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リヒトになら
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身体が動かない。
意識は徐々に戻ってきたのに身体が言う事を聞かない。
くちゅくちゅと水音が響く。
口の中で何かが蠢き、喉の奥までそれは這いずり回る。
喉の奥まで弄られる苦しさと息苦しさに瞼を開くと厳つい男の顔が至近距離にあった。
ー ディーガ。
ディーガは私の何倍もある筋骨隆々な身体とクジャクのものより凶悪なものを揺らしながら私の上に跨っている。
その後ろには例の黒装束の男と悔しそうな表情を浮かべるヤマネコの姿があった。
「どうです、主人? 俺の獲物の味は? 」
「今まで食べた奴より美味ぇ。口の中を貪るだけでここまで夢中になったのは初めてだ。」
身体が動かない。
ここが何処だかは何となく分かりたくなくても分かる。黒装束の男は今、ディーガの手下なのだろう。
ふわりと柔らかな上質なシーツの感触を肌に感じる。
ここはベッドだろうか?
首すら動かせないから自身がどうなっているのかは分からない。ただ、これはここに来た最初の日の続きだと言う事は理解したくないが理解できる。
ディーガが裸体で一心不乱に私の口の中を貪る。顔を逸らして逃げたいが、首すら動かせない状態ではただそれを受け入れるしかない。
ー 気持ち悪い。吐きそう。嫌だ。
そう思っているが声も出ない。
これはどういう毒なのだろう。
せめて毒なら何も考える暇もなく、のたうち回るものだったら良かったのに。
「綺麗な肌だ。触り心地もいい。」
するりと無骨な指が私の肌を撫でる感触がぞわりと嫌悪感とともに広がる。
まさか私は今裸なのだろうか。
「主人よ。後で俺にも回してください。それは俺の獲物です。」
「ウルセェな。これは俺の『女』になるんだ。テメェにゃ指の一本ぐらいはお情けで舐めさせてやるよ。それにしてもこいつぁ生娘か? 何処もかしこも綺麗な色してやがる。」
私の胸を乱暴に弄り、ザラザラとした舌が私の胸の先端を舐める。そして私の毛の生えてない下半身を硬くデカイもう片方の手でさわさわと撫でる。
ー 気持ち悪い。吐き気がする。
「毛でも剃ってんのかと思ったが、剃り返しがねぇな。まさかまだ生えてねぇのか? 随分とそそってくれるじゃねぇか。」
私のモノをディーガが口に咥える。
尿道の中まで暴くように舌の先端で貪り、毛の生えてない部分も何度も甘い蜜でも付いているかのように執拗に舐める。
今までされた事のないその行為に恐怖が襲う。
それでも怖がればそれもディーガに屈した事になるのではないかと思うと必死に心の奥にしまう。逃げられないならせめて心は屈したくない。
動かない身体でここから逃げ出す事は叶わない。ならもう毒が切れるのを待つしかない。
待つしかもう手立てがない……。
「おいおい、お前の筋肉を弛緩させる毒ってココまで効くのかよ。全然勃たないな。」
「いえ、どちらかというと我慢が効かなくなり、尿意を催した場合失禁するので、感じていたらあられもなく撒き散らす筈ですね。」
「じゃあ、俺様のテクに感じてないってか? 随分と強情な身体だ。……失禁か…それもいいな。誰か水持ってこい。その様も見てぇ。その間に素直になるように解してやるよ。」
ー うるさい。退け!!
表情も動かないが何とか無理矢理動かして奴を睨む。すると更に欲情した目でヒュウッと口笛を吹いた。
「イイねぇ。折れねぇってか。随分と躾のなった番犬だ。何時までその目で睨んでられる? 」
ニヤニヤとディーガが私の意志を嘲笑う。
しゃぶるのをやめ、口に含んで唾の付いたデカイ指を乱暴に私の秘孔に差し込む。
ー 痛いッ!! くそッ、抜けよッ!!
