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第一章 王子とロバ耳と国際交流と
23、それは幼い我が子を見てるようで…(第三者視点)
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『モアナの王族ならこのカオスな茶会をぶっ壊してくれる筈』
そんな期待を一身に受けながらラニはラピュセル女公爵と対峙した。
ゴクリと周囲が内心固唾を飲む中、フィルバート皇子がラニを女公爵の前にポンッと押し出す。
「叔母上。こちら、モアナ王国第六十四王子ラニです」
「あら」
「こ、この度は、ご招待ありがとうございますっ。モアナ王国第六十四王子ラニでひゅっ…」
『『『か、噛んだ……』』』
まさかの初っ端からの挨拶で躓くモアナの王子。
その姿に何故だか同盟国の王子達は妙な気持ちになっていた。
まるで初めてのお使いを頼んだ我が子を遠くから見守っているような。
お使いを頼んだものの盛大にすっ転ぶ我が子を助けないように我慢するようなそんな気分。
ごほんっと咳払いをしたラニはフィルバート皇子の服の裾を本人的にはバレないように掴みながら再度口を開く。
「この度はご招待ありがとうございます。アン・ラピュセル公爵。僕はモアナ王国第六十四王子ラニと申します」
「ご丁寧な挨拶痛み入ります。ラニ王子。私、フィルバートの叔母のアン・ラピュセルと申します。どうぞ、今日の茶会を楽しんで行ってください」
今度は噛まずに言えたラニ。
完全に母親の表情になっているラピュセル公爵に見守られながら期待に満ちた笑みをフィルバート皇子に向けている。
どう見ても噛んだのに完全に褒められるの待ちだ。
フィルバート皇子は何時もの調子でツンケンした顔で…。
「噛ん……いや、うん。お前にしては頑張った」
明らかに噛んだ事を指摘しようとしたが、自信に満ちたその深海色の瞳を見て、諦めた。
その言葉にラニはパァッと大輪の花が咲いたかのように頬を綻ばせ、「第一関門突破っ!」と、鼻歌混じりで喜ぶ。
「後はテーブルマナー?」
「私のオススメはリスちゃんのキャラメルケーキよ」
「ふむ、ケーキか…。ケーキの食べ方は?」
「手前の左から食べるんでしょ?ケーキが倒れそうになったら先に倒してから食べるっ!」
「食べてよし」
「やった。美味しそう。…凄いファンシーだけど」
凄く嬉しそうに思春期真っ盛りの男子が嫌がりそうな滅茶苦茶愛らしいケーキを手に取る14歳。
その幼い様相と天真爛漫な性格が相まって、その愛らしいケーキを手に持っていても違和感が一切ない。
ラニはケーキを一口食べる度にラニの深海色の瞳はキラキラと輝かせ、紅潮した頬っぺたが落ちないように手を添えた。
頬っぺたが落ちないか心配する程、美味しかったのか、とても幸せそうな表情でケーキを咀嚼する。
その姿を見ていると、その可愛い見た目を気にして食べるのに難色を示していたこっちが馬鹿らしく思え、あの可愛いケーキが美味しそうに見えた。
「よく考えてみれば、見た目はアレだが、料理自体は美味いよな」
「そうですね。見た目はアレですが、料理の味は一級品ですよね」
この茶会をぶっ壊してくれと思っていた筈なのに、アレ?案外悪くないかもしれないと思い始めた同盟国の王子達。
つい、リスちゃんのキャラメルケーキが気になり、次々とその手に取っていく。
「確かに美味しい」と口々にケーキの感想を漏らしつつも、視線はラニの動向を追っている。
フィルバート皇子とシルビオがラピュセル公爵との世間話で、ラニから視線を外した中。
