夫。まぁ、なんとかするよ」
「……切り替えが異常に早い。こ、これがモアナ」
ついにはポロッと本音が出たようでルトゥフは慌てて口を抑えた。
さっきからルトゥフの言動に演技めいたものを感じてたので、素で接しられてなんだか嬉しい。
「僕の事はラニでいいよ。僕もルトゥフって呼んでいい?」
「え?…う、うん…あっ、いや、…ゴホンッ。い、いいぞ」
もう一度演技に徹しようとしたルトゥフだけど、動揺が勝って演技しきれてない。それがなんだかおかしくて面白くて笑みが溢れる。
涙が止まらなかったのが嘘のように気分は新しい友達を手に入れてモアナの空のように晴れやか。
やっぱり、楽しいのが一番。
「美人がこんな人気のない所で泣いていては危険だ。俺が教室まで送って…」
「僕は平凡顔だから大丈夫だよ。大丈夫。一人で帰れるよ」
「いや、全く平凡顔では…」
「美人っていうのは他国の王様に一目惚れされて嫁いだ伯母さんの事を言うんだよ。僕の顔はモアナでは何処にでもいる顔だよ」
「それは国全体の顔面偏差値が高いだけでは…」
「ルトゥフは褒め上手だねっ!」
「………ははっ」
何かを諦めたようにルトゥフは笑う。
ルトゥフはかなりジョークが上手いよう。
だって、僕が美人なんて笑っちゃうよ。
僕は美人じゃない。
モテた事もないし、女の子からは告白してないのに「ラニは弟にしか見れない」とフラれた事があるくらいモテない。
でも、大丈夫。僕は将来、大王みたいに立派な髭の生えたこんがり肌のワイルド系な大人になるんだ。
喉仏もその内、ぽっこり出るし、背だっていっぱい伸びるんだっ!
グッと希望を込めた拳を握って頷く。
きっと僕はそんな大人になれる。
だから一人で教室まで帰れる。皇子の事だって泣いてないで自分でなんとか出来るんだ。
なんたって、僕は美人じゃないし、いつかはワイルド系な大人になるんだから!
「ラニラニはやっぱり、一人で教室に帰れないんだね」
突如、聞こえたその言葉と共にグッと握った拳がガッと掴まれ、ルトゥフと二人で振り返る。
そこにはいつの間にかシルビオが立っていて、感情の読めない笑顔を浮かべていた。
僕は絶望し、ルトゥフはビクゥッと僕以上に驚いて後退っていた。
「シ、シルビオ…。な、何で??」
「リュビちゃんがラニラニを泣かせたと自己申告に来てね。…ラニラニを泣かせて、同級生達に反感を買ったって…ね」
「それは自己申告なの?逃げてくるのが目的じゃないの??」
「そうだねー。でも、結果的に人通りの少ない校舎裏に隠れる危機感の薄い王子様を捕獲出来た訳だから俺としてはどっちでもいいぢゃん。結果が大事だからねー」
「ちょ、ちょっと寄り道しただけで、僕は一人で帰れ…」
「さー、お兄サンと帰ろーか。はぐれないようにちゃんと御手手は離しちゃダメだよ」
「帰れるよ。僕、帰れるよ!?」
ズルズルとシルビオに引きずられていく時、シルビオとルトゥフの視線がかち合った。その瞬間、シルビオはキッと睨み、ルトゥフはサッと目を逸らし、萎縮するようにその身を小さく縮こませた。
「ルトゥフは僕を心配して来てくれただけだよ?」
「そうなんだー。…へぇ。ファルハ王国の王子がモアナ王国の王子を心配…ね」
ズンズンと大きな歩幅でシルビオが僕を引き摺っていく。
僕を引きずっていく、シルビオの紫紺の瞳は凍てつくような冷たさを纏っているように見えた。
繋がれた手に力が入り、ギリギリと絞まる手の痛みに顔を顰める。
「痛い…」
「え?あ、ああ…、ごめんね」
どうやら無意識だったようで慌てて手の力を緩めて、申し訳なさそうに笑う。
何時もの余裕そうなシルビオがこの時、緊迫感を纏っているように見えた。
「シルビオ?」
「ラニラニ。フィルっちは簡単に人を見限るような人じゃないよ。リュビちゃんの戯言は気にしないで大丈夫だから」