リヒトと違い太く乱暴な指が中を掻き混ぜる。
ー イッ……ウッ!! ヤダ、触るな!!
乱暴でデカイ指がメキメキと秘孔を無理矢理広げようと増えていく。
怖くて逃げたいけど逃げられない。
泣きたいし、叫びたいけど、泣き叫んだら負けだ。
触られたくない…。
リヒト以外の誰かに寄られたくも触られたくも近付かれたくもない。
ー リヒトがいい。
リヒトの優しい手の感触が、匂いが、声が恋しい。
リヒトがいい。
私はリヒトになら…。
「そろそろ、柔らかくなっただろう。裂けたとしても処女膜破ったみたいで…あー、こりゃあ、確実に割けるな。」
むくむくと脈を打ってデカくなるモノを私の秘孔にあてる。
ー イヤ…だ。
アオオォォォオオオン!!!
夜でもないのに突如、狼の遠吠えが響く。
「ギャアァアア!!! 」
「『血染めの狼王』だッ!? 『血染めの狼王』が出たぞぉぉおお!!! 」
外が男達の悲鳴と断末魔で一気に騒がしくなる。ディーガはそれに舌打ちして私の秘孔からモノを離す。
「これからってぇのに随分と野暮な畜生じゃねぇか。」
名残惜しそうに何度も指を秘孔に差し抜きする。外では絶えず部下達の悲鳴が上がるのにこの男は私を貫く事しか考えてないらしい。
気持ち悪い。
さっさと助けに出てけ!!
「ヤマネコ、金の目。畜生を片付けて来い。…やっぱ、俺様は忙しい。早く俺様の『女』を満足させてやりてぇ。『女』を満足させてやるのが『男』の役目だ。おあずけなんて可哀想なマネ、させたくねぇ。」
気持ち悪い。気持ち悪い。
さっさと出てけよ!!
助けに行け!!
そして喰い殺されろ!!
金の目と呼ばれた黒装束の男はやれやれと呆れた様子で部屋から出て行った。そんな金の目を今にも殺しそうな目で睨みながらヤマネコもそれにつづく。
「痛いのは最初だけだ。オマエは特別にオマエの『男』の俺様が怖くないように抱擁しながら挿れてやるよ。」
指で唇をなぞり、頰に触れ、デコルテまでするりと手が行くと、今度はガッチリと大きな手と私の手を指と指を絡ませて繋いだ。
欲情する瞳をそれでも睨み付けた。
最期の瞬間まで睨み続けてやる。
ディーガはその凶悪なモノを私に打ち込む為に腰を振り上げる。そして……ズンっと私の身体を穿つ前にディーガは吹き飛んだ。
グルルルルルッ!!
吹き飛ばされたディーガの代わりに私の上に栗毛の毛むくじゃらな生き物が乗った。
それは口から噛みちぎった誰かの腕を咥え、所々毛が返り血に染まっている。
「親方様!! お逃げくださいッ。ワシらでは抑えられぬ。」
ボロボロになったヤマネコが険しい顔でそう叫んだ。隣では片腕を無くした金の目が忌々しげに『血染めの狼王』を睨む。
「ハンッ!! 髪の色素の薄い人間…。俺様の『女』を狙ってやって来たのか!! この畜生めッ!! 」
ディーガは部屋に置いてあった大剣を抜いて『血染めの狼王』と対峙するがヤマネコが制止する。