ラニの視線はケーキからラピュセル公爵から解放され、うさぎちゃんのケーキを持て余す《鉄血》辺境伯へと向けられていた。
その目には好奇心が宿り、その曇りなき眼差しに見つめられた《鉄血》辺境伯は強面で無表情であった顔に若干の戸惑いが見える。
「初めまして。僕は第六十四王子ラニです」
「……レーヴ帝国西、国境の守護とダヴィド領を預かるローグ・ダヴィド辺境伯と申します」
「ケーキ美味しいですよね。ウサギのケーキも美味しいですか?」
「え、えぇ。ま、まぁ…、そうですな…」
《鉄血》辺境伯は表情はあまり変えないものの声色はとても気まずそうだった。
流石にそこは突っ込んでやるなよ、と見ていた同盟国の王子達は思った。だが、美味しいケーキで気分が最高潮のラニは止まらない。
「このリスのケーキも美味しいですよ。中に香ばしいナッツと爽やかなラズベリーソースが入ってて、飽きずにパクパク食べれます」
「は、はあ。それは美味しそうですな…」
「はいっ!あっ…、ダヴィド辺境伯の分も取ってきますね」
「えっ、いや、私は……」
どうしても美味しさを共有したかったのか、ラニは困惑する《鉄血》辺境伯の分のケーキを取りに走る。しかし、リスちゃんのキャラメルケーキはもうテーブルには無く、売り切れていた。
同盟国の王子達は自身の皿に乗るリスちゃんのキャラメルケーキを見、そして他の参加者の皿にちょこんと乗るリスちゃんのキャラメルケーキを見た。
考える事はみんな一緒だった。
「ない…」
「ラニ王子。私はそのお気持ちだけで結構ですので…」
ついに無表情が解け、目に見えてホッとする《鉄血》辺境伯。
そして美味しさを共有する事をまだ諦めていないラニ。
チラリとフィルバート皇子とシルビオがまだラピュセル公爵と話している事を確認すると自身のリスのキャラメルケーキにフォークを入れる。
一口に切り分けるとフォークに刺し、《鉄血》辺境伯の前に差し出した。《鉄血》辺境伯は目に見えて動揺を示し、その光景を見ていた同盟国の王子達もどよめく。
まさかの手ずから。
そこまでして、《鉄血》辺境伯にその可愛いケーキを食べさせたいのか!?
《鉄血》辺境伯は困惑の表情でフィルバート皇子達の方を見るが、フィルバート皇子達は話が盛り上がってるようでその視線に気付かない。
「ラ、ラニ王子。その…、流石にそれは…」
「美味しいものはみんなで食べるべきって、じいちゃ…いえ、大王も何時も言ってます。…ダメ…ですか?」
フィルバート皇子達の助けを諦めて、なんとかお断りをしようとしたが、とても残念そうに眉を下げ、首をこてんと傾けるラニの姿に罪悪感を覚えたのか…。
「い、いただきます」
「どうぞっ!」
への字に結んでいた硬い口を開いた。
「お、折れた…」
「あの長年に渡って敵国から国境を守ってきた《鉄血》が折れた!?」
同盟国外でも《鉄血》の異名が轟く、西最強の守護者。
その強面と長年に渡り国を守ってきたその功績から一目置かれる《鉄血》辺境伯がモアナの14歳の王子の猛攻に折れた。
「美味しいですか?」
「え、えぇ」
「良かったぁ」
少し恥ずかしそうに周りを気にして可愛いケーキを咀嚼する《鉄血》辺境伯。だが、ちらりとラニの顔を見て、その表情は一変する。
深海色の瞳を細めて、浮かぶのはふわりと花の蕾が綻ぶような笑み。
こんなちょっとした事で幸せそうに愛らしく笑うその姿にゴクリと《鉄血》辺境伯は喉を鳴らした。
「モアナやべぇ」
やはり、モアナを社交場に呼ぶべきじゃないと、その光景を見て、同盟国の王子達は切に思った。
一方、目的が達成出来て満足そうなラニは…。
「何やってるんだ!?」