「ざ、戯言」
心配で声を掛けてみたけど、シルビオはいつも通りの笑顔を浮かべて、自身の忠誠を誓っている主人の話へと話を戻す。
浮き彫りになるシルビオのリュビオへの扱いの雑さが多少気になるが、まぁ、リュビオだから仕方ない。
「皇子は僕の事、嫌いになってない?」
「んー。嫌いな相手の世話はフィルっちでも続けないぢゃない? フィルっちは対人関係は不器用な所があるからねー。そう見えただけでしょ。その上、人見知りな所もあるから昔はよく俺の後ろに隠れててね。何度、蹴り出した事か…」
「扱いが雑だね」
「そう? 俺はフィルっちが最高の皇帝になるって信じてるからねー。その程度は卒なくこなしてもらわないと」
「僕が皇子なら即逃げるよ」
「残念。俺はフィルっちしか仕えないからラニラニが皇子だったらとしたら仕えないカナー」
「うん! 最近のシルビオは僕の扱いも雑だねっ!」
何となくだが、シルビオもあのお茶会の一件で僕に何かを諦めた気がする。
ロケット事件辺りからダメな子扱いされていた気がするが、目に見えてダメな子扱いされてる。
本心を隠す気がない。
だが、大切な事なので、もう一度言おう。
僕は一人で教室に帰れるんだ。
僕は決して買い物中、気になるものに目移りしていつの間にかフラフラと居なくなってしまうお子ちゃま枠じゃない。
そう教室に戻るまでシルビオにも抗議した。だが、シルビオは残念な子を見る目で「そうだねー。出来るんだね。偉いね」と、心にもない言葉であしらうだけだった。
違うもん。
僕、本当に帰れるんだもんっ!
何だろうと首を傾げたが、少年の手が目尻に触れ、驚いてビクリッと身体を震わせる。
そんな僕の姿に苦笑を浮かべて僕の涙をその少年の手が拭った。
「びっくりさせて、ごめん。綺麗なロイヤルブルーの瞳が赤くなってるのが痛ましくて」
「…だれ?」
「俺は君と同じ2年生のルトゥフ・ファルハ。肩書きはレーヴ帝国の西、ファルハ王国の王子…かな」
ファルハ王国。
モアナの所属している同盟国の中にはいない名前の国。
じゃあ、同盟国外かと結論を出して、ハッと口に手を当てる。
「同盟国外って事は大王も行った事がない国っ!」
「え?…えっと、そうだね。君たちからしたら同盟国外の国かな。……君のお爺さんが来てるかどうかは知らないが」
その言葉に嬉しくて思わず、鼻歌を歌う。
笑顔を作ったまま目に見えて固まるルトゥフの手を取り、ぶんぶんと握手する。
「僕の名前はラニ。モアナ王国の一応、王子だよ」
「え?あ、ああ、知ってるよ」
「うちの大王ね。よくふらっと旅に出て同盟国内の事をお土産話で聞くからある程度知ってるけど、同盟国外の国の事は全く知らないんだよ」
「へ、へぇ…。……ん?ちょっと、待て。君のお爺さんってモアナ大王の事だよね。大王がそんなふらっと旅に出ていいの?」
「平民として、友達の国内(同盟国)を旅してるからお供付けなくても大丈夫ってよくじいちゃんが言ってる」
「そう…いう問題か?」
ついには作っていた笑顔が剥がれ、困惑するルトゥフ。
うん。分かってる。大王の理屈がサフィールさん達からしたら迷惑な事は。
あはは、と笑ってそこは誤魔化し、好奇心のままに知らない国の王子ルトゥフをまじまじと見る。
ルトゥフの姿は同盟国内では見ない日焼けとは違う浅黒い肌でなんかカッコよくて、彫りは深い。前世の記憶で見た事のあるアラビアンナイトの世界から飛び出してきたような姿だ。
初めて見るその姿に感動してロバ耳がふよふよ揺れる。
好奇心がくすぐられて楽しくてニコーッと笑い掛けると、ルトゥフは顔を赤くして、サッと顔を逸らした。
「き、君はさっきまで泣いてたね。何故、泣いていたのかな?」
「え?…あっ、その、僕はどうやら皇子…いや、フィルバート皇子を失望させちゃったみたいで。流石にここ数ヶ月一緒だったから、なんか悲しくて」