「お待ち下さいッ。コヤツの所為で多大な被害が出ております!! 今親方様に怪我を負われてしまったら『リンク』にッ、『リンク』に攻め入る口実を与えてしまいます!! 」
「俺様の『女』を捨てて逃げろってか? まだ一度も喰ってないぞ!! 」
「金の目!! 手伝えッ!! 親方様を連れて逃げるのぉ。」
「くそッ!! せめてッ! せめて一口ッ!!! 」
金の目とヤマネコに引き摺られてディーガ達が逃げていく。『血染めの狼王』は食い千切った金の目の腕を捨て、その目は今度は私を見据える。
ー 殺されるのか。散々身体を弄られて。最期は喰い殺されるのか。
我慢していた雫が目尻から零れ落ちる。
身体は依然動かない。
今度は男にでなく、獣に食われるのをただ待つだけ。
ー やだな。今度は守れもしないで死ぬのか。
出ない声で泣く。
悔しくて、悲しくて、辛くて、まだリヒトと一緒に居たくて。
大きく鋭い歯の付いた口が私目掛けて開かれる。そしてベロンッと大きな舌が私の味を確かめるように肌を舐めた。
ポロポロと絶えず流れるそれを舐める。そして段々と下がっていき、くまなく身体を舐める回す。
ー 喰うならいっそひと思いに……。ああ、でも生きていたいな。せめて、リヒトが幸せになるまで。
だが、『血染めの狼王』を獲物を弄ぶかのように舐め回す。せめて最期まで折れたくない。
でも涙が止まらない。
ー なら、もうこんな自分見たくない。
世界に別れを告げて瞼を閉じる。
すると聞き覚えのある優しい声が聞こえた気がした。
でもそれは幻聴だ。
ここは敵陣。そして恐ろしい魔獣がいる。
リヒトはいないし、居たとしても居てはいけない。
死んで欲しくないから。
優しいあの温もり。
優しいあの匂い。
優しいあの声。
死ってこんなに優しいものだっただろうか。
『あの子』の死は寒く冷たかった。
助けられた満足感があったがそれでも命が消える瞬間は冷たいものだった。
「シュネー。」
暖かなものが頰に落とされる。
それは柔らかく優しくて思わずもっと泣きたくなってしまう。
「もう、大丈夫だから。ごめんね。」
「ーーッ。ーー。」
「大丈夫。もう離さないから泣かないで。」
今際の夢はとても優しくて幸せなものだった。
意識は徐々に戻ってきたのに身体が言う事を聞かない。
くちゅくちゅと水音が響く。
口の中で何かが蠢き、喉の奥までそれは這いずり回る。
喉の奥まで弄られる苦しさと息苦しさに瞼を開くと厳つい男の顔が至近距離にあった。
ー ディーガ。
ディーガは私の何倍もある筋骨隆々な身体とクジャクのものより凶悪なものを揺らしながら私の上に跨っている。
その後ろには例の黒装束の男と悔しそうな表情を浮かべるヤマネコの姿があった。
「どうです、主人? 俺の獲物の味は? 」
「今まで食べた奴より美味ぇ。口の中を貪るだけでここまで夢中になったのは初めてだ。」
身体が動かない。
ここが何処だかは何となく分かりたくなくても分かる。黒装束の男は今、ディーガの手下なのだろう。
ふわりと柔らかな上質なシーツの感触を肌に感じる。
ここはベッドだろうか?