「げっ、皇子!! ちょ、ちょっと交流を!?」
「阿呆ッ。目を話した隙に…。油断も隙もないな、お前は!!」
「あいたっ!?」
その後すぐにフィルバート皇子に見つかり、頭を叩かれたのだった。
そんな期待を一身に受けながらラニはラピュセル女公爵と対峙した。
ゴクリと周囲が内心固唾を飲む中、フィルバート皇子がラニを女公爵の前にポンッと押し出す。
「叔母上。こちら、モアナ王国第六十四王子ラニです」
「あら」
「こ、この度は、ご招待ありがとうございますっ。モアナ王国第六十四王子ラニでひゅっ…」
『『『か、噛んだ……』』』
まさかの初っ端からの挨拶で躓くモアナの王子。
その姿に何故だか同盟国の王子達は妙な気持ちになっていた。
まるで初めてのお使いを頼んだ我が子を遠くから見守っているような。
お使いを頼んだものの盛大にすっ転ぶ我が子を助けないように我慢するようなそんな気分。
ごほんっと咳払いをしたラニはフィルバート皇子の服の裾を本人的にはバレないように掴みながら再度口を開く。
「この度はご招待ありがとうございます。アン・ラピュセル公爵。僕はモアナ王国第六十四王子ラニと申します」
「ご丁寧な挨拶痛み入ります。ラニ王子。私、フィルバートの叔母のアン・ラピュセルと申します。どうぞ、今日の茶会を楽しんで行ってください」
今度は噛まずに言えたラニ。
完全に母親の表情になっているラピュセル公爵に見守られながら期待に満ちた笑みをフィルバート皇子に向けている。
どう見ても噛んだのに完全に褒められるの待ちだ。
フィルバート皇子は何時もの調子でツンケンした顔で…。
「噛ん……いや、うん。お前にしては頑張った」
明らかに噛んだ事を指摘しようとしたが、自信に満ちたその深海色の瞳を見て、諦めた。
その言葉にラニはパァッと大輪の花が咲いたかのように頬を綻ばせ、「第一関門突破っ!」と、鼻歌混じりで喜ぶ。
「後はテーブルマナー?」
「私のオススメはリスちゃんのキャラメルケーキよ」
「ふむ、ケーキか…。ケーキの食べ方は?」
「手前の左から食べるんでしょ?ケーキが倒れそうになったら先に倒してから食べるっ!」
「食べてよし」
「やった。美味しそう。…凄いファンシーだけど」
凄く嬉しそうに思春期真っ盛りの男子が嫌がりそうな滅茶苦茶愛らしいケーキを手に取る14歳。
その幼い様相と天真爛漫な性格が相まって、その愛らしいケーキを手に持っていても違和感が一切ない。
ラニはケーキを一口食べる度にラニの深海色の瞳はキラキラと輝かせ、紅潮した頬っぺたが落ちないように手を添えた。
頬っぺたが落ちないか心配する程、美味しかったのか、とても幸せそうな表情でケーキを咀嚼する。
その姿を見ていると、その可愛い見た目を気にして食べるのに難色を示していたこっちが馬鹿らしく思え、あの可愛いケーキが美味しそうに見えた。
「よく考えてみれば、見た目はアレだが、料理自体は美味いよな」
「そうですね。見た目はアレですが、料理の味は一級品ですよね」
この茶会をぶっ壊してくれと思っていた筈なのに、アレ?案外悪くないかもしれないと思い始めた同盟国の王子達。
つい、リスちゃんのキャラメルケーキが気になり、次々とその手に取っていく。
「確かに美味しい」と口々にケーキの感想を漏らしつつも、視線はラニの動向を追っている。
フィルバート皇子とシルビオがラピュセル公爵との世間話で、ラニから視線を外した中。
ラニの視線はケーキからラピュセル公爵から解放され、うさぎちゃんのケーキを持て余す《鉄血》辺境伯へと向けられていた。
その目には好奇心が宿り、その曇りなき眼差しに見つめられた《鉄血》辺境伯は強面で無表情であった顔に若干の戸惑いが見える。