「そうか。それは悲しいな」
「うん。でも、泣いたらちょっと、気分が落ち着いたから…うん、大丈夫。まぁ、なんとかするよ」
「……切り替えが異常に早い。こ、これがモアナ」
ついにはポロッと本音が出たようでルトゥフは慌てて口を抑えた。
さっきからルトゥフの言動に演技めいたものを感じてたので、素で接しられてなんだか嬉しい。
「僕の事はラニでいいよ。僕もルトゥフって呼んでいい?」
「え?…う、うん…あっ、いや、…ゴホンッ。い、いいぞ」
もう一度演技に徹しようとしたルトゥフだけど、動揺が勝って演技しきれてない。それがなんだかおかしくて面白くて笑みが溢れる。
涙が止まらなかったのが嘘のように気分は新しい友達を手に入れてモアナの空のように晴れやか。
やっぱり、楽しいのが一番。
「美人がこんな人気のない所で泣いていては危険だ。俺が教室まで送って…」
「僕は平凡顔だから大丈夫だよ。大丈夫。一人で帰れるよ」
「いや、全く平凡顔では…」
「美人っていうのは他国の王様に一目惚れされて嫁いだ伯母さんの事を言うんだよ。僕の顔はモアナでは何処にでもいる顔だよ」
「それは国全体の顔面偏差値が高いだけでは…」
「ルトゥフは褒め上手だねっ!」
「………ははっ」
何かを諦めたようにルトゥフは笑う。
ルトゥフはかなりジョークが上手いよう。
だって、僕が美人なんて笑っちゃうよ。
僕は美人じゃない。
モテた事もないし、女の子からは告白してないのに「ラニは弟にしか見れない」とフラれた事があるくらいモテない。
でも、大丈夫。僕は将来、大王みたいに立派な髭の生えたこんがり肌のワイルド系な大人になるんだ。
喉仏もその内、ぽっこり出るし、背だっていっぱい伸びるんだっ!
グッと希望を込めた拳を握って頷く。
きっと僕はそんな大人になれる。
だから一人で教室まで帰れる。皇子の事だって泣いてないで自分でなんとか出来るんだ。
なんたって、僕は美人じゃないし、いつかはワイルド系な大人になるんだから!
「ラニラニはやっぱり、一人で教室に帰れないんだね」
突如、聞こえたその言葉と共にグッと握った拳がガッと掴まれ、ルトゥフと二人で振り返る。
そこにはいつの間にかシルビオが立っていて、感情の読めない笑顔を浮かべていた。
僕は絶望し、ルトゥフはビクゥッと僕以上に驚いて後退っていた。
「シ、シルビオ…。な、何で??」
「リュビちゃんがラニラニを泣かせたと自己申告に来てね。…ラニラニを泣かせて、同級生達に反感を買ったって…ね」
「それは自己申告なの?逃げてくるのが目的じゃないの??」
「そうだねー。でも、結果的に人通りの少ない校舎裏に隠れる危機感の薄い王子様を捕獲出来た訳だから俺としてはどっちでもいいぢゃん。結果が大事だからねー」
「ちょ、ちょっと寄り道しただけで、僕は一人で帰れ…」
「さー、お兄サンと帰ろーか。はぐれないようにちゃんと御手手は離しちゃダメだよ」
「帰れるよ。僕、帰れるよ!?」
ズルズルとシルビオに引きずられていく時、シルビオとルトゥフの視線がかち合った。その瞬間、シルビオはキッと睨み、ルトゥフはサッと目を逸らし、萎縮するようにその身を小さく縮こませた。
「ルトゥフは僕を心配して来てくれただけだよ?」
「そうなんだー。…へぇ。ファルハ王国の王子がモアナ王国の王子を心配…ね」
ズンズンと大きな歩幅でシルビオが僕を引き摺っていく。
僕を引きずっていく、シルビオの紫紺の瞳は凍てつくような冷たさを纏っているように見えた。
繋がれた手に力が入り、ギリギリと絞まる手の痛みに顔を顰める。
「痛い…」
「え?あ、ああ…、ごめんね」
どうやら無意識だったようで慌てて手の力を緩めて、申し訳なさそうに笑う。
何時もの余裕そうなシルビオがこの時、緊迫感を纏っているように見えた。
「シルビオ?」