首すら動かせないから自身がどうなっているのかは分からない。ただ、これはここに来た最初の日の続きだと言う事は理解したくないが理解できる。
ディーガが裸体で一心不乱に私の口の中を貪る。顔を逸らして逃げたいが、首すら動かせない状態ではただそれを受け入れるしかない。
ー 気持ち悪い。吐きそう。嫌だ。
そう思っているが声も出ない。
これはどういう毒なのだろう。
せめて毒なら何も考える暇もなく、のたうち回るものだったら良かったのに。
「綺麗な肌だ。触り心地もいい。」
するりと無骨な指が私の肌を撫でる感触がぞわりと嫌悪感とともに広がる。
まさか私は今裸なのだろうか。
「主人よ。後で俺にも回してください。それは俺の獲物です。」
「ウルセェな。これは俺の『女』になるんだ。テメェにゃ指の一本ぐらいはお情けで舐めさせてやるよ。それにしてもこいつぁ生娘か? 何処もかしこも綺麗な色してやがる。」
私の胸を乱暴に弄り、ザラザラとした舌が私の胸の先端を舐める。そして私の毛の生えてない下半身を硬くデカイもう片方の手でさわさわと撫でる。
ー 気持ち悪い。吐き気がする。
「毛でも剃ってんのかと思ったが、剃り返しがねぇな。まさかまだ生えてねぇのか? 随分とそそってくれるじゃねぇか。」
私のモノをディーガが口に咥える。
尿道の中まで暴くように舌の先端で貪り、毛の生えてない部分も何度も甘い蜜でも付いているかのように執拗に舐める。
今までされた事のないその行為に恐怖が襲う。
それでも怖がればそれもディーガに屈した事になるのではないかと思うと必死に心の奥にしまう。逃げられないならせめて心は屈したくない。
動かない身体でここから逃げ出す事は叶わない。ならもう毒が切れるのを待つしかない。
待つしかもう手立てがない……。
「おいおい、お前の筋肉を弛緩させる毒ってココまで効くのかよ。全然勃たないな。」
「いえ、どちらかというと我慢が効かなくなり、尿意を催した場合失禁するので、感じていたらあられもなく撒き散らす筈ですね。」
「じゃあ、俺様のテクに感じてないってか? 随分と強情な身体だ。……失禁か…それもいいな。誰か水持ってこい。その様も見てぇ。その間に素直になるように解してやるよ。」
ー うるさい。退け!!
表情も動かないが何とか無理矢理動かして奴を睨む。すると更に欲情した目でヒュウッと口笛を吹いた。
「イイねぇ。折れねぇってか。随分と躾のなった番犬だ。何時までその目で睨んでられる? 」
ニヤニヤとディーガが私の意志を嘲笑う。
しゃぶるのをやめ、口に含んで唾の付いたデカイ指を乱暴に私の秘孔に差し込む。
ー 痛いッ!! くそッ、抜けよッ!!
リヒトと違い太く乱暴な指が中を掻き混ぜる。
ー イッ……ウッ!! ヤダ、触るな!!
乱暴でデカイ指がメキメキと秘孔を無理矢理広げようと増えていく。
怖くて逃げたいけど逃げられない。
泣きたいし、叫びたいけど、泣き叫んだら負けだ。
触られたくない…。
リヒト以外の誰かに寄られたくも触られたくも近付かれたくもない。
ー リヒトがいい。
リヒトの優しい手の感触が、匂いが、声が恋しい。
リヒトがいい。
私はリヒトになら…。
「そろそろ、柔らかくなっただろう。裂けたとしても処女膜破ったみたいで…あー、こりゃあ、確実に割けるな。」
むくむくと脈を打ってデカくなるモノを私の秘孔にあてる。
ー イヤ…だ。
アオオォォォオオオン!!!
夜でもないのに突如、狼の遠吠えが響く。
「ギャアァアア!!! 」
「『血染めの狼王』だッ!? 『血染めの狼王』が出たぞぉぉおお!!! 」
外が男達の悲鳴と断末魔で一気に騒がしくなる。ディーガはそれに舌打ちして私の秘孔からモノを離す。
「これからってぇのに随分と野暮な畜生じゃねぇか。」
名残惜しそうに何度も指を秘孔に差し抜きする。外では絶えず部下達の悲鳴が上がるのにこの男は私を貫く事しか考えてないらしい。
気持ち悪い。
さっさと助けに出てけ!!
「ヤマネコ、金の目。畜生を片付けて来い。…やっぱ、俺様は忙しい。早く俺様の『女』を満足させてやりてぇ。『女』を満足させてやるのが『男』の役目だ。おあずけなんて可哀想なマネ、させたくねぇ。」
気持ち悪い。気持ち悪い。
さっさと出てけよ!!
助けに行け!!
そして喰い殺されろ!!