「初めまして。僕は第六十四王子ラニです」
「……レーヴ帝国西、国境の守護とダヴィド領を預かるローグ・ダヴィド辺境伯と申します」
「ケーキ美味しいですよね。ウサギのケーキも美味しいですか?」
「え、えぇ。ま、まぁ…、そうですな…」
《鉄血》辺境伯は表情はあまり変えないものの声色はとても気まずそうだった。
流石にそこは突っ込んでやるなよ、と見ていた同盟国の王子達は思った。だが、美味しいケーキで気分が最高潮のラニは止まらない。
「このリスのケーキも美味しいですよ。中に香ばしいナッツと爽やかなラズベリーソースが入ってて、飽きずにパクパク食べれます」
「は、はあ。それは美味しそうですな…」
「はいっ!あっ…、ダヴィド辺境伯の分も取ってきますね」
「えっ、いや、私は……」
どうしても美味しさを共有したかったのか、ラニは困惑する《鉄血》辺境伯の分のケーキを取りに走る。しかし、リスちゃんのキャラメルケーキはもうテーブルには無く、売り切れていた。
同盟国の王子達は自身の皿に乗るリスちゃんのキャラメルケーキを見、そして他の参加者の皿にちょこんと乗るリスちゃんのキャラメルケーキを見た。
考える事はみんな一緒だった。
「ない…」
「ラニ王子。私はそのお気持ちだけで結構ですので…」
ついに無表情が解け、目に見えてホッとする《鉄血》辺境伯。
そして美味しさを共有する事をまだ諦めていないラニ。
チラリとフィルバート皇子とシルビオがまだラピュセル公爵と話している事を確認すると自身のリスのキャラメルケーキにフォークを入れる。
一口に切り分けるとフォークに刺し、《鉄血》辺境伯の前に差し出した。《鉄血》辺境伯は目に見えて動揺を示し、その光景を見ていた同盟国の王子達もどよめく。
まさかの手ずから。
そこまでして、《鉄血》辺境伯にその可愛いケーキを食べさせたいのか!?
《鉄血》辺境伯は困惑の表情でフィルバート皇子達の方を見るが、フィルバート皇子達は話が盛り上がってるようでその視線に気付かない。
「ラ、ラニ王子。その…、流石にそれは…」
「美味しいものはみんなで食べるべきって、じいちゃ…いえ、大王も何時も言ってます。…ダメ…ですか?」
フィルバート皇子達の助けを諦めて、なんとかお断りをしようとしたが、とても残念そうに眉を下げ、首をこてんと傾けるラニの姿に罪悪感を覚えたのか…。
「い、いただきます」
「どうぞっ!」
への字に結んでいた硬い口を開いた。
「お、折れた…」
「あの長年に渡って敵国から国境を守ってきた《鉄血》が折れた!?」
同盟国外でも《鉄血》の異名が轟く、西最強の守護者。
その強面と長年に渡り国を守ってきたその功績から一目置かれる《鉄血》辺境伯がモアナの14歳の王子の猛攻に折れた。
「美味しいですか?」
「え、えぇ」
「良かったぁ」
少し恥ずかしそうに周りを気にして可愛いケーキを咀嚼する《鉄血》辺境伯。だが、ちらりとラニの顔を見て、その表情は一変する。
深海色の瞳を細めて、浮かぶのはふわりと花の蕾が綻ぶような笑み。
こんなちょっとした事で幸せそうに愛らしく笑うその姿にゴクリと《鉄血》辺境伯は喉を鳴らした。
「モアナやべぇ」
やはり、モアナを社交場に呼ぶべきじゃないと、その光景を見て、同盟国の王子達は切に思った。
一方、目的が達成出来て満足そうなラニは…。
「何やってるんだ!?」
「げっ、皇子!! ちょ、ちょっと交流を!?」
「阿呆ッ。目を話した隙に…。油断も隙もないな、お前は!!」
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