「ラニラニ。フィルっちは簡単に人を見限るような人じゃないよ。リュビちゃんの戯言は気にしないで大丈夫だから」
「ざ、戯言」
心配で声を掛けてみたけど、シルビオはいつも通りの笑顔を浮かべて、自身の忠誠を誓っている主人の話へと話を戻す。
浮き彫りになるシルビオのリュビオへの扱いの雑さが多少気になるが、まぁ、リュビオだから仕方ない。
「皇子は僕の事、嫌いになってない?」
「んー。嫌いな相手の世話はフィルっちでも続けないぢゃない? フィルっちは対人関係は不器用な所があるからねー。そう見えただけでしょ。その上、人見知りな所もあるから昔はよく俺の後ろに隠れててね。何度、蹴り出した事か…」
「扱いが雑だね」
「そう? 俺はフィルっちが最高の皇帝になるって信じてるからねー。その程度は卒なくこなしてもらわないと」
「僕が皇子なら即逃げるよ」
「残念。俺はフィルっちしか仕えないからラニラニが皇子だったらとしたら仕えないカナー」
「うん! 最近のシルビオは僕の扱いも雑だねっ!」
何となくだが、シルビオもあのお茶会の一件で僕に何かを諦めた気がする。
ロケット事件辺りからダメな子扱いされていた気がするが、目に見えてダメな子扱いされてる。
本心を隠す気がない。
だが、大切な事なので、もう一度言おう。
僕は一人で教室に帰れるんだ。
僕は決して買い物中、気になるものに目移りしていつの間にかフラフラと居なくなってしまうお子ちゃま枠じゃない。
そう教室に戻るまでシルビオにも抗議した。だが、シルビオは残念な子を見る目で「そうだねー。出来るんだね。偉いね」と、心にもない言葉であしらうだけだった。
違うもん。
僕、本当に帰れるんだもんっ!
11
お気に入りに追加
89
あなたにおすすめの小説
【完結】『ルカ』
瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。
倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。
クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。
そんなある日、クロを知る青年が現れ……?
貴族の青年×記憶喪失の青年です。
※自サイトでも掲載しています。
2021年6月28日 本編完結
ようこそ異世界縁結び結婚相談所~神様が導く運命の出会い~
てんつぶ
BL
「異世界……縁結び結婚相談所?」
仕事帰りに力なく見上げたそこには、そんなおかしな看板が出ていた。
フラフラと中に入ると、そこにいた自称「神様」が俺を運命の相手がいるという異世界へと飛ばしたのだ。
銀髪のテイルと赤毛のシヴァン。
愛を司るという神様は、世界を超えた先にある運命の相手と出会わせる。
それにより神の力が高まるのだという。そして彼らの目的の先にあるものは――。
オムニバス形式で進む物語。六組のカップルと神様たちのお話です。
イラスト:imooo様
【二日に一回0時更新】
手元のデータは完結済みです。
・・・・・・・・・・・・・・
※以下、各CPのネタバレあらすじです
①竜人✕社畜
異世界へと飛ばされた先では奴隷商人に捕まって――?
②魔人✕学生
日本のようで日本と違う、魔物と魔人が現われるようになった世界で、平凡な「僕」がアイドルにならないと死ぬ!?
③王子・魔王✕平凡学生
召喚された先では王子サマに愛される。魔王を倒すべく王子と旅をするけれど、愛されている喜びと一緒にどこか心に穴が開いているのは何故――? 総愛されの3P。
④獣人✕社会人 案内された世界にいたのは、ぐうたら亭主の見本のようなライオン獣人のレイ。顔が獣だけど身体は人間と同じ。気の良い町の人たちと、和風ファンタジーな世界を謳歌していると――?