金の目と呼ばれた黒装束の男はやれやれと呆れた様子で部屋から出て行った。そんな金の目を今にも殺しそうな目で睨みながらヤマネコもそれにつづく。
「痛いのは最初だけだ。オマエは特別にオマエの『男』の俺様が怖くないように抱擁しながら挿れてやるよ。」
指で唇をなぞり、頰に触れ、デコルテまでするりと手が行くと、今度はガッチリと大きな手と私の手を指と指を絡ませて繋いだ。
欲情する瞳をそれでも睨み付けた。
最期の瞬間まで睨み続けてやる。
ディーガはその凶悪なモノを私に打ち込む為に腰を振り上げる。そして……ズンっと私の身体を穿つ前にディーガは吹き飛んだ。
グルルルルルッ!!
吹き飛ばされたディーガの代わりに私の上に栗毛の毛むくじゃらな生き物が乗った。
それは口から噛みちぎった誰かの腕を咥え、所々毛が返り血に染まっている。
「親方様!! お逃げくださいッ。ワシらでは抑えられぬ。」
ボロボロになったヤマネコが険しい顔でそう叫んだ。隣では片腕を無くした金の目が忌々しげに『血染めの狼王』を睨む。
「ハンッ!! 髪の色素の薄い人間…。俺様の『女』を狙ってやって来たのか!! この畜生めッ!! 」
ディーガは部屋に置いてあった大剣を抜いて『血染めの狼王』と対峙するがヤマネコが制止する。
「お待ち下さいッ。コヤツの所為で多大な被害が出ております!! 今親方様に怪我を負われてしまったら『リンク』にッ、『リンク』に攻め入る口実を与えてしまいます!! 」
「俺様の『女』を捨てて逃げろってか? まだ一度も喰ってないぞ!! 」
「金の目!! 手伝えッ!! 親方様を連れて逃げるのぉ。」
「くそッ!! せめてッ! せめて一口ッ!!! 」
金の目とヤマネコに引き摺られてディーガ達が逃げていく。『血染めの狼王』は食い千切った金の目の腕を捨て、その目は今度は私を見据える。
ー 殺されるのか。散々身体を弄られて。最期は喰い殺されるのか。
我慢していた雫が目尻から零れ落ちる。
身体は依然動かない。
今度は男にでなく、獣に食われるのをただ待つだけ。
ー やだな。今度は守れもしないで死ぬのか。
出ない声で泣く。
悔しくて、悲しくて、辛くて、まだリヒトと一緒に居たくて。
大きく鋭い歯の付いた口が私目掛けて開かれる。そしてベロンッと大きな舌が私の味を確かめるように肌を舐めた。
ポロポロと絶えず流れるそれを舐める。そして段々と下がっていき、くまなく身体を舐める回す。
ー 喰うならいっそひと思いに……。ああ、でも生きていたいな。せめて、リヒトが幸せになるまで。
だが、『血染めの狼王』を獲物を弄ぶかのように舐め回す。せめて最期まで折れたくない。
でも涙が止まらない。
ー なら、もうこんな自分見たくない。
世界に別れを告げて瞼を閉じる。
すると聞き覚えのある優しい声が聞こえた気がした。
でもそれは幻聴だ。
ここは敵陣。そして恐ろしい魔獣がいる。
リヒトはいないし、居たとしても居てはいけない。
死んで欲しくないから。
優しいあの温もり。
優しいあの匂い。
優しいあの声。
死ってこんなに優しいものだっただろうか。
『あの子』の死は寒く冷たかった。
助けられた満足感があったがそれでも命が消える瞬間は冷たいものだった。
「シュネー。」
暖かなものが頰に落とされる。
それは柔らかく優しくて思わずもっと泣きたくなってしまう。
「もう、大丈夫だから。ごめんね。」
「ーーッ。ーー。」
「大丈夫。もう離さないから泣かないで。」
今際の夢はとても優しくて幸せなものだった。
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