⑤神様✕○○ テイルとシヴァン。この話のナビゲーターであり中心人物。
【完結】だから俺は主人公じゃない!
美兎
BL
ある日通り魔に殺された岬りおが、次に目を覚ましたら別の世界の人間になっていた。
しかもそれは腐男子な自分が好きなキャラクターがいるゲームの世界!?
でも自分は名前も聞いた事もないモブキャラ。
そんなモブな自分に話しかけてきてくれた相手とは……。
主人公がいるはずなのに、攻略対象がことごとく自分に言い寄ってきて大混乱!
だから、…俺は主人公じゃないんだってば!
エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!
たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった!
せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。
失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。
「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」
アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。
でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。
ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!?
完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ!
※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※
pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。
https://www.pixiv.net/artworks/105819552
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
だからその声で抱きしめて〖完結〗
華周夏
BL
音大にて、朱鷺(トキ)は知らない男性と憧れの美人ピアノ講師の情事を目撃してしまい、その男に口止めされるが朱鷺の記憶からはその一連の事は抜け落ちる。朱鷺は強いストレスがかかると、その記憶だけを部分的に失ってしまう解離に近い性質をもっていた。そしてある日、教会で歌っているとき、その男と知らずに再会する。それぞれの過去の傷と闇、記憶が絡まった心の傷が絡みあうラブストーリー。
《深谷朱鷺》コンプレックスだらけの音大生。声楽を専攻している。珍しいカウンターテナーの歌声を持つ。巻くほどの自分の癖っ毛が嫌い。瞳は茶色で大きい。
《瀬川雅之》女たらしと、親友の鷹に言われる。眼鏡の黒髪イケメン。常に2、3人の人をキープ。新進気鋭の人気ピアニスト。鷹とは家がお隣さん。鷹と共に音楽一家。父は国際的ピアニスト。母は父の無名時代のパトロンの娘。
《芦崎鷹》瀬川の親友。幼い頃から天才バイオリニストとして有名指揮者の父と演奏旅行にまわる。朱鷺と知り合い、弟のように可愛がる。母は声楽家。
空から落ちてきた皇帝を助けたら、偽装恋人&近衛騎士に任命されました-風使いの男装騎士が女嫌いの獣人皇帝に溺愛されるまで-
甘酒
恋愛
夭折した双子の兄に成り代わり帝国騎士となったビリー・グレイがいつものように城内を巡視していると、空から自国の獣人皇帝のアズールが落下してくるところに遭遇してしまう。
負傷しつつもビリーが皇帝の命を救うと、その功績を見込まれて(?)皇帝直属の近衛騎士&恋人に一方的に任命される。「近衛騎士に引き立ててやるから空中庭園から皇帝を突き落とした犯人を捕らえるために協力してほしい。ついでに、寄ってくる女どもが鬱陶しいから恋人の振りもしろ」ということだった。
半ば押し切られる形でビリーが提案を引き受けると、何故かアズールは突然キスをしてきて……。
破天荒でコミュニケーション下手な俺様系垂れ耳犬獣人皇帝×静かに暮らしたい不忠な男装騎士の異世界恋愛ファンタジー(+微ミステリとざまぁ要素少々)
※なんちゃってファンタジーのため、メートル法やら地球由来の物が節操なく出てきます。
※エブリスタにも掲載しております。
『悪役令息』セシル・アクロイドは幼馴染と恋がしたい
佐倉海斗
BL
侯爵家の三男、セシル・アクロイドは『悪役令息』らしい。それを知ったのはセシルが10歳の時だった。父親同士の約束により婚約をすることになった友人、ルシアン・ハヴィランドの秘密と共に知ってしまったことだった。しかし、セシルは気にしなかった。『悪役令息』という存在がよくわからなかったからである。
セシルは、幼馴染で友人のルシアンがお気に入りだった。
だからこそ、ルシアンの語る秘密のことはあまり興味がなかった。
恋に恋をするようなお年頃のセシルは、ルシアンと恋がしたい。
「執着系幼馴染になった転生者の元脇役(ルシアン)」×「考えるのが苦手な悪役令息(セシル)」による健全な恋はBLゲームの世界を覆す。(……かもしれない)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる